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進撃の巨人 The Final Season 完結編 あらすじ☆2023年放送の Final Season 完結編 (前編・後編) のあらすじリンクです。・前のお話 (1話~87話) はこちら↓★The Final Season Part2 76話~87話★The Final Season Part1 60話~75話★3期 38話~59話★2期 26話~37話 ★1期 1話~25話☆進撃の巨人 The Final Season 公式サイト・各話タイトルクリックで、あらすじ記事にリンクしています*前編は2023/03/03放送。1時間と長かったので第一章・第二章に分けました。 後編は2023年【秋】放送されたら追加します。 ☆「前編 第一章 地鳴らし」 ☆「前編 第二章 罪人たち」
2023.03.20

進撃の巨人 完結編 前編 第二章 罪人たち ☆前のお話は → 「完結編 前編 第一章 地鳴らし」 ★Part 2 → 「The Final Season 第76話~第87話 あらすじまとめ」★Part 1 → 「The Final Season 第60話~第75話 あらすじまとめ」★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」★3期 → 「進撃の巨人 第38話~第59話」「燃料が...」「ああ...半分しか入れることができなかった...」「スラトア要塞までもつかな...」「絶対にたどり着いてみせる。ハンジさんが繋いでくれたこの飛行艇...最後の望み...俺が必ず基地まで届けてみせる ! 必ずだ ! 」「だから...必ず地鳴らしを止めてくれ。何としてでも...」「ああ。頼んだよ。オニャンコポン」「じゃあ...作戦を話し合おう。兵長とピークが見た始祖の巨人はこんな形でいい ? 」「ええ。よく見えたわけじゃないけどね」「要はバカでかい骨の塊が動いてる。虫みてぇにな」「普通に考えるなら頭部のうなじに本体はいるけど...」「戦鎚と同じ手がある限り絶対じゃねぇ」「つまり...エレンがどこにいるかわからない」「どこにいるかわからなくても...まとめて吹き飛ばすことはできる。あなたがレベリオ軍港を跡形もなくしたように...あなたの超大型巨人なら」「確かに...それが一番有効なやり方だ。でもそれはエレンとの対話を尽くしてから...それでも他にエレンを止める術がないときの...最終手段だ」「最終手段があるに越したことはないがエレンはジークを介して始祖の巨人を支配してんだろ ? 先にジークを殺しちまえば地鳴らしは止まるんじゃないのか ? 」「確かに...そうかもしれません ! 」「確証はないがハンジはそう予想した」「それもジークの位置がわからないんじゃ...」「探すしかねぇだろ。あの骨の中から獣のクソ野郎を...」「...ジークは...俺が仕留める。力を...貸してくれ」「兵長...もちろんです。この飛行艇を飛ばすために仲間を大勢ころしました。あれを...無意味な殺りくにするわけにはいきません...すべては...地鳴らしを止めるため。俺は何だってやります」「俺は...サムエルとダズを撃ち殺して知ってる顔をめちゃくちゃに斬り刻んだ...裏切り者って言われながら...世界を救うためだって言い聞かせて...なあライナー...お前も...ベルトルトもアニも...辛かったよな...」「もう贖うこともできない罪だ...残りの人類を救ったって...一生自分を許すことはないだろう...だから...まあ...せめて...残りの人類を救おうぜ...」「...そうだなライナー。贖うことができなくても...とにかく...やるしかねぇよな...」「そうだ...俺たちは同じだ...ライナー。お前を責める資格なんてなかったんだ...俺は...人を救うため人殺しになった...」「ああ...レベリオ襲撃の夜に...エレンに同じことを言われた...俺は...エレンの考えてることが少しわかるような気がする...」「どういうこと ? 」「あ...いや...そう思うってだけなんだが...」「ずっと...疑問に思ってた...エレンはすべての巨人とエルディア人に影響を与えることができる。なのに僕らは変わりなく巨人の力を使えるままだ」「エレンは意図的に我々を放任してるってこと ? 」「そう...自由にやらせてる。まるで...僕たちがどうするのかを試すみたいに」「どうして ? 地鳴らしを止められるかもしれないのに ? 」「あいつだって...辛いはずなんだ。人類虐殺なんてとても...耐えられることじゃない。俺だったら...もう始祖の力を誰かに任せてしまいたい。それができなければ終わりにしてほしい...誰かに...」「え ? 」「何だ...聞いてやがったのか ? 」「エレン ! 聞いてくれ! もう十分だ ! きっと...これから何百年先、誰もパラディ島に手を出せない ! それほどの恐怖と破壊の限りが尽くされた ! 今なら不可侵条約を結んで終わりにできる ! これ以上誰も殺さなくていい ! 島はもう大丈夫だ ! 」「僕たちが悪かった ! エレンをここまで追い込んだのは僕らだ ! 」「エレン...エレン ! 後は俺たちで何とかするから ! もう俺たちのために虐殺なんてやらなくていい ! 」「ああそうだ...エレン ! サシャのことでお前を憎んだけど...本当はお前だって悲しかったんだよな !? なのにちっとも、お前の立場になろうともしなかった ! 」「エレン...私は...あなたの罪を一緒に背負いたい。あなたと同じ罪が...私たちにもある。だからもう私たちを遠ざけないで...だから...お願い...帰ってきて ! 」 「だとよエレン。今ならケツに蹴り入れるだけで勘弁してやる...おい ! 何とか言ったらどうなんだ ? 」『地鳴らしは止まらない。パラディ島の未来を運に任せて放棄することもない。俺は進み続ける』「エレン ! 」「子ども !? じゃねぇか ? 」「でも...あれはエレンだよ ! 」「エレン ! 」「なぜダメなんだエレン !? 俺らが信用できねぇってのか !? 」「どうして僕らが巨人の力を使えるままにしたんだ !? ここならいくらでも話せるだろ !? 話してくれよ ! 僕らはずっと一緒だ ! もうこれ以上、遠くへ行かないでよ ! エレン !! 」『俺は自由を手に入れるため世界から自由を奪う。だがお前らからは何も奪わない。お前たちは自由だ。お前らが世界の自由を守るのも自由。俺が進み続けるのも自由。互いに曲げられぬ信念がある限り俺たちは衝突する。俺たちがやることはただひとつ。戦え』「そんな...じゃあ何で...僕らをここに呼んだんだよ」『話し合いは必要ないと話すため』『俺を止めたいのなら俺の息の根を止めてみろ。お前らは自由だ』「どうやら...俺の予想は当たったようだ...」「どうしても...ダメなのか...」「交渉の望みは潰えたらしい...どうする ? 団長」「これからどこへ ? 」「これから数日をかけてヒィズル国に...ミカサ様一行が地鳴らしを食い止めると信じています。ですが...すでに国としては立ち行かない状況にあるでしょう」「しばらくは魚しか食べるものがなさそう」「ヒィズルの魚料理は絶品ですよ」「よかった...あ...鳥も食えるか」「ジークとエレンを結びつけたのは私です...この大虐殺を招いた罪を贖う術など存在し得ないでしょう...」「じゃあ...もしまたやり直せるならエルディア人に干渉せずパラディ島を皆殺しにする ? 」「時が遡ることはありません...ですが後悔が絶えることはありません。エルディア人の生きる道を私はすべてを尽くして模索したとは言えません...一族の利益と家名を守ることを何よりの務めとしてまいりました...どうして...失う前に気付けないものでしょうか。ただ...損も得もなく他者を尊ぶ気持ちに...」「でも...もう...遅い」「アニさん。俺...夢を見たんです」「夢 ? ガリアードの ? 」「ジークさんの夢...いや、記憶です」「確か女型の巨人は他の巨人の一部を取り入れることでその能力が発現するんでしたよね ? 」「まあ...女型は特に発現しやすいから、いろいろ飲まされたけど...それが何 ? 」「やっばりだ ! じゃあ ! 」「じゃあ、もしかしたら何とかなるかも ! 」「いや...でも、まさかほんとに ! 」「うるさいガキども ! 石炭でも運んでな ! ...ジークの記憶を見たって言った ? 」「はい...僕はジークさんの脊髄液で巨人になりました。だから獣の巨人の特徴が発現しているみたいなんです」「そう...それで ? 」「一番よく見る記憶は...雲の上を飛んでいた記憶です...そして...それが僕にもできる...そんな感じがするんです ! 」「あれがスラトア要塞...本当に飛行船はあるのか ? 」「さあな...あの岩山を登らなきゃわからないが本当に飛行船を奪って逃げられると思っているのか ? お前らエルディア人が...」「口に気をつけろよマーレ人。お前がまだ踏み潰されてないのは誰のおかげだ ? 」「飛行船がダメならお前の家族も地鳴らしで死ぬ。お前が裏切っても撃たれて死ぬ。家族全員で生き残るにはこれしかない...望みが低かろうと関係ない。必ず生き残るぞ」「大丈夫だよブラウンさん。あの子たちは強い...きっとコルトとライナーと一緒に...」「私たちの子は悪魔の島にいるんだろ !? とても生きていけるわけがない ! 」「戦士なんかになろうとしなければ...最期まで一緒にいられたのに...」「フィンガーさん...その腕章、窓から捨てろよ」「これは娘が俺なんかのために、すべてを犠牲にして得た腕章だぞ...」「そんな...飛行船が...」「急げ ! 1機でも残っていればいい ! 」「わかってる ! 」「おい...何だ... ? あの煙...」「地鳴らしだ...ついに...追いつかれた...」「ダメだ ! 1機も残ってない ! 」「そんな...ここまで来たってのに...」「何で...」「もう終わりだ...」「待てよ...あの飛行船...巨人どもに向かっていくぞ ! 」「どういうことだ !? 」「爆撃だよ ! 巨人の手が届かねぇ空から吹っ飛ばすんだ ! 人類すべての命運を懸けるつもりだ ! 」「爆撃だって...? 」「俺たち助かるのか !?」「飛行船部隊とこの要塞にいるすべての兵士に告ぐ」「ここが人類に残された最後の砦となる ! 諸君らの双肩にのしかかる重圧は計り知れない...だが...結果がどうあろうと決して諸君らだけの責任ではない ! 」「この責任は...我々すべての大人たちにある ! 憎しみを利用し憎しみを育み続け憎しみに救いがあると信じ...我々が至らぬ問題のすべてを悪魔の島へ吐き捨ててきた...」「その結果...あの怪物が生まれ我々が与え続けてきた憎悪を返しにきた...もしも再び未来を見ることが叶うなら二度と同じ過ちは犯さないと...私は誓う」「私は...あの子をずっと...復讐の道具に...」「まだ...母親らしいことを...何も...」「俺もだ...」「皆もどうか誓ってほしい。憎しみ合う時代との決別を」「飛行船部隊、隊列整いました ! 」「目標高度に達し次第、爆撃開始します ! 」「互いを思いやる世界の幕開けを...」「ここで...私たちの怪物との別れを ! 」「進撃の巨人に動きが ! 」「爆撃を開始しろー !! 」「落とせー ! 」「高度が高く集弾率が低いようです ! 」「続けさせろ !! この攻撃にすべてを懸ける !! 」「飛行船部隊...全滅...しました」「すまない...」「罪のない子供たちよ...」「ねぇ...お母さん...巨人がこっちに来るよ...怖い...」「ごめんね...」「きっと...アニもライナーもパラディ島で生きている」「ええ...」「あれ...」「何だろう ? 」「見えた ! 飛び降りる準備を ! 」「オニャンコポン ! お前も早く来い ! 」「まだだ ! 始祖の真上まで舵を取る ! 俺はその後、不時着してみせる ! だから確実に始祖の元に降りろ ! わかったな !? 」「チッ... ! いやがるな...」「獣のクソ野郎が ! 」「探す手間が省けた ! 攻撃目標、獣の巨人 ! これにすべての力を用いて撃滅 ! 地鳴らしを食い止める ! 」「鎧の巨人に...車力の巨人まで !? ...あれは立体機動装置...まさか !? パラディ島勢力が地鳴らしを止めに !? 」「エレン...もう一度、質問させてくれ。君のどこが自由なのかって」「そこから引きずり出した後...」【完結編・後編 2023年 秋】
2023.03.19

進撃の巨人 完結編 前編 第一章 地鳴らし ☆前のお話は ★Part 2 → 「The Final Season 第76話~第87話 あらすじまとめ」★Part 1 → 「The Final Season 第60話~第75話 あらすじまとめ」★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」★3期 → 「進撃の巨人 第38話~第59話」「行ってらっしゃい。エレン」「あれ...? ミカサ...」「そろそろ帰ろう」「何で...ここに...?」「そんなに寝ぼけるまで熟睡してたの?」「いや...なんかすっげー長い夢を見てた気がする...だけど何だっけ...思い出せねぇな...」「エレン...どうして泣いてるの?」「え...?」「いいかハリル。これの在処を知ってるのは俺とお前だけだ」「この袋いっぱいになるまで金を貯める。そしたらきっと、みんなでいい所に住めるようになるから」「でもラムジー...これ以上続けたら...いつか左手も切られちゃうよ...もう、じいちゃんを悲しませちゃダメだよ...」「でも誰かがやらなきゃ。みんなあのボロボロのテントから出られずに、冬を越せなかった人が毎年何人も死んでいく...だからハリル。俺が死んだら、この金をみんなに渡してくれ」「ラムジー...」「何だろう...? 街の人が...逃げてる?」(あと、どれだけ先かわからないが...俺はこの人たちを皆殺しにする...近いうちにみんな死ぬ...いや...俺が殺すんだ...そうすると決まってる)(きっとこの先もパラディ島が生き延びる道が見つからなかったんだろう...)(何もかもがなくなる...家も...人も...動物も...人生も...夢も...)(母さんは...どう思う? 死ぬべきは...俺たちエルディア人なんじゃないのか? 壁の王が自死の道を選んだように...少なくとも島と外じゃ死ぬ人の数が違い過ぎる。エルディア人が完全に死滅すれば巨人の問題がなくなるのも事実だ...そんな結末...納得できない!)(この光景...未来の記憶で見たことがある。おそらく俺は...この少年を助ける...)「このガキは異国の難民でスリの常習犯。つまりここで商売する俺たちにとっちゃ、こりゃ害虫駆除ってわけだ。あんたには関係ねぇよ。失せな」「ああ、そうだな...」(俺は何を考えている...いずれこの少年も殺すくせに...何を思い上がって...暴力の限りを尽くす俺が...正義を気取っていいわけないだろ...)(未来は...変わらないらしい)「ありがとう」(俺も同じだったよライナー...半端なクソ野郎だ...いや違う...それ以下だ...)「ごめん...ごめん...ごめん...」「なんで...泣いてるの...?」「ラムジー! ハリル! 早く! 来るんだ! ...」「巨人が山を登ってるじゃないか!」「もうダメだ...」「逃げ場なんかどこにもないぞ!」「ラムジー...僕たち...踏み潰されちゃうの?」「そんなことない! 諦めちゃダメだ!」「島を...エルディアを救うため...それだけじゃない...」「お金が!」「ハリル!」「壁の外の現実は...俺が夢見た世界と違ってた...アルミンの本で見た世界と違ってた...壁の外で人類が生きていると知って...俺は...ガッカリした...」「俺は...望んだんだ...すべて...消し去ってしまいたかった...ごめん...ごめん...」「ごめんなさい...」*ジークの祖父母「あなた...来たのね...私たちの裁かれる日が...」「生まれた時からずっと俺の目の前にはうっとおしい壁があった...炎の水。氷の大地。砂の雪原。それを見た者は...この世で一番の自由を手に入れた者」「これが...自由だ! ついにたどり着いたぞ...この景色に...なあ、アルミン!」「エレン...」「もうケガは治ったの?」「あれ...? アニ?」「うん...時間があったから。まさかこんな、のんびり過ごすことになるなんて...思いもしなかったよ」「座ったら...どう?」「まだ...お礼を言ってないと思って...何年も私に話しかけてくれて...ありがとう」「ああ...うん...」「寂しくて気が狂いそうだったから、あんたとヒッチの話だけが楽しみだった...」「アニ...」「でも何で相槌のひとつも返さない岩なんかの相手して喋ってたの? もっと明るくて楽しい子とかいたでしょ?」「それは...違うよ...」「会いたかったからだ...アニに...」「...何で?」「えっ!? 本当にわからないの? ヒッチがあんなにからかってたのに...」「わからない...」*( *´艸`) 地獄絵図からのラブコメw「本当に...何やってんだろ...今、世界中で何千何億の人が踏み潰されてる最中に...私たち...わかった。あんたが、いい人だから私みたいな敵にも話しかけてたんでしょ? エレンとの対話を諦めないのと同じ理由。いつ目を覚ますかわからない化け物の相手をすることも争いを避けるため...でしょ?」「座りなよ。あと...前にも言ったけど、いい人って言い方がやっぱり嫌いだ。大勢の人を殺した。軍人じゃない人も...子供も...そして今、生まれ育った島のみんなを裏切る選択をして...仲間を殺した...」「僕もとっくに化け物だよ。頭のどこかでいつか...エレンと一緒に未知の世界を旅するって約束...それが叶うと思ってたんだ」「未知の世界はそんなにいいものじゃなかったでしょ?」「うん...僕らが夢見た世界とは違ったよ...でも...」「まだ...僕らが知らない壁の向こう側があるはずだと...信じたいんだ」「静かですね」「オディハの住人はもう南に逃げたのでしょう。船もすべて出払ってますから」「では頼みます。アズマビトの皆さん」「ええ。何としてでも飛行艇を空に揚げてみせます」「ホロを剥がせ! 急げ!」「クソっ! 爆薬が邪魔だ!」「切り捨ててしまおう! 」「待って! 何かに使えるかもしれない...飛行艇に積んでおこう」「うわあああー!! そんなあああーっ!!」「もう...みんな死んだんですか!? マガト隊長も! リベリオの俺の家族もみんな!」「もう...地鳴らしはマーレ大陸の大半をのみ込んでいる」「じゃあどうするんですか!? これから...どうしたら!? 俺たちだけで!?」「ごめん...わからないの...」「アニ。装備の確認をして。まだ新型の立体機動装置に慣れてないでしょ? ライナーとその辺りを飛んで慣らしてきて」「...何で?」「今できることをやるべき...なので」「私は降りると伝えたはずだけど」「飛行艇にも乗らないつもりなの?」「悪いけど...乗らない。人類を救うとか...私には...よくわからない...むしろ私たちマーレのエルディア人はその人類から迫害を受けてきた。生まれた時からずっと...仮に今、地鳴らしが止まったとしてもマーレが滅んだ後じゃエルディア人を守る後ろ盾は何もない...」「本当に悪いと思ってる。故郷を救うわずかな望みにすべてを懸ける彼らに対して...」「でも...私はもう戦えない。最期の時間くらい...穏やかで...いたい」「...」「あっ...!」「...いつの間に?」「何が!?」「そう...わかった...」「何が!?」「あなたはもう...辛い思いをしなくていい。でも...アルミンは私たちと飛行艇に乗りエレンのもとに向かう」「わかってる...それで...あんたはどうしたいの? 人類を救うためにエレンを殺しに行くの?」「殺さない。遠くに行ったエレンを連れ戻す。私はただそれだけ...」「ところであんた...マフラーなくしたの?」「持ってる」「無茶ですよ! まだ寝てなきゃ!」「まだ寝てろだと...? これ以上寝てたら、お前ら俺の存在を忘れちまうだろうが! それよか骨折の熱とかで寝込んでたクソ髭女の意識が戻った! エレンの行き先を吐かせるぞ!」「世界連合艦隊がパラディ島制圧に乗り出すとすれば、このカルファ軍港に集結するはずです」「レベリオ襲撃後1か月の猶予を与えて連合軍を終結させた後ジークと接触して始祖の巨人を手中に収め地鳴らしを限定的に発動。シガンシナ区の外壁分の巨人数百体で問題なく撃破できるはずです」「攻撃目標はそれだけか? それで何十年もパラディ島に手出しされないのか?」「艦隊を失った国は財政破綻に追い込まれます。主要国のすべてがそうなれば十分すぎる打撃となるでしょう」「強いて言えばマーレ大陸南の山脈にある砦...飛行船の研究基地が少し気になります」「おそらくそこが...エレンの第二攻撃目標」「スラトア要塞...確かに少しでも始祖の巨人に攻撃できる兵器の存在を知っていれば...」「カリファ軍港の次に向かうでしょう。飛行船を潰しに」「えらく従順に答えたな」「皆さんに頼みがあります...認めてください...ジークは敗れた...でも正しかった...二千年に及ぶエルディア人問題の解決策は安楽死計画しか無かったのです...この惨状を見ればおわかりでしょう...!」「ああ。認めるよ。エレンに何の解決策も...希望や未来を示せなかった私の無力さを」「船にあった燃料はこれで全部だ!」「そこに置いといてくれ!」「二人をお願いします。船で逃げれば安全...というわけでもありませんが、あの飛行艇に乗せるよりいい」「もちろん構いませんが、あの子たちはよろしいのでしょうか?」「船室に閉じ込めます。飛行艇が飛び立つまで出さないでください」「あにたは?」「死んだ仲間に報いなければなりません。戦士の務めを果たします」「ハンジさーん! あと1時間ほどで離陸準備に入ります!」「わかった!」「聞いての通りだ。それぞれ装備の点検を行ってくれ」「了解!」「くっ...! 2本も指がありゃ十分だ...問題ねぇ」「私だけ逃げることになるなんて...」「気にしないで。あなたは最初からマーレに服従してなかった。今さら背負うものなんて何もないよ」「ずっと...謝りたかった。お前とベルトルトに...すべてはあの日...俺が作戦を続行したことから始まった...あの日...もし引き返していたら...お前もベルトルトも故郷に帰って家族に会えたのに...謝ることすらおこがましく思える...」「うん。何度殺そうとして思いとどまったかわからない」「よく...我慢できたな」「ふっ...」「ガビとファルコを頼んだ」「了解した」「アニ!」「アニ! 気をつけてな!」「またね!」「アルミン。これでよかったの?」「あ...何が?」「正直...頼りにしてたからな」「でもアニはもう十分戦っただろ...」「よかったよ...アニは...アニのままでいいんだから」「君たちもこっちでいいの? 地鳴らしが止まったとして後のエルディア人の立場を考えたら...」「悔しいけど...ハンジさん。あなたの言う通りマガト元帥は私たちに最後の司令を遺したんでしょう? 力を合わせて為すべき事を為せ...と」「ピーク...」「ぜひ今度、車力の巨人の背中に乗ってその体温を感じながら...」「嫌です。何ですか急に気持ち悪い」「相変わらず巨人とは片思いのままだな。クソメガネ」「すぐに仲良くなるさ」「ねぇ...リヴァイ。みんな見てるかな? 今の私たちを死んだ仲間に誇れるかな...」「奴みてぇなこと...言ってんじゃねぇよ...」「よし! 燃料の注入を開始してくれ!」「了解です!」「よかった...地鳴らしが来る前に何とかなりそうだ」*うしろ...「フロック...? まさか...船にしがみついてここまで...」「ハンジさん! 燃料タンクに...穴が! これじゃ飛行できません!」「まだだ! 穴を塞げば何とかなる! 」「溶接の準備を!」「どのぐらいかかります!?」「ブリキで塞げば何とか...1時間で...」「!」「来た...地鳴らしが...来た!」「行く...な...行か...ないで...くれ...島の...みんな...殺...される...俺たちの...悪魔...それだけ...希...望...」「おい! フロック!」「死んだよ...」「確かに君の言う通りだよフロック...でも...諦められないんだ」「今日はダメでも...いつの日にか...って」「何で!? 開けて! 巨人がそこまで来てるんでしょ!?...」「うるさい!」「アルミン...何か手はないの?」「もう...これしか無い。僕が残って足止めを...」「お前はダメだ! エレンを止める切り札はお前しかいない! ここは俺が!」「ダメに決まってるだろ。巨人の力はもう一切、消耗させるわけにはいかない」「みんなをここまで率いてきたのは私だ。大勢の仲間を殺してまで進んできた。そのケジメをつける」「アルミン・アルレルト。君を15代調査兵団団長に任命する。調査兵団団長に求められる資質は理解することを諦めない姿勢にある。君以上の適任はいない。みんなを頼んだよ」「というわけだ。じゃあね、みんな。あー、リヴァイは君の下っ端だから、こき使ってやってくれ」「おい、クソメガネ」「わかるだろリヴァイ。ようやく来たって感じだ...私の番が」「今...最高にカッコつけたい気分なんだよ。このまま行かせてくれ」「心臓を捧げよ」「ハハッ。君が言ってんの初めて聞いたよ」「やっぱり巨人て素晴らしいな...」「もうそこまで来てる!」「燃料はここまでだ! エンジンをかけろ! 機体を前に押すんだ!」「じゃあな...ハンジ...」「見ててくれ」「あ...」「飛行艇は?」「飛び立ったよ」「え...?」「ハンジ。お前は役目を果たした」「エルヴィン...みんな...」「...そうか...」*モブリット...「まったく...団長なんかに任命されて大変だったよ。エレンのバカがさぁ」*サシャ...「あぁ。大変だったな。ゆっくり聞くよ」「うん...」
2023.03.13
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