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2008年04月13日
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カテゴリ: 日本
年々確実に内容がステップ・アップしている蒜山ワイン。


毎度ながらこのスタイル。
素っ裸で、ラベルも何もない。
添付データも付いてこない。

hiruzenwine0804

何かを当ててみろ…という事ではなく、
純粋に味だけの評価が欲しい…という事なのだろう。
さらに今回は、できれば…という事で
5房の巨人=ベルンハルト・フーバー氏
コメントが貰えぬか…という依頼も付いていた。

フーバー氏が、予定時間より早い到着となり、
時間的余裕ができたのでお願いした。
フーバー氏は、笑顔で快諾。
グラスに注いでみるとエッジに、少しレンガ色。
…これは、2007年ではないな…とは、すぐに分かる熟成色。

huber_19

グラスが大きいこともあったが、
香を嗅いだフーバーさん。
「これは、良い香りだね」
と一言。

「良い香りだ…。」
と言って終わった。

つまりは、ボディとかフィニッシュに、彼の賛辞は無いという事である。
まぁ、5房という世界のトップレベルだからしょうがない。

では、仕事柄、ありとあらゆるレベルのワインを経験する私が、


まずは外観。
エッジにかすかにレンガ色がある。
しかし中心部分は紫色。
まるで過去と未来が同時に存在するような、相反する要素。
さらに透明感と美しさも持っている。
不思議な気持ちにさせられ、期待感をそそる。

世界の頂点の一人、フーバー氏が褒めるだけある香。
樽に起因するヴァニラ。しかも構成要素が一つでない複雑なオーク香。
果実は赤系の印象。
そして何よりも山桃の香り。
これがヴィティス・コワニティエたる山葡萄の特質なのか。
さらにグレナデン、オレンジ、夏みかんの渋さ。
独特の要素が構築していく香は、『ひるぜんワイン』だけが持つ世界。
香の固有性と複雑さは見事であり、
世界の巨人が褒めた事も納得ができる。

醸造にあたって減酸をしっかり行ったと言うが
依然として十分な酸が要素として存在する。
しかし、数年前の、耐えられないほどの酸はナリを潜め、
酸が一つの骨となり、全体像を構築していく。

ボディはライト寄りのミディアムでスリム、
しかし味の余韻は、思ったより長く、ゆったりと続いていく。
余韻の中にも樽のヴァニラ香が絡みつきながら伸びる。



飛びっきりとは言わないが、エレガンスを感じられる。
山葡萄、ヴィティス・コワニティエ。
誰にも似てない孤高の存在。
『東洋的』と表現したいエキゾチックなスタイル。
フーバー氏も褒めた香の良さ、静かに続く余韻は見事。
ここ数年で、よくこの進化を得たな、
と感動させてくれた仕上がりだった。



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Last updated  2008年04月13日 17時56分56秒
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