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およそ遠しとされしもの。下等で奇怪、見慣れた動植物とはまるで違うとおぼしきモノ達。それら異形の一群をヒトは古くから畏れを含み、いつしか総じて『蟲』と呼んだ。 ★2014年放送の続章はこちら→ 「蟲師 続章 あらすじまとめリンク」★以前(2005~2006年)放送されたものですが、1期(蟲師)と2期(続章)は裏表になるように原作の並びをかえて構成されています。★2014年1月に放送された特別篇「日蝕む翳」は一番下にあります。蟲師 あらすじ☆第1話 「緑の座」☆第2話 「瞼の光」☆第3話 「柔らかい角」☆第4話 「枕小路」☆第5話 「旅をする沼」☆第6話 「露を吸う群」☆第7話 「雨がくる虹がたつ」☆第8話 「海境より」☆第9話 「重い実」☆第10話 「硯に棲む白」☆第11話 「やまねむる」☆第12話 「眇の魚」☆第13話 「一夜橋」☆第14話 「籠のなか」☆第15話 「春と嘯く」☆第16話 「暁の蛇」☆第17話 「虚繭取り」☆第18話 「山抱く衣」☆第19話 「天辺の糸」☆第20話 「筆の海」☆第21話 「綿胞子」☆第22話 「沖つ宮」☆第23話 「錆の鳴く聲」☆第24話 「篝野行」☆第25話 「眼福眼禍」☆第26話 「草を踏む音」★「特別篇 日蝕む翳 前編」★「特別篇 日蝕む翳 後編」ページビューランキング
2014.05.01
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『蟲(むし)』見慣れた動植物とは違う、時にヒトに妖しき影響を及ぼすもの。蟲師(むしし)は、それらを調査し在るべき様を示す。ヒトと蟲の世を繋ぐ者、蟲師ギンコの旅の物語。蟲師 続章 第4話「夜を撫でる手」 夜、山の中で不思議な匂いに気づくギンコ。甘い匂いがすえたような臭いに。すると男が現れてギンコの体が動かなくなった。男は「何だ、人か」と言うと見逃してやると言って立ち去りギンコの体も動くようになった。猟をしているにしては男は手ぶらだった。 翌日、干し肉を食べようと少年(卯介)から買おうとするが腐ったような臭いがし、家に新しいものがあると言うので訪ねる。家の中からも腐臭が。それに混じって昨夜の甘い匂いもした。少年の兄(辰)は昨夜の男だった。今朝さばいたという肉も腐臭がしていたが辰は全然臭わないと言い、それなら今から狩ってくるからと手ぶらで出かけて行った。ギンコは後を追う。 手ぶらで山に入った辰は鹿の動きを止めると捕まえようとしていた。ギンコは、よせと言った。お前さんの狩った獲物はどんなに新しくても不味いはずだと。どういうことだと辰。意のままに獲物を狩る手。血筋に同じ手を持つ者はいないかと聞くと父親もそうだったと答える。手の平の痣は「腐酒(ふき)」というものに侵されている印だとギンコは言った。腐酒とは、光酒(こうき)の腐ったもの。蟲になれず赤い泥状になって地下水から地上に湧き出る。果実酒のような匂いだが毒性があり、高い濃度で口にすれば死に至る。まれに毒に耐える体質のモノがいる。腐酒が動物の体内に入り血に混じると宿主は手の平から甘い匂いを出し獲物を引きつけて酔わせ、たやすく狩りをする特殊な力を持つ。 それは血を介して子孫に伝わるが力を得るものはわずかで、得られなかったものは毒のため長くは生きられない。祖母は血を吐いて亡くなり卯介も同じ病だと辰は言う。治してやれないかとたずねる辰にギンコは光酒を一定量飲めば腐酒は消滅すると言い、今は手持ちが足りないから調達してくると言った。治療が必要なのは弟だけじゃないとギンコ。自分は何ともないと辰は言うが、父親と同じようになるから早めに手をうったほうがいいと言う。ひと月後に来ると言って帰り際、ギンコは夜の狩りは危険だから提灯くらい持つようにと言うが、辰はこの山なら目をつぶっても歩けるし自分を襲う獣もいないから月の光で十分だと言った。 「お前は山の王にでもなったつもりか」とギンコは言った。みな山の一部にすぎない。何で命を落とすかなど誰もわからない。たとえ山で一番恐れられる獣だとしても。卯介も元の兄に戻ってほしいから薬を飲んでくれと言った。辰は、俺は何も変わらんだろうと言った。 光酒を持ってギンコが再び訪れると、辰はまた宵の口に狩りをしていた。父親が亡くなってから兄が似てきて余分な狩りをするようになったと卯介。父はまだたくさんあるのに次々狩りをした。自分たちも狩られるかもしれないと思ったが、兄は俺がお前を守ると言った。そのうち父親は体が透けて見えるようになり影もなくなった。そして消えてなくなってしまった。 自分より強い先代がいなくなると子孫の力が増す。腐酒の浸食が進み体を完全に乗っ取られると蟲の側に行ってしまう。父親は死んだのではなく、実体も心も失くし今も山を彷徨っているとギンコは言った。姿を現した辰に早く光酒を飲むようにとギンコは言うが自分は気が向いたときにするから弟にと言った。 意志すら持たない蟲に踊らされているだけ。目を覚ませとギンコは言うが、狩られるかもしれない側に戻るのはご免だ、弟の薬だけ置いて行けと言いギンコを攻撃しようとする。それを卯介に止められ元の自分に戻らないとと思うが、そこに猟師が来て獣と間違えて辰を撃ってしまう。 辰は腕を撃たれていた。朝まで穴の中で待とうと入り、夜がこんなに長く闇がこんなに恐ろしいとはと感じた。明け方、ギンコと卯介が辰を見つけた。穴から出ると鳥が襲ってきた。鳥類は目玉文様に畏れを抱く。果実の匂いに引き寄せられても手の平の文様のため襲えずにいたが目玉が血で隠れた時、腕は鳥にとって甘美なエサとなった。 辰はギンコと卯助に助けられた。兄を弟が看病していた。光酒を飲んだ卯介は顔色もよく、自分も狩りを覚えるから、早く元気になっていっしょにしようと言った。闇の中では誰しも何かの影に怯える。闇に遊び踊り戯れるは異形ばかり。ギンコは思った。もしも真に夜の異形の王がいたなら、やはり、あんなふうなのだろう。☆次回 「鏡が淵」★少し怖いお話でしたけど、辰が助かって良かったです。ページビューランキング
2014.04.30
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小野田坂道、千葉県の総北高校の1年生。毎週ママチャリで秋葉原に通うアニメが大好きな気弱な少年が仲間と出会い自転車競技部に入部。試練を乗り越え才能を開花させていく......原作、渡辺航の自転車ロードレース漫画。☆前のお話は→ 第1話~第22話 あらすじまとめ弱虫ペダル 第23話 「トップスプリンター!!」 『みなさん、ぼくにチャンスをくれて、ありがとうございます。精一杯ペダルを回して、ぼくはついて行きます』 前日、試合で3日間いないと言ったが母は理解していない様子。自転車→サイクリング→楽しそう→箱根→お土産www でも、携帯で写真を見せた、お友だちの赤い髪の子と目の細い子が一緒なら安心ねと言った。 1日目がスタート。先頭は動き出したようだ。坂道は緊張して体がいつも通り動かない。鳴子が手をかけて流れに乗れよと言う。集団が動き出した。今泉が慌てるなよと声をかける。最初の2kmはパレードラン。観客のために走る区間。本スタートは2km先の湘南公園陸橋のあたり。ここからはサバイバルだ。1日目の海岸線を走るコースはほぼ平坦。クライマーにとっては我慢の区間となる。 「わいわな、こうやって3人で肩組んで、3日間トップでゴールできたら最高に気持ちええんやろなと思うとるんや」鳴子の言葉に、おれも頭数に入っているのか珍しいなと今泉。ついでだと言う鳴子にロードレースの勝者は常にひとり、甘いなと言う。「けど、そういう絵は悪くない」 前方からひとり下がってきた。「やあ、坂道くん」と手を上げたのは箱学、真波だった。「勝負だよ。絶対、山まで来て。そしてもう一度、本当の勝負をしよう」『はじまる。レースが、インターハイが。もう逃げ出すことは許されない。戦うしかない』 2km地点。陸橋を過ぎて旗が振られる。スタートだ。信じられないほど速度が上がる。鳴子と田所が前に行った。各校のスプリンターの力比べが始まる。何人かが飛び出し先頭集団を作る。田所は鳴子にまだ出るなと言った。やつらが後ろを振り返ってもう来ないと思うまで。 手嶋、青八木、杉元は監督、幹と一緒に寒咲の車で給水地点へ先回り。レースでは約15kmおきのポイントを通過するたびに中間リザルトが発表され選手にも伝えられる。最初のポイントで1位をとれば精神的アドバンテージを得ることになる。各校トップスプリンターを送り込んでいた。 先頭集団はしぼられたと思われたころ、田所の合図で後ろの集団から田所と鳴子が飛び出す。今から?しかもふたり?まわりの選手たちは驚く。箱学の泉田は主将に行けるかと聞かれて、楽しみすぎて胸がはりさけそうだと答えた。彼らには十分なハンデを与える。この平坦区間のレースは自分がコントロールしてみせますよと言った。 スプリンターがふたり、ひとりを風よけにと思えば、田所と鳴子は並んで競り合って先頭集団に追いついた。混乱させる作戦だと考えた金沢三崎の柴田が残り4kmで飛び出す。最初のリザルトはもらったと思ったら総北が来ていた。どちらもゆずらずふたりで。 田所さんと鳴子くんはなかよく走ってますかねと聞く坂道に主将は無理だろうなと答えた。ふたりで行かせたのはひとりを風よけにするためではなく競争してスピードを維持させるためだと言った。ひとりひとりなら集団に入り込むのが精一杯だろう。チームメイトでも絶対に前は走らせたくない。スプリンターとはそういう生き物。本気でそう思っているあいつらだからできるのだと主将は言った。 「楽しそうですね。その遊び、ぼくもまぜてもらっていいですか」先頭のふたりに神奈川の最速屋、箱学2年の泉田が追いついてきた。後ろのトップスプリンター集団は今の自分にとってはたいしたことなかったと言いジャージの前を開けた。あっさり泉田に抜かれた各校のトップスプリンターたちは悔しがる。前を行く泉田の姿はすぐに見えなくなった。シャワー室で一緒になったことがあるというひとりが、あいつは全身スプリントマシーンだと言った。 鳴子がスパートして泉田と勝負しようとするが田所が待てと言う。なぜジャージの前を閉めないのか、それに関東大会でちょっと名前を聞いた程度の泉田の今の走り、実力と成績が見合わないと田所。泉田はもう本番だから明かしますよというと、調整をしていたと言った。インターハイに合わせまずブクブクに太り、徐々に絞り込んで筋肉を鍛えたという。 「楽しいですよ。体の感覚がどんどん研ぎ澄まされて軽くなっていく過程は。自分が筋肉の槍と化すんですよ。無駄を省いて絞って削って磨いて、僕自身が筋肉になるんですよ。アブ、アブ、アブ......」 泉田がスパートした。すごい加速だ。必死で後を追う田所と鳴子。質問にひとつ答えていなかったと振り向いた泉田はジッパーは本気のときは閉めますよと言った。 「でも今回は、閉めなくてもいけそうだ」☆次回 「震える泉田」【感想】ハハ、坂道くんのお母さん面白いですね。いいキャラだわ。と、泉田くん登場ですね。怖いほどに筋肉だわ。鳴子くんと田所さん、大丈夫なんでしょうか。いやあ箱学もものすごい個性派揃いですね。次も楽しみです。
2014.03.19
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進撃の巨人 #87 人類の夜明け☆前のお話は → 「The Final Season 第76話~第86話 あらすじまとめ」☆ Part 1 → 「The Final Season 第60話~第75話 あらすじまとめ」★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」★3期 → 「進撃の巨人 第38話~第59話」ミカサ (誰もがエレンは変わったと言う。私もそう思った)(でも...それは違うのかもしれない)(エレンは最初から何も変わっていない。あれがエレン本来の姿だとしたら...)(私は...エレンの何を見ていたのだろう)「本当に壁の外にも街があって人が住んでるんだな...」「壁の外とか他人の前で言うなよ」「あぁ...わかってるって」「これが壁外大陸...そして私たちが壁外の地を踏む初の壁内人類...」*サシャ...「だから言うなって ! 」「これこそが元より我々に課せられた仕事と言える。調査開始だ」*Aパートは抜けていた『島の悪魔』回。OPなしでタイトルの後にキャスト表示。「みなさん ! マーレ大陸へようこそ。アズマビト様のお屋敷までご案内いたします」「オニャンコポン ! 」「ハハッ。無事に着いてよかったよ。どうだい ? ここがマーレ最大の港街で...」「ん ? 」「あぁ !? あの馬 !! 馬...か !? あれ !? 」「牛... ? じゃないですか !? そういう牛ですよ」「車だよ。聞いたろ、来る前に。おーい !! 車 !! 」「マズイよ見られてる...」「あぁ...今絶対、田舎もんだと思われた。他人のフリしようぜ」「やつらを止めねぇと鉄の塊にニンジン食わせようとするぞ」「ハハ...そんなまさか...ニンジン買ってる !! 」「すごい人の数...ねぇエレン。何があるかわからないから私のそばを離れないで...エレン ? 」「何をぼんやりしているんだよエレン。僕たち外の世界にいるんだよ」「あぁ...これが海の向こう側...なんだよな」リヴァイ 「オイ。離れて歩くな。お前は特に」アルミン 「今いきます」「これ...ください」「毎度あり ! はい、どうぞ ! 」「おいサシャ。お前また勝手に...」「うあッ !? 冷てぇばい、これ !? 」「ははは。アイスクリームは初めてかい ? 」「俺にも一口...うおぉ !! 何だコレ !? 」「うめぇばいコレ ! 」「お...俺にもひとつください ! 」「お...俺も ! 」「あいつら目立つなとあれほど...」「誰もあの島から来た悪魔だとは思わないよ」「そこのボク。甘~いキャンディはいかがかな ? 」「ンン~ ? き~み~だ~よ」「カッコいいね ! チビッ子ギャングかな ? 」*さっきからチョロチョロしている少年 (ラムジーか。ってこの子の肌の色ってこんなだったのか...)「エレン。エレンも食べて」「アイスか...」「知ってたの ? 」「親父の記憶で知ってるだけだ。収容区のエルディア人はめったに食えない。壁の外はこんなに広いのにな...」(私たちは気付かなかった...もしくは気付きたくなかったのだろう...)「おい。それはお前の財布じゃねぇぞ」「スリだ ! 」「このガキ ! 」「また敵国の移民か...」「船に紛れ込んで来たんだろ...」「言葉が通じてないな」「海に放り投げるってのはどうだ ? 」「いや右手をへし折ってやろうぜ ! 二度とスリができないようにな ! 」「見せしめに通りの目立つところにしばらく吊るしておこう...」「そんな ! やり過ぎです ! 私の財布は無事なんですよ ! 」「これは嬢ちゃんの問題じゃねぇ。しっかり罰を与えて示しをつけねぇと」「ここで商売して生きてる俺たちの問題だ ! 」「何よりユミルの民かもしれねぇ ! 」「ここ数年どの国も血液検査に躍起になってるからな。悪魔の血がその辺に紛れてちゃ夜も眠れたもんじゃねぇよ ! 」「おい ! あんた何をしている ? 」「誰がスリだと言った。俺は「お前の財布じゃねぇ」と言っただけだ。このガキの姉貴の財布だってな」「えっ !? 」「いや~複雑な家庭なものでね...! ねぇお姉ちゃん ? 」「あ...ああ ! 」「弟がご迷惑おかけしました ! 」「ふざけんな ! そんなデタラメ !! 」「行くぞ !! 」「おい !! 待て !! 」*みんなで逃げる~「あのガキどこに行きやがった ? 」「あ...あそこ...」「まぁ...アズマビトからもらった小遣いだしな...」「そのようなことがありましたか...確かに血液検査の技術向上に伴い世界中で収容区から逃れたユミルの民の存在が発覚し問題となっております」「かつてのエルディア帝国全盛時代におきましては世界の上流層の中でユミルの民の血を取り込むことが高貴であることとされていました」「それが帝国の衰退と共に彼らが国を追われる立場となり果てたのです。これが壁の外でのエルディア人の現実...そしてパラディ島から友好を図る本計画も極めて困難であると言わざるを得ません」アルミン 「かと言って...和平の道を諦めるならジークの謀略に加担するしかなくなります。彼に我々の運命を委ねヒストリアと生まれてくる子供たちを犠牲にするしか...」「ああ...もちろんそんな未来を迎えないために私たちはここにいる。明日の国際討論会で初めて登壇するユミルの民保護団体とやらを求めてね」「依然としてその団体の理念は明らかではありません」「ええ...まずは慎重に見極めなくてはなりません。その上でその団体と我々が相まみえることが叶うなら...」「パラディ島が和平を望んでいることを表明する」「ええ」「無論、私どもアズマビト家は和平への協力を惜しみません。ですが...どれほどそれが実現可能であるとお見込みですか ? 」「とても...困難であることはわかっています。とても危険であることも...しかし...だからと言って最善を尽くさないことはできないのです」「...左様でございましょう」*エレンがいないことに気づいたミカサは外へ。「エレン !! あなたは...自分が敵の最重要目標だってことがわかっているの ? 」「みんなであなたを探し回って...」「市場の少年 ? 何があったの ? 」「まだ何も...」「え ? どういうこと ? ここは...」「戦争で居場所をなくした人たちが集まって暮らしている。俺たちもそうだった。ある日突然、日常が終わって何もかもが奪われた...すべての自由を...奪われるんだ」「ミカサ...お前はどうして俺のことを気にかけてくれるんだ ?」「え ? 」「子どもの頃、俺に助けられたからか ? それとも...俺は家族だからか ? 」「え...え ? 」「俺は...お前の何だ ? 」「...あ...あなたは...家族...」*と、いきなり飲み物を持ったおじさんw「イサ、ナリー、ニチウ」*これってカタカナの逆さ読みかな?「えっ !? 」「もてなしてくれるみたいだ」「おーい !! 」「何やってんだてめぇエレン !! 」「バカじゃねぇのか !? 」エレン 「ちょうどよかった...」*宴~*率先して飲むエレン。*前回のジャンの回想シーンだね。*サシャ吐いてるしwww「我々は ! 各国に散ったユミルの民の難民への援助を求めます !! 」「彼ら難民はエルディア人であったこともなくエルディア帝国の危険思想とは無縁なのです !! 彼らはただエルディア帝国に交配を強いられた哀れな被害者なのです !! 」「依然、憎むべきは島の悪魔どもに他なりません !! 忌むべきは100年前よりあの島に逃げた悪魔 !! 」「我々の敵はあの島の悪魔なのです !! 」(あの日からエレンは私たちの元を去った)(その後、彼から届いた手紙には...)(ジークにすべてを委ねると記され...)(次に顔を合わせた時にはもう手遅れだった)(果たして...他に選ぶべき選択肢があっただろうか ? )(すべては最初から決まっていたのかもしれない)(それでも考えてしまう...あの時、もし私が...別の答えを選んでいたら...)(結果は違っていたんじゃないかって...)*そしてBパートがエレンのナレーションで始まる『人類の夜明け』エレン (どこからが始まりだろう)(あそこか ? )(いや...どこでもいい)(すべては俺が望んだこと)(すべてはこの先にある...)「エレン...世界とエルディア双方を救う術は安楽死計画。これを完遂する他にありません。脊髄液入りのワインは改革の障害となる兵団の上層部のみに振る舞いました」「ジークはあなたを信じています。あなたもジークを...」「俺はジークの計画に従う...フリをする。お前もそうしろ」「従うフリをして...何をするんだ ? 」「憲兵団はおまえを巨人にして島に来たジークを食わせる計画を進めている。憲兵と争うはここから逃げるしか手はない」「私だって牛の世話だけしてたわけじゃない。わかってる。争う必要も逃げる必要もない。この島が生き残る一番堅実な方法があれば私はそれに従う」「他に方法はなかった...でも...あの時エレンが私を庇ってくれて...みんなが動いてくれたから...私はそれで十分だよ」「お前がよくても俺は違う」「え ? 」「世界を滅ぼす。すべての敵を...」「この世から一匹残らず駆逐する」「そんなの間違ってる !! 島の外の人すべてが敵じゃないのに...あなたのお母さんみたいに !! 突然...何で殺されるかわからない人がほとんどなんだよ !? 」「わかってる。でも...憎しみによる報復の連鎖を完全に終結させる唯一の方法は憎しみの歴史を文明ごとこの世から葬り去ることだ」「お前に島の生贄になるためだけに生まれる子を産ませ親子同士を食わせ続けるような真似は俺がさせない」「私は...エレン ! あなたを何としてでも止めないと !! 二度と...胸を張って生きていくことが...できない !! 」「耐え難いなら始祖の力で記憶を操作する。それまでお前が黙っていれば...」「そんなこと !! 」「できるさ。お前はあの時、俺を救ってくれた世界一悪い子なんだから」「頭痛 ? 」「アッカーマン一族に特有の疾患があるなんて巨人学やクサヴァーさんからも聞いたことないな。記録じゃ生存本能が刺激された時アッカーマンは力に目覚めるって場合が多いようだが...」「宿主 ? を守る習性 ? そんなものないと思うぞ」「俺が思うに...なぁエレン。その好意には正体も習性もやむにやまれぬ理由もない。ただお前のためなら巨人をひねり殺せるくらいお前のことが好きなだけだ」「じゃあエレン...」「で ? お前はどう応える ? 」「何言ってんだ兄さん。俺は長生きしてもあと4年しかないんだぞ」「私が子供を作るのはどう ? 」*エレン、自分で足を...「俺が死んだ後もずっとあいつらの人生は続く...」「続いてほしい...ずっと...」「幸せに...生きていけるように...」「世界連合艦隊。この地球上に存在し得る最も巨大な大砲のほぼすべてが今ここに集結した」「人類の英知のすべてが同じ目標に狙いを定めている...この奇跡を叶えた艦隊が阻止できないなら...」「これを止める手段はもう人類に存在しえない。この...地鳴らしを」*巨人...泳いでる...*逃げる...「あ...」「やつだ...」「進撃の巨人だ !! 」(駆逐してやる !! )(この世から)(一匹残らず !! )☆The Final Season Part 2 は87話で終わり。続きは...☆来年か~ そういえば「海を見るまでは記事を続ける」って言ってたっけw 結局、最終話まで書くことになりそう。第1話の更新が2013年の4月10日。続きは来年の何月スタートかわからないけど、進撃の巨人とは10年のおつき合いになります。私のアニメ記事の中でももちろん最長。続きもどうぞよろしくお願いします <(_ _)>
2022.04.11
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『蟲(むし)』見慣れた動植物とは違う、時にヒトに妖しき影響を及ぼすもの。蟲師(むしし)は、それらを調査し在るべき様を示す。ヒトと蟲の世を繋ぐ者、蟲師ギンコの旅の物語。 ★蟲師1~26話、特別篇はこちら→ 蟲師 あらすじまとめ★2015/5/6 「鈴の雫」のあらすじを追加しました蟲師 続章 あらすじ☆第1話 「野末の宴」☆第2話 「囀る貝」☆第3話 「雪の下」☆第4話 「夜を撫でる手」☆第5話 「鏡が淵」☆第6話 「花惑い」★特別番組 「蟲(むしがたり)語」☆第7話 「日照る雨」☆第8話 「風巻立つ」☆第9話 「潮わく谷」☆第10話 「冬の底」★特別番組「蟲語」第二夜☆特別編 「棘のみち 前編」☆特別編 「棘のみち 後編」★特別番組「蟲語」第三夜 ☆第11話 「草の茵」☆第12話 「香る闇」☆第13話 「残り紅」☆第14話 「隠り江」☆第15話 「光の緒」☆第16話 「壷天の星」☆第17話 「水碧む」☆第18話 「雷の袂」☆第19話 「泥の草」☆第20話 「常の樹」鈴の雫 前編鈴の雫 後編ページビューランキング
2014.05.01
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東京の人々を恐怖に陥れる喰種(グール) 普段は人と変わらぬ姿で人に紛れ、人を襲い、そして人を喰らう。人を食べることでしか生きられない者たち。平凡な大学生カネキは趣味が合うきれいな女性と出会い急接近。しかしそれは悲劇の始まりだった。 東京喰種 あらすじ・感想・各話タイトルクリックで、あらすじ・感想記事にリンクしています☆第1話 「悲劇」☆第2話 「孵化」☆第3話 「白鳩」☆第4話 「晩餐」☆第5話 「残痕」☆第6話 「驟雨」☆第7話 「幽囚」☆第8話 「円環」☆第9話 「鳥籠」☆第10話 「青桐」☆第11話 「衝天」☆第12話 (最終回) 「喰種」 ページビューランキング
2014.09.22
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第25話 (最終回) 「新世界より」・あらすじの続きと補足、感想です。前半はこちら→ 第25話「新世界より」・24話までのあらすじはこちら→ 第1話~第24話 あらすじまとめ 「バケネズミの染色体の数は人間と同じだった」つまりバケネズミのベースは人間だったところから。★呪力を手にしてからの人類はそれまで以上に血みどろの歴史を刻んできた。何とか安定を図ろうと、呪力による対人攻撃を不可能にするために「攻撃抑制」と「愧死機構」が遺伝子に組み込まれた。しかしそこで呪力を持たない人間の扱いが問題となる。支配者である呪力を持つ人間が対人攻撃が使えなくなると立場が逆転する。呪力のない人間は自由に人を殺せるから。★呪力を持たない人間にも組み込めばという話になるが、呪力を持つ人間は、それ以外の生殺与奪を握る圧倒的な優位を手放したくなかった。そして愧死機構のメカニズムはいわば呪力による強制自殺。呪力がなければ機能しない。そこで特権階級の地位を守るため、邪魔になった呪力を持たない人間をバケネズミに変えた。★攻撃抑制や愧死機構の対象外にするために、人間とは「異類」であることが一目瞭然で、殺すことに同情を感じないほど醜い生き物にする必要があった。人間とハダカデバネズミの遺伝子を混ぜ合わせて作られたのがバケネズミだった。早季も覚もたくさんの「彼ら」を平気で殺した。そして愧死もしなかった。 戦争記念館。 茅の輪の郷の中心部にはバケネズミの襲撃によって大勢の人が亡くなった悲劇を忘れないための記念公園ができた。まだ町中の多くの建物は廃墟のままだったが(戦争が終わって1か月あまり)公園は早々と完成、一番奥には戦争記念館が作られていた。見晴の郷で追悼行事が行われていて見学者はいなかった。一番奥のガラスケースに交替で詰めている職員の小野瀬さんに早季は追悼式典で亡くなったお嬢さんにお花をあげて来るようにと外出させる。そこには無間地獄の刑を受ける、すでに肉塊となったスクィーラ(野狐丸)がいた。 もう充分苦しんだから終わりにしましょうと言って、早季は呪力で呼吸中枢を麻痺させる。「ねえ、スクィーラ、初めて会ったときのことを憶えてる?」早季はひとしきり話すと、復活させられることがないよう、スクィーラの遺体を炭化するまで焼いて記念館を後にした。追及されたら、つい憎しみと激情に駆られてやってしまったと言うつもりだった。倫理委員会のメンバーとしては、とんでもないことだろうが、早季は規則より大事なものがあると思うようになっていた。・公園を出るとメロディーが聞えてきた。再建された公民館が「家路」を流している。★コロニー存続 バケネズミを根絶するという提案は、小差で否決された。終始一貫して人間に忠実だったと認定された大雀蜂コロニー以下、5つのコロニーだけが存続を許されることになり、奇狼丸との約束は何とか果たすことができた。 早季と覚は結婚した(2年後の話。さらに3年後、早季は倫理委員会の史上最年少の議長に就任、10年後に至る)【十年後】 不浄猫。 かわいい不浄猫の子猫がお目見え。それは、悪鬼と業魔についてのレポートで、出現した事例とその10年前の社会情勢に相関関係が見られると発表されたため。10年前の悲劇の直後に生まれた子供たちがもうすぐ呪力を持つようになる。もし一人でも患者が生まれてくれば町は今度こそ滅亡の危機となる。倫理委員会は10年ぶりに不浄猫を再製することを決めた。・これまで日本に点在する町は、最小限の連絡を取り合うくらいだったが、早季の提案で変えていこうということになり、交流を推進する準備が始まっている。 「ねえ、わたしたち、本当に変われると思う?」「変われるさ、変わらなきゃ」・早季の身体に新しい命が宿った。「この子が大きくなるころには、もっといい社会になっているといいわね」「だいじょうぶ、絶対、そうなるよ」★補足・早季・二人で話し合って、男の子なら瞬、女の子なら真理亜という名前にすると決めていた。・十年前の事件以来、瞬は一度も現れていない。きっと、わたしの心の奥底、無意識の大海の中で長い眠りについているのだろう。しかし彼はどんなときも、わたしたちを見守っているはずだった。 早季は手記をこうまとめた。そして、最後に、全人学級の壁に貼られていた標語を記した。 完【感想】★いくつか、気づいたことを。・前回のタイトル「闇に燃えし篝火は」は、『家路』の歌詞なんですね。「遠き山に日は落ちて」しか知りませんでした。遠き山には1番の歌い出しで、2番の最初が「闇に燃えし篝火は」なのでした。数日前に知りました~・真理亜と守の子供、「女の子」だったんですね。「普通に生まれていれば...少女に...」ずっと男の子のつもりで記事を書いておりましたわ。前のほうに「少年」となっているところがありましたら、見逃してくださいませw・どうでもいいことかもですが、最後の手記の画像、「渡辺早季」になっていますね。この時代は夫婦別姓だったのかな。覚は朝比奈でしたよね。と、毎回なにやらゴチャゴチャと補足して最終回となりました。話は忙しかったけど、きれいにまとまって、いい最終回で良かったです。長くおつきあいいただき、ありがとうございました。原作を読んでいるので選んだアニメでした。とはいえ、実はちゃんと読んでいなかったのです。画像より文章のほうが厳しいこともありますよね。エロいとグロいのきつさに、飛ばし読みを一部しておりましたw ちゃんと読みなおすきっかけとなってよかったです。毎回、ネタバレしてしまいたい衝動にかられつつw 自分がわかりにくくて本を読みなおした部分を補足説明する記事に徹しておりました。こうだったのか、って伝わったことが、ひとつでもあれば幸いです。物語にまったく関係ない最終回の感想となりました。1万文字という制限のため、最後は2本になりましたが、25回、アップできて安堵しております。これも読者の方々のおかげと感謝しています。また機会がありましたら、お会いしましょう。
2013.03.23
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『蟲(むし)』見慣れた動植物とは違う、時にヒトに妖しき影響を及ぼすもの。蟲師(むしし)は、それらを調査し在るべき様を示す。ヒトと蟲の世を繋ぐ者、蟲師ギンコの旅の物語。★前のお話は→ 蟲師 続章 あらすじまとめ★蟲師1~26話 特別篇は→ 蟲師 あらすじまとめ蟲師 続章 第10話(最終話)「冬の底」 晩冬の山に、小さく低く囁くような音が聞こえると、直、一斉に春の蟲が目を覚ます。それは山々の主たちが、目覚めの日取りを相談する声。 春が近いと感じるギンコ。啓蟄までにはこの光脈筋を抜けたかったが今年は早そうだ。啓蟄後の蟲は腹を減らしていて厄介だ。呼ばれているが急ぐ用でもないので数日こもることにする。(啓蟄:冬ごもりしていた虫が外に這い出してくる頃。二十四節気の啓蟄は2014年は3月6日) 目が覚めればもう春だと思っていたが、もういい頃かと外を見ると雪景色。なんだこりゃ。読みを外したか雪が降り積もり冬の蟲「オロシブエ」もまだいた。さすがに真冬の勢いはないようだが。向こうの山は雪がもうなく、オロシブエの渡りが見えた。北へ帰っていくのだ。この山の群れは合流しないのだろうか。 雪の中を麓へ下るギンコだが、来た道に戻ってしまう。空を見ると、山に入った時はなんともなかったのだが、山が閉じていた。冬の蟲が渡りができないのもそのせいか。いったい何があったのだろう。ヌシに会ってみようとするが気配がない。光酒で呼び出すのは何があるかわからないから、やめておくことにする。 沢を辿ってヌシを探すギンコだが、獣も出て来ない。よく見るとあちこちに山崩れの跡があった。秋ごろ台風にあった後だろう、かなりの規模だ。その傷を癒すために主は山を閉じて山ごと冬眠させているのだろうか。弱った生物はそのまま死んでしまうかもしれない。隣の山は春なのに、この山は死を待つのみなのか。このままでは俺も巻き添えかと思ったギンコは誰かに見られている気がして見ると足あとがあった。 足あとを辿ると水が凍っていない沼に出た。そこにヌシがいた。いつまで山を閉じているつもりか、外はとうに春だから諦めてくれないかとヌシに話しかける。ヌシは答えずにこちらを向いた。蟲が集まってこちらへ向かってくる。ギンコは沼に落ちて飲み込まれた。薬箱だけが浮いてきた。 沼の底で気づくギンコ。泥の中のようだが呼吸ができる。獣たちが眠っているようだった。光酒が湧き出している。みなここで体を癒していたのか。そうか、まだ山は死んじゃいなかったのか。よかったな。よかった。 沼から出るギンコ。春なのか? まだオロシブエがいた。落ちていたギンコの光酒にオロシブエが集まってきた。光酒を飲むとオロシブエは渡って行った。山が開いたのだ。春の蟲たちが動き出した。蟲タバコも濡らしてしまってないギンコは急いで光脈筋を抜ける。 思ったよりラクに出られた。山が本調子でないせいか。それともヌシが蟲どもを抑えてくれてたのか。しかし光酒までなくした。まあ弱ったオロシブエが渡りをするには必要なものだが、まさか自分を山に入れたのは光酒目当てか? 「全部、ヌシ殿の手のひらの上か。まあいいか、世は春だ」 冬は往き、山は笑い、野は錦。☆次回 特別番組「蟲語」第2夜★予定の2話を残して静かに終了。次はまた蟲語のようですが。11話の放送は秋ですかね。わかり次第、あらすじまとめ記事に追記していきます。こちらでは、あらすじまとめと共に前に放送された「蟲師」の各話あらすじを継続してアップしていきます。蟲師続章の続きの放送前に、よろしければこちらもどうぞ。 ★「拍手」にコメントもできます。記事にまったく関係のないコメントはこちらにお願いします。ページビューランキング
2014.06.22
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およそ遠しとされしもの。下等で奇怪、見慣れた動植物とはまるで違うとおぼしきモノ達。それら異形の一群をヒトは古くから畏れを含み、いつしか総じて蟲と呼んだ。★2014年4月より放送の「蟲師 続章」→ 蟲師 続章 あらすじまとめ★前のお話は→ 蟲師 あらすじまとめ蟲師 第13話 一夜橋 (ひとよばし)(2006年に放送されたものです) ★画像はこちらで→ 第13話「一夜橋」画像ありいまにも落ちそうな吊り橋を渡るギンコ。橋のたもとで会った青年ゼンが手紙の差出人のところに案内してくれた。依頼主の女は娘のハナをみてくれと言う。三年ほど前、かずら橋から谷に落ちた。命は助かったがそれ以来、日向で呆とするばかりで方々の医者にも見せたが頭を打った跡もなく理由がわからないのだと言う。ハナを見て外に出るとゼンが待っていた。ハナをあんなにしたのは俺だ。頼むから何とかしてやってほしいと言う。ギンコは谷底へ案内してくれるか、それとハナが谷へ落ちた時の事を聞かせてくれと言った。ハナに本家からの縁談があった。断ればこの里への支援は切られる。逆らえないと泣くハナにゼンはふたりで逃げようかと言った。そんな事したら家族が村八分にされてしまうとハナは言うが、ゼンは俺の親はわかってくれる。お前の親も本当にお前の幸せを望むなら耐えられるはず。ここにいたら望むように生きられない。谷を出て山越えて広くて明るい土地に行こうと言った。ふたりで出て行こうとするが、かずら橋の途中でハナがやっぱりだめだよと言いだす。私たちだけ幸せになんかなれない。向こうに行ってもずっとゼンのことを想って耐えるからと言った。ゼンはそんなの俺は嫌だと言った。とにかく橋を渡ってしまおうと言ったがハナの足元の脆くなっていた板が割れて谷へ落ちてしまった。谷を探したが見つからなかったが、到底助からない高さから落ちたはずなのにハナは自分の足で歩いて戻った。ただ中身はもぬけの空になってしまっていた。皆「谷戻り」になっちまったと嘆いた。この谷では稀にそういう者が出るそうだ。谷に落ちて戻ったはいいが心は喰われていて「一夜橋」の架かる夜に死んでしまう。谷に一夜限りの橋が架かるのを見たものがあるそうだ。言い伝えにすぎないだろうがとゼンは言った。ハナを今、乗っ取っているのと同じモノがいるようだなとギンコ。「ニセカズラ」という蔓状の蟲だと言うと木に登って蟲を採った。蟲は日向へと移動していく。ギンコはゼンにお前には酷な事を言うが谷戻りも一夜橋もおそらくただの言い伝えじゃない、どっちもニセカズラで説明がつくと言った。普通ニセカズラは木の上で生活しているが、この谷のニセカズラは生物の体を乗っ取る事で谷の底から出ようとしているのだろう。生体の体に宿り日の光を浴び力を蓄える。そして一定数に達するごとに宿主から出て群れを成し谷を渡り望ましい場所へ移住する。それが一夜橋なのではないか。以前およそ二十年ごとに蟲の渡りがある谷があると聞いたことがある。蟲とやらが出たら元に戻るんじゃないかとゼン。調べて歩いたが谷底に動物の骨が見当たらない。ニセカズラは死体に寄生している可能性が高いとギンコは言った。だとしたら抜け出ても死体に戻るだけ。二十年に一度だとしたら今年だ。何とか延ばせないかとゼンは言った。元に戻してくれとは言わない。少しでも長く生きてくれればそれで。ギンコはハナの母親に話し残念ながらこのままにしておくのが、いちばん長く生きられる術と言った。蟲を取り除くことはできるのでしょうと母親。できるがそうすれば十中八九その場で亡くなるとギンコは言うが母親は構わないと言った。あの子がこのまま生きていて幸せだとお思いですか、ならいっそという母親にそんな無謀な賭けをしなくてももし三年前のあの時生きていたなら一夜橋が出た後無事元に戻るとギンコは言った。そんなもの本当に出るかいつ出るのかわかりゃしない。ハナが元に戻ればもらってくれる良縁がある。これ以上お待たせするわけにはいかないと母。そんな話には乗れないとギンコは言った。彼女はもう「彼女」とは言えないが、それでもまだ生かされている。物のようには扱えないと。ギンコが出て行こうとすると橋の修理の用意をしたゼンが来た。明日中に補強するからうちで休んていってくれと言った。ゼンの家族は里にいるがゼンは村八分で里の者とは絶縁されひとりで暮らしていた。ハナが生きていたから出て行こうとは思わなかったとゼン。ハナがいなくなったらたぶんそのうち出て行くよと言った。全の家に泊まった夜中に妙な音がして見ると橋が落ちてしまっていた(誰かが綱を切っていた。ちなみにゼンは寝ていた)橋を架け替えるのは時間がかかりそうだ。ゼンの家にはハナの母親が来ていた。蟲師をかくまっているそうだね、まだ話が終わっていないのだと言って。冗談じゃねえとギンコが外に出ると谷戻りの動物を見た。このあたりにたくさんいるのかも。ゼンはハナが歩いているのを見かけて駆け寄る。どこに行くんだと捕まえたハナは温かかった。お前まだちゃんと生きててくれてるんだよなあ。何もかも忘れてるみたいだけどハナだよな。そこにハナの母親たちがハナには近づくなと言っただろうとやって来る。ハナが倒れた。首から何か出て行った。母親が駆け寄ってきたがハナは息をしていなかった。首から黒い縄が抜けてハナが死んだとゼンはギンコに言った。お前もここを出で行くか、そのほうがいいだろうとギンコ。おそらく今夜、一夜橋が架かる。こちら側からなら渡れるはずだ。そこら中、力を蓄えたニセカズラでいっぱいだ。夜半までに決めることだ。この機を逃すといつ出られるかわからんぞとギンコは言った。一夜橋が架かった。未練はないな、この橋は戻れば落ちるぞとギンコ。なあに何とかなるさとゼンは言った。そうだきっと忘れられる。ここを出れば。橋を渡りはじめたギンコとゼン。だが途中でゼンが止まった。何してる、もう戻れやしないぞとギンコ。この橋の中にハナだったやつがいるから進めないとゼンは言った。違う、ハナは三年前に死んだんだとギンコは言うが、違わないとゼン。おれはこの三年、ハナが生きていてくれたからやってこれた。あの姿を見るのは辛かったけど今となっちゃまだましだ。踏みつけてなんざ進めない。戻るなとギンコは叫んだがゼンは一歩戻った。橋が切れてゼンは谷底に落ちた。その後、彼がどうなったか正しくは知れない。だがおそらく、一夜ばかりの橋が架かるのは、およそまだ二十年ののち......★原作では第4巻にあります。ページビューランキング
2014.10.01
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小野田坂道、千葉県の総北高校の1年生。毎週ママチャリで秋葉原に通うアニメが大好きな気弱な少年が仲間と出会い自転車競技部に入部。試練を乗り越え才能を開花させていく......原作、渡辺航の自転車ロードレース漫画。☆前のお話は→ 第1話~第24話 あらすじまとめ弱虫ペダル 第25話 「負け」 ファーストリザルトまで残り400m。前に出た田所と鳴子に泉田がジッパーを上げ本気で行きますと言う。大胸筋のアンディー(右)とフランク(左)も完璧。再びふたりの前に出た泉田は、あなたたちは素晴らしいスプリンターだが、並のスプリンター。ファーストリザルトはいただきますと告げると前に出た。 鳴子が田所にどちらかが風よけになるかと聞く。おまえも敵だろう、なんで協力しなくちゃならねえと田所が答えると鳴子は、やっぱそうですかと笑い、気持ちを確かめたから、とりあえず、こいつを押さえますかと言う。田所と鳴子がスピードを上げ、泉田と並ぶ。 気持ちで走ると言ったふたりに泉田は、自分は鋭く磨き抜かれた長い槍、あなたたちは汚れた短い槍だと言った。がむしゃらで詰めが甘い。目標に先に届くのは僕だと。気に入らないたとえだと田所と鳴子。泉田は前に出た。 リザルトラインまで残り270m。田所が鳴子に、1年生レースで今泉に負けた時以外で負けたことがあるかとたずねる。嫌です、なんでこんな時にと言うが、いいから言えと田所。鳴子は、そりゃありますよと答えた。人一倍小さかった鳴子は、人の倍努力しないといけなかった。それを聞いて田所がニヤリと笑う。感じ悪いと鳴子は言って自分は峰が山の1年生レースどうだったんだと聞く。田所は「最下位だ」と答えた。★1年の時の話。田所は監督と寒咲主将の前に退部届を出した。もうちょいやればと主将。自転車が嫌いになりましたかと監督に聞かれ、そんなことはないが楽しいだけではやっていけない。自分は勝ちたいのに1年生レースは初心者にも抜かれて最下位。合宿は途中でリタイア。骨が太くて体が大きいから上りがダメ。もう精一杯やりましたと田所は泣いた。 ★「勝ちてえならやれ、負けてえならやめろ。勝ちてえのに辞める、そんな選択肢はねえ」寒咲主将はそう言った。得意のスプリントを極めるようにと言った。ひとつ極めれば上りは後でどうにでもなると。そして特訓が始まった。限界は心が決めるものだと寒咲。どんな相手にもハートでは絶対負けるなと言った。 ★いいスプリンターになりそうかと聞く監督に寒咲は自分の意志を継いで、なると思うと答えた。これから何回も負けて初勝利を手にした時、見える風景が変わる。だから汚れても倒れてもゴールを狙う。負けを知らないスプリンターは絶対に強くならないと言った。 残り250mで田所と鳴子が追いついた。命かげの勝負やろかと鳴子。どっちが先に届く槍か白黒つけるぜと田所。寒咲の車の手嶋たちが先頭に追い付いた。3人が並んで走っていることを確認。まだ食らいつくふたりに泉田は、そのボロボロの状態では瞬間の状況を判断して行動を選択できないだろうと言う。 ★鳴子の話。おつかいの帰りに初めてロードレースを見てカッコイイと思った鳴子はすぐに始めるが負けてばかりだった。小3なのに幼稚園と間違えられる身長で自転車には向いてないのではとも言われた。絶対に強くなる、最速になると誓った鳴子は出来ることはすべてやったが結果は出なかった。中学になっても結果は出なかったが走り続けた。走っても走っても負けて、初めて勝利を手にするまで5年かかった。 今まで負けはナシということにしてきた鳴子だが、田所のそれが戦ってきたということにつながるという言葉に「わい今までめっちゃ戦ってきましたわ」と答えた。それでいい、気持ちで負けるなよと田所。ふたりは再び加速する。残り150m。気持ちなんか粉々にしてみせますよと泉田が前に出たが、またふたりが追いついて並んだ。 車の中でも祈るように声援。ポイントラインが見えた。残り80m。一気に加速ですの声。すると横風でコーンが飛んでコース上に。今乗り上げれば落車だ。泉田は一瞬の判断で回避した。アンディとフランクの仕事は完璧だ。残念だったねとふたりを見ると、 ふたりはコーンを吹き飛ばして直進していた。ファーストリザルトラインに1番で到達したのは、田所だった。 ☆次回「空が見える」から第3クール。【感想】鳴子くん、小さいから苦労したのではと思ったけど、やはりかなり努力の人でしたね。いっぱい負けて気持ちが強いスプリンターになった感じでしょうか。最後のコーンは泉田くんさすがの判断力と思ったらwww のこり400mで話ながいなあと思ったけどコーンを吹っ飛ばして突っ走るふたりの姿は気持ちよかったです。田所さん、ファーストリザルト取れてよかったですね。後ろの集団は相変わらず動きがないようですが、第3クールに期待です。ページビューランキング
2014.04.03
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小野田坂道、千葉県の総北高校の1年生。毎週ママチャリで秋葉原に通うアニメが大好きな気弱な少年が仲間と出会い自転車競技部に入部。試練を乗り越え才能を開花させていく......原作、渡辺航の自転車ロードレース漫画。☆前のお話は→ 第1話~第23話 あらすじまとめ弱虫ペダル 第24話 「震える泉田」 「箱学5番、泉田塔一郎。こいつ、単なるマツゲじゃないで~!!!」 田所と鳴子は泉田を追うが差が縮まらなかった。後ろの集団の坂道たちは、もうすぐファーストリザルトに到着するころだなと話していた。金城主将は、箱学の泉田は目立ったデータがないが福富が出したのだから相当手強い相手と見るべきだと話す。 巻島がお客さんだぜと言い、見ると福富が下がって来た。先頭にいた箱根のエースの出現にまわりの選手たちは驚く。久しぶりだなと福富は言うと、すべてが始まる前にお前に言っておかなければならないことがあって来たと言う。自分は昨年やってはならないことをした。このインターハイの道の上で勝負する他に贖罪する手段はないと思っている。だから最強のメンバーを集めた。 最強のチームで全力でおまえを倒すと福富。裏表なさすぎっしょと巻島。金城は福富の肩に手を置くとおれも負けんぞ。どこにも負けないチームを作ったから、まずは第1リザルトをとると言った。うちからは、ふたりのトップスプリンターを出したと金城が言うと、福富はふたりでは足りんかもしれんなと言った。泉田はちょっと特殊。インターハイだけに絞ってフィジカルとメンタルを極限まで追い込んだ。並の練習をしてきた人間では止められないと。 後ろを振り返った泉田は、ふたりいるのになぜ協力し合わないのかと言った。ひとりが風よけになってひとりが足をため自分を早めに抑えておくべきだったと言う。残り1kmまでの間に追いついておかなければいけなかったのだと。防風林がなくなった。強い横風が吹く強風区間になった。もう差をつめるのは難しい。それとも何か隠し玉がありますかと泉田。「ない」と言う田所と鳴子にスプリンター失格だと言った。バネのような背筋で加速する泉田。自転車は足で回すものじゃないんですよと言った。★1年の時、泉田は他の1年生にも遅れをとっていた。福富が自転車は足で回すものじゃない。明日から自転車に乗らなくていいと言った。戦力にならないからクビかと思った泉田に新開が違うと言った。福富と中学の同級生の新開は福富は昔から言葉足らずなんだと言い、自転車をあきらめろと言ったのではなく、自転車に乗るだけがトレーニングじゃないということ。泉田を見て、いいからだしてるなと言った新開は、お前にはお前なりの強くなる方法があるだろうと言った。 ★泉田は筋肉を鍛えるトレーニングを始めた。大胸筋アンディ(右)、フランク(左)とともにwww そして完璧なまでに叩き上げたからだを手に入れた。これを武器に再び自転車に乗った時、一流のスプリンターになっていた。そしてインターハイのメンバーに選ばれた。箱学の5番には使命が課されていると福富は言った。それはファーストリザルトの獲得。 チームの場所に戻った福富は、どうだったと聞く新開に総北は強いと答えた。だが泉田の武器は鍛え上げられた肉体だけではない。進むべき道を見つけてからは自らを甘やかすことなく進み続けた。今シーズンの全レースを犠牲にしてまでインターハイのために調整した。その愚直とも言える一途な姿勢がもうひとつの武器。勝つのは総北じゃない、おれたちだと福富は言った。 車を走らせるサポート班。集団の真ん中より少し後ろに総北を確認。田所と鳴子は飛び出したようだ。まずは作戦通りだなと寒咲。トップ争いについていけなかった選手が後ろの集団に合流する。ファーストリザルトに名前を刻む戦いに参加できるのは選ばれたスプリンターだけ。先頭はどんなペースで走ってるんだと言う杉元に、心配はいらない、田所さんたちなら大丈夫だと青八木と手嶋。そろそろ計測ポイントか。車もスピードを上げる。 残り800mを切って隠し玉もなく並走する田所と鳴子を泉田はバカげてると思い笑いそうになるが笑うのは結果が出てからと気を引き締める。隠し玉はないけど......泉田は空気が変わったのを感じた。これから700mの間のことは見んかったことにと鳴子がボトルを捨てた。田所にだけは見せたくなかったと言いジャージをレーシングパンツの中に。空気抵抗を減らし、軽くしてギアを上げる。 「ナニワのスピードマンは風と友だちなんや。見さらせ、こいつがスピードマン鳴子改めロケットマン鳴子のロケットスプリントスタイルや~!!!」最後まで取っておきたかったが1年や2年にファーストリザルトを取られては3年のメンツが立たないと田所。ただの風よけと思うな、おれの胸板の厚さは骨と筋肉そして巨大な肺。肺活量8500の田所がスピードを上げる。 「どうだ、こいつが、田所必殺、酸素音速肉弾頭だ~!!!」 追いついたふたりに泉田は、すみませんでしたと言った。スプリンター失格と言ったのは早とちりだった。ふたりの意地と実力に敬服しますよと言った泉田は、アンディとフランクにさあ仕事だと声をかけwジッパーを上げた。 「ファーストリザルトまでの400m、ぼくは本気で行きます」☆次回 「負け」【感想】何もないのかと思ったのですが、田所さん、鳴子くん、出ましたね。泉田くんも本気を出したみたいで、楽しみ~って、ここで切りますか~ 次回、勝つのは誰なんでしょう。早く続きが見たいです。☆本日のおまけ? 「心配はいらない」 無口先輩、しゃべった~ 彼がたまにしゃべると何かうれしくなってしまうwww
2014.03.26
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小野田坂道、千葉県の総北高校の1年生。毎週ママチャリで秋葉原に通うアニメが大好きな気弱な少年が仲間と出会い自転車競技部に入部。試練を乗り越え才能を開花させていく......原作、渡辺航の自転車ロードレース漫画。 ☆2014年10月より 第2期放送決定! ☆前のお話は→ 第1話~第31話 あらすじまとめ弱虫ペダル 第32話 「希望の夜」 巻島を呼び出した田所は、チームにつまらない神経を使わせるわけにはいかない、明日にはグリーンゼッケンを着けて走るから心配するなと言ったが、巻島に肩を借りないと歩けない状況だった。チームに戻った巻島は、田所はトイレの紙がなくて呼び出したとごまかす。 今泉は、完全に御堂筋に敗北したと考えていた。あいつを倒すために今までしてきたことが無力だった。すべて自分が劣っていることがはっきりわかった。もうインターハイで走る理由がない。金城が体調が悪いのかと聞く。なんでもないと答えた今泉に、今日のおまえの走りはチームを1位に導いてくれた。感謝していると言った。 宿泊先のホテルでの箱学。福富は、泉田、東堂、荒北の仕事は十分な活躍だったと話すが、荒北はぶっちぎりで1位を取りたかったと言う。福富は、それは3日目にすればいいと言い、明日の前半は3人は足を休めるように、フレッシュな男をひとり残しているからと言う。やれるか、の問いに新開が、一日目は何も仕事をしていない、やれるさ、おれの足は満タンだぜと答えた。 総北は旅館。鳴子は坂道に、チーム戦は初めてだったが、戦いの集団の中に仲間がいる感覚は新鮮だった。あんなに安心してゴールするのは初めてだったと話す。明日もきばるで~とふたりで拳を合わせた。そこに金城主将が来て、坂道にお客さんが来ていると告げる。なんと女性のwww 訪ねてきたのは母だった。坂道が箱根に行くというので主婦会のいつもの3人で旅行に来たのだと言う。なぜここに来たんだよと坂道が言うと、せっかくだから顔をみとこうと思ってとガイドブック片手に笑った。レースでの坂道の活躍を見ましたかと金城が聞くと、レースって何? 旗がたくさん立っていたけど車のレースか何か?と母。坂道は、ちゃんと説明しているのかと金城に言われる。無事に来られたのかと母に聞かれ坂道は一回転んだが手嶋さんと青八木さんに助けてもらったと答える。母は鳴子に、写真で見たことあると言い、坂道をお願いねと言った。金城にも、不器用だから迷惑かけると思うけど守ってあげてねと言った。そして坂道に、あなたは強くなりなさい。みんなに迷惑かけないように一生懸命走りなさいと言うと帰っていった。 台風みたいなおかんだな。けど案外いいこといいよると鳴子。明日も明後日もきばって、1秒でも早くジャージをゴールに届ける。3日目にそれができれば、チーム6人全員がステージに上がれる。坂道は金城に、明日も自分にできることがあれば何でも言ってください。僕はこの目で3日目のゴールを見たいんですと言った。 2日目。芦ノ湖からスタートしてすぐに急こう配の坂を登り、箱根峠を越えて、標高846mを一気に海まで下る。平坦に入ってからは国道1号線を走り、139号線を山に向けて上る。本大会3日間中100kmを超える最も長いステージ。 1日目1位の総北は注目されていた。写真を撮られて驚く坂道。全国版のニュースに載ると言われてオロオロ。まとめて撮りますと言われて見ると箱学のメンバーも来ていた。 坂道が落としたボトルを拾ってくれたのは京都伏見の石垣。昨日、上りで御堂筋についていった男が小さいことに驚く。だが、御堂筋とは違った不思議なオーラがあると感じる。 選手が位置について間もなく2日目のスタート。先頭は昨日の優勝者。イエローゼッケンの3人が並ぶ。田所が間違えるなよと声をかける。インターハイは特別ルール、着順スタート。坂道たちがスタートするのは、金城たちが出て3分40秒後となる。坂道は鳴子ともう一度、根性注入の拳を合わせた。始まる、100km以上の長い闘いのステージが。 主将からのオーダーは、今泉はスタートしてすぐに金城に追いつき、前に出てサポート。坂道はスタート直後、鳴子、田所、巻島を引っ張り、峠を上り金城と今泉になるべく早く追いつくこと。過酷だが頼むぞの言葉に、坂道は、はいと力強く返事をした。田所は、おまえは速い、真っ直ぐ前を見て走れと言った。坂道たちもスタートする。 沿道には真波の幼なじみの委員長が来ていた。たまたま地元だから、山岳を見てあげてもいいかなと。だが風のように通り過ぎてしまって差し入れも渡せなかった。真波は委員長がいたことに気づいていた。「でも、ごめん。今はなしてるひまないや。3分先にいる福富さんに合流しないといけないんだ」 できるだけ早く金城たちに追いつかなきゃとペダルを回す坂道。後ろを見た巻島が鳴子に、田所はいつから来てないのかと聞いた。田所がいないことに気づく鳴子と坂道。スタート地点では、グリーンゼッケンの田所が止まったまま、スタートしていなかった。☆次回 「ヒメなのだ」台風みたいな坂道のおかん、面白いですね。委員長もかわいかったです。あ、そんなことよりw田所さん、なんとスタートしていなかったのですね。どうなるんだろう、心配。と、次回のタイトル~ ついに来ましたか。実はアニメ化されて一番たのしみにしていたのですwwwページビューランキング
2014.05.21
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『蟲(むし)』見慣れた動植物とは違う、時にヒトに妖しき影響を及ぼすもの。蟲師(むしし)は、それらを調査し在るべき様を示す。ヒトと蟲の世を繋ぐ者、蟲師ギンコの旅の物語。★前のお話は→ 蟲師 続章 あらすじまとめ★蟲師1~26話 特別篇は→ 蟲師 あらすじまとめ蟲師 続章 第7話「日照る雨」土にしみ入らず、土の上を這うは、まやかしの水。追えども決して届かぬ水。 日照りが続く村で、テルが雨を占うと、言った通りに雨が降った。飲み水を切らしたギンコが道でテルに水場を聞くと、直、雨が降るから数日この地に留まるといいと言った。通り過ぎたテルは雨の匂いがした。雨乞いをしている場所に行ったテルは、皆に直に天の恵みがあるからご安心くださいと告げる。ヤスがテルによく来てくれたなと話しかける。雨が降ると聞いて人々は宴の用意を始める。ギンコがヤスに水を分けてもらえないかと話すと、ヤスは悪いが今はないが、直に雨が降るよと言った。なぜわかるのかと聞くと、あの娘(テル)が言うならそうなんだ。今まで外れたことはないと言った。そいつは奇異だねとギンコ。子供の頃、大きな水たまりを見つけたテルは、絶対に追いつけない「逃げ水」だと涼に聞いて、試してみようと近づいた。(以下斜体は子供の頃の回顧シーン) 今、井戸を掘っているのだとテルに話すヤス。雨が降れば一息つけるが、雨が降ったら行ってしまうのかの問いにテルは頷いた。ここで自分と所帯を持つより、ひとりで旅をして暮らすほうがいいのかとヤス。テルはひとつ所に住む気はないと言った。せめて間を置かずに来てくれと言われたが、それもできないと答えた。 ここに留まることにしたギンコは、テルに、あんたがどうやって雨を降らせるのか見てみようと思ってねと言った。テルは、私は雨を告げに来ているだけ。ヒトが雨を降らせたりできると思う?と言った。そんなことができたら、それはもうヒトではないと。降りやまぬ雨のせいで多くの人が病気になり、涼は亡くなった。テルは大声で泣きたいのに涙も出ない。食べるものもなくなり、母は暮らしがラクになったら呼び戻すからとテルをおばさんの家に預けることにした。テルの里は雨で廃れてしまった。テルが親戚に預けられると、そこは雨ばかり降り、まるで雨を連れてきたようだと言われた。テルが自分の里に逃げ帰ると、廃れていた里は元に戻っていた。しかしテルが足を踏み入れると、また雨が降り出した。テルは再び里をあとにした。どうしてこんなことになったのかわからない。わかるのは、戻れる故郷も住めるところもないということ。そのことを受け入れるための涙も出ないということ。 雨が降ると聞いて宴が用意されたが、まだ雨は降らなかった。いつもならもう降っているはずとテルは思う。ヤスもこのままじゃマズイと井戸を掘り続ける。村人が村長のところにテルを出せと集まり始めた。もうじきと言って何日にもなり、みんな水を使い果たしてしまったと言う。そこにヤスが倒れたと知らせが来る。 井戸を掘っていて暑さにやられたヤスだが、飲ませる水ももうなかった。テルはヤスの手を握りしめると、涼のことを思い出した。「もう、そんなのは、いや」すると外で雨が降って来たぞと声が上がった。ヤスはテルによかったなと言った。そして雨を見ながら、きれいだなと言った。 すぐに出発するテル。望み通りに雨が降ったのに嬉しそうじゃないなとギンコ。まだ何か用かと言うテルにギンコは、この数日あんたを観察して気づいたと話し始める。テルは暑い中、汗のひとつも見せなかった。おそらく涙も出ないのではないかと。涙のひとつでも流せればまだラクでしょうにと言うテルに聞いた。「追いつけるはずのないものを捕まえちまったことは?」テルは思い出した。逃げ水を追いかけたときのこと。追いつけないと聞いていたが水は逃げて行かなかった。テルは追いついて水たまりに足を踏み入れた。一瞬、水は渦を巻き、テルの体に光がさした。そして遅れて涼が来たときには水たまりは消えていた。やっぱり逃げ水だったんだよと言われ、でも今そこにと言ったが、気のせいだと言われた。話を聞いたギンコが、それは「アメフラシ」という蟲の一形態だと言った。普段は空中にいる細かい水滴の一群で空中の水分を集めて雨を作って落ちてくる。日照りが続き空中の水分が失われると、地表近くに留まり、逃げ水のような姿となる。生きているということ以外は自然現象そのもので、そういうものを「ナガレモノ」と言う。そして触れると「憑く」 アメフラシは、触れたテルの水分を奪い、上空へ上り雨を集めるようになった。全部それのせいだったのなら、早く引き離してとテルはギンコに言うが、ナガレモノには対処法はなく、寿命が尽きるのを待つだけだと言う。ガッカリするテルに、それはいつになるかわからないが、雨が降るのが遅くなってきているから力が弱まっているのかもしれない。そう悲観することもないだろうと言った。この雨のせいで私は何人もの命を奪った。さっきももう少しでヤスを死なせるところだったとテル。ギンコは、あんたには何の過失もないしアメフラシのせいでもない。ただ不幸な巡り合わせが起こっただけと言った。あんたは、アメフラシとある程度うまくやれてる。これはもう、ただ不幸なばかりじゃないはずだと。 「ありがとうな、テルのおかげで助かったよ。また来てくれよな。絶対、来いよな」ヤスが手を振って見送っていた。雨に喜び、きれいだねと空を見上げる、笑顔の人々がいた。 いつか雨がやんで、ほんとうの涙が出たら、土の上に根をおろそう。それまでは、雨をともに雲のように流れて行こう。☆次回 「風巻立つ(しまきたつ)」 ページビューランキング
2014.05.26
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およそ遠しとされしもの。下等で奇怪、見慣れた動植物とはまるで違うとおぼしきモノ達。それら異形の一群をヒトは古くから畏れを含み、いつしか総じて蟲と呼んだ。★2014年4月より放送の「蟲師 続章」→ 蟲師 続章 あらすじまとめ★前のお話は→ 蟲師 あらすじまとめ蟲師 第11話 やまねむる ★画像はこちらで→ 第11話「やまねむる」画像あり山に穴があいていた。と思ったら消えた。山の異変を感じたギンコが麓の里を訪ねると、人々が集まって山の話をしていた。山の様子がおかしいようだ。自分は蟲師だが何か役に立てるかと思ってとギンコが言うと長老が蟲師ならぜひ頼みたいことがあると言う。この山深くに住む、ムジカという蟲師を探してほしいと長老は言った。この山には代々すべてを知る「主様」がいてムジカはその意向を唯一知る人で事あるごとに指示を仰いでいた。ムジカの教えで収穫期のこの季節に山深くまで入ることは禁忌となっているが、ムジカが姿を見せないので数人が山に探しに行って熱病になり命を落としかけた。ギンコが山に入ってみると物凄い精気だった。甘いような苦いような、むせ返り皮膚にまとわりつく匂い。ここは光脈筋。生命の川の流れる所の上に実りの時期。不用意に入れば精気に当てられ気が惑う。光脈筋なら統制をとる「ヌシ」がいるはずだ。山の異変はヌシの変調だろうとギンコは思った。となれば件の蟲師が知っているはずだ。少年がギンコの後をつけて山に入っていて、精気に当たって倒れた。ギンコは気付け薬を渡した。コダマという少年はムジカの弟子で、ムジカを探しに行くんだと言った。今から見つけてやるからじっとしていろとギンコは言うと光酒を並べる。ムグラノリ。ムグラという山の神経のような蟲に意識を潜らせて草木の中を走る。ムジカを見つけた。こっちを見たと思ったらギンコはムグラを引きはがされた。ムジカのところへ向かう。遠くで鐘のような音がした。あっちに鐘なんてあったっけとコダマ。崖の下にムジカを見つけて助けて庵に運ぶ。足を滑らせてケガをしてまわりの実や草を食べていたとムジカは言った。里の皆には主様の意向を伝えられずに迷惑をかけたとムジカ。助けてくれたギンコに礼を言った。あんなところで足を滑らせるとはさすがに年をとった。そろそろ任を離れるべきなのかもなとムジカ。山のヌシのですかとギンコは言った。侵入者からムグラを引きはがしたりできるのは本物のヌシかヌシの術を張っているヒトくらいだろう。この山の異変はヌシであるあなたが崖下から動けず、術の更新ができなかったせいだとギンコ。ムジカはだが明日からはこの足でもなんとかヌシを続けられるから、山は元に戻ると言った。ヒトがヌシをやるのは辛いと聞いているが、よほどのわけでもとギンコ。ここは光脈筋で正統なヌシはちゃんといたが里の者が誤って殺してしまった。自分も旅の蟲師だったが、よく立ち寄るようになったこの里の者達が困り果てているのを見てヌシになる決意をしたとムジカ。妻は山の精気のせいか長く生きられなかった。コダマを次のヌシにするつもりだと言った。コダマは山から生まれて山に育てられたとムジカは言った。里の女たちは山から流れ出る水で次々と子を授かるが皆は育てられず山に捨てていく。獣に食われずに生き延びたのはコダマくらいなもの。だが里に残った兄弟はみな薄命で生存を知った両親が1年前に里に引き取った。蟲を寄せるので流しで蟲師をしているとギンコ。ムジカの目が光った。この山から一歩も出られない身からすれば、ちょいと羨ましくもあるなとムジカ。良かれ悪しかれ骨を埋めるのはこの山以外にはありえんからなと言った。夜中にも鐘のような音が聞こえた。翌朝ギンコとコダマは里に戻ることに。僕は今もムジカの弟子だよねと聞くコダマにムジカは勿論だと答えた。里からここまで通うのも鍛錬になる。お前は今に立派な蟲師になるぞ。里に戻ってムジカの無事と指示を伝える。宴が開かれたが夜中にギンコは異変を感じ外に出る。近づいてきている。コダマもやって来てあの音は変だよと言う。近くに鐘なんかないし父さんたちは何も聴こえないと言うし。何かの蟲なのかなと言うコダマにギンコはお前はヌシの術を習ったかと聞く。ムグラを体内に飼うヒトがヌシになるための術。まだだとコダマが答えるとギンコは鐘の音の原因は心配するほどじゃないから家に帰って寝なおせと言った。そして散歩の途中だからと言って出て行った。あれがそこまで来ている。ムジカの姿がない。音の進路の山頂へ行くとムジカがいた。ギンコはあんたは足にケガなんかしてないな、人目につかないあの場所で「クチナワ」を呼んでいたんだと言った。近づいてくる鐘のような音はクチナの鳴き声だ。クチナワはヌシ喰いの蟲、山のヌシや沼のヌシを喰って取って代わる。そしてその場所に安定をもたらす蟲。こうするのは俺の使命だ、邪魔せんでくれとムジカは言った。あれは巨大な老猪の姿をした立派な美しいヌシだった。俺が悪かったと言うムジカに早くこの山を出るんだとギンコ。ムジカはクチナワが自分を見つけたからもう遅いと言った。ヌシの座にはあのようなものが在るべきなのだと。ギンコは光酒をまきムグラを引きはがそうとする。無駄だ、他に術もないとムジカは言うが、何かあんだろう、こんなのよりはよと言った。里の連中はムジカを慕って必要としている。俺もあんたが少し羨ましかった。なのにひとりで勝手にこんな死に方、決めてんなよ。ギンコはムグラを呼ぶ。お前まで巻き込まれるぞ、よせとムジカ。クチナワが現れた。ギンコを追って来たコダマも巨大な姿を見た。ムジカは姿を消した。ギンコは夢を見た。ムジカを歓迎する人々。宴の席で朔(さく)の兄にこの里に住んで朔と所帯を持ってくれないかと言われる。ここにはお前が必要だ。朔はずっと待っていると。蟲を寄せる体質だから無理だと言ったムジカだが、許されないことだが山のヌシを殺して喰って自分がヌシになればここに住めると話してしまう。翌朝、ヌシの通り路の地図と毒薬がないことに気づくムジカ。血だらけの朔が戻って来た。牡丹を分けてもらったんだと肉を抱えた朔は言った。すぐ鍋にするから待っててな。うんとうまいの作るから、だからずっと、ここにいてくれな......ギンコの記憶にはない夢だった。ギンコを助けたのはコダマだった。山頂に着くとギンコが倒れていてムジカの姿はなく庵も消えていたと言う。そして里の誰もムジカのことを覚えていなかった。クチナワに喰われる、ヌシの交代というのはそういうことなんだとギンコ。そのとき山にいたものにだけ記憶が残るようだが。ギンコのまわりに蟲払いの薬が置いてあった。コダマが調合したのだという。ムジカはコダマには生きていくための知恵だけを教えたと言っていた。大したもんだと言うと、俺はムジカの弟子だから、これくらいできらあとコダマは言って涙を拭った。里の人がコダマをたずねてくる。どうしても伐れない木があるから見てほしいと。すぐに戻るからとコダマは出て行った。旅立つギンコ。ムジカに何かあんだろうと言ったが、やはりなかったなあと思う。山にクチナワの姿があった。見事なもんだ、人の気など知りはしない。まるで欠伸でもするように、クチナワはひと声あげるとあとはもう静かに腹を波打たせるばかりだった。★原作では第2巻にあります。 蟲師(2) ページビューランキング
2014.09.27
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およそ遠しとされしもの。下等で奇怪、見慣れた動植物とはまるで違うとおぼしきモノ達。それら異形の一群をヒトは古くから畏れを含み、いつしか総じて蟲と呼んだ。★2014年4月より放送の「蟲師 続章」→ 蟲師 続章 あらすじまとめ★前のお話は→ 蟲師 あらすじまとめ蟲師 第24話 篝野行 (かがりのこう)(2006年に放送されたものです)火を焚け、夜が来る。火を灯せ、闇が来る。火を隠せ、骸から生まれし火が紛れ込む。 新種の蟲が出たと聞いて調査に来たギンコ。見たことがない草がいっぱい生えてきて山の木をどんどん枯らしているんだと話す子どもたち。この里の蟲師をたずねると野萩(やはぎ)という娘だった。あいにくですがもう調査は終えたんですよと野萩は言った。ギンコは野萩の研究の写しをいくつか読んだことがあって名を覚えていたが若い娘だったことに驚く。あの蟲の調書を見せてもらえないかと言うとさっきは終えたと言っていた野萩は途中までですがと調書を出した。明日、山ごとすべて焼き払うからもう調査の必要はないと野萩。他に方法はないのかとギンコは言うが時間切れだと野萩は言った。何か力になれるかもしれないから、これまでのことを話してくれとギンコは言った。二か月前、原を拓いて畑にするために皆で土をおこしていると大きな黒い岩が現れた。このあたりは火山に近いため溶岩石も多くいつものように掘り起こして原の隅に放っておいた。翌日その岩の亀裂から草が生えていたがその時は気にもとめなかった。3日後に降り続いた雨が上がって原に行くと拓いたばかりの土地一面にその草が生い茂っていた。それはどれだけ刈っても抜いてもすぐにまた生えてきた。異形のものだと気づいた時にはもう遅く草は花のようなものから毒を吐き周囲の草木を枯らし始めた。勢いは衰えを知らず数々の駆除法を試したが有効なものは見つからないまま草は山じゅうに広がり里に迫って来た。山ごと焼くのは代償がでかすぎるとギンコ。しかも正体不明の蟲だからどんな影響が出るかもわからない。どうにかして人を集めて確実に抜いていくべきだとギンコは言った。このまま作物が枯れれば里は冬を越せなくなる。皆の命がかかっているのよと野萩。だからこそ焦って手を出すのはまずい。賭けるなら自分らの命だけにしろとギンコは言った。 調書は差し上げますからお引き取りくださいと野萩。木を切り倒している人たちにギンコはやめるようにと言ったがよそ者に何がわかると言われた。よそ者から見ればあんたらは怯えた猿の群れ、恐怖でまわりを見失って闇雲に攻撃を加えていると言うとジャマするなと殴られ納屋に閉じ込められた。夜、人々は山を焼き払うために登って行く。嫌な予感がしたギンコは後を追う。あれは溶岩石の中にいたもの。火を与えてはいけない。そんな気がする。山にはすでに火が放たれていた。あの草はすべて燃えていた。これでやっていけると人々が話していると焼けた草の中から音が聞こえた。そこから出てきたのはカゲビだった。野萩は早く里に戻ってあの火を家に近づけないようにと言ったがカゲビを吸い込んでしまった。ギンコは里の家に行きそこらの入れ物を全部伏せるようにと言った。その人の言う通りにしてと野萩。あれはカゲビといって雨や寒い日に現れて火と思って近づいた人の体温を徐々に奪っていき気づかずに長くあたると凍え死ぬこともあるから気をつけるように、火にあたってぬるいと感じたらカゲビと思うようにと人々に話した。カゲビの中にはヒダネという蟲がいて人の熱を吸って生きる。気をつけてさえいれば害を受けることはないから大丈夫と野萩。あの草がヒダネの幼生だったとは面倒なことになったなとギンコが言うとヒダネなら対処はできると言った。カゲビはしつこい。もし手におえなくなったら文をよこしてくれ、ひとりで無理はするなよと言うとギンコは里を後にした。草は絶つことができたがカゲビを家に入れてしまった人たちは体温を奪われていて野萩も草を吐いた。力を貸してほしいと野萩に呼ばれたギンコが再びたずねたときには7人亡くなっていた。カゲビで煮炊きしたものを食べて腑を痛めたものも大勢いたが今は落ち着いている。蟲を殺せば火も消えるのは書物通りだったが書物にない生態もわかったと野萩。十分に熱を吸い続け寿命をまっとうした骸からはまたあの草が芽を出すのよと言った。力を貸してほしいというのはそのことかとギンコが聞くと、それはひとりでできると野萩。山を焼いた時にカゲビを吸い込んでしまった。ずっと体が凍えるようだったが止まった。その代わり草を吐くようになった。これは報いなのでしょうね。ヒダネが私の腑の中で芽を出して毒を吐きはじめた。里のみんなにも私がもう長くないことは伝えた。体を乗っ取られる前に里を出て死に場所を探すからあなたに里を頼みたいと言った。断るとギンコ。あんたらが始めた戦いはこの先も続く。あんたひとりで終わってもらっては困る。考えていたことがあるからひとつ試させてくれとギンコ。カゲビを捕まえて持ち帰り竈に入れた。どういうつもりと聞くこの火は所詮ニセの火、幼生にニセの火を与えても成体にはなれないだろう。あの草を駆除するにはカゲビで焼けばいいんじゃないかと言った。そしてカゲビを通した食べ物にもおそらく同様の効果がある。野萩がそれを口にすると吐いた草は焼けていた。もっとちょうだいと言う野萩に焦るなよとギンコ。急ぐとあんたの体がもたないから、ゆっくり治していくんだ。少しずつ確実になと言った。その後も、草を吐き、腑を焼き、里を異形のモノから守りながら娘は生きているという。★原作では第5巻にあります。ページビューランキング
2015.06.13
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『蟲(むし)』見慣れた動植物とは違う、時にヒトに妖しき影響を及ぼすもの。蟲師(むしし)は、それらを調査し在るべき様を示す。ヒトと蟲の世を繋ぐ者、蟲師ギンコの旅の物語。★前のお話は→ 蟲師 続章 あらすじまとめ★蟲師1~26話 特別篇は→ 蟲師 あらすじまとめ蟲師 続章 第14話「隠り江」ゆらが発作で苦しいとき、いつもスミが助けに来てくれた。ゆらの助けてという声が離れていたも聞こえるのだとスミは言った。ゆらはスミにずっと家にいてねと言った。 水路の町を行くギンコ。途中、舟から見かけた少女の家をたずねる。出て来た少女の父親に、お嬢さんは少々厄介な癖があるのではと聞く。時折、抜け殻のようになってしばらく意識が戻らないというような。何のことだと言う父親に放っておくとますます厄介なことになりますよと言った。 娘のゆらは抜け殻のようになっていたが、父に何度も名を呼ばれてやっと戻った。ギンコがその癖を治してくれるそうだと話すが、誰も治してなんか言ってない、出て行ってよとゆらは言った。スミと話していたんだからと言うゆらに、バカなことは言っていないで、いい加減スミのことは忘れろ。あれはもう家の使用人を辞めたのだからと父親は言った。でもスミは今でも私が臥せっているとわかって大丈夫と言ってくれる。そうしたら苦しいのも楽になるのよとゆらは言った。その人との間に深い水脈(みお)が通ったんだなとギンコ。人と人の意識の間には見えない通路があるという。ちょうどこの町に張り巡らされた水路のように裏庭ですべての水路がつながっていて、そこには五識を補うもの、蟲師のいう妖質というものが流れている。だが水かさが少ないところも多く、おまけに入り組んでいて地図もない。それでも水路はつながっているので、望む相手に会えることもたまにある。するとお互い同時に相手のことを思い出すような、いわゆる「虫の知らせ」が起こる。それを思うままに起こせる蟲がいる。 「カイロギ」は妖質の豊かな者の意識に棲み、主と同調し自由に水脈を往来し、望む相手に思いを届けることができる。お前さんのようになとギンコはゆらに言ったが、ゆらは蟲なんて関係ないと言った。ギンコは、必要とすれば誰のところにでも行けるはずなんだがなと言った。だが、繰り返しカイロギを使うとやがて人の意識を乗せたまま自分の意思で動き始める。すると人はその間、意識を奪われるようになる。そしていつかは、二度と意識が戻らなくなってしまう。当分その能力を使うのをやめさえすれば害はないとギンコ。ゆらは無理よと言った。 発作が起きたらいつの間にかスミのところに行ってしまうとゆら。そうとう進行しちまっているようだなとギンコは言い妖質を一時的に枯らす薬を渡した。飲めばカイロギは動けなくなる。でも発作が起きたときスミの声が聞けなきゃ怖いとゆら。父親は、気のせいだ、胸の病はじっとして気を落ち着かせていれば大丈夫だと言った。急には難しいかもしれないが、ひとりの問題じゃない、スミにもすでに伝染しているなとギンコ。同じところに繰り返し行けば相手にもカイロギがわく。薬を飲んでおいたほうが身のためだぞと言うとギンコはスミのところに向かった。 ギンコの話を聞いたスミは、嬢ちゃんは薬を飲むのはきっと無理ねと言った。ひどく寂しがりやで臆病だから。そして自分にも薬をくれないかと言った。これを機にもうつながりを断ちたいからと。ゆらのところに戻ったギンコはスミが薬を飲むと言ったこと、それと預かってきた手紙を渡した。手紙には、もう私に頼るのはやめてください。お元気でと書いてあった。いつでも困ったら呼んでねと言ったのに、本当は迷惑だったのか。だったら謝るからとスミを呼んだ。答はなく、スミは泣いているようだった。父親にいい加減にしろと言われてゆらはわかったと答えた。薬を飲むからひとりにしてくれと言った。 ゆらはひとりで家を抜け出して、水路を舟でスミのところへ向かう。スミが泣いていた。何があったの? 私も少しはスミの役に立てるかな。ずっと頼ってばかりでごめんね。ゆらの父はスミに、母親代わりに本当によくやってくれたが、ゆらはお前が来てから弱くなる一方だと言った。お前になつくあまり他の者を拒むようになった。外で遊ぶこともせず、お前とは話さなくても心が通じると言い、それを諭せばますます拒む。お前が側にいる限りゆらは変わらないだろう。すまないが、あの子のためなんだ。そう言ってスミを里に帰した。 舟を漕いでいたゆらに発作が起きた。もうスミに頼っちゃだめだと思うが竿を落とし倒れてしまう。水路を流されるゆら。誰もいない、妙なものが泳いでいる。戻ってスミのところへと思うが竿がない。どんどん流されてしまう。「誰かお願い助けて」心の中で叫ぶ。ゆらの願いが多くの人に伝わった。夢に女の子が出てきて海に流されそうになっている。女の子が助けてと呼んでいる。ゆらを探す父親とギンコにもゆらの助けてという声が伝わる。たくさんの人が集まって無事ゆらを見つけた。スミの家で父親に薬を飲むまで見ていると言われ、ゆらは薬を飲んだ。 ようやく懲りたようだなとギンコ。スミは薬は全部は飲めなかったと言った。やっぱり嬢ちゃんが心配で。ダメね、わざわざあんな文まで書いたのに。やっぱり寂しくなるなと言うゆらとスミにギンコは、会いに行きゃいいだろと言った。水路は変わらずつながっているんだ。自分で漕ぐのが無理なうちは誰かの舟に乗っけてもらえばいい。苦しくなれば町の誰かが助けてくれる。そうしていいかと聞くゆらに父は渋々頷いた。スミはもちろんよと笑顔で答えた。 自分で舟を漕いでゆらはスミのところに来れるようになった。遊びに来たよと手を振るゆら。また合図を送ったでしょとスミが言うと、いいでしょ、たまになんだからと明るく笑った。☆次回 「光の緒」ページビューランキング
2014.11.17
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新宿の路地裏で、午前0時から朝7時頃まで営業しているめしや「深夜食堂」 店をひとりで切り盛りするマスター(小林薫)と客の交流を描くドラマ。第三部。 ★2011年に放送された第二部はこちら→ 「深夜食堂2 全話あらすじ」★2009年に放送された第一部から→ 第5話「バターライス」深夜食堂3 あらすじ・感想・各話タイトルクリックで、あらすじ・感想記事にリンクしています☆第1話 「メンチカツ」 ☆第2話 「豚バラトマト巻き」☆第3話 「里いもとイカの煮もの」 ☆第4話 「紅しょうがの天ぷら」☆第5話 「春雨サラダ」☆第6話 「ロールキャベツ」☆第7話 「しじみ汁」☆第8話 「きんぴらごぼう」☆第9話 「レバにらとにらレバ」☆第10話 「年越しそば」ページビューランキング
2014.12.23
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トラックバックがなくなったら、いままでいただいたものも消えてしまうのかな。かけこみでしときますか。迷惑なものも多かったけど、便利な機能だったのにな。やっと覚えたのに、残念です。代わりにTwitterやfacebookを??? 意味わかんないんですけど。ん? 何これ、日常つーか「非日常」なんですけど。まあ、思えば、ここんとこ、私の日常もすごいことになってたかな(笑)mkd さんち で見つけた新しいアニメ 「日常」 UHF系局、ニコニコ動画で放映。コレ、おもしろいです。トラックバックがなくなるらしい、とかいうんで、私もパクって記事書いてみました。詳しくはあちらを見てね。何せ私、アニメ記事ってあまり書いたことないから苦手(笑) スラマッパギ! なぜに挨拶がマレー語なの? いや、インドネシア語か???「たがめのマレー語入門」・おはよう.....Selamat pagi. スラマッ パギ・こんにちは...Selamat tengah hari. スラマッ トゥンガ ハリ・こんばんは...Selamat Petang. スラマッ プタン・おやすみ.....Selamat malam. スラマッ マラム 続きまして「たがめのインドネシア語入門」(笑)・おはよう.....Selamat pagi. スラマッ パギ・こんにちは...Selamt siang. スラマッ シアン(正午~午後4時頃)・こんにちは...Selamat sore. スラマッ ソーレ(午後4時頃~日没)・こんばんは...Selamat malam. スラマッ マラム・おやすみ.....Selamat tidur. スラマッ ティドゥルどっちをアニメで使ってるのか、わからないから、これくらいにしとこう(笑) という私は、前にも言ったけど、面倒なので、いつも、・元気ですか?.....Apa kabar? アパ カバール (マレー語、インドネシア語共通) なぜに空から赤ベコが落ちてくる???赤べこ(あかべこ)とは福島県会津地方の郷土玩具である。「べこ」は東北地方の方言で「牛」という意味である。もともとは張子人形であり、体色の赤は魔避けの効果があるといわれている。首と胴の接続に独特の工夫がしてあり、首の周りには余裕がとってある。頭は胴体内に差し込まれる部分と振り子のようになっており、愛嬌のある顔に触れると上下に左右に振り子運動を繰り返しユーモラスな動作がしばらく続くようになっている。 wikipediaより引用。赤ベコ、うちにもあるし~(笑) 何で、ヤギ??たまには、ヤギと歩くのもいいかもしれない(笑) と、いうわけで? 次の記事は、「しろやぎ君と歩こう桜並木」です。満開のソメイヨシノをご紹介します。パラオ旅行記の続きはその後ね。おたのしみに。
2011.04.09
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深夜食堂11話-1 posted by (C)たがめ48 深夜食堂10-7 posted by (C)たがめ48深夜食堂2 全話、記事へのリンクです。ブログ内カテゴリ「本・アニメ・映画・テレビ」 クリックすると各話記事に行けます。 深夜食堂11話-2 posted by (C)たがめ48 深夜食堂2 第1話 再び赤いウインナー (第11話) 深夜食堂2 12-1 posted by (C)たがめ48 深夜食堂2 12-2 posted by (C)たがめ48深夜食堂2 第2話 唐揚げとハイボール (第12話) あさりの酒蒸し posted by (C)たがめ48深夜食堂2 第3話 あさりの酒蒸し (第13話) 深夜食堂2-4-2 posted by (C)たがめ48 深夜食堂2-4-1 posted by (C)たがめ48深夜食堂2 第4話 煮こごり (第14話) 深夜食堂15-2 posted by (C)たがめ48 深夜食堂15-4 posted by (C)たがめ48 深夜食堂2 第5話 缶詰 (第15話) 深夜食堂2-6 posted by (C)たがめ48深夜食堂2 第6話 クリームシチュー (第16話) 深夜食堂2-17 posted by (C)たがめ48深夜食堂2 第7話 白菜漬け (第17話) 深夜食堂 18-1 posted by (C)たがめ48深夜食堂2 第8話 冷やし中華 (第18話) 深夜食堂19-1 posted by (C)たがめ48深夜食堂2 第9話 肉じゃが (第19話) 深夜食堂10-9 posted by (C)たがめ48深夜食堂2 第10話 最終回 ギョーザ (第20話)にほんブログ村
2011.12.19
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およそ遠しとされしもの。下等で奇怪、見慣れた動植物とはまるで違うとおぼしきモノ達。それら異形の一群をヒトは古くから畏れを含み、いつしか総じて蟲と呼んだ。★2014年4月より放送の「蟲師 続章」はこちら→ 第1話 野末の宴蟲師 第1話 緑の座 山奥にひとりで暮らす少年、五百蔵(いおろい)しんらは生命を呼ぶ体質を持っていた。左手でものの形を象るとそれは生命を持って動き出した。祖母に左手でものを描くことを禁じられていたが右手を負傷。ギンコからの調査の申し入れに断りの手紙を左手で書こうとしたら鳥の字が逃げ出した。そこにギンコが訪ねてくる。 しんらは祖母の言いつけを守って山を下りることもなかった。4年前に亡くなった祖母はしんらが時々見る不思議なものを描いた絵を見て、こんな幻(ゆめ)を見るのはおそろしい力のせいだと言った。それは「蟲」あるいは「みどりもの」と呼ぶ生命の原生体に近いものたちだとギンコは話す。五感で感知しにくいものを感じる「妖質」は誰でもが持つがその能力は眠らせていたり忘れたり、見える性質とそうでない者に分かれると。 ギンコの前に少女の姿の蟲が現れる。しんらには見えないがそれは祖母の廉子(れんず)で緑の半欠けの盃を持っていた。蟲がヒトに擬態して客を招く「蟲の宴」でつがれた酒を飲みほすと蟲になってしまうが祖母は宴が中断されてしまい半分をあちら側に置いてきてしまいヒトと蟲の中間のモノになっていた。 31年後に生まれる特殊な力を持った孫を生涯目付けをするようにと「光酒」をふるまわれて言われた。半分飲んだところで宴が中断した。しんらの知っている祖母は半分でしかなかった。しかしもう半分もずっとしんらを見守ってきたのだった。しんらに会いたいという廉子に完全な蟲になれば見えるとギンコ。しんらにお前の能力を使えばできると言った。 しんらが緑の盃を描き割れた盃と付けた。廉子は光酒を飲みほし、しんらの前に少女の姿の廉子が現れた。ギンコに祝いだからと言われてしんらも飲むと、祖母の感情が流れ込んでしんらの眼から涙があふれた。そしてそれに感応するように光酒も盃から溢れた。お目付け役が復活したから調査はあきらめたとギンコは帰って行った(緑の盃はお持ち帰りw) それ以後、神の筆(ひだりて)を持つ少年の新しい噂は途切れた。★だいぶ前の放送で、忘れている話や見逃した回もあるので、続章と一緒にこちらも第1話からアップ予定です。★原作では第1巻にあります。 ページビューランキング
2014.04.13
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およそ遠しとされしもの。下等で奇怪、見慣れた動植物とはまるで違うとおぼしきモノ達。それら異形の一群をヒトは古くから畏れを含み、いつしか総じて蟲と呼んだ。★2014年4月~6月に放送の「蟲師 続章」→ 蟲師 続章 あらすじまとめ★前のお話は→ 蟲師 あらすじまとめ蟲師 第10話 硯に棲む白 化野がコレクションを隠していた蔵に子供たちが入り込んだ。たくさんの珍しい品物の中に美しい硯があった。その晩、子供たちは体温を奪われる病になる。化野が往診に行くと吐く息まで冷たくなっていた。蔵の中に入ったと聞いてギンコに助けを求める。化野に呼ばれたギンコがやって来た。子供たちはお湯を飲ませて体を温めているが衰弱してきている。ギンコに硯を見せた。知り合いの収集家から買ったもので何かの蟲の化石でできたものと聞いたと化野。たいがい奴らは骸は残さないものだがとギンコ。情報のあいまいな物を買うんじゃねえよ、自分の愛でている物が異形のものだということを忘れたかと言った。 すまんなと謝る化野。ギンコが硯を調べると化石ではなく生きた蟲のようだった。患者の子供たちは、特別な硯だろうと墨をすってみたという。すると何か冷たいものが出てきて吸い込んでしまった。それは、すられることで再生して体内に入り内から冷やす蟲。だが特定は難しいとギンコは言った。 前の持ち主もそれ以上は知らないと化野は言う。それ以前の持ち主はみな硯を使用して死んでしまったそうだ。残るは硯の作り手。裏に銘がありギンコが硯を持って作り手を探す。家を見つけた。近くの人の話だと、身よりはないが腕は確かだったが、ぱったりやめてしまって硯はもう作っていないという。 その家にいた女性(たがね)にたずねると確かに自分の銘だと言った。この硯のために苦しんでいる者がいるから知っていることを教えてほしいとギンコ。たがねはこの硯をずっと探していた、よく来てくれたと言った。そして自分が知る限り、硯を使ったものは3人で、ひと月以内に亡くなったと聞くと言って話した。硯の名工だった父が倒れてしばらくの頃の話。ひと山こえた町に住む父の硯の依頼主が婚約者だったが彼も彼の両親もたがねが父のあとを継ぐことに反対していた。どうしてもかと言う婚約者に、ここの石は父と私にしか彫れないから絶やしたくないのだと言ったが、ひとりではやっていけない、注文も減っているだろうと言われた。婚約者に認めてもらえるようにと硯作りに打ち込んだが納得のいくものは作れなかった。そしてある日、その石を掘り当てた。不思議とひきつけられ夢中で彫った。出来上がった硯はかつてない傑作となった。父も褒めてくれて試しずりをしてみると煙のようなものが出て吸い込んでしまったが父には見えていないようだった。 これなら安心して後を任せられると父は言った。煙を吸い込んで数日たったが害はないようだ。この硯を見て考え直してもらえればと婚約者をたずねた。硯を見た婚約者は両親を説得してみると言って硯を預かった。わかってもらえたらすぐに文を出すと言った。だか、ひと月後、届いた文は彼の死を告げるものだった。硯を渡した日から寒いと言い始め、体温が下がり続ける奇病に侵されたという。そして硯は不吉だと古物商に売り払われていた。古物商をたずねたが売れた後で、それっきり行方が知れなかった。仲買人や古物商から噂だけは入ってきて、あの硯でまた死人が出たと聞いた。その後、父も亡くなって硯を作ることを絶った。知っていることはこれで全部だとたがねは言った。おかげで見当がついたとギンコ。自分の手で消したいから買い取らせてくれないかとたがねは言う。ギンコはこれは俺のじゃないしと言うと、何なら一緒に来るといいと言った。ふたりで化野のところに戻り、大丈夫、きっと助けるとギンコは言った。硯の中にいるのは、クモハミという蟲だとギンコ。入道雲のような姿をしていて空気中の水や氷を食い、雪や霰にして降らす。自らは動けない風まかせのモノで、雲がない時期が続くと小さく萎んで地表に降りてきて自らを凍らせて仮死とする。あれはそのまま石になってしまったのだろう。何万と時をかけて。 そして硯となって再び地表に現れ、水を与えられることで何度かに分けて再生してきた。たがねが煙を吸って無事でいるのは、硯を届けるときに山をひとつ越えたせいだろうとギンコ。患者らをこの辺で一番高い山に連れて行くと言った。 子供たちを背負って山の頂上に行くと耳や口から煙のようなものが出始めた。みんなに息を止めるようにとギンコ。クモハミは雲になって空に上って行く。子供の顔色が戻ってきて寒くなくなったと言った。体温も戻ってきた。いったい何でと言うたがねに、空気圧のせいだとギンコ。あれは雲が浮かぶ空気の層で生きているから層と同じ重さのはず。層の近くまで来れば吸い寄せられる。たがねは高地の住人だから吸った煙は少しずつ抜けて山を越えたときに完全に抜けたようだ。硯を壊すというたがねに化野は中の蟲も殺すことになる。それに壊してしまうには硯はあまりに美しいと言った。蟲が眠る硯を世に出してしまった自分の罪が許せないたがね。ギンコは、なら硯から蟲を解放してやったらどうだと言った。俺の硯だぞと化野が言うが、ギンコは今回の件はお前のぬかりが大きいから今後の教訓として目をつぶれと言った。硯としては一級品だし。 たがねが硯をすった。クモハミは空へと向かう。大量の霰(雹)が降り出した。村じゅう屋根の修理が大変だなと言いながら氷を食べる化野。たがねは一生かかっても返すから私に請求していいよと言った。どうやってと化野。また硯を作ればいい、すぐに身を立てられるとギンコは言った。 じゃあひとつ注文してもいいかな、何なら蟲入りでと未練たらたらな化野。そうだね。空を見上げながらたがねは言った。今少し時間はかかると思うけど。★原作では第3巻にあります。ページビューランキング
2014.07.16
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小野田坂道、千葉県の総北高校の1年生。毎週ママチャリで秋葉原に通うアニメが大好きな気弱な少年が仲間と出会い自転車競技部に入部。試練を乗り越え才能を開花させていく......原作、渡辺航の自転車ロードレース漫画。☆前のお話は→ 第1話~第30話 あらすじまとめ弱虫ペダル 第31話 「強者3人」 突如あらわれたのはスタート前に箱学をぶっ潰すと言っていた京都伏見の御堂筋。金城、福富の位置にゴールライン手前で届くのは飛び出しのタイミングがギリギリすぎて無理だろうと巻島。もともと3位狙いだといいけどなと話す田所に御堂筋の走りを見た坂道は、あの人は強いですと言った。 御堂筋がゴールを狙っている。追い越された今泉と荒北は後を追うが足を使い切っていて張り付くのがやっとの状態。どうにかしてこいつを俺が止めないとと今泉。気になる要素は払い落としておかないといけないとと思うが残り400mで金城たちとの差は縮まっていなかった。 このままエースに追いつけないから大丈夫だと思ったが、御堂筋は予定通りやと言う。レースに勝つために必要なのは勝利のことだけ考えること。ゴールだけを狙って、くだらない山岳リザルトやファーストリザルトははじめから捨てていたと御堂筋。そして、とっておきは最後の際まで見せたらあかんちゅうことやなと言うと指のテーピングを外した。 今までアウターを封じていたのかと驚く今泉。アウターに入れ御堂筋が加速する。今泉も荒北も追いつけなかった。何もかも予定通り。残り3kmで前の集団を追い抜き、残り500mでエースを捉え、200mでとっておき出して、150mでエースに追いつき、残り50mでエースを追い抜く。ぶっちぎりで勝つ必要はない。ゼロコンマ差、数ミリ差で十分。目的は完全優勝。御堂筋がエースに追いついた。 金城と福富が加速して御堂筋を引き離す。追って来ると思うかとの金城の問いに、俺ならそうすると福富。だが、追って来れば払うだけ、問題ない。当然だと金城も言った。生き残るのはひとりだけ。福富は王者箱学の強さの証明のために。金城は託された仲間の思いのために。ゴールで会おうとふたりは加速した。 ふたりの実力を認めながらも予定通りの御堂筋。坂道に見せたから正確には違うけどと、とっておきその2を出す。極端な前傾姿勢のダンシングで加速する。 間もなくゴールに選手が入ってくる。先頭の金城と福富に御堂筋が迫る。インターハイ1日目、一番最初にゴールラインに到達するのは? 「残り50mで追い抜く。ほんで悪いけど1日目の優勝は僕がもらうわ」(御堂筋)「ロードレースの勝者は常に強者だ。相手に道にそして何よりも自分に、そのすべてに打ち勝った者が勝者であり強者」(福富)「田所、巻島、ありがとう。お前たちのおかげで俺は今ここにいる。鳴子、今泉、小野田、見ていろ俺がこのジャージを真っ先にゴールにぶちこんでみせる」(金城) 残り50m、ふたりはまだ前にいる。あかんやろと御堂筋が追いつき3人が並んだ。残り40m...30...20...10...ゴール!!! 勝者は? 結果は3チーム同着の1位。今まで1日目を取ったチームがほとんど優勝してきた。昨年の箱学もそうだった。今年は強者が3人。 インターハイ1日目の表彰式。坂道も鳴子も足がプルプルで歩けない。ここからでいいから表彰式はちゃんと見ておけと田所は笑った。同着1位、上等じゃねえか。胸を張れ、誇りを持て。お前たちが力を出し切って、俺たちが思いをつないで手にした、これが勝利のかたちだ。史上初の3校同着ゴール。金城、福富、御堂筋が並んで表彰台に立つ。 あと2日、偶然なんかじゃない、俺たちの本当の力を見せてやろうと言う田所に力強くはいと答える坂道と鳴子。今泉は元気ナシ。ファーストスプリンター賞の表彰台に田所が上がる。緑ゼッケンが渡される。マイクパフォーマンスで会場を大いに盛り上げる。山岳賞の赤ゼッケンの東堂はステージ上から巻島を呼ぶw イエローゼッケンを手にした金城が戻ってくる。そこに真波が東堂と来た。自転車に乗ってないと特に話すことないねと笑う真波。俺にはあるぞと東堂が来て、坂道に感謝しているよと言った。君は優れたクライマーだ。生き残れ君はまだ伸びる。 明日からは死闘になる。あれだけの戦いをして優劣がつかなかった。明日はたとえこの赤ゼッケンを捨ててでもチームのために走るつもりだと東堂は言った。明日は今日より過酷なレースになる。 こっそり巻島を呼び出した田所、体調不良で食べたものを全部もどしてしまっていた。だがこのことは絶対、誰にも言うなよと巻島に言った。☆次回 「希望の夜」★わあ、3校同着とはビックリ。御堂筋君はすごいですね。もしかしてまだ、とっておき隠してる? 田所さんの体調、気になります。 ページビューランキング
2014.05.16
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小野田坂道、千葉県の総北高校の1年生。毎週ママチャリで秋葉原に通うアニメが大好きな気弱な少年が仲間と出会い自転車競技部に入部。試練を乗り越え才能を開花させていく......原作、渡辺航の自転車ロードレース漫画。☆前のお話は→ 第1話~第33話 あらすじまとめ弱虫ペダル 第34話 「新開隼人」 メンバー全員を揃えてきたのは、総北ではなくて京都伏見。御堂筋の挑発にのるなと金城は言うが今泉は動揺する。何なら僕らの京伏列車に乗って行くかと御堂筋。箱学に追いつくという目的は同じという言葉に京都伏見の後ろを見る今泉。御堂筋は、そんなことするわけないやろと笑った。はじめから総北は敵じゃないと思っていたと言うと京都伏見は前に出て加速する。御堂筋を何もできずに見送るしかなかった今泉は落胆する。 追いついた京都伏見。福富は御堂筋に意外だったと言う。箱学ぶっ潰しますと言った御堂筋は、この先にある2日目のファーストスプリントのリザルトラインをとって、どっちが本物の王者か証明しようか言う。総北は張り切り過ぎて早々に崩壊したと話す御堂筋に、戦った相手に敬意をはらわない態度は良くないと泉田が言う。御堂筋は田所のことも弱いと言う。勝てたのは奇跡。あいつらは一発屋だと。 スプリント勝負ではっきりさせようと泉田。スプリンターを出せというと気晴らしに走ってくるわと御堂筋が出た。戦闘態勢に入った御堂筋の威圧感に驚き思わずジッパーをあげる泉田。新開が熱くなりすぎだから落ち着けと言った。感情で走りすぎるとペース配分がぐちゃぐちゃになってしまう。乗せられてるよと言うと、御堂筋に代わりに俺が走ると言う。 「俺は新開。ゼッケン4、箱根学園のエーススプリンター」とバキューンポーズw これは必ず仕留めるという合図だ。「おもろい。行こか」と御堂筋。ふたりが飛び出した。5km先のスプリントリザルトラインに向かってグリーンゼッケンをとりに行く。箱根学園のゼッケン4はエーススプリンター。箱学で最も速い男。 どちらも異常に速い。先導車を抜いた。御堂筋は新開に追いつくが千切れない。きみ速いねと新開は言った。けど悪いね、スプリンターの勝負は本当に速いやつだけが勝利するんだ。もうしわけないが、一応、箱学のゼッケン4番を背負っているんでね。 箱学が前を走っている。どうして自分に千切られないのかと御堂筋。箱根学園のゼッケン4番はそういう数字なんだよと新開は言った。加速して御堂筋を引き離す。そう、これは寿一(福富)がくれた最速のゼッケンなんだ。(昨年の話)インターハイのメンバーに2年から福富と新開が選ばれた。同じ中学の自転車部でキャプテンと副キャプテンで、入部してからも常に上位の成績。新開は多くのスプリントレースで優勝していた。インターハイの目標は全国優勝。抱負を聞かれて福富は、箱学のゼッケンに恥じぬよう走り、3日間のどれかで必ずステージ優勝を取ると話したが新開は辞退しゼッケンを返した。前代未聞の出来事に先輩たちは怒る。 厳しい練習に耐えてきたのはインターハイで戦うためじゃなかったのかと福富。新開はそういうのがちょっと重いんだよねと言った。ウサギにエサをやらなきゃいけないからと新開。福富も一緒に行く。お前は勝負から逃げる男じゃなかったはずなのに、わからないと福富は言った。普段ひょうひょうとしているが勝負になると一変する。箱根の直線鬼と呼ばれていたが新開は昔話だと言った。ウサギはまだ子供だから、自分が面倒をみないといけないと新開は福富に言った。母親を轢き殺してしまったから。 レースで前を走る選手に手こずっていたが左カーブでイン側をあける癖があることに気づいた新開はカーブで追い抜いたが、ウサギが飛び出してきた。避ける間もなく轢いてしまい落車。だがすぐに走り出してレースは優勝した。帰り道に何気にコースを通ると、倒れてもう息がないウサギの傍らに子ウサギがいた。 目の前の勝利だけを追いかけるあまり、忘れてきた何かがそこにあった。戦って負けたらまた挑戦すればいい。けど命は取り返しがつかない。今は全力でペダルを踏めないんだと新開は言った。わかったと福富。先輩たちには話しておくと言った。 ウサ吉を撫でながら福富は、だが来年は走れと言った。来年、最強のチームを作る。その時おまえにエーススプリンター、4番のゼッケンを任せる。新開は走れないといったが、今より速く走っていると言った。なにより俺がそう望んでいるからと。新開は、強引だがありがとうと言った。 「俺は今、走っている。寿一がくれた最速のゼッケンをつけて」 「行け、新開。俺はお前の走りが全国に響き渡る日を1年間待った。今年の箱根学園の4番は、史上最強、最速のスプリンターだ」☆次回、「勝利する男」★新開さん、めっちゃ速いですね。心やさしいスプリンターでしょうか。福富さんもいいね。新開さん、完全復活しているといいんですけど。それと御堂筋くん、まだ隠し玉を持っていたりする? ページビューランキング
2014.06.07
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およそ遠しとされしもの。下等で奇怪、見慣れた動植物とはまるで違うとおぼしきモノ達。それら異形の一群をヒトは古くから畏れを含み、いつしか総じて蟲と呼んだ。★2014年4月より放送の「蟲師 続章」→ 蟲師 続章 あらすじまとめ★前のお話は→ 蟲師 あらすじまとめ蟲師 第8話 海境(うなさか)より浜には何かと物珍しいものが流れ着く。南方の木の実や貝の殻、巨大な深海魚、稀に人、もしくは人を乗せぬ空船(からふね) 男(シロウ)は今日も浜辺にいた。湾の向こうに行く渡しを待つギンコが何をしているのかとたずねると、自分も待っているのだと言う。ここの沖で嫁さんと妙な別れ方をしたもんでな。ギンコが話を聞きたいというとその話をはじめた。 二年半ほど前の話。妻のみちひは帰りたいと言い出した。働いていた問屋の娘。婚約していたが店をクビになった。駆け落ちして自分の田舎に連れてきたが、魚くさいし、こんな田舎だとは思わなかったと言い出す。シロウもまさかついてくとは思わなかった、帰りたければ帰っていいぞと言ってしまった。みちひは別の舟に乗り引き返そうとしていた。シロウは陸に着いたら謝ろうと思っていた。見ると海蛇がたくさんいた。そして急に靄が出てきた。陸はよく見えるから大丈夫だと船頭は言うが、みちひの乗った舟は沖に向かって進み出した。若い船頭が、わからない、舵がきかないと言っている。舟は捨ててこっちに来いと呼ぶ。みちひにも、こちらに来るようにと言うが海に蛇がいるからいやだと言う。かまわずこっちへ来いと呼ぶが、みちひを乗せた舟が遠ざかって行く。船頭に追ってくれとたのむが、蛇の群れが高波のように押し寄せた。そのまま舟は覆りこの浜に流れ着いたが、妻の乗った舟の痕跡が見つかることはなかった。この浜は潮の流れのせいで沖のものが流れ着く。妻の舟も転覆したのなら、積荷のひとつも流れ着くはずだがとシロウ。沖へ漂い出たとしたら生きてはいないだろうが、どうにも証がないので動けないのだと言った。ギンコは万一助けられたとしても別の人生を歩んでいるはず、もう自分のことを考えたほうがいいんじゃないかと言った。 海辺を歩くシロウは、村の女(ナミ)が町の仲買人に魚を売るところに出くわす。安い値で買いたたかれているのを見て、倍はもらっていいんだと値段を決めてやる。町では問屋勤めも長かったからわかるとシロウ。仲買人から不足分をもらうとナミに渡し、次からはこれくらい貰っていい、みんなにもそう言っておくといいと告げた。礼を言ったナミは、今まで変な人だと思っていたことを詫びた。いい値段で買ってもらえるようになった浜の人たちも好意的になり、宿を出て家の離れに来ないかと言ってくれる人もいた。みんな、もうここに住んでしまえばいいと言った。海に鱶がいるのが見えたシロウは気をつけろと声をかけるが、何もいないぞと言われた。妙に潮が高い日、ギンコはシロウをたずねるがいつもの場所にいなかった。通りかがったナミに、ずっと嫁さんを待っていた男を知らないかとたずねると、その人はもうちゃんと、この村で生きているから、かかわらないでと言った。一緒に暮らしはじめたふたりだが、何だか怖いとナミは泣いた。シロウは変なことを言うし、潮は上げてきているし、沖のほうを見ているしと。ふらふらと沖に流されてしまいそうというナミにシロウはどこにも行かないと言った。潮がどんどん上がってくる。あの時と同じだと話す村の人たち。靄が出て来た。こういう靄に入ると帰らない舟が出るからおさまるまで漁には出ないほうがいい。それで三年くらいして、空の舟だけが戻ってくるらしい。それを聞いたシロウは浜に行くが波がなかった。これでは戻って来たとしても浜まではたどり着かない。そこにギンコが現れる。聞いた話が気になっていろいろ調べてみたと言う。それによると直ふたたび現れるというので戻ってみた。シロウが言っていた蛇の群れは他の者には見えてなかったのではとギンコは聞く。そうだと答えると、それは蟲だったのだと言う。「海千山千」という言葉、海に千年、山に千年生きた蛇は龍になるという話だが、それと通じるものがある蟲。実際には何年生きたかわからないが、靄のようなものを発生させながら群れを成して外海をめぐるものと、山深くひっそりと生きるものとに分かれ、どちらも蛇のような姿。時が来ると山のものは山を下り、海のものは近海へ寄り、沖で合流して千日後に同じ近海に戻って来て一体の蟲になる。あの時の群れと同じやつが戻って来ていると聞いて舟を出そうとするシロウ。靄の中からは不思議と外がよく見えたから心配ないと言う。ギンコは、あの靄の中からは陸に戻ろうと思うものにしか陸は見えず戻れないのだと言った。前に会った時は嫁さんの遺品が見つかったら生きる望みを失いそうだったとギンコ。シロウは今はもう違うと答えた。覚悟はできてるなと言うとギンコも一緒に行くことにする。 靄の中を進む。陸は見えている。蛇の群れがやって来た。そしてあの時の舟が近づいて来た。遺体もあるようだなとギンコ。みちひの着物が見えた。大丈夫だとシロウは言い舟を横付けする。着物をめくると別れた時のままの姿で眠っていたみちひが起き上がった。何日もほったらかしにされて諦めかけていたのだとみちひ。遅いわよ、もう三日は経ったでしょうと言った。三日? いったいどうやって? シロウは酷いことを言ってすまなかったと謝る。みちひは助けに来てくれたからいいと言った。自分も文句が過ぎたと。本気じゃなかった。あんたの故郷を早く見たいというみちひに行こうとシロウが自分の舟に乗せようとする。ギンコがシロウに陸が見えているかと聞く。大丈夫だ見えているよとシロウは沖を指さした。潮時だとギンコ。お前の戻るべき陸はこっちだ。それはもう人ではないと言った。蟲が変態し始めているから、ここにいてはマズイ。みちひの姿が崩れていく......ギンコとシロウが浜に流れ着いた時、村人たちは生存を諦めていた。ほんの2.3時間沖に出ていたつもりだったが、陸ではひと月あまりが経っていた。ナミがシロウに駆け寄る。ギンコはあの靄の中は蟲の時間が流れていたのだろうと話す。彼女は三日、寂しい思いをしただけ済んだのがせめてもの救いだなと言った。 翌日、妻の舟が浜に上がった。上等な着物を見つけてナミが喜んでいる。きれいだなとシロウは言った。(あれ、画像が女の人ばかりになってしまったw すみません)★原作では第3巻にあります。 ページビューランキング
2014.06.12
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小野田坂道、千葉県の総北高校の1年生。毎週ママチャリで秋葉原に通うアニメが大好きな気弱な少年が仲間と出会い自転車競技部に入部。試練を乗り越え才能を開花させていく......原作、渡辺航の自転車ロードレース漫画。☆前のお話は→ 第1話~第37話 あらすじまとめ弱虫ペダル 第38話 (最終話) 「総北の魂」★字数オーバーのため画像は別館で→ 最終話「総北の魂」画像たっぷり版2日目のゴールまであと20km。「絶対に追いついて勝負する。みんなを先頭集団まで引っ張るんだ」坂道はペダルを回していた。箱学、泉田は早く福富に追いつかないとと思いながら新開と荒北の心が折れたのではと心配する。心を強く持ってと声をかけると荒北が、くそ暑いのにうるさいと言った。新開を引き続けてクタクタなんだからと言う荒北は、こいつが負けて帰ってくるから悪いんだよと言った。「おめえのせいだよ、このダメ4番」荒北の言葉に驚く泉田だが、新開は「おかげでだいぶ回復させてもらってるよ。ありがとよ、靖友」と言った。礼などキモイ、疲れるしめんどくさいと言いながら新開を引く荒北と、お前で良かったと感謝する新開。泉田はふたりの信頼、絆、力を感じた。しかし明らかに劣勢だと荒北。先頭の京伏は6人、箱学は福富と東堂のふたり。何とか挽回しないとなと新開。ああそうだ死ぬ気でなと荒北。とりあえず福富さんに追いつかなきゃいけないですねと真波が言った。大丈夫です。俺が全力で引きますからと笑顔の真波。荒北が、ニヤついてんじゃねえよ、そんなに坂が好きなのかと言うと、はいと答えた。羽が生えた? 真波が加速する。荒北も続く。新開も泉田に行こうと言った。泉田はでも主将はお荷物と言った。ついてくるなという意味ではと言うと、荒北に、逆だバーカと言われた。箱学のシングルゼッケンを背負っているなら、つべこべ言わずについてこいという意味だと。 先頭を行く京伏の御堂筋と石垣は後ろを気にしていた。箱学の主将も弱者が落ちるのがロードレースと言っていただろうと言う水田に福富は、まだわからないのかと言った。「あえて言おう。うちのインターハイメンバー6人は真の強者だ」4人が追いついた。ようやく来たかと福富は言った。疲れるじゃないかと荒北。福富は俺はお前たちが追いついて来れるとわかっていたと言った。真波が東堂に笑顔でお疲れ様ですと言い先頭をかわる。新開は福富に、すまなかったと言った。構わない、まだレースは終わっていないと福富。ゴール前6km、箱学が6人揃った。「来い、挑戦者。俺たちが王者だ」挑戦者と言われた水田が、ゴールをとってやると飛び出そうとするが御堂筋に止められる。発射台が勝手に動くなと。この状況もシュミレーションの範囲内だと御堂筋。箱学と僕のどっちが真の王者か決まるという御堂筋に福富は、状況が把握できていないようだなと言った。「どっちが、ではない」まさか、ありえないと御堂筋は思った。福富は、やつらのプレッシャーを感じると言った。「俺たちに挑戦するもうひとつのチームは、たとえボロボロになっても絶対にあきらめない男たちだ」 後ろから福富を呼ぶ金城の声。総北が来た。坂道が引っ張って追いついた。御堂筋は驚く。さあ勝負だ。決めようじゃないか、二日目の真の強者を。よかった、やっとここまで来れた。倒れそうになる坂道を鳴子が支える。「ほな行こか、ここからが本番や」早々に千切れてバラけた総北がもう一度集まって追い上げてきた。福富は金城に、いかにもお前らしいチームだという。だがボロボロの状態でどうやって戦うと聞くと、金城は俺は負けないチームを作った。ゴールを狙う意思がなければここにはいないと言った。友だちやろ、助けんわけないやろと坂道を支える鳴子。もっと早く追いつけばよかったんだけどと言う坂道に、めっちゃカッコよかったと鳴子は言った。うれしい、でももうぼく走れない。ここで...リタ...再び倒れかけた坂道を支えたのは今泉だった。「ダメだ。それは俺が許さない」1年生レースで、一緒に走ると言って追いついた。インハイに行くと言って本当にそのジャージを着た。田所さんを連れて来て箱学に追いつくといってやり遂げた。今泉は半信半疑だった。だが坂道はやり遂げた。後ろから見ていて改めて思い出させてもらった。「思いは届く」三日目まで行くんだろう、ゴール見るんだろう、もし足が動かないなら俺が全力でゴールまで連れていってやると今泉は言った。いつものスカシ(今泉)に戻ったと鳴子が笑う。ゴールへの意志はわかった。さあ証明して見せろ、最後のチーム戦だ。ゴールまで6km弱、箱学が最後の上りで全員ダンシングで加速する。トップに躍り出た。巻島が引いて総北が追いつく。今泉は坂道にここで引き離されたら今までの頑張りが無駄になる。回せ、しがみつけと言った。うなずく坂道。箱学は東堂が俺が引くと言って前に出た。一番やっかいなやつが出て来たと巻島。残り5km。山頂まで1km。ジリジリ離されだした。山頂までひとりでは足がもたないと巻島。田所が俺にも引かせろと前に出た。俺はチームのためにここまで来た。上りでもやるっきゃねえだろ。「ビビれ箱学、これが総北名物、肉弾列車だ」総北が先頭に上がってくる。全員で引く、それが総北の走り。鳴子も加勢しますわと前に出る。残り4.5km。ボロボロになりながらも、まだついてくる。福富は思った。いいチームだ。まるで去年の金城の走りそのものだ。そして喜んでいる自分に気づいた。この一年、あらゆるチームと戦って勝って来た。だが俺を脅かしそして歓喜させるチームはお前たちだけだったよ、金城。 ゴールまで4km。僕がこうして走っていられるのは、みんながいてくれたから。坂道は笑顔になった。あの時と同じだと真波は思う。坂を上る時、笑顔になる。それがどんなに辛くて苦しい坂でも。「いいね、生きてるって感じ」早めに仕掛けたほうがよさそうだと御堂筋はフェイズ49の発動を告げる。行くぞ、最後の勝負だと金城と今泉が出る。来い金城と福富と荒北が出る。二日目の最後の勝負だ。 ★箱学の3年生4人は本当にいい仲間ですね。そして強い。総北ついに追いつきましたね。坂道くんはヘロヘロだけど今泉くんは復活したようで良かった。さあ2日目の最後の勝負。って、ここで終わり? 2日目の勝負が決まるまでは行くかと思ってました。早く続きが見たいなあ。秋から二期なのはわかっているんだけど...... ★「拍手」にコメントもできます。記事にまったく関係のないコメントはこちらにお願いします。コメント欄のものは削除する場合があります。ページビューランキング
2014.07.03
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およそ遠しとされしもの。下等で奇怪、見慣れた動植物とはまるで違うとおぼしきモノ達。それら異形の一群をヒトは古くから畏れを含み、いつしか総じて『蟲』と呼んだ。(2006年に放送されたものです)★2014年4月~12月「蟲師 続章」→ 蟲師 続章 あらすじまとめ★前のお話は→ 蟲師 あらすじまとめ蟲師 第22話 沖つ宮 「産み直し」のことを調べるためにギンコは島を訪ねる。はるばる来たが初日の収穫はなし。島の人間は手強い、ゆっくりやるかとギンコが思っていると沖に見える岩のまわりの海が光っていた。近くにいた女性・澪(みお)にあの光は何ですかねとたずねる。海ボタルにしちゃ明るいし漁火にしちゃあんまり小さい。さあ私にもと答える澪に、へえ、あんたには見えるのかいとギンコ。あなたはああいうものに詳しいのかと澪に聞かれて、ええ、まあそういう生業でと答えた。娘のイサナが爺ちゃんが戻ったからご飯にしようと澪を迎えに来る。澪はギンコに野宿にはヘビが多いから良かったら家へどうぞと言った。家に戻ってお客さんだよとイサナが言うと、どちらさんだい「マナ」と澪の父。澪は父にその子はイサナよと言い父はすまんと謝った。食事の後、ギンコが海を見に行くと光は見えなかった。澪が来て月が出てきたからあれはもう現れないと思いますよといい、産み直しのことを聞きにここへ来たのかと言った。何かご存じでとギンコが言うと澪は話した。あの光はいつもあの岩のあたりから現れる。あの岩の下には「竜宮」と呼んでいる海淵(かいえん)があり、あそこで命を落とした者はまったく同じ姿でもう一度生まれてくる。澪はギンコにイサナはまともな子供に見えましたかと聞き、あの子は私の母の産み直しですと言った。助からない病の母を生きているうちに沈めてやらないとと運ぶ父。澪は嫌だと言ったが母は消えてなくなるのが恐ろしいから許してと言った。またここへ戻ると思って眠りたい。父は竜宮に母を運ぶと海に沈めた。そして明日は望月(満月)という晩に澪は父に頼まれた。母さんに会いたくないのか、みんなマナが戻るのを待っているんだ。夫も母も次々と失くして辛いだろうが子を生せば糧にもなろう。お前しかいないんだと頭を下げる父に澪はわかったわ、産んであげると言った。でもその子はもう母さんじゃないからマナとは呼ばないと約束してと言った。望月の晩に父は竜宮から赤い卵のようなものを持ち帰った。一粒でいい人が飲めば子になり、ひと月の間、海に沈めた者の姿になると父。澪は赤い玉を飲んだ。そうしてイサナが生まれた。夫が亡くなったのはイサナが生まれる2年も前だから亡夫の子どもということはない。私はあの子が何者なのか知りたいと澪は言った。まだ何とも言えないが、あの子はまともな人間に見えたし腹を痛めて産んだ子に違いあるまいとギンコ。ただ祖母によく似た子どもと思っていればいいんじゃないかと言った。眠れない澪。母はそういう時は大きな魚になったつもりで青くて静かな深い海にゆっくり潜っていくとこを思い浮かべるといいと言っていたことを思い出した。翌日ギンコがイサナに聞くと、そうよ私は婆ちゃんの産み直しなんだって、そんなのならたくさんいるよと言った。あの子もそうよとイサナが指さす。ヘビに噛まれて死にかけて産み直された子、嫁に行ってすぐに鱶にやられて産み直されて旦那さんは十何年も待ってまた祝言を挙げたという夫婦、みんな産み直されて幸せに暮らしているのよとイサナ。お前さんも幸せかとギンコが聞くとマナと呼ばれると少し困るが母さんのところに生まれて幸せ、この海も島もみんな好きと答えた。竜宮に舟を出してみたギンコだが何も見えず変わった様子はなかった。満月の産卵を待つことにする。失った愛しい者を取り戻せる島。望めば永久に別れずにすむ島。ならばここはまさしく楽土だ。だが、澪は言った。よく似た子どもと赤子の頃は思った。母の子どもの頃は知らないが成長するにつれ顔や細かい癖や何もかもが知っている母の姿に近づいていく。母とは別れたはずなのに同じ姿で私を母と呼ぶ。自分が産んで育てた娘が、自分の娘と思えない。満月の晩にギンコは竜宮の奥から出て来るたくさんの赤い卵を見た。持ち帰って調べて澪に話す。あの粒はやはり何らかの蟲が作り出しているように思う。確証はないが粒のなかにあったのは様々な生物の「胚」でそれを取り込んだものが海へ流したものと同じ姿のものを宿すということはその蟲は生物を胚の状態に戻す作用をもたらすものと考えられる。あの子は身体的にはあんたの母と同一人物でこの先ますます近づいていく。だがあんたに産み育てられたから母にはなれない。あの子にとってあんたはひたすら母なんだ。ギンコの言葉に私がしっかりしてやらなきゃと澪は言った。明日、帰るとイサナに話すギンコ。これ以上首を突っ込むとこの島をほっといていいかわからなくなる。お前らの幸せを奪う権利なんてないのになと言った。ありがとうとイサナ。私も母さんが死にそうになったら産んであげるんだと言った。翌日は悪天候でギンコは島に留まることになった。嵐がひどくなって寝つけない澪とイサナ。あんたも寝つけないことあるのねと澪が言うとイサナはあるけどいい方法を知っていると言った。眠れない時は大きい魚になって海に潜るところを思い浮かべるといいんだよ......母と同じ話、澪は嵐の中、外に出た。しっかりしなきゃ。流されそうな舟を見つけた澪は取りに行ったが大波が来て流されてしまった。みんなで探すと舟は竜宮の光に向かっていた。喰われるから近づくなと言われたがイサナは舟を出す。ギンコも一緒に舟に乗り慎重に近づく。光が澪の舟を囲んで蟲が海に引きずり込もうとしていた。澪は来ないでと言ったがイサナは海に飛び込んで澪を助けた。舟に乗せたがイサナが蟲に引っ張られ手を差し出したギンコも一緒に落ちてしまった。海に沈みながらこれはとてもかなわないと思うギンコ。このままこいつに喰われれば俺も胚にまで戻してくれるんだろうか、悪い冗談だな。すると蟲が急に離れて行った。澪が飛び込んでギンコとイサナを助けた。嵐が止んでいた。あれはなぜ急に消えたんだろう。空には月が出ていた。そうか月だったなとギンコは気づいた。翌日、あの蟲のことはごく一部がわかったにすぎないが、発光して生物をおびき寄せて捕えおおもとの姿にまで戻して排出する。生き物の生きた時間を喰う蟲と言えるかもしれんなと澪とイサナに話すギンコ。何にせよあれのことをあんたらはよく知っている。折り合いがつかないところも時間をかければいずれ馴染んでいけるだろうと言った。あの時、何も考えずに飛び込んだろうとギンコが言うとイサナは、ごめんねと笑った。あのまま母さんが喰われても産み直せばまた会えたのにというと、でもそうしたら母さんの生きた時間は食べられてしまう。そんなの寂しい。生きた全部を誰かにあげるくらいなら母さんのまま死んでしまうほうがまだいいと言った。母さんと同じだ、さすがあんたは私の子だ。澪はイサナの頭をなでた。島を離れるギンコ。澪とイサナが手を振っていた。その島で「産み直し」はこの先も通常的に行われることだろう。死にゆく者の慰めに、残される者の空洞の埋め合わせに。それを望まずに死にゆくことは、得難く幸福なことかもしれないから。★原作では第5巻にあります。ページビューランキング
2015.05.15
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新宿の路地裏で、午前0時から朝7時頃まで営業しているめしや「深夜食堂」 店をひとりで切り盛りするマスター(小林薫)と客の交流を描くドラマ。第三部。☆前のお話は→ 第1話~第5話 あらすじまとめ☆2011年に放送された第二部はこちら→ 「深夜食堂2 全話あらすじ」☆2009年に放送された第一部から→ 第5話「バターライス」深夜食堂3 第6話 (第26話) ロールキャベツ 肌寒くなってくるとロールキャベツを注文する客が多い。けっこう手間もかかるのでマスターは多めに仕込んでいた。ストリッパーのマリリン(安藤玉恵)が新しい彼を連れて来ていた。キミトシ(高橋周平)といって、近くの整骨院で働いている。踊りの稽古疲れで顔を出したマリリンと出会ったらしい。キミトシはマリリンの踊りを観たことがないと言った。ロールキャベツを食べる常連さんたちを見て、マリリンは昔、母親がよく作ってくれたと話す。ロールキャベツは手間と時間がかかる。いいおふくろさんじゃないかとマスターが言うと、でもあまり好きじゃなかったとマリリンは言った。ロールキャベツを作る日は男のところに行く日だったから。子どもをひとりにするのが後ろめたいから手のこんだものを作ったのだろう。惚れっぽくて、そのくせ飽きっぽくてとマリリンは言った。マリリンが仕事を休んでいた。ひとりで店に来たキミトシの話では、母のエリ(柴田理恵)が急に入院することになり、福島の実家に帰ったらしい。母親とうまくいっているようには見えなかったがと忠さんが言うと、震災がきっかけで10年ぶりにつながったらしいとキミトシは言った。話をしているとマリリンが入ってきた。母親の具合はとたずねると、どうもこうもないわよとマリリンは言った。病院をたずねるとエリは患者仲間に東京でダンサーをしている娘と紹介した。電話で頼る人もないなどと言っていたので慌てて行ったマリリンだったが、彼氏を紹介した。病気も神経性の胃炎だと聞いて早々に戻って来たのだった。しばらくしたある日、マリリンがキミトシとめしやに行くと、忠さんたちと一緒にエリが飲んでいた。驚いたマリリンが何やってんのよと言うと、退院祝いの観光ついでに顔を見に来たのだと言った。今日もレイトショーがあるから相手をしていられないと言うと、ホテルは取ってあるし、忠さんが案内してくれるってと言った。キミトシを見たエリは、東京でわざわざこんな田舎くさいの捕まえなくても他にもっといたのではと言った。マリリンは、風船みたいに男と男の間をフワフワ飛び回っているあんたに男の良し悪しを語る資格なんかないと言って店を出て行った。酒を飲みながらエリが、東京に来るのは高校の修学旅行以来で面影がなくなったと話す。マリコ(マリリン)も会わない間にすっかり変わってしまって、苦労して育ててもみんな東京に行ってしまうと言った。忠さんが、マリリンは本当に客思いで、体調が悪くても客が待っているからとステージに立つ。仕事に穴を開けたのは、あんたの見舞いに里帰りした一回きりだよと言った。今からレイトショーを見に行くとエリは言い出す。女の人は見ちゃいけないの?と言うエリにそんなことないけどと困る忠さん。キミトシも一緒にマリリンのステージを見に行く。幕が上がりマリリン登場。楽しそうに見ていたエリだったが、マリリンが脱ぎ出すと、さすがにきついわと言って出て行こうとする。すると一緒に見ていたキミトシが、やめてくれと叫んでステージに。もうやめてくれとマリリンに抱きついた。観客から歓声と紙吹雪が飛んだ。控室でマリリンはキミトシに、恥かかせないでよと言った。やっぱり耐えられないと言うキミトシに、たとえストリップでも踊りは私の天職、二度とあんなことはしないでと言った。キミトシが俺も男だからと言うと、男だったら私の全部を受け止めてよとマリリン。そこにエリが入って来た。キミトシにエリが、さっきの良かった、最初は仕込みだと思ったと言うとキミトシは出て行った。娘の裸はおもしろかったかとマリリン。気づいてた?と言うエリに客席ってよく見えるのよと言った。いつまでこんなこと続けるつもりかと聞くエリに、いつだって私がやること認めてくれたことないよねとマリリンは言った。病院でダンサーと紹介したけど、ちゃんとストリッパーと紹介してくれてもいいのよ、婆さんになっても踊るからと言い、次のステージが始まるから帰ってよと言った。それから数日後、明日帰るとめしやで話すエリ。マリリンとは会ってもケンカの続きになるし、ひとまず結婚のことも伝えられたからいいと言った。今の男にプロポーズされているとエリ。いろんな男と付き合ってきたけど、これが最後かなあと言った。今までで一番地味な人だが、何か他の男と違っていた。こんな病人を嫁にしたいなんて物好きだよと笑った。実は東京に検査をしに来たのだとエリ。後は結果待ち、転移さえ見つからなければ抗がん剤治療をしなくてすむと言った。そんな大事なことをマリリンに話さないとダメですよと言われ、今まで自分勝手に生きて来たから、いまさら頼りたくないわと言った。マスターがロールキャベツを出して、マリリンが子供のころに母親によく作ってもらったと懐かしがっていたよと言った。味ってのは、いつまでも忘れないものなんだな。翌朝、マスターが店じまいをしているとキミトシが来て、マリリンに謝らなくてはいけないことがあると言った。エリさんなら今日帰ると駅に向かったよとマスターは言った。高速バス乗り場で忠さんに礼を言うエリ。マリコにも会えたし、ちゃんとやっていることもわかったし、全部、忠さんのおかげ、今度家に遊びに来てと言った。キミトシが走って来た。ステージの準備をするマリリンの元に花束が届いた。手紙が添えられていた。「身体だけは大事に。ダメな母親かもしれないけど、最後まで親子でいさせてよね。母より」控室の外にキミトシがいた。何なのよこれとマリリン。キミトシは、今朝、マスターに聞いて見送りに行った。本当は大学病院で精密検査を受けるために東京に来ていたんだと言った。迷惑をかけたくないから観光だと嘘をついていた。キミトシに花を届けてくれとお金を渡した。母さんは、マリコのこと、よろしく頼むと何度も頭を下げたとキミトシ。マリリンは、バカね母さんと言った。マリちゃんのこと全部受け止めますとキミトシは言った。出番の声がかかりマリリンはステージに向かった。精密検査の結果、がんの転移は見つからなかったそうだ。それから一月後、エリは結婚式を挙げた。式といっても新郎新婦とマリリンたちだけだったそうだが、すごく喜んでいたらしい。結婚式の写真を見て、マリリンがブスッとしているので、ダメじなないかと忠さんが言うと、エリがマリリンの服装にケチをつけてケンカしたと言った。エリは、脱ぐのは上手いくせにとwww マスターがロールキャベツを出す。一口食べて驚くマリリン。懐かしいかい、お母さんが味付けを教えてくれたんだよとマスター。また食べたくなっちゃったな、母さんのロールキャベツとマリリンは言った。ページビューランキング
2014.12.01
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新宿の路地裏で、午前0時から朝7時頃まで営業しているめしや「深夜食堂」 店をひとりで切り盛りするマスター(小林薫)と客の交流を描くドラマ。第三部。☆前のお話は→ 第1話~第9話 あらすじまとめ☆2011年に放送された第二部はこちら→ 「深夜食堂2 全話あらすじ」☆2009年に放送された第一部から→ 第5話「バターライス」深夜食堂3 第10話 (最終回) 年越しそば 大晦日はいつもより早く店を開ける。マスター(小林薫)の店で年越しをしたいという客がけっこういるので仕込みも早めにしないといけない。蕎麦打ちをするマスター。かすみ(谷村美月)が差し入れに来た。貰い物の蕎麦。打ち立ての年越し蕎麦を食べていくかと言うと忙しいし、うどんしか食べないからと言って帰った。かすみが店を出ると向こうから小道(宇野祥平)が来た。バキューンとかすみ。タイミングを外した小道に、人生タイミングが勝負や、運を手繰り寄せなあかんでと言った。よいお年をと挨拶して店へ。ビールを飲みながら大阪は年越しうどんなんですかねと小道は話し、かすみの蕎麦を注文する。そこに金本(金子清文)と八郎(中山祐一朗)が来た。駅で会って、めずらしくふたり揃って、その上ふたりとも手打ち蕎麦を持って来た。取引先と元上司にもらったもので感想を聞かせろと言われているので、これで年越し蕎麦を作ってくれと言う。マスターのは後でいただきますから、先にこっちでと。蕎麦打ち、流行っているんですねと小道。定年後の男の趣味さと金本。教室もたくさんあるしDVDも出ていると話す。俺たち今年も一緒にここで年を越すんだよななどと話しながら、それぞれ注文の蕎麦を食べる3人。そこにマリリン(安藤玉恵)とキミトシ(高橋周平)が来た。マリリンが持って来たのも蕎麦。長野の美味しいお店のお取り寄せをもらったと言う。持って来た蕎麦でかき揚げ入りと月見を注文。ふたりで美味しいねと仲良く分け合いながら食べた。蕎麦も食べ終えて5人でババ抜きをしていると忠さん(不破万作)が、一足先にパチンコ屋にお年玉をやっちゃったよと言って入って来た。ババ抜きをしている5人に、大晦日に何やってんの、修学旅行の中学生じゃあるまいしと言う。で、忠さんが持って来たのも蕎麦。田舎から送ってきた十割蕎麦。よろしくとマスターに渡す。蕎麦を食べる忠さんにマリリンが、ちゃんと噛んでる?詰まらせちゃうよと言うと蕎麦はのど越しを味わうものだと忠さんは言った。いずみ(篠原ゆき子)が来て年越し蕎麦ざるで3人前をテイクアウトで注文。俺の蕎麦でいいのかいとマスターが言うと、当たり前じゃないですかと言った。マスターちょっと嬉しそうに作る。いずみはマスターの手打ち蕎麦を、近くの交番で、野口(光石研)と小暮(オダギリジョー)と食べた。野口が本わさびにむせていると除夜の鐘が聞こえてきた。年がかわるギリギリセーフでゲイバーの小寿々(綾田俊樹)とコウちゃん(吉見幸洋) ここで年越ししたいから、しつこい客を蹴飛ばして閉めてきたのと小寿々。ふたりが、かけ蕎麦を注文すると、他の常連客も今度はマスターが打った蕎麦をとかけ蕎麦を注文する。みんなでかけ蕎麦を食べていると新年になった。みなさん、あけましておめでとうございますとマスター。今年もよろしくと皆で挨拶し合う。新年の乾杯。音頭をとる忠さんが立ち上がったところに、待った~と飛び込んできたのは晴れ着姿のお茶漬けシスターズ(須藤理彩、小林麻子、吉本菜穂子) みんなで乾杯。メニューの「酒はひとり3本まで」の上にマスターが謹賀新年の紙を貼った。いいのかいと聞くと、こいつは俺からのお年玉と言った。一同大喜び。そこに、用意ができたからと現れたのはヤクザの竜(松重豊)とゲン(山本崇) 店の前でみんなで餅つき。マスターは雑煮を作る。 雑煮を食べながら涙ぐむ、お茶漬けシスターズ。こんなふうにみんなといられて幸せだなあ。かけがえのない時間。そのうちひとりずつ亡くなっていくんだよね。人間って儚いねえ~何いってんの、あんたたちにセンチは似合わないから、メートルとか言っていた小寿々が餅を詰まらせた。ゲンが背中をたたくと口から餅が出て生還w 飛んだ餅は竜に命中。交番では、いずみがワンカップを出し、野口が酒はダメだと言っていると、人が来て交差点でおじさんが肩を脱臼しているという。ハイタッチをしすぎたらしい。いずみと野口が現場に向かう。小暮は酒を手にして、まんざらでもありませんと言った。店ではみんなが、今度は雑煮をおかわりしていた。一日が終わり人々が家路へと急ぐ頃......★感想というか...このあと1話~9話をダイジェストで紹介、映画になるんだってということで終了。最終回はどんな話だろうと楽しみにしていたのですが、みんな揃って年越しでおしまいでした。私は役者さんの名前を拾うだけの記事でwww でもまあ最終回は別として、久しぶりの深夜食堂は楽しかったです。ということで、また機会がありましたら。ページビューランキング
2014.12.23
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進学校の競争に疲れていた八軒勇吾。入学した「大蝦夷農業高等学校」通称「エゾノー」は広大な大自然に囲まれた学校。一般家庭で育った八軒は、はじめての経験に悪戦苦闘......鋼の錬金術師の荒川弘が描く酪農青春グラフティー。・前のお話は→ 第1話~第9話 あらすじまとめ第10話「八軒、豚丼と別れる」 「八軒てさ、頭いいけど、バカだよね」豚丼たちの世話をする八軒に吉野が言った。何かというと面倒ごとを引き受けている。豚丼のことも自分たちは殺して食べることは、あたりまえすぎて深く考えたことはなかった。八軒はそういうのを考えこんで馬鹿正直にのたうちまわっている。「あたりまえだと思い込んでいたことを、もう一度とらえなおすのも大切なのかなって」豚丼に押された吉野は頭をぶつける。こぶが『できちゃった』人懐こい豚丼に、豚を食べられなくなったら、どうするのよ『責任とってよね』と、その会話の一部を常葉が聞いていた。八軒に吉野との会話を聞いたと常葉。どうするんだと聞かれ、(豚丼のことだと思い)「あいつのことは真剣に考えている。けじめはつけるさ」と答える。 「八軒は大人になったんだな」勘違いで落胆する常盤。誰にも言うな、ここだけの話だと言って、みんなに話す。「八軒と吉野が......」クラス中に広まる。授業中もみんなの視線を感じる八軒。吉野とともに進路指導室に呼ばれる。「不純異性交遊」は常盤の勘違い。強制労働が3日追加となる。 豚を出荷する段取りができたと先生が告げる。明日出荷するので胃腸の中を清潔に保つため、エサは与えない。いよいよお別れか。お腹をすかして鳴く豚丼たち。八軒は、豚は一頭いくらかと先生にたずねる。夏休みにバイトした金で、『肉になった豚丼』を買うと言う。それを聞いた先生は「売った」 翌朝、豚丼たちの最後の世話。ブラッシングをする八軒。豚丼は、もう持ち上がらない重さになっていた。あの小さかった豚丼が...... 「短いよな。おまえたちの命」 豚が出荷される。印をつけ肉を別口にしてもらった豚丼も車に乗せられる。「よろしくお願いします」と八軒。みんなで豚が乗った車を見送る。肉になって戻ってきたら知らせると先生。八軒はひとり豚舎の掃除をした。 豚丼の肉がいつ戻ってくるのか、熟成期間のことを聞く常盤たち。化学の先生が話をしてくれる。豚肉の熟成期間は3~5日がベスト、最近はホエー豚が注目されている。次の畜産の授業の先生がやってきて、八軒が豚肉を一頭分買ったことを聞く。授業は映像を見ることになる。家畜がと畜場に運ばれていくところから、枝肉になるまで。生理的にダメな人は無理する必要はないから、見たい人だけ視聴覚室にと先生。八軒らは映像を見る。 豚肉が加工室に届いた。骨を取り除いて肉の部位に切り分けてある。豚の精肉51キロ。「ちっちゃく、なっちゃったな」25296円のお買い上げ。 大量の肉をどうするか、まだ決めていない八軒。「金を持っていると女にもてるが、肉を持っていると男にもてちゃう」と言われ慌てて稲田先輩のもとへ。ベーコンの作り方を教えてもらい、ひとりで50キロの肉を下ごしらえする。長時間かかって、手もボロボロになったが、なんか少しすっきりしたと八軒。あとは燻製の日まで一週間、冷蔵庫に入れて熟成。 ボロボロの手。料理人には向いてないと言う八軒に、アキは、でもカッコイイ手だよと言った。においがきつくない天然素材の貼り薬をくれる。「ありがとう、御影、愛を感じるぜ」と八軒。が、市販のシップ薬のにおいを馬がきらいだから、という理由だったよう(馬への愛www) 燻製がはじまる。いいにおいがしてくる。燻製室の外にみんな集まってくる。立ちのぼる煙を見つめた。 炊きたてごはんが届く。でも肉は燻製...と、多摩子が大腰筋(ヒレ肉)をキープしていた。「大腰筋をベーコンにするなんて、豚丼がうかばれないじゃない」というわけで網焼きにして豚丼に。スカイツリー豚丼が完成。 「八軒、いただきます」「うん」 みんなで、かぶりつく豚丼。八軒もグスっとしながら豚丼に食いつく。「あ~甘じょっぺえ~」【感想】・豚って食用の意識しか私はないけど、名前つけて、かわいがって育てたら、そりゃ別れはつらいことでしょうね。肉になった豚丼を全部買うとは、八軒も考えましたね。あたりまえだと思っていたことを、とらえなおす。いいお話でした。豚丼、美味しそうですね。ベーコンも美味しいんだろうな。と、また食べたくなってしまった~
2013.09.20
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新宿の路地裏で、午前0時から朝7時頃まで営業しているめしや「深夜食堂」 店をひとりで切り盛りするマスター(小林薫)と客の交流を描くドラマ。シリーズ2の第9回。(第19話) 『肉じゃが』「肉じゃがが上手な女の人っていいなあ」なんてよく聞くけど... 深夜食堂19-1 posted by (C)たがめ48マスター(小林薫)が自分で食べたくて作ることもある「肉じゃが」深夜食堂の肉じゃがは美味しい。常連客の金本(金子清文)は、冴えないバツイチとか呼ばれている。酒で人生狂って、家庭までなくした男。そんな金本に不つり合いな彼女ができる。千秋(東風万智子)肉じゃがを美味しいと食べた千秋は、入っている牛肉を見て、子供の頃は家では牛肉が買えず、肉じゃがもすきやきも豚肉だったと話す。そんな千秋に金本はますます夢中に。ノリ子(前田亜季)も同じような話をしていた。ケーキのデリバリーのバイトをしていて、配達間違いで来たのがきっかけで、深夜食堂を訪れるようになっていた。6人兄弟の末っ子。肉じゃがの肉は豚肉だった。一番上の姉と連絡が取れなくなった。最後の連絡が「今、新宿で働いている」だったので、新宿でバイトを始めたと話す。そんなノリ子を気に入った常連客のゴロー、自分の誕生日にバースデーケーキを注文。深夜食堂に配達してもらう。ゴローは肉じゃがが嫌いだと話す。以前、福岡で知り合った女性と同棲した。自分のために肉じゃがを覚えたと言い毎日作っていた。肉じゃがしか作れないカワイイ女、アキコ。が、2か月ほどでゴローの貯金を全部おろしていなくなった。ノリ子らとゴローが誕生日のお祝いをしているところに、金本と千秋がやってきた。金本はプロポーズしたもよう。千秋を見たゴローが「アキコ...」ノリ子が駆け寄り、顔面にケーキを。「お姉ちゃん、家は北海道、名前はサチコでしょうが...」姉妹だった。「すみませんでした。責任もって警察に連れて行きます」ノリ子はみんなに言って二人は店を出た。そして歩きだした。警察とは反対の方角へ。それっきり二人の姿は消えた。ある日新聞で見つけた。「肉じゃが詐欺姉妹逮捕」 深夜食堂2も次回いよいよ最終回。深夜食堂とdancyuのコラボした本が出たので紹介します。ドラマに出てきたレシピやうんちくなど、楽しく読める本です。 深夜食堂×dancyu1 posted by (C)たがめ48 深夜食堂×dancyu2 posted by (C)たがめ48 深夜食堂×dancyu3 posted by (C)たがめ48 深夜食堂×dancyu4 posted by (C)たがめ48dancyu(ダンチュウ)は「食」にこだわった男のための月刊誌。雑誌名は「男子厨房に入らず」から。【送料無料】深夜食堂×dancyu価格:950円(税込、送料別)ED 嘘のつきかた では、また~前の記事は深夜食堂 第二部 イントロダクション放送日時はこちらで深夜食堂2 第1話 再び赤いウインナー (第11話)深夜食堂2 第2話 唐揚げとハイボール (第12話)深夜食堂2 第3話 あさりの酒蒸し (第13話)深夜食堂2 第4話 煮こごり (第14話)深夜食堂2 第5話 缶詰 (第15話)深夜食堂2 第6話 クリームシチュー (第16話)深夜食堂2 第7話 白菜漬け (第17話)深夜食堂2 第8話 冷やし中華 (第18話)にほんブログ村
2011.12.14
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小野田坂道、千葉県の総北高校の1年生。毎週ママチャリで秋葉原に通うアニメが大好きな気弱な少年が仲間と出会い自転車競技部に入部。試練を乗り越え才能を開花させていく......原作、渡辺航の自転車ロードレース漫画。☆前のお話は→ 第1話~第25話 あらすじまとめ弱虫ペダル 第26話 「空が見える」 ファーストリザルトがみんなに伝わる。総北のワンツーに集団が動く。先頭にいた箱学が道を譲り、総北が先頭を走る。インターハイの集団の先頭を走る気分はどうだと主将は今泉に聞く。気分は悪くない。先頭は静かだと今泉は答えた。 坂道は手が震えてきた、さっきの場所のほうが落ち着くとオロオロ。巻島は、あいつらが必死でとってくれたポジションなんだから絶対に下がるなと言った。 田所に車の中から手嶋と青八木が声をかける。寒咲の姿に田所は、ありがとうございますと言った。車は先に給水ポイントへ。ボトルを捨ててしまって水がない鳴子に田所が2本あるから1本やるよと言う。が、鳴子の3年だから勝ちを譲ってあげたという言葉にボトルを返せと言い出し、またふたりで揉めるwふたりの後ろで完璧だったのになぜ敗れたのだろうと考える泉田は、なぜ風で倒れてきたコーンを避けようとしなかったのかと聞く。田所と鳴子は、タイムロスと答える。落車の危険があったのにと言うと、そんときは、そんとき。田所は確実に勝てる方法はないから、どんな状況でも勝ちを拾いに行く。それをたくさんの勝ち負けの中から学んできたつもりだと言った。 田所に鋭い槍とやらを磨くのに時間をかけすぎて勝ちと負けが足りないと言われた泉田は、今回はたまたまだと言うが田所はそうじゃないと言う。コーンが転がってきたとき、泉田は、危ない、転ぶと感じて回避した。田所と鳴子は、行けるかもしれねえと思ったと言った。敗北を認めた泉田はアンディとフランクに謝ったw山が近づき飛び出していたトップスプリンターたちが集団に戻ってくる。山に入る前には田所と鳴子に追いつくと坂道に話す巻島。箱根の山が見えた。クライマーの仕事場。 『あの山の向こうに今日のゴールがある。何が出来るかわからないけど僕の得意分野は上り。上りで何かみんなに役立つことをしたい。鳴子くんと田所さんは全力で平坦区間をとってくれた。だったらぼくも』 田所と鳴子に追いつく。昨年の雪辱をひとつ晴らしたと主将に言う田所。めっちゃ余裕だったなどと話す鳴子。ふたりとも汗だくでジャージはボロボロ。チームのために走ったんだと坂道は思った。集団の先頭はいい眺めだなと話す田所と鳴子に主将が、お前たちが役割を果たしてくれたおかげだと言った。小田原市に入る。もうすぐ平坦区間が終わり市街地。そして給水のあとは山だ。主将がオーダーを発表。鳴子、田所は後ろについて足を休める。今泉は離れずに主将を引く。巻島には各チームが仕掛けてくるクライマーを全員蹴散らせと言い、坂道には山に入ったら一番前に出るようにと告げた。「先陣を切って箱根の上りを駆け上がれ」主将の言葉に緊張する坂道。おまえ以外にやる人間はいないと言われ必ずやり遂げてみせますと答える。市街地に入った。この短い区間で山に向かってのポジション争いが起こるから気をつけろと巻島。「来るぞ、てっぺん狙うクライマーたちが」と言う声に見ると箱根学園のジャージ。真波くん?と思ったら東堂が来ていた。 知らない人だから無視しておけと巻島。巻ちゃん、そりゃないぜと言った東堂はいつものやつをする。「登れる上にトークも切れる。さらにこの美形。天はおれに三物を与えた。箱根の山神、天才クライマー東堂とはこのおれのことだ。よろしく!」呆気にとられる坂道に、ビジュアル的に三下だな、かわいそうに女子にもてんだろう。得意分野で頑張るしかないなと言う。何しに来たんだと聞く巻島に東堂は挨拶だよと答える。「スプリントとられたからな。箱根は箱学の地元だ。ここからゴールまでの山岳ステージは、マジで好きにはさせないぜ」またあとでと言うと東堂は戻って行った。巻島が1ミリも譲る気はないと前に出る。今年はチームは小野田に任せておけるから思う存分上れると言った ポジション争いが始まり、どんどん抜かされていく坂道。みんなについて行って山に入ったら自分が引っ張らなきゃいけないと焦る。この先、交差点クランクあり。落車注意の声がかかる。給水所に近づく総北。すぐ山に入るから各自ボトルと補給を受け取って備えろと主将。鳴子が待ってくださいと後ろで言う。「小野田くんが来てません」小野田が戻るまで、このまま今泉が引く布陣で行くと主将。後方集団で落車発生の声がする。 「なんで空が見えるんだろう」坂道は落車に巻き込まれていた。山に入ったらみんなを引っ張る役割を主将さんがくれたのに。自転車はチェーンが外れていた。直そうとするがなかなか上手くいかない。まわりの選手は次々走り出す。坂道もやっとチェーンをつけた。これで自転車は大丈夫、自分の転んだ傷も大したことない。ようし、と思ったら声をかけられた。 「リタイアする?」驚いた坂道は「いいえしません何でですか」とたずねると「君が最後の選手。今、君、最下位だよ」と言われた。今泉が引き続けて走る総北。主将は考えていた。このペースでは山頂までもたないだろう。インターハイは3日ある。チーム全員が協力し助け合わなければ優勝はありえない。全員を連れてこの山を越えて行かなければならない。 小田原ポイントのリザルトが表示される。最下位に小野田坂道の名前があった。☆次回 「山神東堂」【感想】わあ、田所さんと手嶋さん、青八木さん、寒咲さんの感動シーンも、東堂さんのご挨拶も吹っ飛んでしまいましたよ。坂道くん、落車、しかも最下位とは。どうなるんでしょう。 ★おまけ? なんと豪華なCパート。有丸くん(梶裕貴さん)は悪い人だったのね。ヒツジの執事はイケメン黒執事に。って今泉くん...おまえもか...www ページビューランキング
2014.04.11
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小野田坂道、千葉県の総北高校の1年生。毎週ママチャリで秋葉原に通うアニメが大好きな気弱な少年が仲間と出会い自転車競技部に入部。試練を乗り越え才能を開花させていく......原作、渡辺航の自転車ロードレース漫画。☆前のお話は→ 第1話~第27話 あらすじまとめ弱虫ペダル 第28話 「100人の関所」 「追いつく、追いつく、100人抜く」坂道が走り出す。近くで聞いていた他のチームの人たちは、加速装置でも付いてなきゃ無理だろうと話す。 残り99人。すごい速度でペダルを回す坂道。「ヒメ、ヒメ、ヒメ、ヒメはヒメなのヒメなのだ......」ラブヒメを歌いながら加速する。これで94人。抜かれた選手は、メチャクチャなコース取りと速さと鼻歌にビックリ。 坂道を送り出した後、杉元もやはり100人抜きは無理ではと言うが、手嶋は不可能だとは思っていないと言う。あいつなりの加速装置てやつを見つける。俺が知っている小野田は極限まで追いつめられてどうしようもない、そういうときこそ進化する男だと。「♪ヒメヒメ、好き好き大好き、ヒメヒメ、キラキラリン♪......」 なぜか集中すればするほど歌が。ラブヒメのオープニングテーマ「恋のヒメヒメ☆ペッタンコ」が頭の中でグルグル回る。景色が歌といっしょにどんどん後ろに消えていく。この感じ、からだはきついけど不思議と気持ちいい。残り86人。カーブの途中でダンシングで抜く。ヒメダンシング? 「追いつきます、必ず。待っててください」 3分以内なら追いつけると言った巻島に荒北がクライマーがひとりしかいないのはバレてると言った。巻島は、総北ふたり目のクライマーが来るさと言った。落車で最下位だろうと荒北は言うが、巻島は、あいつは役割りを果たすと言った。小野田坂道という男は、そういうのきっちり守る男だと答えた。 来ねえよ。荒北は言い切った。俺たちの後ろには関所がある。ここは箱根。道幅は狭くうねっている。集団がやつを塞ぐと。のこり67人。坂道の前方は数十メートル先まで選手で埋まっていた。狭い道ギリギリまで選手がいて追い抜けない。ペースも落ちた 頭でゴチャゴチャ考えるんじゃない。今泉の言葉を思い出した坂道。考える間に見つけるんだ。前に行ける方法を探して一点突破するんだ。あきらめるな。主将さんが役割りをくれた。手嶋さんと青八木さんが背中を押してくれた。てっぺん目指すんだって巻島さんが言ってくれた......坂道は見つけた。 まっとうなやつなら走れないと言った荒北に今泉が、だったら来ますねと言った。よく転ぶし容量も悪いけど全力。そしてあいつの走りは、いつもまっとうじゃないんですよ。 坂道が溝の縁を走り出した。落ちそうになったが足で支えた。道に余裕ができたので戻り、集団の前のほうに出た。残り5人。この集団を抜けば100人突破。チームに追いつく。残り4...3...2...1...100人目は京都伏見の御堂筋だった。 勝手に飛び出されたら困るんよ、せっかくうちのザクがメイン集団コントロールしているのにと御堂筋。それでも僕を抜くかと聞かれて坂道は抜きますと答えると加速した。よし、100人目。と御堂筋もすぐに加速して並んできて、キモイと思ったら弱泉くんとこのジャージやないかと言った。坂道も御堂筋の加速についていく。 御堂筋の加速は隣を走っていて風圧を感じるすごさだった。全然引き離せない。御堂筋はおまえ必死だから一度だけいいもん見せてあげると言った。僕、ほんまはもっと速いんよと言うと走り出した。異様なまでに前傾したダンシング、顔が地面につきそうな走りで振り向くと坂道にがんばっとるなと言う。お前はザク、集団がお似合いだと加速する御堂筋。引き離される。動揺する坂道だが、「揺れるな、行くんだ。みんなが待ってるんだ。追いつくんだ、みんなに。そのためにここにいるんだ」 坂道が加速して御堂筋に追いつき抜いた。100人目。御堂筋し坂道を追いかけなかった。坂道の前方に総北のジャージが見えた。 「すいません、みなさん。今、追いつきました」 待ってたぜ、きっかり3分だ。巻島が飛び出して行った。すぐに引けるかと主将に言われ、坂道は、そのために来ましたと答えた。坂道がみんなを引っ張る。巻島が見込んだクライマーはよく働く。主将はお前の思いは届いたと巻島からの伝言を坂道に告げた。「ありがとう」☆次回 「山頂」★ホントに3分で追いつきましたね。どんだけ速いんだ~とか思ったけど、私まで一緒になって喜んでしまいましたわ。ムチャクチャですけど、すごいですね。次はもっと楽しみです(ところでCパート、おもしろすぎwww)ページビューランキング
2014.04.24
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およそ遠しとされしもの。下等で奇怪、見慣れた動植物とはまるで違うとおぼしきモノ達。それら異形の一群をヒトは古くから畏れを含み、いつしか総じて蟲と呼んだ。★2014年4月より放送の「蟲師 続章」→ 蟲師 続章 あらすじまとめ★前のお話は→ 蟲師 あらすじまとめ蟲師 第15話 春と嘯く (はるとうそぶく)(2006年に放送されたものです) 誰もが息を潜める頃に、芽吹く春はまがいもの春と浮かれて長居をすれば、いつしかその身は凍りつく 雪の中、ギンコは山の中の家に一晩の宿を頼む。そこには姉弟が住んでいた。翌朝ギンコが出発しようと家を出ると弟のミハルが木に登って蟲を採ろうとしていた。ギンコが姉のすずに妙なものを見つけてもやたらと手を出さないように言っとくんだなと言うと、この子が見ているものがあなたにも見えるのとすずは聞いた。 あれは「蟲」と呼んでいるものだが、見える者にも恐れる者と親しむ者とあるが、あの子はめっぽう後者のようだなとギンコが言うと、もともと生き物は好きで捕まえて持って帰るような子だったが、三年前にあれが見えるようになってから、あの子の行動はおかしなことばかりだとすずは話した。三年前の冬、ミハルは山に入ったきり行方知れずになった。それから数日吹雪が続き、望みは絶たれたと思われたが、春になってひょっこり帰ってきた。それ以来、妙なものがいると言って夢中で追い回すようになった。冬の食べ物が底をつく頃になるとフイと姿を消し晩には里のはずれで倒れていてそのまま春まで眠り続けた。懐には冬にあるはずのない山菜や木の芽を忍ばせていた。どこに行ってたのか聞いても覚えていないと言い、袋は皆に知れたら面倒だから家の外で開けちゃだめだよとだけ言った。どう考えたっておかしい。不安でならないと言うすずにギンコは「春まがい」ってヤツかもしれないと言う。木に咲く花のような姿をした「空吹(うそぶき)」という蟲がいると聞く。特殊な匂いを出して冬眠中の動物や植物の活動を促して精気を吸う。吸われたものは春まで再び眠り続けるという。それ以上のことはわからんがなとギンコは言った。 ミハルにどこで山菜を見つけてきたのかとギンコは聞いたが、知らないと言った。姉さんに心配かけているのがわかってるんだろうと言ったがやはり教えなかった。お前には戻るべきところがあるんだ、あんまり向こうに踏み込みすぎるなよとギンコは言った。ギンコはしばらくここにいてミハルにこの辺の蟲のことを教えることにした。蟲を寄せる体質で蟲が多い豊かな土地だと長くいられないが、ここは豊かな土地とはいえないようなので多少の長居はいいだろうとギンコが言うと春までいればいいよとすずは言った。ギンコはこの辺りの蟲をひととおりミハルに教えた。 夜、ギンコは天井に蛹のようなものを見た。が朝みると消えていた。外に出ると蟲が増えているようだった。長居しすぎたかもしれない。すずが里に出かけたあと見るとミハルの姿がなかった。足あとを辿って探しにいったが吹雪いてきて夜になった。いったん戻ろうかと思ったとき倒れているミハルを見つけた。ミハルの包みの中から蝶のようなものが出た。春まがいか。家に運んだミハルは眠っていたが、いつもと同じ症状だろうから春にはちゃんと目覚める。もう行かなくてはならないからまた顔を見に来ると言ってギンコは出発した。 一年後、ギンコが再び訪ねてみるとミハルはあれからずっと眠ったままだった。何がいけなかったのかわからないとすず。ミハルが行っていた場所を探し出すしかないなとギンコ。それじゃミハルと同じになってしまうかもとすずは言うが、目覚めるための何かがたりないのだ。行けばわかるはずだとギンコは言った。 戻らないようなら山の北側を捜してみてくれとすずに言って、ギンコは昨年のミハルの足あとのあったあたりを進む。ミハルの袋に入っていた蝶がいた。甘い匂いが目が眩む。花が咲き乱れていた。空吹は木につく花の形の蟲。どれだと手がかりを探すうちに匂いが変わり体温が下がってきた。体が動かなくなった。 あの蝶は雪の中を飛び回っていた。捕まえて、わかったとギンコは思ったが眠くてしかたなくなり倒れた。すずはギンコを見つけて家に運んだがギンコもミハルと同じように眠り続けていた。どうしたらいいと思い落ちたギンコの薬入れをあけてみると中から何か出て来たような気がした。(すずには見えないが蝶のような蟲が出て天井にとまって花のような形になった) 匂いがした、もう春かとギンコは思った。目が覚めた。そしてミハルも目を覚ました。天井の花のようなものは数日強い匂いを放つと見覚えのある姿に変わった。出発の用意をしたギンコがミハルと山で話す。家で見た蛹みたいなものが空吹だった。ミハルは空吹の羽化を春まがいの発生の合図にしていたのだという。ギンコが蝶を逃がさなかったら春にはちゃんと花になって起こしてくれたはずなんだよとミハル。そういう事は先に言っとけとギンコは言った。 あいつらが一等好きだから秘密にしておきたかった。冬に山菜を生やして助けてくれるし、雪の中で飛んでるのもきれいだし。でもそうやってえさを集めて生きてるだけなんだよなとミハルは言った。何だわかってきてるじゃないかとギンコ。やつらは決して友人じゃない。ただの奇妙な隣人だ。気を許すもんじゃない。ギンコは言った。でも好きでいるのは自由だがな。家に寄ってきなよとミハルは言ったがギンコは長居してしまったから一刻も早く出たほうがいいと言った。姉ちゃんさみしがるとミハル。世話になったと言っといてくれと言うギンコにまた来るよなとミハルは言った。さあな、まあ冬じゃない時にな。冬は人間も弱っていかんからな。ギンコは旅立った。凍山に芽吹く幻の春、雪路に灯る家のあかりそれらは逃れ難く長居を誘うけものも虫も 人も同様★原作では第4巻にあります。ページビューランキング
2014.11.18
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『蟲(むし)』見慣れた動植物とは違う、時にヒトに妖しき影響を及ぼすもの。蟲師(むしし)は、それらを調査し在るべき様を示す。ヒトと蟲の世を繋ぐ者、蟲師ギンコの旅の物語。★前のお話は→ 蟲師 続章 あらすじまとめ★蟲師1~26話 特別篇は→ 蟲師 あらすじまとめ蟲師 続章 第15話「光の緒」ゲンは今日もケンカ。年上の子を相手にすごい怪力、おまけに癇癪持ち。今に何やらかすか末恐ろしいなと大人たちは心配する。父にケンカの理由を聞かれ、あっちが悪いと答えた。母さんのことを陰でコソコソ、病気というのはウソでゲンのことが嫌いで出て行ったと言っていた。そんなわけないだろ、いい子にしてれば母さんの病気も治ると父は言うが、ゲンはそんなのウソだと言った。俺を産んだせいで病気になったから俺に会いたくないんだというゲンに父は、お前が元気すぎるから会わせると病気に良くないのだと言った。(ゲンには蟲が見えた) 父が話しているとき、家の中の不思議なものを見ていた。いったい何を見ているんだと言われ父を突き飛ばした。ひとり部屋にいると行李が崩れてきて、その中に光るきれいな衣を見つけた。なんだこれ? いろんな色がゆらゆら動いてまるで生きているみたいだ。きれいだなあ。でもきっとこれは見てはいけないものだとゲンは思った。あれらと同じもの。見たと言ったら叱られる。前に空に人がいるから天女かなと父に聞いたときも、何を言ってる気のせいだと言われた。そんなもの見ちゃいけない、そんなものいやしないと父は言った。夜中にもういちど光る衣を見て、どこにも縫い目がないと気づいた。天女の衣には縫い目がないのだと草紙(子)で読んだ。空にはまた人のようなものが飛んでいる。もしかしてあれは、この衣を探しているのかなとゲンは思った。 またケンカをしたゲンにギンコが声をかけた。ずいぶんとたくましく育ったものだな。誰?と聞くゲンにギンコは、お前が赤子の頃にちょっいと縁があってなと言った。あの貧相な子がここまで...そして、変わった衣がお前の家にあるだろう、あれは俺がお前に着せたものだと言った。とても体が弱い赤子がいるというのでギンコはやって来た。かなり心配な状態だった。特別な衣を着せて、この子が生きる力を取り戻すまで、この衣はこのままにしてくださいと言ったが、衣が見えない父親はデタラメを言うなと言った。しかし赤子は意識を取り戻し顔色も良くなってきたようだった。少しこのまま様子を見ませんかとギンコは言った。お礼はこの子が立派に育ってからでかまわないから。とまあ、そういう事だったんだが、少し効果がありすぎたかねとギンコ。怒ると自分でも力の加減ができないのだろう。蟲切りが必要かもなと言う。蟲を見る性質が強くなりすぎると、子供のうちは特に、自分で自分を思い通りにできなかったりする。薬を塗ろうと手を貸してみと言うと、それをしたら、あれは見えなくなるのかとゲンは聞いた。いやなら全部は抜かないがと言いゲンが差し出した手に薬を塗った。指の先から蟲が出て来るはずだったが何も出てこなかった。父親に息子さん元気に育ちましたなと言うと、たくましく育ってくれたのはいいが、いくらか手におえないところがあると言った。あのときは藁にもすがる思いだったが、ゲンがああなったのは、あんたのせいじゃないのかと父親。あんたいったい、あのときゲンに何をしたかと聞いた。ギンコは本人に口止めされていたが、あのときここへ来る前にあの子の母親に会ったと話した。あれは彼女が作ったものです(ゲンがこっそりふたりの話を聞いていた)あのとき...ギンコは山の中で不思議な衣が掛けてある家を見つけてたずねてみた。家にいた女性はゲンの母、ゆいだった。きれいな衣ですね、どこで手に入れたんですと聞くと、あなた、この着物が見えるの?とゆい。これは自分が紡いだ糸で織ったものだが、その糸が何なのかわからない。息子を産んだとき生死を彷徨ってから急に見えるようになったと言った。 ゆいはゲンを産んだ後、何日も眠ったままだったので、子供は里へ連れて帰ったが、近いうちに連れて来るから、しっかり養生しろと夫に言われた。(蟲が見えるようになって) まるで生まれ変わったみたい、世界が違って見えた。草や木はあんなに光を宿してたかしら。木に触れると糸のようなものが出た。とてもきれいな糸なのでゲンの晴れ着にいいと思い紡いでいると母が驚いた顔で何をしているのかと言った。ここらの木からこんなにきれいな糸がとれるのよと言ったが、母はあんまり無理するんじゃないよとだけ言った(母親は蟲が見えない)夫が息子のゲンを連れてきてくれた。元気そうだと言われたが母親は、時々おかしなことを言うと話した。ゲンも光を帯びていた。なんて愛おしい、顔に触れると糸のようなものが出た。そしてゲンは急にぐったりしてしまった。何があったと夫に聞かれ、撫でたら光る糸が抜けてと話すと、何を言っているんだと言われた。ゲンを抱くと医者に連れていったが、お前は来なくていいと言われた。夜、衣が脈打つように動き脱皮のような現象が起きた。これは生きているのだ。あの糸は触れてはいけない何かだったのだと思った。ギンコに話すと、あの糸は蟲師が妖質と呼ぶもの、あんたが急に持った今まで見えなかったものを見せる力のことだが、それを薬も使わずただ指で紡げるという話はきいたことがないと言った。抜くとどうなるのかとたずねると、成長した子供なら障りはないが赤子のうちは妖質は生きるのに必要な要素でほとんどの者が持っている。むやみに抜けば生きる力を失うとギンコは言った。だが、ひとつ望みはある。この衣をあの子に着せればあるいは...結果はご存じの通りですと父親に話すギンコ。あの子は人一倍たくましく育った。が少々、妖質を持ちすぎた。普通なら蟲師が薬で抜けるものが効かないくらい。あなたには信じられない話かもしれないが、あの子に話して母親に会わせてみては。今、あの子の糸を抜けるのは母親くらいですよと言うと、それは無理だと父親は言った。隠れて聞いていたゲンが戸を開けた。母さん俺のこと嫌いじゃなかったんだ。母さんに会いたいとゲンは泣いた。父親は、すまない、もっと早く会わせてやるべきだったと言った。ゲンを連れていく。ゆいはまるで抜け殻のようになっていた。もう二年近くこの状態だと父。もっと早くゆるしてやれてたらと言った。あの後も糸を紡いでいたのか。新しい衣を作るために。妖質に触れすぎて蟲の気を帯びてしまっている。もっとこっちに注意しておくべきだったとギンコは思った。ゲンがゆいを見て、この人、知ってると言った。覚えているのかと父親が聞くと、そうじゃないよと言った。「いつも俺を見ている天女だ」親子は母親の体を里へ連れ帰った。しばらくするとその体に生気が戻っていった。やがてその天女は姿を消した。ゆいは夫に、ある時すっと体が軽くなって、気づくと空からあの子を見ていた。あの子がちゃんと育っていて嬉しかったと話した。ギンコは約束通りお礼に衣をもらった。あの光はもう全く見えなくなったとゆいは言った。そして強力な薬でも開発しないとかと思えたゲンは、明るく優しい子になっていた。☆次回 「壷天の星」ページビューランキング
2014.11.18
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新宿の路地裏で、午前0時から朝7時頃まで営業しているめしや「深夜食堂」 店をひとりで切り盛りするマスター(小林薫)と客の交流を描くドラマ。第三部。☆前のお話は→ 第1話~第7話 あらすじまとめ☆2011年に放送された第二部はこちら→ 「深夜食堂2 全話あらすじ」☆2009年に放送された第一部から→ 第5話「バターライス」深夜食堂3 第8話 (第28話) きんぴらごぼう 常連客のゲンは地回りのヤクザ。ごはんの上にきんぴらごぼうを乗せて美味しそうに食べる。チンピラだから金平が好きなのかなと言われて怒るw かたわらには注文したビールがあったが、ゲンは見かけ倒しwで酒は飲めず、ビールは置いてあるだけだった。女性客がひとり入ってきた。きんぴらごぼう、あるかしらと聞き、あるよと答えると、良かったと言って座り、きんぴらごぼうと冷や酒を注文する。さっそうとした感じの女性を見たゲンが驚いた顔をする。出されたきんぴらごぼうを見て、やっぱりきんぴらは、こうじゃなくっちゃねと女性。ささがきにしたんじゃ、この歯ごたえが出ないものといいながら美味しそうに食べる。それを見ていたゲンが、やっぱりきんぴらは千切りですよねと言った。お兄さんも好きなんだと女性が言うと、ゲンがいきなり立ち上がって、ご無沙汰しています、市川先生と言った。女性は市川千鶴(つみきみほ) ゲンの高校の英語教師で、ハンド部の顧問もしていた。ケンカばかりしていた、あのゲンくん?と千鶴。千鶴はゲンに抱きつくと、見違えたわよ、いい男になったわねと言った。千鶴は教師をやめてニューヨークで通訳の仕事をしていて、10年ぶりの帰国だった。最初に再会したのがゲン。何か縁があるのかしらと千鶴は言った。ニューヨークで千鶴は同じ職場の女ともだちと一緒に暮らしていて独身だと言った。先生はあの頃と全然かわっていないですとゲンは言った。千鶴に誘われてもう一軒のみに出かけた。小寿々の店で酔っぱらったゲンは千鶴に愛していると大騒ぎしたらしい。翌日店に来た千鶴が大変だったのよと話した。今日は千鶴の高校時代の担任の先生が誘われてやって来た。憧れの先生と楽しそうに飲む千鶴。ゲンちゃんがいなくて良かったとマスターは思った。千鶴のお土産さがしに付き合うゲン。仕事は大丈夫なのかと聞く千鶴に、自由業だからとゲンは言った。店で小寿々に女が一番きらいなのは隠し事をする男よと言われ、頃合いを見計らっているんだと答えた。日本滞在2週間の予定の千鶴はのこり5日ほどとなった。ここに呼べばと言うと毎晩、昔の仲間や世話になった人と飲み明かしていて忙しんだとゲン。ゲンは順番待ち状態w 何だかお別れを言いに来たみたいねと小寿々と忠さんは言った。その3日後、ゲンの出番がきた。ふたりで美味しいねときんぴらごぼうを食べる。今日は飲ませないからという千鶴にゲンは、みっともないところを先生に見せてしまってすみませんでしたと謝った。明日から熱海に行く予定だったが連絡がないと話す千鶴。昔の男だが、どうせ女房が怖いんでしょと言った。熱海、俺じゃダメかなとゲン。千鶴はこんなお婆ちゃんでいいの?と言った。お婆ちゃんなんてとんでもない、そんなこと言うやつはぶっ殺してやりますとゲン。千鶴はマスターも大変ねと笑った。ゲンは千鶴をホテルの前まで送った。明日は遅れないようにねと千鶴。ゲンが帰ろうとすると男がやって来て遅くなったが明日は一緒に行けると言った。千鶴はゲンを昔の教え子だと紹介した。手を払いのけた千鶴に怒っているのかと男。ゲンはそりゃ怒りますよと言った。先生が電話をどれだけ待ちわびていたか。だからもっと大事にしてあげてください、お願いします。ゲンは深々と頭を下げた。そして千鶴に先生も意地張らないで気持ちよくふたりで行ってきなよ。土産は干物でいいですからと言うと、失礼しますとその場を離れた。千鶴が、行かないでとゲンの腕を掴んで男を置き去りにしてホテル内に入った。何で?と言うゲンに、お互いとっくに賞味期限切れてたのだからいいのと言った。ゲンは先生に隠していたけど実はと言った。ヤクザなんでしょ、どう見ても堅気には見えないもんと千鶴。俺なんかでいいんですかと言うゲンに、そのかわりちゃんと抱いてねと言った。明日まで取っておくつもりだったけど残っている時間は少ないからめいっぱい楽しもうと。ゲンがマスターに話す。高校をやめて上京するとき、先生は、いい男になって戻っておいでと言って餞別をくれた。そのときいっしょに自分の弁当を汽車の中で食べなさいと持たせてくれた。他にも具は入っていたけど、その中でもきんぴらごぼうの甘じょっぱさが体にしみた。ゲンは足を洗って先生を幸せにしたいと思っていると言った。明日には帰る先生に伝えてあるのかと聞くとまだだとゲンは言った。でもまた思い出にしてしまいたくはない。そこに千鶴が来た。入院している友だちの見舞いに行くと言っていた千鶴に具合はどうだったかと聞くと元気で来月には退院できるそうだと答えた。それはめでたいから飲まないととゲンもビールを飲んだが酔って寝てしまった。次はいつ帰ってくるんだいと聞くマスター。わかんないと千鶴は言った。ゲンちゃん寂しがるだろうなと言うと、私はもう思い出さない。ここで会ったときも言われなきゃ思い出さなかったしと言った。ずっとアメリカにいるつもりかいとたずねると、今度はもっと遠くに行くからゲンくんも私のことを忘れてほしいと言った。酔っぱらってホテルの部屋で眠るゲン。千鶴は頬にキスをすると、バイバイと旅立った。ゲンが足を洗ってそろそろひと月になる。今日ものぞいたらちゃんと働いていたと話す常連客たち。ゲンはパチンコ店で働いていた。剣崎がたずねて来て手紙を渡した。読んだゲンは号泣した。★感想あ、先生は病気で亡くなったとかいうくだりはないのですね。まあそれが深夜食堂かな。千鶴は随分と若いなあとか思ったけどwゲンちゃん、良かったですね。それと久しぶりにちょっと出た剣崎さんも。きんぴらごぼう、私もけっこう作ります。そう千切りでね。ページビューランキング
2014.12.12
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およそ遠しとされしもの。下等で奇怪、見慣れた動植物とはまるで違うとおぼしきモノ達。それら異形の一群をヒトは古くから畏れを含み、いつしか総じて蟲と呼んだ。★2014年4月より放送の「蟲師 続章」→ 蟲師 続章 あらすじまとめ★前のお話は→ 蟲師 あらすじまとめ蟲師 第16話 暁の蛇(2006年に放送されたものです) 桜の花びらが舞う。木の下で昼寝をしていた女に蛇のようなモノが近づき耳から体に入る春爛漫。舟で川を行くギンコ。居合わせた男と女房の物忘れやいびきの話をする。舟を降りると船頭の少年カジが母親のさよの物忘れのことで相談があると言う。ギンコは家を訪ねた。家に行くとさよは変な生き物がいると騒いでいた。カニだったが忘れてしまっていた。初対面のギンコにカジのお友だちだったわねと言った。カジの話では、もともとおっとりしていて物忘れもあったが、昨年の春くらいから妙な忘れ方をするようになったという。その日は客が多かったのでさよの好物の団子を買って帰った。さよは美味しいわねこの菓子、こんなの初めて食べたわと言った。たまに食べているだろうと言ったが団子についての記憶を全部なくしていた。他にも、あまり着ない着物の中で柄のあるものだけ忘れてしまっていたり、くしゃみというものを忘れてカジがくしゃみをすると変な事しないでよと言ったり、正月に親戚の家に行ったときには、叔父、叔母、自分の妹まで忘れていた。確かに妙だなとギンコ。物忘れというより進行性の記憶喪失のようだ。それに昼も夜もずっと起きて働いているんだとカジ。前は家事の合間に桜の木の下で昼寝なんかしていたのに。絶対おかしい。ギンコはカジに母さんが忘れたものを思い出せるだけ書き出すようにと言った。母子と夕食を食べるギンコ。さよは行商をしている夫の陰膳を用意していた。こうすると旅先で食事に困らないというのでと。これは夫が死んだのを忘れているとかではなさそうだ。いつもなら帰ってきている頃なのに手紙もよこさないとカジは怒るがさよは道にでも迷ったんでしょうと笑っていた。ギンコが息子さんが心配していると言うと、あなたも頼まれて来たんでしょう、どうかお願いしますとさよは言った。このままだと夫やカジのことも忘れてしまう。そして忘れたことさえ忘れてしまうかもしれない。それが恐ろしいと。さよが忘れたものをカジが書き出した。忘れた記憶に一定のきまり事があればとギンコは思ったが、いまいち傾向がない。忘れていた親族の共通点を聞くと川向うに住んでいてあまり会わない人だとカジ。日頃遭遇する回数の少ないものから忘れているようだが、それなら夫のことはとうに忘れているはずだとギンコは思った。夜もふけたが寝そうにないさよ。寝ようとしてもうまく眠れないから夜じゅう機を織って父さんのことを忘れないように繰り返し思い出しているんだって。せめて眠れたら待っているのも少しはラクだろうにとカジは言った。ギンコは気づいた。暖かな風、花の匂い、機を織る音。こんな宵は常ならば深い深い眠りの淵に落ちるためにあるんだろうに。明け方になってさよがウトウトし始めた。と思ったらすぐに起きた。ごはんの用意をと立ち上がり歩き出した。が影は寝た格好のままで、やがて何が黒いものが動き出して...あれは、やっぱりとギンコは思った。さよとカジに話をする。・記憶を食う蟲で「カゲダマ」という。半透明の黒い膜状をしていて古い巨木の陰に好んで潜み同化している。そこで人や動物が休むのを待ち眠りはじめると耳から脳に入る。すると宿主はほとんど眠らなくなり記憶を少しずつ失っていく。そして一定量の記憶を食うと内部で分裂し宿主がわずかに眠ったすきに分身を外に出す。それがまた木の陰に潜み増えていく。本来、日に長くあたると消えてしまう弱いものだが体内に潜まれると深く脳内に入り込み手を出す術はない。・カゲダマの弱点でわかっているのは日の光だけ。頭の中には当てられない。だが忘れたくないことを守ることはできるかもしれない。例えば記憶が頭の中のタンスのようなものにしまわれているとする。団子のこと、遠くに住む親せきのこと、くしゃみのこと。そんなふうにそれらは無数の引き出しに区分されて入れられているが、それをカゲダマは引き出しごと抜き取っていく。その順序は関心などとは無関係でまるで無秩序に見えるが、ひとつだけカゲダマに侵されていない記憶がある。毎日くりかえししていること、見ていること、考えていることだ。飯の炊き方や機織りの仕方、息子や夫のこと。カゲダマは宿主を死なせないように日常の基本となっている事柄は後に残しているのではないだろうか。あくまで推測だがとギンコは言った。それにこの先、記憶が底をつきはじめたら、それも食われるのかもしれない。言える対処法は、より多くの記憶を蓄えていくということと、何度も何度も忘れたくないことは思い出すということ。さよはわかりました、そうしてみますと言った。家でじっと待っていないで外にも出てみるといいとカジが言うと、そうね、待っていないで父さんを探しに行こうかしらと言った。ずっとそうしようかと考えていたが父さんに何があったか知るのが怖かった。でももう待つのはたくさんと笑った。夫はよく西の町の話をしていたから、まずはそこにカジとふたりで行ってみるとさよ。3人で舟に乗り、ギンコは途中で降りて別れる。気をつけてなと言うと、お元気でとふたりは手を振った。その決断がふたりにとって良かったのか、そのいきさつを知ったのは、ちょうど1年が過ぎたころだった。ギンコがたずねるとカジは戻ってまた舟に乗っていた。さよも元気そうだった。父親は西の町にいたとカジは言った。そこで別の家族と暮らしていた。ふたりが訪ねると父親は妻と一緒に赤ん坊を風呂に入れているところだった。さよは何も言わずにカジの手を引くとその場を去った。旅の帰路、さよは黙々と歩き続けた。食事も睡眠もとらず、やがて道端で倒れた。疲れ切っていたのか、そのまま何日も眠り続けた。明け方、カジが目を覚ますと、さよの体から何かが出て行くのを見た。黒い大きな蛇のような影が空に消えた。目を覚ましたさよは良く寝たと言うと、ここどこだっけ、何をしていたんだっけと言った。その朝、さよはカジのことと家のこと以外のすべての記憶を失ってしまっていた。寝込んでいる間に記憶の大半を食われてしまったようだ。でも相変わらず俺のこととか飯の炊き方とかは忘れないでいる。ギンコさんに言われたように外に出て毎日いろんな物事に出会うようになったからかなとカジ。それもほとんど次の日には忘れているけど、毎日たのしそうにしている。今も夜は眠らずに機織りをしている。そうか相変わらずだなとギンコが言うと、うん相変わらずだよとカジは言った。食事がまた一膳多いよとカジに言われるさよ。そうよねふたり分でいいのにね。なんでこうしなきゃと思ったのかしら、でもこうするとなんだか安心するのよ、どうしてかしらとさよは言った。★原作では第5巻にあります。ページビューランキング
2014.12.15
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新宿の路地裏で、午前0時から朝7時頃まで営業しているめしや「深夜食堂」 店をひとりで切り盛りするマスター(小林薫)と客の交流を描くドラマ。第三部。☆前のお話は→ 第1話~第8話 あらすじまとめ☆2011年に放送された第二部はこちら→ 「深夜食堂2 全話あらすじ」☆2009年に放送された第一部から→ 第5話「バターライス」深夜食堂3 第9話 レバにらとにらレバ 店にやって来た刑事の野口(光石研)と夏木いずみ(篠原ゆき子) 注文したのは野口が「レバにら」で夏木が「にらレバ」ふたりはコンビを組んでいるが、前世では敵同士だったんじゃないかというほどそりが合わない。考え方も捜査の方法も違うふたりは、ことあるごとに衝突していた。下着泥棒の被害にあった女性の部屋に捜査に行くふたり。ここでもまた言い合いになる。野口は被害者に優しそうで好色な性質がのぞいていると言われショックを受ける。車で張り込む野口だが、夏木は下着姿で犯人をおびき寄せ逮捕する。狙い通りだったじゃないですかという夏木に野口は、たまたまだ二度とするなと言った。あんなのはおとり捜査でもなんでもないと野口。結果を出したでしょと夏木。正しい捜査手法のもと結果を出すんだと野口が言うと、そんなこと言っているから税金泥棒とバカにされるんだと夏木は言った。お前は何を目指しているんだと野口が聞くと夏木はハリー・キャラハンですと答えた。・ハリー・キャラハン 映画ダーティハリーシリーズの主人公。クリント・イーストウッドが演じた職務遂行のためには暴力的な手段も辞さないアウトロー刑事(架空の人物)店でマスターに愚痴る夏木。ヤクザ相手に一歩も引かず署長賞3回、警視総監賞の候補にもなった野口刑事も焼きが回ったもんよと話す。ケンカするほど仲がいいって言うけどとマスターが言うと、それはないと答えた。野口は一人暮らし。今朝も自分で朝食を作る。郷里の母親からの電話に母の体のことを気づかう。俺のことはいいからと野口。この年になったら、ひとりのほうが気がラクだと母に言った。警察署の前で母子と親しげに話す野口。同僚たちは、野口さん、また始まっちゃった、あれは病気だなと噂する。母子は殺人事件で夫を亡くした三上佐代子(阿部朋子)とその娘で、野口はいろいろと相談にのっていて、同情以上の感情を抱いているようだった。娘の誕生日と聞いてケーキを持って家をたずねる野口。チャイムを押そうとすると夏木がいて、何やってるんですかと言われた。慌ててケーキをつぶす野口。訪問中止でめしやへ。マルボーにいたとき、保険金目当てで殺しをやったヤクザを逮捕した。ご主人がその事件の被害者だった。俺たちの仕事は犯人を逮捕すれば終わりだが、被害者遺族にとってはその先の人生があるんだと野口は言った。何、ちょっといい話風に飾っているんですかと夏木。私たちは招かれざる客。刑事に同情されても迷惑でしかない。その上、野口さんのやっていることは、ストーカー規制法第3条に抵触しかねませんと言った。理屈で割り切れる話じゃないんだと野口が言うと、要するにご亭主を亡くされた未亡人に気があるんでしょうと夏木は言った。野口が帰ってひとりで飲む夏木。あれこそ公私混同だ、刑事に向いてないんじゃないかなあの人と話す。マスターは俺がひとりの時はいいけど、ちょっとおしゃべりが過ぎるんじゃないのかなと言った。コンビ解消かなと夏木。マスターは、そうやってきたんだ、今までと言った。コンビ解消、今度が初めての感じがしなかった。人材不足なんです。私に見合う相手がいなくてと夏木。本当にそう思っているんだと言うと、思ってますと夏木は答えた。そう思っている限り相手には伝わるさ。簡単に人を見限るなんて俺は嫌だねとマスター。そして、すまん、立ち入ったこと言っちゃったなと言った。それから数日後、ふたりが店にやって来た。今日は野口さんに会わせたい女性を呼んであるからレバにらを食べちゃダメと夏木。三上佐代子と娘が入ってきた。どうなってるんだよと聞く野口。今までのお礼が言いたいと言って来たのだった。ちゃんとお礼を言わなきゃと思っていたら夏木さんが場所を用意すると言ってくれたと三上は言った。続いて男性がひとり店に入って来た。婚約者ですと三上は紹介した。今、一緒に暮らしているんです。いろいろお世話になって、ありがとうございましたと礼を言われた野口は、ショックでグラグラ来るとビールをこぼした。三上たちが帰ったあと夏木は野口に気が付かなかったんですかと言った。あのふたりは3ヶ月も前に婚約してるんですけど。マスターがレバにらを出す。夏木はふたりで食べると言って野口にも取り分けた。にらだけ炒めても、レバーだけ炒めても、何か物足りなくて味気ないけど、ふたつが一緒になったとたん、何倍も美味くなるんだよな。★レバにらは、下味を付けたレバーに片栗粉のあと油をまぶすと、炒めるときにくっつきにくくなります。ページビューランキング
2014.12.17
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およそ遠しとされしもの。下等で奇怪、見慣れた動植物とはまるで違うとおぼしきモノ達。それら異形の一群をヒトは古くから畏れを含み、いつしか総じて『蟲』と呼んだ。(2006年に放送されたものです)★2014年4月~12月「蟲師 続章」→ 蟲師 続章 あらすじまとめ★前のお話は→ 蟲師 あらすじまとめ蟲師 第21話 綿胞子 嫁入りの時に北の森を通った時についたのだろう。いつの間にか被衣綿(かずきわた)に緑色のシミができていることに婚礼の後で気がついた。酷く禍々しいもののように思えた。翌年に長男のワタヒコが生まれた。斑が出始めてから衰える一方で見るたびにあのシミを思い出すとギンコに話す夫婦。見当違いでしたらお許しをと言うとギンコはこの子は生まれたとき人の姿をしていましたかと聞いた。ケモノの姿ですらなかったたと母親のあきは答えた。夫のヤスケがあれは産声も上げぬ緑色の得体の知れないかたまりだったと言った。それはあっという間に床下に入り込み姿を消し子どもを欲しがっていたあきはふさぎ込んだ。一年が過ぎた頃、夜中に床下から音がするので見ると赤子がいた。誰かが捨てていったのかと言うと、あの時の私たちの子が人の姿に育ったんだとあきは言った。内心恐ろしかったがヤスケもそう思い込むことにした。その子、ワタヒコの成長は早く半年あまりで三歳児ほどにもなったが頭の中は赤子のままで表情はなく言葉を発することもなかった。それでも自分たちに似てくる面差しに次第に情も移っていった。そんなある晩、また赤子が同じように床下にいるのを見つけた。ワタヒコと何から何までそっくりな赤子を抱いて同じように育てないととあき。また増えるかしらと言うあきに恐ろしいことを言うなよとヤスケは言ったが予感は的中した。ワタヒコは半年ごとにまるで湧くように増えていった。しかし何度も床下を掘り返してみたが何も変わったものは見つからなかった。今年に入って長男の様子がおかしくなり、一日の大半を眠り続け緑の発疹が増えた。医者には匙を投げられギンコに相談したのだった。ギンコは残念ながら蟲師にもこの子を救う手だてはない、これが寿命だと言うと蟲の話をした。【綿吐(わたはき)】 緑色の綿のような姿で空中を漂い身重のヒトの胎内に入り寄生する。生まれてくる時はヘドロ状だが素早い動きで床下や天井裏に逃げ込み一年が経った頃、赤子の形の人茸(ひとたけ)をヒトの親元へ送り込む。それからの増え方といい記録と寸分違わない。床下を調べるとやはり大きく育った綿吐がいた。人茸の体はこの蟲の本体と糸のようなもので繋がっている。あれらは本体に養分を送るための蟲の一部にすぎないとギンコ。あの子はじきに役目を終え壊死する。そして死に際に大量の「たね」を吐く。その前に殺さなければならないと言った。何を言っているのと怒るあき。あの子を救うためにあなたを呼んだのだからと言うが、救える「子供」などもういないとギンコは言った。あの「子」らはあなたたちの子供の皮をかぶった「蟲」そしてあれこそが生まれてくるはずだったあなた方の子供を殺したモノ。ギンコはすまんなと言い長男に注射をした。ヤスケは他の子どもたちは発症するまでは見逃してくれないか種を吐く前に自分が始末するからと頼む。綿吐の寿命は十年から三十年と個体差があり、この先何年続き何人の子を殺さなければならないのかもわからないとギンコは言うが、あの子らをすべて失えばあきがどうなってしまうかわからないから約束すると言った。あきは昔、町の大店の家に嫁ぎ跡取りを産んだが一歳を迎える前に些細な事で死なせてしまい離縁されていた。これまでは綿吐の子とわかれば直ちに全員を殺すことで根まで枯らし、いずれは危険となるふたつめ以降を生かしておいた記録はない。それらはこの先、何らかの変化をしないとは言い切れないがしないかもしれない。わからんものも皆殺しというのは大雑把で好きじゃない。三月のうちにはまた様子を見に来るから何かあったら文をくれと言うとギンコは去った。そして文は三月足らずで届けられギンコは再び訪ねた。「あいつがきた、ころされる」とワタヒコ。納得したと聞いていたあきだったがギンコを刃物で刺しケガをさせた。事情が変わったようだなとギンコが言うとあの子らは成長が早まっただけではないとヤスケ。ある時、次男にしか教えていない栗の皮むきを四男がやっていた。そして言葉も話すようになった。そんな中、次男はあの症状が出て俺たちの務めだからやらねばと思ったが、死ぬのは怖い殺さないで、助けて、まだ生きたいと言った。あれはもうヒトのようなものになってしまった。たとえ我が子の仇だろうと俺たちにはもうとヤスケは言った。綿吐は思考力を持つようになっていた。これまでも機能はあったが長男の死で危機を察したのか。一人が得た情報が全員に伝播している。ひとりひとりは根元で繋がった全体の一部だ。人のようなもの、否、彼の中に棲むは、ただ思考するばかりのくさびらワタヒコたちが意志を伝え合う。「しっぱいした、ころされる、たねをまもらなきゃ。なにかほうほうがあったきがする。ことばをおぼえてわすれてしまった。たねをまもるほうほう......」そしてギンコの蟲のことが書かれている巻物を見た。翌朝ギンコは次男が寝ている奥の間へ。その後、根をはらい残りの子らを連れて行くとヤスケに話した。もうあれらをこれ以上あんたたちの元には置けない。次男は死にたくないから殺さないでと言ったがギンコは無駄だと言った。どうして殺すのと聞かれお前らがヒトの子を喰うからだとギンコ。僕らは悪くないと言う次男に俺らも悪くないが俺たちのほうが強いからお前は種を残せずに死ぬんだと言った。「それじゃあ、しかたがない。やろう」ワタヒコたちは家に火を着けた。床下の根もろとも焼くつもりか。次男がギンコに言った。「おまえのもっていたまきものにかいてあった。ほんらいならむいしきにできるはずなんだがな。たねをまもるにはこうするしかない。われらのかちだ」子どもたちを助けようとするあきに来るな火を着けたのはあいつらだ、種のためなら何でもする蟲なんだとギンコ。炎の中にワタヒコたちは消えた。家は焼け根は完全に消えていたがギンコは見つけた。綿吐は災害などの危機に陥ると人茸を根から切り離し、たねだけでもよそへ逃がそうとし人茸は姿を変えて長い眠りに入る。ギンコはそう話すとあきにあるモノを渡した。再生がいつかはわからない。あんたたちの死んだ後かもしれないが時が来るまで預けておくと言うと、わかった肌身離さず持っているよとヤスケは言いギンコはヤスケの家を後にした。「なにをわたしたんだ」とワタヒコ。人茸はギンコが持っていた。鉱物だよ、生活の糧の一部だったのに丸損だとギンコ。「なぜそんなことを。ふかかいないきものだ」と眠らずに話すワタヒコ。「なぜわたしを、いまのうちにころさない」と言われギンコは答えた。「まだ寿命があるからだ」ふかかいないきものだと言うワタヒコに、いいからお前もう寝ろよとギンコは言って懐にしまうと歩き出した。★原作では第2巻にあります。ページビューランキング
2015.05.10
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進撃の巨人 #61 闇夜の列車☆前のお話は → 「第60話 海の向こう側」★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」★3期 → 「進撃の巨人 第38話~第59話」☆「半島の自治権をめぐる戦争に4年も費やしたあげく敵艦隊とこちらの主力の巨人2体があわや刺し違える失態を演じた。人類の英知はついにマーレの鎧を粉々に砕くに至った」☆「どの国もそう報じ中東連合国をたたえている...マーレの勝利だと言えるのか? マガト。これはどういうことだ」☆「元帥殿。いよいよその時が来たのです。人類が巨人の力を超えるその時が。我々が巨人の力を過信し植民地政策を進める中、諸外国はそれに抗うべく兵器の開発に力を入れた。その純然たる結果を突きつけられているのです」☆「それでも我が巨人兵器は当分の間、陸上戦においては無敵を誇るでしょう。しかしこのまま航空機が発展していけば爆弾が雨のように降り注ぐ」☆「その時には大地の悪魔たる巨人は、ただ空を見上げ続けるほかなくなるでしょう」(ん? 屋根ないのかそこ...w)「羽の生えた巨人はいなかったか」「元帥殿。つまり我々はもう巨人の力に...」「わかっておる。近い将来、我々は戦争の主導権を失う。いやすでに遅れをとっている。かつては悪魔エルディアを討ち取りし英雄の国マーレが今や何たることだ...」☆「恐れながら元帥殿。進言のご許可賜りたく存じます」「驚異の子ジークよ。言ってみろ」「今こそパラディ島作戦を再開し始祖の巨人奪還を急ぐべきです。マガト隊長のおっしゃる通りマーレは今後、通常兵器の開発に力を注ぐべきです。しかしそれまで諸外国が黙っているでしょうか。今我々に必要なのは軍備再編までの時間。それには一刻も早くマーレがパラディ島を占拠し、すべての巨人の力を収めたという新聞の見出しが必要なのです」☆「うーん。お前の任期はあと一年足らずだったな」「ええ。コルトが私の獣の能力をすべて引き継げるのかとても不安でして...」「そうだな。残り一年の命をもって4年前の雪辱を果たしたいというわけか」「そのとおりでございます。あの忌まわしき驚異グリシャ・イェーガーの行いに終止符を打つのは、かつての息子である私でなくてはなりません」☆「悪かったなコルト。お前をダシにしちまって」「いえ。素晴らしかったです。エルディア人がマーレ軍元帥に意見を通すなんて。ジークさんの獣の能力は歴代とは全く違う。まるで話に聞く始祖の巨人だ。どうして特別なんでしょう。王家の血をひいているわけでもないのに」「さあな。結局俺が死ぬまでわからず仕舞いだろう。あ、記憶を継承するお前には知られちまうかもな。俺の秘密...」☆「一年でパラディ島をおとせるらしいな」「私には一年しか残されていないという話ですよ」「この3年間パラディ島に向かった調査船は1隻も帰ってきていない。ジーク。お前はこれをどう見る?」「軍の船が32隻も沈められたのならそれは巨人1体の仕業とは考えにくい」☆「少なくともエレン・イェーガーを含む巨人が2体以上、調査船に立ちふさがったのではないでしょうか」「同じ意見だ。島を攻めるには戦艦の支援が必要になるだろう」「ええ。そして何より敵の脅威は巨人だけじゃない」☆「待っ...」☆「楽しい夢でも見てるみたいだったから起こさないでおいてやったよ」「あの時の礼をまだ言ってなかったな。ガリアード...助かったよ」「礼には及ばん。そもそも9年前に俺が鎧を継承していればこんなことにはならなかった。兄貴がお前をかばってその辺の巨人に食われることもなかった」「マルセルの記憶を見たのか」「いいや。だが前身のユミルって女のことは少しわかった」☆「大層な名前をつけられた哀れな女だ。兄貴の顎を返してくれたのも、あの女の意志だろう?」「ああ。そうだ」「じゃあ、お前はあの島で何をしたんだ? 誰かに助けられてばかりじゃねえかよ...女の記憶を見たが...ありゃ何だ? ずいぶんと頼れる男を気取っていたようだったが...まるで兄貴の真似事じゃねえか」☆「ポッコ。艦砲射撃をくらった人をいじめちゃダメだよ」「その名で呼ぶな。ピーク」「大丈夫か」「人間に戻るのは2か月ぶりだからね。そのたびに二足歩行を忘れてしまうよ」「それよりライナー。ガビたちに顔を見せてあげなよ。すごく心配してたよ」「そうしよう」☆「久しぶりに会った気がするな」「えー。戦場じゃいつも一緒だったろ」「まあ...しばらくは休めるだろう」「だといいね」☆「なあ、巨人が戦争で役に立たなくなったら俺たち戦士隊は...エルディア人はどうなるんだろうな...」☆「あーライナー! もう歩いていいの? 」「ああ。みんなも大丈夫だったか」☆「ねえ、私たちレベリオの本部に帰れるんだって。それまでにこの街をまわろう...」☆「待てガビ。そっちは子供が行っちゃダメだってマガト隊長が...」「でも私、隊長が行ってるの見たよ」☆(ベルトルト、マルセル、アニ...)☆「待って...」☆「え?」「そっちの店はまだお前らには早い」「え~」 (ん? この後姿...)☆コルト 「お前らは見たか。エルディアの女神・ガビの雄姿を。ガビは800の同士に代わり果敢にも走行列車に挑んだ...このバカタレが誰のために命を張ったか? 俺にはわかるぞ。それは君たちエルディア人部隊のために他ならない...うおおおおお」☆「やつらを黙らせてきます」マガト隊長 「今宵だけだ。目をつぶろう」☆「ガービ! ガービ! ガービ!」☆「また見事に担がれたな」「兄に酒を飲ませるのが悪いんです。ガビもすぐ調子に乗るから...」「しかし実際に鎧の継承権を獲得するのはガビになりそうだ」「ええ。あなたを慕う少女がこのまま鎧を継承すればガビの寿命は27歳...あなたはそれでいいんですか?」「今おまえ何て言った? 九つの巨人を継承する名誉を冒涜したのか? もしこれを報告したらお前はコルトや親族と共に巨人兵器に加えられる」「ま、待ってください。発言を訂正させてください。戦士候補生ファルコ・グライスは己の一族を悪しきユミルの血から解放すべく、この血を生涯マーレに捧げます」☆「では九つの巨人を継承する名誉を何と心得る」「名誉マーレ人として栄誉と誇りを授かり祖国マーレへの忠誠を存分に示す権利が得られることと存じます」「鎧の巨人を継承したいのか」「鎧の巨人を継承するのは俺です」「そうだ。お前がガビを救い出すんだ。この真っ暗な俺たちの未来から」☆「誰が兄に酒なんか飲ませたんですか」ピーク 「コルトが欲しそうな顔してたから」ジーク 「まったく。ピークちゃんの思いやりを車両中に吐き散らすなんて」マガト 「昨夜は黙らせるべきだった...」☆「昨夜はまんまと担がれたんだってな...」「いいじゃない。担がれるうちが花だよ。実際、大活躍、だったんだもん」「ピークさん...」☆ブラウン副長...もし副長が俺と同じ考えでエルディア人を戦争から解放したいんだとしたら...信じていいのか...☆家族と再会☆ピークちゃんの父 (病気みたい)☆ジークの祖父母。☆「コルト! ファルコ!」☆「父さん。母さん」☆「ライナー。疲れたでしょう。帰ってゆっくりなさい」「母さん。そうさせてもらうよ」☆心的外傷を負ってしまったエルディア人負傷兵にファルコは声をかける。「大丈夫ですよ。きっと良くなりますよ。もうあなたは戦わなくていいんですから...」☆「どっか~ん! 狙ったとおり! 装甲列車は脱線してひっくり返った。作戦大成功」☆「でも敵は逃げ去る私に機関銃を撃ってきた。鉛玉をくらう寸前のところでガリアードさんが顎の巨人で私を守ってくれたの」「すごいわ。ガビ」「お前の勇気が多くの同胞の命を救ったんだ。お前はエルディアの救世主だ」☆「ライナー。ガビは戦士になれそうなのかい?」「ああ。ガビが鎧の巨人の継承権を得るのは決定的だと思う」「それはよかった。一族からふたりも戦士を授かるなんて...誇りに思うよ。あとはあの島に住む悪魔どもさえ消えてくれれば...エルディア人はみんな幸せになれるのにね」「でもライナー。お前でさえ島の悪魔から逃げるのがやっとだったんだろ」「ダメだよ父さん。凶悪で残虐な悪魔たちの住む島に5年も潜入してたんだよ。どんなにつらい目にあったか...機密情報じゃなくたって言えないよ」☆「いいや、話せることもある。俺はあの島で軍隊に潜入したんだ。連中はまさしく悪魔で残虐非道なやつらだったよ」「入隊式の最中突然芋を食い出したやつがいた。教官が咎めると悪びれる様子もなく答えた。うまそうだから盗んだと。そんな悪党だがさすがに悪いと思ったのか芋を半分譲ると言った。しかし差し出した芋は半分には到底満たないものだった。やつらに譲り合う精神などないからな。本当にどうしようもないやつらだった」 (サシャ(*´艸`*))「便所に入るなりどっちを出しにきたのか忘れるバカだったり、自分のことしか考えてねえ不真面目なやつに、人のことばっかり考えるクソ真面目なやつ。突っ走るしか頭にねえやつに何があってもついていくやつらだったり...それにいろんなやつらがいて...そこに俺たちもいた。そこにいた日々はまさに地獄だった」(コニー、ジャン、マルコ、エレン、アルミン、ミカサwww)「少し話し過ぎた...忘れてくれ」☆「いろんなやつらって何? 悪いやつらでしょ」「そうだよ、ガビ...島にいるのは世界を地獄にした悪魔だ。いつまた強大な巨人で世界を踏みつぶし進撃してくるかわからない。それを阻止するのは私たち善良なエルディア人でなくてはならない」☆「私たちを置き去りにして島に逃げたやつらに制裁を与えなくてはならない。私たちを見捨てたやつらに...」(ん? 何?)☆「おばさん、すごく心配してたよ。島からひとりだけ帰ってきて別人みたいになったって...」「...12歳だった息子がオッサンになって帰ってくれば、さぞかし心配させるだろう」「何か...嘘ついてる」「嘘? 何のことだ」「私にはわからないけどカリナおばさんにはわかるみたいだったよ」☆「珍しいですね。戦士長の部屋に集合なんて。マーレ軍の人は?」「この部屋にはいない。お茶ぐらいたまにはいいだろ」「さて、先の戦いで通常兵器が巨人兵器を上回る未来がより明確に知れ渡った。マーレが弱ればエルディア人はより生存権を脅かされる立場になる。これは民族滅亡の危機だ。唯一の解決策は早急に始祖の巨人とパラディ島の資源をマーレに納めること。まずは改めてあの島の脅威を強く世界に知らしめなければならない」☆「物語には語り手が必要だ。それをタイバー家が引き受けてくれるそうだ」「戦鎚の巨人を管理するタイバー家?」「確かにタイバー家は一度も巨人の力を敵国に向けたことがない。なにより巨人大戦でフリッツ王を退けた一族として諸外国に顔が利く。世界は耳を傾けざるをえないでしょう」「しかし広い土地で優雅に暮らしてきたタイバー家がいまさら出てきて英雄を気取るなんて...虫が良すぎませんか」「気持ちはわかるがタイバー家も祖国マーレを憂いているんだ」「これで祖国マーレが救われるならありがたいことです。俺たち戦士もタイバー家と協力して英雄国マーレ復活の礎となりましょう」「そうだ。近くこのレベリオで祭事が行われる。諸外国の要人や記者を招いてタイバー家は宣言を行う」☆「一年以内にパラディ島を制圧すると。エルディア人とマーレ人の運命はこの作戦にかかっている。もう失敗は許されない。祖国マーレの未来のために今一度、皆の心をひとつにしよう」☆「ガリアードは多少不満があるようだが、まあ任務となれば徹底するやつだ」「密室でこの内容なら問題ないだろう」「ジークの一言がなければな」☆この部屋にはいない...か。俺はまた行くのか...あの島へ...★次回 『希望の扉』
2020.12.21
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『蟲(むし)』見慣れた動植物とは違う、時にヒトに妖しき影響を及ぼすもの。蟲師(むしし)は、それらを調査し在るべき様を示す。ヒトと蟲の世を繋ぐ者、蟲師ギンコの旅の物語。★前のお話は→ 蟲師 続章 あらすじまとめ★蟲師1~26話 特別篇は→ 蟲師 あらすじまとめ蟲師 続章 第12話「香る闇」 夜、ふと花の匂いを嗅ぐと何かを思い出しそうになる。でもいつも思い出せない。懐かしいような、恐ろしいような何かを。ある夜、雨に降られたギンコがカオルの家をたずねる。夫・カオル、妻・郁(いく) と幼い娘の3人家族。ギンコが仕事は蟲師だと話し、何か具合の悪いところや奇妙なことでもあれば役に立てるかもしれないと言うと、うちはみんな丈夫なことだけがとりえで、困ったことと言えば働いても働いても楽にならないことくらい。旅をしているなら、よその土地の話を聞かせてくれ、もう長いことこの里から出ていないのでなとカオルは言った。よく朝、出発するギンコに、平凡に暮らしてきたから、いろいろ変わった話が聞けて面白かったとカオル。ギンコは何事もないのが一番いいさと言った。時は流れた。娘は成長し嫁に行き、夫婦も年をとった。ある夜の帰り道、遅くなってしまったから早く帰らないと郁が心配するなとカオルが思いながら歩いていると花の匂いがした。まただ、また何か大事なことを忘れているような気がする。洞を見つけた。こんな洞、あったかな、誰かが掘ったのか。花の匂いは洞の中からだった。花の匂いがしているのなら、どこかに出られるのか。この方向なら里への近道かもしれない。洞の中に入った。中を進むと花の匂いでむせ返るようだった。いったい何だったろう。何を忘れてしまっているのだろう。そう確か遠い昔のことだ。 母がお茶が入ったわよとカオル(少年)を呼ぶ。父が賃上げを要求する従業員の蔵人に、それならもっとましな酒を造ってみろと怒っている。母はあなたは気にしなくていいのよと言った。カオルと同じ年頃の丁稚がいた。父の大事な花瓶を割ってしまったカオルはその子がやったと嘘をついた。やってませんと言う丁稚。父はカオルが見たといっている、嘘をつくなと言い、謝れないなら出て行けと告げた。その夜、カオルは丁稚が蔵のほうから出て来たのを見た。カオルを睨むと去って行った。翌朝、蔵の酒の栓が全部抜かれていることがわかった。家業はつぶれ、母と町を離れ山里に来た。慣れない畑仕事もした。春になり花が咲いた。ながめていると木の下にひとりの少女が。どこかで見た気がする。でも思い出せない。いったい誰だったっけ。匂いを嗅ごうとしたが届かない少女に枝を引っ張ってあげた。ありがとうと少女。なぜだろう、とても懐かしい感じがした。少女は郁といった。月日はながれ二人は成長し結婚した。子どもが生まれて、母が亡くなり....雨の晩に旅の蟲師が来て...娘が嫁いで、年を重ねて...帰り道に洞を見つけた。何か妙だな、でもいったい何が? まただ、また思い出せない。でもこの穴は前にも見たことがある。中から花の匂いがする。ならたぶんどこかに出られるはずだ。早く戻らないと郁が心配する...... 春になり花が咲いた。花を眺めていた少年、カオルはまた何か思い出しそうになった。何だったかな。思い出せない。この頃、何だか変だ。ずっとこの家に住んでいるのに、時々とても懐かしい感じがする。前にもこんなことがあった気がする......郁と結婚した。娘が生まれた。ああ、この場面も見たことがある。ずっと昔に。でもずっと昔って、いったいいつだ? 冬になって雪が積もって、屋根の雪を下ろして...また春になって...思い出せない。いつも、どうしても......雨の夜に旅の蟲師がたずねて来た。何か具合の悪いところや奇妙なことでもあれば役に立てるかもしれないと言うギンコに、カオルは実はちょっと気になることがあってと話した。物心ついたときから初めてのはずなのに見たことがある気がしたり、前にも同じことがあったような気がする。気のせいじゃなくて、今もこんな雨の晩に前にもあんたを家に泊めたことがあると。ギンコはこのあたりに来るのは初めてだがなと言った。だからどうという事でもないが気が落ち着かなくてとカオルが言うと、既視感かとギンコ。もしや夜、花の匂いを嗅ぐと不安になるとかと聞かれ、そうだ、何かを忘れている気がしてと答えると、あんたは、回廊に囚われちまったのかもしれんなとギンコは言った。回廊は花のような匂いを出し、虫や獣を誘い込む漆黒の筒状の蟲。そして誘い込んだ獲物の時間を円環状に歪めると言われている。だとすれば、同じ時間を繰り返し生かされることになる。誰にも確かめる術はないが、もしそうだとしたら、あんたはもう、同じ人生を何度も生きているんだとギンコは言った。そして、この先のどこかでまた同じように回廊に出くわす。気づかずにまたその中をくぐってしまえば、また時間は繰り返し同じ人生を味わう。既視感を持つ者の記録はあるが、すべてを調べることなど到底できない。何一つ言い切ることはできないが、一応、花の匂いがする暗がりには用心したほうがいい。回廊に囚われた者が思うように過去を変えたという話は聞かない。それに既視感を持ったということは今までのように昔に戻ることはできないかもしれない。何度もくぐるうちに回廊と同化してしまうかもしれない。決してもう一度くぐろうなどとは考えるなよとギンコは言った。変えたい過去もあるが、それよりこの先が見たいとカオルは言った。娘の成長や孫の姿や、まだ見たことがない毎日が。翌朝、旅立つギンコを見送る...そしてまた月日は流れて、ふたりは年を重ね...山菜採りに出かけたカオルはすっかり遅くなってしまい...早く帰らないと...花の匂い...そして洞を見つけた。 ああそうだと気づくカオル。何度もこの穴をくぐった後、あの頃に戻って...カオルは穴をくぐらずに家に戻った。外で郁が待っていた。これは初めて見る。ずっと幸せな悪夢を見ていたようだと言うカオルに、どうしたのいったいと郁。これからはずっと新しい毎日がやってくるんだと言って抱きしめた。きのこ採りに出かけたふたり。郁の姿が見えない。カオルが探すと郁は崖下に転落し頭から血を流していた。郁を背負って運ぶ。すぐ医者に連れていってやるから辛抱しろと言うが体が冷たくなってくる。このままでは里に着くまえに郁は...目の前に洞があった。ギンコの言葉を思い出した。決してもう一度くぐろうなどとは考えるなよ。洞の前でカオルは郁に言った。この中から花の匂いがする。里への近道かもしれん...カオルは洞に入った。大丈夫だよ、お前は助かるんだ。そしてまた遠い未来に俺と一緒に暮らすんだ。春になり花が咲いた。匂いを嗅ぎたいが届かない花の枝を少年が引き寄せてくれた...月日は流れ...夫のカオルと娘と3人での帰り道、郁は花の香りに何か思い出しそうな気がした。何か懐かしいような、恐ろしいような......雨の晩に旅の蟲師がたずねてきた。☆次回 「残り紅」ページビューランキング
2014.11.14
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バグズ2号の悲劇から20年経ち、地球では火星からの未知のウイルスが猛威をふるっていた。ウイルスのサンプルを入手してワクチンを作るため、アネックス1号が火星へと向かう。人間とゴキブリの種の存続をかけた戦争が始まる。★前のお話は→ 「第1話 変異」 「第2話 出陣」TERRAFORMARS #03 ~TO MARS 災いの星へ~ 倉庫に侵入したテラフォーマーたちは薬を壊していた。まさかそれの価値を知っているのか。いつからいたのか、どうやって入ったのか、何の命令で動いているんだ...小町は地球に引き返すと通信する。持ち帰るサンプルは艦内に侵入したテラフォーマーおよそ5.6匹。マニュアルに従いすでに引き返しはじめていると伝えると司令官は、サンプル6匹では足りない。人類の未来と20年分の費用がかかっているから失敗は許されないと言った。プランデルタに移るようにと指示がある。プランデルタは本艦で帰還できない時の予備プランだと小町は言うが、ランキング上位の者がいれば必ず下位の者を守りながら任務を遂行できるから信じるんだと言われた。今いるのは火星熱圏上部。勢いで来れるところじゃない。テラフォーマーは最初から隠れていたのか。誰かが手引きしているのは明らかだと小町は声を荒らげた。 マーズ・ランキングとは、(蛭間が本多に説明する) 火星環境下におけるゴキブリ制圧能力のランキング。中でも上位に名を連ねる、小町艦長をはじめとする幹部たちは兵器と言っても差し支えない。だが兵器は危険でもある。クルーを指揮する立場にあり主に軍隊出身者で構成される彼らは、各加盟国よりえり抜きの対テラフォーマー戦のプロフェッショナルである。倉庫の燈とマルコスのところに来た小町艦長はここは俺がやるから脱出機に迎えと言う。艦内に艦長からプランデルタに移行するとの指示がある。現在メインエンジンに支障をきたし火星の地表へと下降している。安全な着陸は困難となったため総員ただちに脱出機格納エリアに移動すること。脱出機格納エリアへの扉に到着したアレックスたち。扉を開けようとすると燈とマルコスが来て、ゴキブリがいるかもしれないと艦長が言ったから待てと言う。みんなに下がるようにと言って扉を開けるといた。アドルフが燈に下がっていろと言った。幹部がそれぞれテラフォーマーを片づけた。入り込んだのは6匹、ちょうど幹部と同じ数。集まったクルーに小町艦長より作戦の説明がある。緊急プランデルタにのっとり6機の高速脱出機による火星への着陸を開始する。6機それぞれの班分けは、 ★日米合同第1班 班長 小町小吉 ★日米合同第2班 班長 ミッシェル・K・デイヴス ★ロシア・北欧第3班 班長 シルヴェスター・アシモフ ★中国・アジア第4班 班長 リュウ・イーウ ★ドイツ・南米第5班 班長 アドルフ・ラインハルト ★ヨーロッパ・アフリカ第6班 班長 ジョセフ (ここまでの登場人物、マルコスとシーラは1班、燈とアレックスは2班、エレナとイワンは3班、エヴァは5班) 同時に迎撃されるのを防ぐために6方向に射出されるが着陸後は無線で連絡を取り合い本艦墜落地点へ集合する。エヴァにシーラが、別の班だけど幹部の人たちはすごく強いから大丈夫だよと言った。燈、マルコス、アレックス、シーラ、エヴァの5人は拳を合わせた。みんな死ぬなよ、また地上で。6機がそれぞれ飛び立つ。火星着陸後の各機(班)は、 第2班。近くにゴキブリの影はないとミッシェル。外に出ると想像を超えるきれいなところで近くに水場があった。燈たちは水が安全か調べることに。ミッシェルは丘のひとつ向こうにいるかもしれないから警戒を怠るなよと言い他班と連絡をとりに。第1班。酸素が少ないのにマスクを外しても息苦しくない手術の効果にマルコスとシーラは感心する。薬をチェックした小町は予備程度しかないと思う。(ミッシェルから各班に着陸成功の旨連絡せよと通信) 第6班。着陸時に網にかかる。地上に落ちるとたくさんのテラフォーマーに囲まれていた。6機まとめてこうならないために別々の方向に飛んだのだが、これはハズレ引いたかもなとジョセフ。20年前にも知能の高い個体がいたと聞いていたが、ここまでとは。 第3班。けっこう遠くに来ましたねとイワン。アシモフは計画通りだと言った。着陸したのはピラミッドのようなものがある地点。ゴキブリがいないのが妙だがといいながらアシモフは任務開始を告げる。とそこにテラフォーマーが現れる。レーダに写っていなかったはずだが。アシモフがテラフォーマーを抑え生け捕りにすると言う。エレナが網を撃つ用意をする。テラフォーマーは武器を持った者のところへと進む。銃を持たせたらエレナが北海1だからそちらに向かっているなら問題ないとアシモフ。対テラフォーマー発射式虫取網、エレナが引き金に指をかける。ターゲット捕獲...が次の瞬間エレナの体は...第1班。レーダーに反応がないことを確認、移動する。小町からクルーに話が。プランデルタが発動した今、地球からは救助船が火星に向かっているはずだ。40日後に火星に到着し我々は地球に帰還することになる。それを待つ間のミッションはふたつ。まずアネックス1号本艦の墜落地点に集合。ウイルス研究設備を復旧し火星のウイルスのサンプルを持ち帰ること。そしてその間ゴキブリに殺されないこと。最初にミッシェルたち第2班と合流する。ランキング上位で信頼できる仲間が揃い次第、アネックス1号を奪還する。 ★西暦2620年4月12日。火星探索チーム火星到着。エイリアン・エンジンウイルス各種任務及びテラフォーマーとの戦闘開始。地球からの救助艦到着まで、40日。☆次回 「WAR 全面戦争」(感想)幹部はみんなものすごく強いですね。しかしゴキブリもかなり進化しているようで苦戦しそうですね。ピラミッドみたいなのは何だ? あれっ、エレナさん、カッコイイなあと思っていたけどもう退場ですか、残念。ちょっと画像はわかりにくいですね。黒丸とか黒塗りとかで、なんだかなな感じ。規制でグロさが軽減されるというか、ちょっとギャグっぽく見えてしまうのはもったいない気も。と言いつつ次回もとりあえず見ますけどwページビューランキング
2014.10.12
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小野田坂道、千葉県の総北高校の1年生。毎週ママチャリで秋葉原に通うアニメが大好きな気弱な少年が仲間と出会い自転車競技部に入部。試練を乗り越え才能を開花させていく......原作、渡辺航の自転車ロードレース漫画。☆前のお話は→ 第1話~第36話 あらすじまとめ弱虫ペダル 第37話 「王者交代」 6人揃って先頭集団を追う総北。王者箱学は2日目終盤の上りでバラバラになりかけていた。先頭と一番後ろの差が100m以上か。泉田が後ろの新開を見る。美しくて強くて早くて、なのにそれを、おくびにも出さない。新開のようなスプリンターになりたいと背中を追いかけてきた。一緒にインターハイを走り、共に戦えることになって嬉しくて胸が高鳴った。なのに......(御堂筋に負けた) 頑張ってるねと御堂筋が箱学に声をかける。さすが王者、普通のチームなら最速のスプリンターが無様に負けた時点でばらけてる。悔しいだろう、それが結果。結果がすべてだという御堂筋の言葉に怒った泉田が言い返すが福富が止める。そして御堂筋の言っていることは正しいと言う。すべては結果だ。たとえ心理戦でも戦略でも敗北したものに勝負を語る資格はないと。フェイズ13いこうかと御堂筋。石垣がまだ10のはず、カウントが間違っていると言うと、心配ない、今ここで仕上げをすると御堂筋。トドメは相手が死んだと思った時にさすものだと言った。フェイズ11,12は破棄でフェイズ13に直接移行と御堂筋の指示が出る。2日目ゴールに向かって加速。 石垣が、すまないと呟く。山の苦手なスプリンターを捨てて行く作戦。ふたりを置いて行く。驚く泉田に御堂筋は、役に立たない重い荷物は捨ててゴールに進むのがロードレースの常識だと言う。福富がそうだな、お前の言うことは正しいと御堂筋に言った。お荷物はいらない。東堂と福富が京伏を追って加速した。箱学は完全にばらける。福富の言葉にショックを受ける泉田。平坦で頑張った京伏のスプリンターふたりは倒れ、審判車が来てリタイアした。追ってきた福富に御堂筋は、最後の際で仲間のことを考えるようなぬるいやつは絶対に勝てないと言う。己の顕示のために他の人間はちぎれて死んでも痛まない。そういう業がなければ勝利できない。そしてカラーゼッケンを背負っている福富と東堂ならわかるだろうと言う。それは冷酷な業のあかしだと。 福富は御堂筋に俺たちは勝つために最良の選択をしたまで。強者が生き残るのがロードレースだと言う。石垣は前に話したときは、もっと人情の厚い印象だったがと思う。ゴールまで残り12km。2km先に山岳リザルトラインがある。御堂筋は東堂に勝負しようかと言い、出られないなと笑う。そしてひとりで飛び出して行った。 御堂筋が山岳リザルトをとる。一日ふたつのリザルトをとった御堂筋に沿道から声が上がる。王者が交代するぞと京伏コールがおきる。石垣は考えていた。御堂筋の言う通りになっている。昨年は総合9位だった俺たちが...... 後輩に慕われる石垣。先輩にもいいチームを作るだろうと言われていた。石垣は自転車で大切なのは我慢だと思うとみんなに話した。我慢して勝利を掴むのがロードレース。だが我慢はひとりでやるのは大変だが、みんななら耐えられる、先に行ける。みんながお互いのことを思いやれる、我慢のできるチームにしていきたいと言った。しかしその思いは御堂筋が入部してきた日に潰された。あの日からチームは変わった。練習量も増えてお互いを番号か君付けで呼ぶようになった。正直、そんなチームの雰囲気は好きでないが、ゴールまで残り10kmでチーム4人で独走している。認めたくないが御堂筋のやり方は正しかったのかもしれない。(スプリンターの)井原、山口を助けてやりたかった。俺が力ないばっかりに...すまん...御堂筋が石垣のペダルが緩んでいる、緊張感が足りないと指摘する。ちょっと考え事をしていてと言う石垣に、つまらん感傷や思い出話は捨てたほうがいいと言う。京伏が再び加速する。フェイズ14、先頭を交代しながら加速して箱学を振り切れと御堂筋が告げる。ゴールまであと8km。 昇り詰めるまであとわずかなのに、石垣は違和感を感じる。東堂と福富が追ってきた。もう大手かかっていると言う御堂筋に石垣は、福富とはレースで何度も話したことがあるから最後は俺に話をさせてくれないかと言い、福富に、なんで追うのかとたずねる。 勝つためだと福富。石垣は俺たちは交代しながら走れるが東堂は引き続けて限界のはず、ふたりで飛び出したのは無謀だと言う。お前が仲間をお荷物と言って切り離した時点で負けが確定していたと石垣。俺は今年の箱学は仲のいい3年4人が中心になってまとまっていて、いいチームだと思った。(うらやましいと) この先、アシストが必要。エースを引っ張ってゴール前で発射させる発射台が。箱学にはない。俺たちは2台ある。どちらがどれくらい有利かわかるだろうと石垣。御堂筋が、結論は見えている。すべて計画どおりやと笑う。すると福富が、何の計画だと言った。石垣は福富に強がるなと言った。お前のチームが負けるところなんて見たくない。王者は王者らしく散るんや。お前は仲間を置いてきた時点で......福富が言った。何を言っている、石垣。俺はあいつらを置いてきた覚えはない。水田が往生際が悪いと福富に言うと、箱根学園のメンバーがどれほどの練習をしているか知らないのかと言った。 王者の期待に応え責任を果たすために、どれほど努力しているか。お前の創造などとうに超えている。福富は言った。俺たち箱根学園というチームには、はじめからお荷物などいない......(来る...まさか...)......俺たちは王者だ。☆次回 「総北の魂」★京伏の石垣さん、いい人だなあ。と、二日目はまだ続くのですね。次回は1期最終回。もっともっと続きが見たいんだけど~ ページビューランキング
2014.06.26
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ソードアート・オンライン(SAO)の中に閉じ込められていたキリト(桐ヶ谷和人)は、ヒースクリフ(茅場晶彦)との死闘のすえ現実世界に帰還。同時にデスゲームを生き残った者たちも生還したが、アスナら300人のプレイヤーたちは意識を取り戻さず、眠り続けている。キリトはアスナを救うため、新たな戦いに挑む。そこは妖精たちが舞う世界.....【フェアリーダンス編】☆前の話は→ 第1話~第21話 あらすじまとめ第22話 グランド・クエスト 「ママ、ママがいます。間違いありません、このプレイヤーIDはママのものです。座標は、真っ直ぐこの上空です」 アスナを感知したユイの言葉にキリトは世界樹の上部へと飛ぶが、システムによる障壁があり一番下の枝にも届かない。無理だとリーファに止められても何度も飛び障壁にぶつかっていく。『キリト君、どうしたっていうの。世界樹の上にいる人が、そこまで大事なの?』「やめてキリト君、無理だよ。そこから上には行けないんだよ」「行かなきゃ、行かなきゃいけないんだ」 「ママ、私です。ママ~」ユイも空に向かって叫ぶ。警告モードで送ったユイの声はアスナに届いていた。「私はここだよ。ここにいるよ、ユイちゃん.....キリト君....」『何かここから外へ落とせる物が....』 アスナは、実験体格納室から抜き取ったカードを下へと落とす。カードはシステム管理用のアクセスコード。これでGM権限が行使できるのかとキリトはユイに聞くが、ゲーム内からシステムにアクセスするには対応するコンソールが必要。自分でもシステムメニューは呼び出せないとユイは答える。「でも、そんなものが理由もなく落ちて来るわけもないよな。これはたぶん」「はい、ママが私たちに気づいて落としたんだと思います」 世界樹の中に通じているゲートは、木の根元にある塔の中。ガーディアンに守られていて今まで誰も突破したことはない。「それでも、行かなきゃならないんだ。今まで本当にありがとう。ここからはオレひとりで行くよ」「でも、いいんですかパパ。今までの情報から考えてゲートを突破するのはかなりの困難を伴うと思われます」「ぶつかってみるしかないだろう。失敗しても命まで取られるわけじゃない.....ユイだって早くママに会いたいだろう」 キリトは、世界樹の頂上へ至る唯一の道、グランド・クエストに挑む。「待ってろよ、アスナ。すぐ行くからな」 門が開く。世界樹の入り口は最上部、天井にある。アスナの姿を思い浮かべながら戦うキリト。しかし、ガーディアンの数は圧倒的だった。 続いて弓兵も現れ、あと少しのところでキリトは力尽きてしまう。 『オレは死んだのか?この世界のことを心のどこかで、ただのゲームだと思っていた。これはその報いか。オレの強さなんて所詮はスキルやステイタスの数字でしかないのに。オレはゲームの枠をこえて限界をこえて何でもできると思っていた。.....アスナ』 そこにリーファが飛びこんでくる。 ガーディアンを潜り抜け、蘇生猶予状態のキリトを抱える。攻撃されながらも必死に外へ逃げる。 脱出したリーファはアイテムでキリトを蘇生する。「ありがとう、リーファ。でももう、あんな無茶はしないでくれ。オレは大丈夫だから。これ以上迷惑はかけたくない。無理かもしれない。でも行かなきゃ」キリトは再び、ひとりでグランド・クエストに挑もうとする。 「もうやめて、いつものキリト君に戻ってよ。あたし、キリト君のこと.....」「リーファ、ごめん。あそこに行かないと、何も終わらないし、何も始まらないんだ。会わなきゃいけないんだ。もう一度。もう一度、アスナに」「今、何て?」「ああ、アスナ、オレの探している人の名前だよ」「でも....だって....その人は.......お兄ちゃん...なの?」「えっ?...すぐ....直葉!...」「ひどいよ、あんまりだよ。こんなの.....」 ログアウトしたふたり。直葉の部屋をたずねる和人。ひとりにしてと言う直葉に、ナーヴギアをまた使ったことを謝る和人。部屋のドアを開けた直葉は、「違うよ、そうじゃない。あたし、自分の心を裏切った。お兄ちゃんを好きな気持ちを裏切った」「全部忘れて、あきらめて、キリト君のことを好きになろうと思った。もうなってた。それなのに」直葉は言った、本当の兄妹じゃないことは2年も前から知っていた。和人が剣道をやめて自分を避けるようになったのは、ずっと前からそれを知って、本当の妹じゃないから遠ざけていたんだろう。なんでいまさら優しくするのか。SAOから戻ってきて、小さい頃みたいになかよくしてくれて、すごくうれしかった。ようやく自分を見てくれたと思った。「でも、こんなことなら、冷たくされたままの方が良かった。それなら、お兄ちゃんを好きだって気づくことも、明日奈さんのことを知って悲しくなることも。お兄ちゃんの代わりに、キリト君を好きになることもなかったのに」「ごめんな」「もう、ほっといて」(次回、絆)【感想】・アスナが上にいるとわかったら、いてもたってもいられなかったのでしょうね。それにしても、二刀流にするとか、回復役にリーファを連れて行くとか、作戦のひとつもなかったものかと思わないでもないですがw 必死のキリト、これまた決死の覚悟でキリトを救出するリーファもカッコ良かったですけどね。まあゲームなので死なないけど。・ちょっと微妙なストーリーも、美しい作画でいい感じにまとまっている気がします。が、妹さんの「ダブル失恋ぶっちゃけ逆切れ」にすっかり食われた感も。出たか昼ドラって感じ。こういうのこの作家さん?好きですね。「アスナ」と聞いたらバレると思ったけど、いきなり「お兄ちゃん?」ときましたか。キリトは気づかずに進むのかと思っていました。別にキリトは悪くないですよね。ゲームやりすぎ以外は。しかし、謝られるとつらそうですね。みじめな気持でしょうか。ちょっと同情。・それよりwアスナ救出ですね。次は作戦とかあるんでしょうか。現実世界で須郷を処分したほうが早いと思うのですが、それじゃあユイの言葉じゃないけど、身も蓋もないですかねwww
2012.12.02
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およそ遠しとされしもの。下等で奇怪、見慣れた動植物とはまるで違うとおぼしきモノ達。それら異形の一群をヒトは古くから畏れを含み、いつしか総じて『蟲』と呼んだ。(2006年に放送されたものです)★2014年4月~12月「蟲師 続章」→ 蟲師 続章 あらすじまとめ★前のお話は→ 蟲師 あらすじまとめ蟲師 第17話 虚繭取り(うろまゆとり) 現世(うつしよ)には数多の空洞(ほら)が空いている。煙の如く消えし者らは空洞を彷徨い続けるのだという。記憶を失くし、心を失くし...【ウロ繭】蟲師の連絡手段で、ウロという蟲と蚕の繭を利用して手紙を届ける。兎澤一族が管理している。ウロが穴を広げるので数年で新しいものと取り替える必要がある。ギンコに手紙が届く。千切れてしまっていてウロ繭も替え時かなと見ると自分宛てではないようだった。文には兎澤綺(とざわあや)の名があった。ギンコは綺をたずねる。ギンコのウロさんも替え時だったねという綺に、文が千切れたり妙なものが紛れ込んだりとギンコは文を渡した。俺らの使い古しで、まだこんなこと続けているのかと言うと、別にいいでしょと綺は言った。いつまでも、いなくなった者のことしか頭にないのでは爺さんも浮かばれないだろうよとギンコ。緒(いと)ちゃんは、まだどこかにいるのよと綺。だが連れ戻すことはできない、もう諦めろ、運に任すしかないんだよとギンコは言った。繭で遊ぶ双子の緒(いと)と綺(あや)は父に空の繭にはサナギの代わりに良くないものが棲むから取ってはだめだと教えられる。今日も繭から糸を取る仕事を手伝っていると本家の爺様が来てふたりを呼び、山の爺様のことは覚えているかと聞いた。お前たちが二歳の時に会ったことがあると本家の爺様。子どもが生まれたら調べるのが一族のしきたりになっていて調べに来たのだった。ウロさんを見せるとふたりとも見えているようだった。十歳になったらどちらかひとりもらいにくるぞと山の爺様は言っていた。爺様は山でウロ守という仕事をしている。兎澤家に代々続いてきたが素質のあるものは長年生まれていなかった。そこに素質のある(ウロさんが見える)娘がふたり生まれた。どちらかに山に行ってもらわなければと言われたが両親には決められなかった。姉の緒が私が行くと言いだした。綺はそんなの嫌だ、緒ちゃんが行くなら私もと言った。山の爺様は高齢なのでふたりのほうが寂しくないだろう。二度と会えないわけではないからと本家の爺様は言って、緒と綺はふたりで山に入ることになった。山の家に着くと戸は少しだけ開けておくようにと言われた。ウロさんがいたら飲まれてしまうから。家の中の戸はどれも少し開けてあった。山の爺様はこの日を待ち焦がれたが一度にふたりも来てくれるとはと喜んだ。先代の婆さんが亡くなってずっとひとりで住んでいた爺様はたまに来る蟲師の話を聞くのが楽しみだと話し書き留めたものをふたりに見せた。ウロ繭には玉繭という二匹の蚕が作った大きな繭を使う。それが空になっているものを探すようにとふたりは言われた。普通、繭は一本の糸でできているが玉繭は二匹で作るから二本の糸でできている。それをバラしてふたつの繭に作り直すと部屋全体が薄くなるのでウロさんが混乱して出て来る。それを捕まえて繭に入れて封じるとウロさんは当分ふたつの巣の間しか行き来できなくなる。爺様に文の依頼が来た。蟲師をよこしてくれというもの。ふたつの繭のうち二の繭を蟲師に持たせてある。一の繭に文を入れるとウロさんがそのうち蟲師に持って行ってくれる。だがウロさんはどんどん穴を広げていくので数年で新しいものにしなければいけない。穴はいずれどこかの虚穴に貫通してしまい文がまともに届かなくなるからと爺様。おもしろいねと言うふたりに、ウロさんを軽く見てはならんぞと爺様は言った。ウロさんは現世に風穴を開けて回る恐ろしい蟲。このあたりはウロさんが湧きやすい土地で密室を見つけては湧いて出る。だから部屋の戸は閉じてはいけない。誤って閉めてしまったら開けてはならない。開けてもしウロさんが中にいたら逃げ出すウロさんと共に虚穴に取り込まれてしまう。ウロさんは密室の外に長くいられないものだからなと爺様は言った。取り込まれたら、ずっと虚穴を彷徨うしかないと聞く。だが自分もこの年まで無事だったし、言いつけを守っていれば心配はいらないと爺様は言った。「閉じてはならん、開けてはならん」ある日、夕方まで遊んでいいと爺様が言ったので、綺は洗濯物を片づけに。緒は綺に蔵の戸、気をつけてねと声をかける。綺を待っていた緒はいい天気に縁側でちょっと居眠り。眠る緒を風に飛んだ洗濯物の布がすっぽり覆ってしまった。気づいた緒が見るとウロさんが入り込んでいた。そこに綺が戻ってきた。緒ちゃん、寝ちゃったの? 緒は開けちゃダメと言ったが、綺は布をめくってしまった。緒の姿が消えた。私が布をめくったから、ちゃんと布をとめておかなかったからと綺。爺様はお前のせいじゃないと言った。緒ちゃんはどこに行ったの、どうやったら連れ戻せるのと聞いたが手だてはないんだよと爺様は頭を抱えた。私、絶対に緒ちゃんのこと連れ戻すと綺は言った。ずっと一緒だった。緒ちゃんがそばからいなくなるなんて考えたことなかったとギンコに話す綺。あれからもう5年だろう。相変わらず食も細いみたいだし、少しは自分のことも考えろよとギンコ。諦めきれない綺に虚穴に入ってみるかと言った。一緒に入ってやるから、虚穴がどういうものか自分の目で確かめろと。綺を虚穴に連れて行くギンコ。光脈筋の木にウロが湧くと拒絶反応で虫こぶ状になる。虚穴を見つけた。鎖につかまってついてこいとギンコ。虚穴に入る。穴の末端から入って大虚に向かう。鎖は昔の蟲師が引いたもの。抜け道に使っていたらしいが長居をすると記憶を失ったりするので俺は滅多に使わないがとギンコは言った。この穴のうち外に繋がっているのは鎖の先のひとつだけ、それ以外はどれもどこかの密室に繋がっていて中から開けることはできない。こういった大虚が数限りなく存在している。お前の姉さんがこの虚穴のどこかを通った可能性すら低い、手をつくしても追い付くものじゃない。綺、諦めてくれ。ギンコの言葉に綺は泣いた。お前の中のでっかい空洞の口は塞げ。戻って来れなくなる前に。とある養蚕の里に奇妙な記録が残されるのは、それから数年後のこととなる。繭から糸を取る作業をしていると、いきなり繭の中から人の指が出て、続いて女の子が出てきたという。「人の子、繭より出り(いでり) 齢(よわい)、十程にして言葉を得ず。後、懐の文を頼りに故郷へ戻りし」......と緒は綺がしたため続けた文を持ち出口を探し続け、そしてとうとう戻って来たのだった。★原作では第4巻にあります。ページビューランキング
2015.02.16
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小野田坂道、千葉県の総北高校の1年生。毎週ママチャリで秋葉原に通うアニメが大好きな気弱な少年が仲間と出会い自転車競技部に入部。試練を乗り越え才能を開花させていく......原作、渡辺航の自転車ロードレース漫画。☆前のお話は→ 第1話~第21話 あらすじまとめ弱虫ペダル 第22話 「インターハイ開幕」インターハイ開幕。3日間のロードレースがここから始まる。すごい数の人と自転車に舞い上がる坂道。鳴子に落ち着けと言われるが全然聞いてないw 天気もよく暑くて過酷なレースになりそうだ。手嶋と青八木が補給で支えるから走りに集中してくださいと言う。それを聞いた坂道は補給を受ける練習をしていないから落としたらどうしようとオロオロ。 巻島が坂道に、そんな心配は走り出してからと言う。ボトルは落ちたら拾えばいい。目的を忘れなければロスした時間は取り戻せると。「忘れたか? 今年のインターハイ、やるんしょ。俺たちがてっぺんとるぜ」 巻島の言葉に坂道は落ち着いた。「そうだ、今年のインターハイ、みんなで優勝するんだ。そしてぼくにはもうひとつ、これを真波くんに」そのころ真波はバスに乗り遅れて、さすがに当日遅刻は怒られるかなと考えながら自転車で会場に向かっていた。 ゼッケンをもらい数字には意味があるのかと巻島にたずねる坂道。3桁の一番右は1から6のチーム内の番号。1はその学校のエースナンバー。上の二桁は学校の番号。ほぼ昨年の成績順で200番台まである。昨年は散々だったので総北は170番台。毎年おなじ学校が出るわけではないから必ずしも昨年の順番通りではないが。と、そこに箱根学園のバスが到着する。ひとつだけ必ず昨年の成績通りに与えられる番号。優勝校に与えられる一桁のゼッケンの箱学が到着。坂道は真波を探すがいない。どうしてだろう。まさか選手に選ばれなかった? 開会式が始まって箱学の選手がステージに上がる。遅れてきた真波もなんとか間に合って並ぶ。今年の抱負を聞かれていると坂道が真波を見つけてボトルを掲げた。「来たよ、真波くん」真波はマイクを持つと「来たんだね、坂道くん」会場の笑いを誘う。開会式なんかどうだっていいとその場から離れる今泉。自分は御堂筋と戦うためにここに来た。5分もの差をつけられた屈辱のあの大会の借りを返す。ステージの下でインタビューを受ける選手の声が聞こえてきた。御堂筋だった。今泉はステージ下へ走る。身長に対して小さいフレームで変わったスタイルの自転車を指摘された御堂筋はこのほうが軽い。足りない部分はサドルとハンドルを前に出して対応すると答える。今年の抱負を聞かれるとマイクを持って箱学のいるステージに上がった。 「今年の抱負は、箱学、ぶっつぶしま~す」どよめく会場。京都伏見1年生の御堂筋翔(みどうすじあきら)くんを覚えておいてやと言った。このインターハイを踏み台にして世界に羽ばたくと。今泉がステージに駆け寄る。「久しぶりだな、よわいずみくん」と言うと思い出し笑い。あの日の試合、面白いからみんなにも聞いてもらおうかと言う。 お前のような卑怯な手は使わない。正々堂々と勝負してあの大会の借りを返すと今泉。御堂筋は今泉を「キモ」と笑うと、あれは今泉が自分に5分7秒差つけられて無様に失速したのが原因。そういうの逆恨みというんだ。殴ろうとした今泉をよけると、御堂筋は、君って単純であのときと変わらんわと言った。「ふつう信じるん? レース中にお母さん死んだ言われて」 あの大会で御堂筋は、今泉に審判の人が君を探していたと言った。お母さんが交通事故。ミニバイクに接触されて......お母さん、君の名前を呼んでいたらしい。それを聞いた後、今泉は失速した。おもろかったと御堂筋。今泉の覚悟がそれだけのものだったということ。自分は母親が死んだくらいでペダルを緩めたりしないと笑った。 自転車乗りなら勝負は道の上でしろと福富に言われた御堂筋はステージを下りる。「行くで、ザク」と言うと京都伏見のメンバーと去って行った。1年の御堂筋がエースナンバーをつけた京都伏見は異様な集団だった。御堂筋は、君づけで呼ばなかった3年に乱暴、お前らのすることは僕の命令に従うことだと言った。それさえするば僕が完全優勝をすると。今泉に大丈夫と声をかける坂道。今泉は安心したぜと言う。反省でもして性格変わっていらどうしようと思ったが変わってなかった。それでこそ御堂筋。正々堂々と勝負して必ずおまえを倒すと言った。 スタート5分前。選手たちはスタート地点に並ぶ。幹、手嶋、青八木、杉元がボトルと補給食を持って来る。坂道はガチガチに緊張していた。儀式みたいなもんだから見守ってやろうと巻島。坂道は、こんなときは大きく深呼吸、と思ったら転んだw 他校の選手に心配される。頑張ってと言われて少し落ち着いた。幹が大丈夫?と声をかけた。「転んで少し落ち着いてきた気がする。今はドキドキしているけど、それ以上にワクワクしてる気がする。みんなと走れるから」まもなくスタート2分前。選手以外はコースから離れるようにと指示がある。いよいよスタート。幹は坂道に言った。「小野田くん、思いっきり楽しんできてね」 うん、と返事した坂道。暴れるで、小野田くんと鳴子。今泉も頷いた。『鳴子くん、今泉くん、ありがとう。ここに一緒に並んで立てるなんて夢みたいだ。巻島さん、田所さん、主将さん、ぼくにチャンスをくれてありがとうございます。ぼくは、こんなにすごい人たちと走れることが嬉しくてたまりません。それは走り出してからも変わらないと思います。だから精一杯ペダルを回して、ぼくはついて行きます』 インターハイ神奈川県大会、ロードレース男子、1日目がスタートした。☆次回 「トップスプリンター!!」(感想) いよいよインターハイがスタートしましたね。こちらもワクワクします。それにしても御堂筋くんは強烈ですね。すごくキモイわ。今泉くんとの因縁はそういうことだったのですね。手段を選ばないなあ、すご過ぎ。主将の対決同様、こちらも目が離せない感じです。続き早く見たい~w
2014.03.13
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『蟲(むし)』見慣れた動植物とは違う、時にヒトに妖しき影響を及ぼすもの。蟲師(むしし)は、それらを調査し在るべき様を示す。ヒトと蟲の世を繋ぐ者、蟲師ギンコの旅の物語。★前のお話は→ 蟲師 続章 あらすじまとめ★蟲師1~26話 特別篇は→ 蟲師 あらすじまとめ蟲師 続章 第5話「鏡が淵」 山で見かけた娘(真澄)の家を訪ねるギンコ。好いた男が会いに来なくなって気がふさいで寝込んでいる。毎度のことだが今回は長引いていると話す両親。それは気の病だけとは限らないとギンコ。水盤を用意するようにと言う。真澄に水盤に姿を映してみるようにと言うが、そこには何も映らなかった。 影を写し取られたのだとギンコ。波のない池に棲む「水鏡」という蟲で、元は水銀のような姿だが、池の水面に動物の姿が映り込むと、その姿を真似て陸に上がる。そして本体のあとをついてまわる。すると本体の体力が少しずつ衰える。水鏡は実体を持ち始め、本体は実体を失っていく。やがて水鏡は本体になり替わる。 水鏡はもともとの姿では動けないので、自由に動けるからだを欲しがる。それは困るのでなんとかならないのかと父親。本体と入れ替わる瞬間は誰の目にも水鏡の姿が見える。そこを本体に鏡に映されると姿は崩れ本体も元に戻りますとギンコは言った。 真澄の手鏡が曇っていたので、父が研いでやるからと言うが、大事な鏡だから自分でやると言った。真澄の想い人は鏡研ぎだった。鏡で合図して待ち合わせ。いつも手鏡を研いでもらっていたが、このあたりの鏡研ぎの仕事が減ってしまい、仕事場を替えると言い出した。 次はいつ会えるかわからないと言われ、真澄は嫌だというが、食っていかなくてはいけないのだからと言われる。それなら嫁になって里で待っていると言うと、所帯を持つ気はまだない。嫁にするなら、もっとおとなしい娘がいいと言われた。次の約束はできない。鏡は自分で研いでくれと言って想い人は去った。 山の中で水鏡が真澄に近づく。こんな私になりたいのかと真澄は聞いた。そこにギンコが来て、お前さんにも水鏡の足音が聞こえはじめたかと言う。そいつになり替わられたくなかったら、早いとこ手鏡を研いでおけよと言うが、真澄は、別にかわってやったっていいよと言う。私はもう私でいたってしかたないから、欲しいならあげてもいいと。 投げやりにしてると後悔することもできなくなるとギンコ。水鏡と入れ替わるということは自我も実体も失うということ。自分の意志でこの世に影響を及ぼすことが何ひとつできないモノになる。いてもいなくても同じもの。なら今の私と同じだと真澄。あの人にとって私はそれくらい軽いものだった......ギンコが真澄に言った。 そこは寂しいだろう。だがな、そこよりずっと寂しいところがある。蟲と同じ実体を持たないものたちの棲む世だ。相手は実体に姿を映されただけで消える儚いもの。血の通う実体を持つということは、それだけで強い力を持つということ。だがいったん入れ替わるとそれも逆転する。また暖かい場所へ戻りたければ、自分の身は自分で守るんだ。 夜、真澄は泣きながら手鏡を研いだ。傍らには水鏡がいた。翌日、真澄は寝込んでいた。脈も弱くなっている。ギンコは手鏡を肌身離さず持っているようにと言った。直に水鏡が姿を現すから、その瞬間を見逃さずに鏡に映すんだと言った。 山に光を見た真澄はお手洗いに行くと言って外に出て山に向かう。想い人が戻ってきた。しかし約束の場所にその姿はなかった。光っていたのは鏡ではなく、鳥の巣の中にあったガラスだった。倒れ込む真澄。手鏡が地面に落ちて転がった。 そこに水鏡が来る。気づいた真澄は手鏡を取り出そうとするが、離れた場所に落ちていた。取りに行こうとするが体が動かない。このまま入れ替わられてしまうのか。あんなふうに人のまわりをついてまわるだけのモノになるのか。真澄に似た姿の水鏡が近づく。 いやだ、そんなの寂しすぎる。手を伸ばす水鏡を睨んで真澄は言った。「なによ、真似してんじゃないわよ」次の瞬間、水鏡は消えた。 真澄はすっかり元気になって、両親に今日一日くらいおとなしくしていなさいと叱られていた。水鏡はなぜ消えたのだろう。ギンコは真澄の目に水鏡の姿が映ったのだろうと言った。目を開けてさえいれば鏡は必要なかったのか。やはり実体を持って生きているということは、それだけで十分力を持っているのだなと言った。 ギンコを見つめていた真澄が、気づかなかったが、よく見ると男前だねと言い出す。奥さんいるの? 郷里はどこ? ゆっくりしてきなよ...本当にもう治ったみたいですよとギンコは退散するw 真澄は、少しは懲りんかと父に言われていた。 山に入ると水鏡は元の池に戻っていた。ギンコは水鏡に言った。「ついてこい。もっと山深い池に案内してやる。実体はくれてやらんがな...そんな寂しそうにしてるなよ」 ☆次回 「花惑い」★ギンコさん、いい人ですね。美しい景色にいいお話でした。それにしても懲りない真澄は笑える。また逃げられてるし~ページビューランキング
2014.05.04
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小野田坂道、千葉県の総北高校の1年生。毎週ママチャリで秋葉原に通うアニメが大好きな気弱な少年が仲間と出会い自転車競技部に入部。試練を乗り越え才能を開花させていく......原作、渡辺航の自転車ロードレース漫画。☆前のお話は→ 第1話~第29話 あらすじまとめ弱虫ペダル 第30話 「荒北と今泉」インターハイ1日目のゴール争いが始まる。取る、絶対に。今泉は思った。鳴子がボロボロになってスプリントを走った。小野田が信じられない走りでチームを引っ張った。 「ふだんなら、あいつらには負けたくないって思うところだが、おかしいぜ、今日は。あいつらのためにゴール取んなきゃって思ってる」 今泉は福富の一瞬の踏み込みを見逃さずにコースを塞ぎタイミングを殺した。頭のいいやつだ、鍛え上げたな金城と福富は感じる。 ゴールまで残り4km。峠を超えて、つづら折りを下れば後は平坦。5分以内で決着がつく。金城は前を走る今泉に、今チーム総北にはお前の力が必要だ。残り4km、このまま行けるかとたずねる。今泉は、実はさっきから夏の暑さにやられてましてねと答える。 「行けますよ、当然。金城さんが、ついて来れれば」 残り3km。前は総北。箱学との差は50m。下りに入る。組んだレースはすべて優勝している福富と荒北。福富が荒北に前に出るように言う。遅いぜという荒北に、カーブのたびに敵がチラチラ見える距離、そして残りわずか3km、燃えるだろうと言った。 巻島と東堂は、エースが追いついてくるころだと話していた。どちらが先に来るかなと言う巻島に東堂は、エースアシストの荒北は大舞台になると豹変すると話す。特にゴール前で目の前に敵がいるときの集中力はまるで動物。もしこの状況で総北が数十メートル先行していたら、残念ながらうちの勝ちだよと言った。 インターハイ、ゴール前2500、これが燃えずにいられるかと荒北。総北に追いつくと凄い勢いでとばす。頑張れの声援にも、見てるだけのやつに言われる筋合いはないと悪態。俺は自分の力だけでここに来た。前に進むためにすべてを使って。下りセクションが終わり、ゴールまでの平坦、残り1900。じゃまだと前に出ようとする荒北を今泉がガード。いい反応に確かに福富の言う通りこいつ賢い、並じゃないと感じた。1年なのに俺たちと対等に踏んだら...荒北は今泉に言った。 「ゴールには入れねえな、おりこうちゃんだからな。俺は、お前とは違う」★中2の夏、大事な試合の前に肘を壊した。高校は野球部がない箱学を選んだ。荒れていた荒北のまわりは誰もいなくなり、学校にこれ以上いても意味がないかと考えていた。バイクだけは裏切らなかった。信じられるのはこいつだけ、手首をひねれば、どこだって連れていってくれる。思いのまま。 箱根の山で自転車部の福富に絡む。苛立ちを発散できれば誰でもよかったのだが、ダサい自転車なんかに乗って何になると荒北は言った。福富は、進む、前に、確実に。と答えた。俺は俺自身、前に進みたくてこいつに乗っている。おそらくお前とは違うという言葉に荒北が怒る。中1で県の新人投手賞を取って、中2の夏、華々しく県大会でデビューするはずだった。ケガがなけりゃ。俺は絶対に悪くないという荒北に、原因を他者に求めても前には進めない。お前はそういう目をしていると福富は言った。突き飛ばした荒北に勝負したければ道の上でやろうと言った。ここから学校の正門まで約5km、荒北の原付と自分の自転車で勝負だと福富。わかりきってることだと勝負するが道は下り坂、福富に抜かれて追いつけなかった。自転車競技の下り勝負では、70キロ、80キロは当たり前だと言われた。勝負は福富の勝ちだった。それをきっかけに荒北は自転車に乗り始めた。なかなか乗れない荒北に福富は言った。「前を見ろ、遠くを。すべてを忘れろ。過去も、しがらみも。自転車にエンジンはついていない。進も止まるもお前次第。進まないのはお前が進もうとしていないからだ。すべてを使って進もうとしなければ自転車は速くはならない」「俺が認めるのは、福ちゃんだけだ。だから、俺が福ちゃんをゴールまで運んでやる。誰よりも速く」このままでは抜かれると今泉は思った。だが今は集中する時、スタート前、金城に言われていた、全ステージを通してのオーダーを思い出した。「成長しろ、この3日間で」それがなければ俺たちは勝てないと金城は言った。自分と向き合い、現状を知り、打破する方法を考え試せ。他人を真似ても答は出ない。本質は自分の中にしかないと。 本質って何だ。今、成長しなきゃ俺はと考える今泉。そういうところが、おりこうちゃん、てめえじゃ力不足だと言うと荒北と福富が抜いて行く。ここから先、戦えるのは選ばれた真の強者か野獣だけ。今泉は抜かれてやっと本質がわかった。自分の思いはいつもシンプル。「どけよ、細目。俺はうるさいのが嫌いなんだ。先頭は俺が走る」 今泉が抜きにかかる。エースアシストの仕事はゴールラインの間際までエースを運ぶこと。エースを勝負所まで全力で届けること。総北と箱学が並んだ。ゴールまで残り500m、「あとは頼むぜ、福ちゃん」 「頼みます金城さん、みんなの思いをゴールに届けてください」今泉が金城の背中を押した。金城と福富の一騎打ち。と? 「お待たせや」御堂筋が来ていた。☆次回 「強者3人」うわ~出た~御堂筋くん。すごいタイミングで来ましたね。面白くなりました。次回が楽しみです。早く続きが見たい~ ページビューランキング
2014.05.07
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小野田坂道、千葉県の総北高校の1年生。毎週ママチャリで秋葉原に通うアニメが大好きな気弱な少年が仲間と出会い自転車競技部に入部。試練を乗り越え才能を開花させていく......原作、渡辺航の自転車ロードレース漫画。☆前のお話は→ 第1話~第35話 あらすじまとめ弱虫ペダル 第36話 「最強最速」 新開と御堂筋が並ぶ。残り70m......残り50m。勝利以外、意味がないと御堂筋。勝たなくてはいけない。背負っているもののレベルが違うんだ。ゴールライン目前で極端な前傾姿勢の御堂筋に勝てると感じた新開。勝敗はバイクに取り付けられたセンサーがラインを先に越えたかどうかで決まる。御堂筋はバイクが後ろになっている。だがゴールの瞬間、御堂筋がバイクを前に押し出した。グリーンゼッケンは京都伏見の御堂筋だった。シナリオ通り最強最速の男を抑えた。インターハイの総ての勝利は僕のためにあると喜ぶ御堂筋。 ファーストリザルトの結果が伝わる。新開の敗北に動揺を隠せない箱学。ふたりに箱学、京伏のメンバーが追いつく。すまないと謝る新開に福富はペダルは全力で踏めたのかと聞く。ああと答えた新開に、そうかと肩に手をやると下がって足を休めるように言う。泉田が前に出る。給水所に先頭集団が近づいて来た。トップは京都伏見。僅差で箱学が続く。総北を待ちながら、スプリントを取った京伏が全体を制圧した動きをしていると感じる手嶋。王者箱学も引かない。だが俺たちはそこに食い込んでいかなければならないんだ。たった4人で。 早く来てくれ。チーム総北。給水所に総北が近づいて来た。金城が引いて熊本台一を引き離している。チームはまだ生きている。手嶋、青八木、杉元、幹が走る。手嶋の必ず先頭に追い付いてくださいの言葉に金城がああとうなずいた。 給水所を過ぎて鳴子が先頭で引く。金城にあんなに簡単に返事して追いつく算段はあるんですかと鳴子。このまま4人で追いついても勝負できないと言うと、金城は4人で追いつく気はないさと言った。我慢して待ってりゃいいことあると前方を指す巻島。ここまで平坦が苦手な小野田は追いついていない。だが2日目のゴールまでの残り40kmは富士山の西側139号をひたすら走る緩やかな上り。あの小野田が追いつかないわけないっしょ。 坂道と田所が熊本台一に追いついた。道は上りになる。平坦で足を使ったから、すぐに泣きながらちぎれていくと熊本台一の田浦は言う。しかし、坂道を見ると笑っていた。やっと平坦区間が終わった。今までペースが上がらなくてすみませんと田所に謝る坂道。田所はかまわねえさ、お待ちかねの上りだ、行けと言う。すぐにチームに追いつきますと坂道がペースを上げる。坂道がクライマーだと気づいた時には熊本台一は追い越されていた。 ふたりで上ると楽しいですねと坂道。こんな状況で楽しいと言う坂道に田所は金城の言ったとおり意外性のある男だと感じる。田所も楽しいと言った。引っ張ってくれたおかげで俺はここを走っていられる。スタートさえまともにきれなかったが、普段通りまで回復している。小野田が笑うからつられて笑った。田所が、歌うかと声をかける。ラブヒメを歌いながら進む。田所は監督の言葉を思い出していた。「自転車は競技の道具でもありますが、本来楽しいものです。過酷さも困難も失敗も全部楽しさに変えてくれる。まだ見たことがない道を進むという素晴らしさ......彼が見せているのは自転車の根源的な面白さです」だから俺も引っ張られるんだ。この小さな背中に。ふたりだと心強いはこっちのセリフ。前に選手が見えてきた。ひょっとしたらと坂道が言うと田所は泣いていた。いいから前むいて走れよと田所。そしてチームに追いつくまで言わないと決めていた言葉、してもしきれないほど感謝している。ありがとうなと言った。もう一度この目であのジャージを見られるとは思わなかった。 戻って来たぜ、チーム総北。田所が手を上げた。2日目、残り30km。6人全員が揃った。遅くなりましたが全員を連れてチームに合流しましたと坂道。金城は、よくやった小野田と肩を抱いた。めっちゃ大変やったろうと鳴子が言うと、下りとか平坦が得意じゃないから田所さんに迷惑かけちゃってと坂道。田所がそんなわけねえだろと言った。 文句も言わず一言の弱音も吐かず俺を引き続けてくれた。箱根から富士山の麓までたったひとりで俺を引っ張って来たんだ。そんなことないですと坂道。チームに合流したら沈んでいたチームの雰囲気が変わったと感じる今泉。凄い事をやってのけたからか。いやあいつは、出会った時から周りの空気を変えてしまうおかしなやつなんだ。総北は揃った。金城からもう一度オーダーが出る。巻島とふたりでこの上りで先頭集団までチームを運べ。追いついて勝負だ。力強く返事して坂道はペダルを回す。この先に箱根学園が、真波くんがいる。チーム6人全員の勝利のために行くんだ。3日目まで。 待ってろ東堂と巻島。金城は待ってろ福富。王者箱学を目指す。そのころ先頭では箱学がばらけはじめていた。エーススプリンターが負けて亀裂が入ったから......そろそろ仕上げといこか。御堂筋が笑う。☆次回 「王者交代」★わあ、ここまで来たら新開さん勝って欲しかったな。御堂筋くん恐るべし。坂道くんが追いついて総北はすっかり明るくなって、この先、期待できそうな気がするけど、箱学は大丈夫なんだろうか。ところで、レベルが違うという御堂筋くんの背負っているものの話は出て来るかな。 ページビューランキング
2014.06.19
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『蟲(むし)』見慣れた動植物とは違う、時にヒトに妖しき影響を及ぼすもの。蟲師(むしし)は、それらを調査し在るべき様を示す。ヒトと蟲の世を繋ぐ者、蟲師ギンコの旅の物語。☆棘のみちの続きです。前半はこちら→ 棘のみち前編★前のお話は→ 蟲師 続章 あらすじまとめ★蟲師1~26話 特別篇は→ 蟲師 あらすじまとめ蟲師 続章 特別編 「棘(おどろ)のみち」 後編 年の近い友人のいないふたりを思ってか、たまは度々クマドを屋敷へ呼んだ。出かけることのない淡幽は、いずれ薬袋の当主となるクマドがどこかへ出かけた話を聞くのが好きだった。海岸に行ったときにはきれいな貝殻などを土産にくれたが、きれいなものもクマドは何とも思えないと言った。 笑うところを見た事がないので、たまにクマドは私を嫌っているのかなと聞くと、厳しく育てられたのでたましいが凍えてしまっている。時を経ればまたたましいに血が通ってゆくはずなので悪く思わないでやってくださいましと頭を下げた。 どこへ逃げてもあなたの状況は変わらないと言われた淡幽は夜中に行ったことがなかった丘の上に行ってみた。クマドの言った通りだと感じたが、ふたりで見た朝日は美しかった。きれいだなと淡幽が言うとクマドもはいと答えた。だが間を置くとクマドがまったく別人のように思える事があった。姿形は変わらないのに何故か他人に思えてならないので、本当にクマドかと淡幽が聞くと、はい、おれは、おれですよと答えた。 棘の道に入ったギンコとクマド。まだできて間もない道のようだなとギンコが振り返ると入り口が開いたままだった。光脈筋でないので入り口を隠すヌシがいないためか。あの廃村の有り様はこのせいだなとギンコ。棘の道が開いて蟲と生物の境界があやふやになり、あの一帯から完全な死が失われた。このまま穴が広がれば生命の均衡は完全に崩れる。 奥に進もうとするクマドにギンコがどうする気だとたずねると、クマドは我らがすることはただひとつと言った。禁種の蟲が現れる前兆かもしれない。道の奥で発生していてもおかしくない。ならばここで食い止める。それよりあの穴を塞ぐほうが先だろうとギンコ。天変地異さえ起こらなきゃ禁種の蟲は現れない。ここを封じるのが先だから手伝ってくれと言った。クマドはギンコの手を払いのけると、この一族の使命のために己のすべてを捨ててきたのだ。現れもしない手がかりもない幻の蟲に。いっそ現れることを望んですらいると言った。何か巨大なヤツが現れた。そちらに向かって行くクマド。ひとりでどうにかできるのか。無茶だ、死ぬ気か。 巨大なやつは蟲の群れだった。クマドに群がる。クマドはいくら探してもお前らの欲しいもんは俺の中にはねぇよ。とうの昔にくれてやったろうがと言った。クマドを追って来たギンコが無事かと声をかけると蟲がギンコの方に向かう。逃げろとクマドは叫んだ。たましいを持っていかれるぞ。 ギンコがたましいを持っていかれそうになる。クマドが口から蟲を出した。そして倒れた。森が開けたと感じるギンコ。自分が知るずっと前の淡幽の姿が見えた。朝日を見ながら、きれいだなと言っていた。 クマドの口から出た蟲がたましいを持っていこうとする蟲の群れを襲って喰う。ギンコが気づくと、たましいが抜けたクマドが倒れていた。助けられたのか。 戻ったギンコは、たまに薬袋の蟲師ってのは、えらいもんに手を出しちまってるようだなと言った。ギンコを救ったあれは光酒から造った人工の蟲だった。たましいの代用として吹き込んで蟲を追わせ抜けてしまえばまた入れる。そんなことを身内に繰り返しさせているのかと言うとたまは、そうでもせねば進めぬ道というのもあるんだと言った。たましいを失っても未だ現世を動き回っているモノ。それは一体「何」なのだろうか。それは一体「誰」なのだろうか(たまがクマドに代わりのモノを入れた) 淡幽の屋敷でギンコはクマドに助けてもらった礼を言った。クマドはただ「核喰蟲(さねくいむし)」てのが嫌いなだけだと言った。核喰蟲、棘の道に棲むたましいを喰う蟲。丘の上に行く3人。淡幽が茶をたてながら穴は治まったのかと聞いた。応急処置はしておいたとギンコ。あれは核喰蟲の大量発生から逃れるために蟲が作った抜け道のようなもの。核喰蟲が元に戻ればいずれ塞がるかと言った。 大量発生の理由はこの十数年来、度々起こる蟲の異変のひとつとしかとクマド。結局、禁種の蟲に関しては何もと言うと、淡幽は焦ることはないさと言った。私なら生涯この蟲と連れ添う覚悟はできているから。そしてクマドに、たとえ状況は変わらずとも、我々はひとりじゃないんだよと言った。 ★久しぶりの蟲師。淡幽さんは続編初登場でした。重たい話ではあるけど最後のシーンはほっとする感じでいいですね。作画もきれいで変わらぬ独特の世界観を楽しめました。10月からの放送も楽しみです。 ページビューランキング
2014.08.22
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およそ遠しとされしもの。下等で奇怪、見慣れた動植物とはまるで違うとおぼしきモノ達。それら異形の一群をヒトは古くから畏れを含み、いつしか総じて蟲と呼んだ。★2014年4月より放送の「蟲師 続章」→ 蟲師 続章 あらすじまとめ★前のお話は→ 蟲師 あらすじまとめ蟲師 第14話 籠のなか(2006年に放送されたものです) ギンコがその竹林で休んでいると奇妙な男(キスケ)に声をかけられた。山をおりるならついて歩いてもいいかとキスケは言った。どうしても竹林から出られなくて三年になると言った。元々ふもとの里の者なんだが何で方角を失うやら自分でもわからないのだと言った。ギンコはキスケと西に向かって下りはじめたが、何度も元の場所に戻ってしまう。初めは西に向かっているが気づいたらズレていて、ズレてズレたあげく一周している。あんたもつかまったんだな。こうなったらここで俺らと暮らすかいとキスケ。子供を連れた嫁のセツを紹介した。元々ここに住んでいた母子で母はもういないが娘のセツとは幼なじみだったし今は夫婦。不幸中の幸いだと言った。付き合わせてすまなかった。家に戻るが休んでいくかいとキスケ。ギンコはもう少し別の方法を考えてみると言った。どうも妙だなと思いながらキスケと別れて歩き出すと竹林を抜けた。竹林を抜けて休んでいると、里の女たちが、あの竹林から出て来たようだが中で男を見なかったかいと聞いた。何なんだあの男はとギンコが聞くと化け物に囚らわれちまっている、あんた無事でよかったよと言われた。あの中に白い竹が生えていて......ギンコは竹林に戻った。出られなかったのかいというキスケにギンコは見たいものがあって戻って来たと言った。里でここに白い竹が生えていると聞いた。あんたや嫁さんのことも少し。それが俺の生業の範疇のモノなら、非常に稀な現象なので詳しく話を聞きたいと言った。もしかするとあんたをここから出す術もあるかもしれない。キスケはギンコを白い竹に案内した。これ以外にもあと4本あるとキスケ。ギンコはやっぱり「間借り竹」だなと言った。まずはこの竹林で起こったことのすべてを聞かせてもらえるか。キスケは自分たち里の子らが聞かされて育った話からはじめた。この竹林に若い夫婦が住んでいた。長年、子ができず夫は家を空けがちになった。草木と話をするような変わり者だった妻は夜な夜な竹林を徘徊するようになりある時、子ができたようだと言った。夫が怪しんである晩あとをつけると女房は白い竹にすがりついていた。夫は肝をつぶして逃げ出したが里の人にとがめられて家に戻った。すると女は筍を赤子のように抱えていた。結果夫は里から逃げ出したし嫌がらせだったのではと思っていたとキスケ。実際自分らが子供の頃に「竹の子」を見た時も普通の子にしか見えなかった。それがセツだった。その頃すでに母親は亡くなっていてひとりじゃ寂しいだろうと妹や仲間たちとここで遊んだ。ただセツは異質だと感じていた。水しか口にせず決して竹林から出なかった。ある時、竹林から出られなくなった。皆でぐるぐる竹林を回り気づくとキスケがひとり残された。翌日、里に戻れた連中が捜しに来てくれたがキスケと一緒だと竹林から出られなくなった。(知っていて俺を巻き込んだなとギンコが言うと、すまない他所の人ならどうかと思ったんだよとキスケは言った)それからはセツの家で暮らした。キスケには妹しか肉親がなくて里の皆で食べ物を世話してくれていたが、訪問者も減って来た。セツは寂しいかと聞いた。いいやと答えるとならよかったと笑った。やがてセツは子を身ごもった。だがその時初めてセツの素性を思い知った。産婆は里へ逃げ帰り、それ以来だれもここへ来なくなった。で、あんたの言うマガリダケってのは何なんだいと聞かれギンコが話す。「竹」と名につくが草木ではない。竹は竹林一帯が同じ根を持ちそれらのすべてでひとつの個または世代交代する家族と言える。「間借り竹」はその根に寄生し家族の一員になりすます「蟲」竹の根から養分を吸って育ち、竹林を茂らせる成分を根に戻し竹林を広げ自分の子株を増やす。あんたの女房は蟲と人との間の子。蟲師は「鬼蠱(おにこ)」と呼ぶ非常に稀な「まざりモノ」だとギンコは言った。キスケは親が何でもセツはセツだと言った。里の皆もセツに会えばわかってくれるはずだ。いつか三人で里で暮らすことだって...それに妹が俺のせいで辛い思いをしていないが気がかりだと言った。ギンコが白い竹のところに行くとセツが竹から水を汲んでいた。それがあんた方の命の水かい、少し分けてもらっていいかとギンコ。セツは大事な水だから他所様にはやるなと母に言われたと話す。キスケには子供の頃に一度あげちゃったけどとセツ。里の者らに忌み嫌われるのは辛いかとたずねると、私はキスケと娘がいればいい、キスケは出られなくて可哀相だけどそれが嬉しいと言った。ギンコが命の水をもらって持ち歩くと竹林から出られなくなった。竹の葉が落ちるのを見てはしゃぐ娘にキスケはこの季節には里のことを思い出すよと言った。広くて陽がいっぱい差して賑やかな里をお前にも見せてやりたいなと。ギンコが原因がわかったと言う。蟲には草木と違い意思がある。体の各部位に命令を下し意思を遂行する。この蟲にとって体はこの株を中心とした竹林一円。そして意思を伝えるものがセツたちが飲む命の水だと。この水を持っているだけで蟲の意思に感化されてしまう。むろんそれを口にした者その側にいる者まで。セツがキスケに水をくれた時、それを知っていたとは思えないが、体から水を抜く術は思いつかないとギンコ。もうひとつ手段は考えられるが他にどんな影響があるか読めないからやりたくないと言うと、そうか、それならようやく諦められるとキスケは言った。ふたりの話を聞いていたセツは白い竹のところに行くと、あなたがキスケをとらえてくれていたのね、ありがとうと言った。そして、ごめんなさいと言うと竹を切ろうとしたが手が止まった。ギンコが来て、あんたはそいつの子株、体の一部なんだから切れないはずだと言った。キスケは私のせいでと言うセツにギンコは、でもキスケは不幸だったわけじゃないと言った。キスケは親が何でも私は私だと言ってくれたのに、私はキスケから里を奪った。ギンコはもうよせと言ったがセツは竹を切り倒した。娘を背負いセツを捜してしたキスケは気づくと里に下りていた。やっと出られた。その足で妹のところに行くが帰ってくれと言われた。そんなもの連れて里に下りてこないで。私も子供がいる。子供にまで肩身の狭い思いをさせないでくれと。キスケはセツのところに戻った。それからしばらくは三人は幸せに暮らしていたという。だが半年後、親株を伐った影響をギンコが見に行くと、間借り竹は一本もなくなっていた。そしてキスケがひとりでいた。あれから白い竹は次々朽ちてしまった。そして命の水を失ったセツと娘は苦しんで亡くなった。セツはあんなことしちゃならなかった。あれはセツの親だったのに。俺がそうさせた。俺が里を捨てきれなかったから......竹の葉が落ちる季節になった。もう今年もそんな時季かとキスケが見るといつの間にか白い竹が生えていた。赤子の声が聞こえてきた。それはふたりの墓のほうからだった。★原作では第4巻にあります。ページビューランキング
2014.11.16
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