ラッコの映画生活

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2007.08.22
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カテゴリ: アメリカ映画
HARD CANDY

103min
(DISCASでレンタル)

*0.jpg

DISCASのレンタルは2枚ずつで、意図したわけではないんですが、ある意味共通する部分のある『白い家の少女』とセットで送られてきました。共通性はサスペンスもの、カナダ関連、13~4才の少女が主人公、低予算の室内劇、ロリコンなど。もっともこのエレン・ペイジは17~8才で14才を演じていますが。どちらも主演のジョディとエレンの好演に尽きるとも言える映画でした。製作費は約100万ドル(1億2千万円)と推定されています。アメリカ映画の製作費は1億ドルなんて当たり前だから、その100分の1で作られたと思えば、立派・立派・立派!(ちなみにボクは高額の製作費の駄作が必ずしもいけないとか無駄だとかとは思っていませんが、そのことはまた別の機会に)。この映画、なかなか楽しませて(?)もらいましたが、最終的にイマイチ何かが欠けていた感じで残念です。

*1.jpg

32才の写真家ジェフは出会い系サイトか何かで知り合った14才のヘイリーとチャットをしているんですが、会おうということになって喫茶店で会う。ヘイリーは早熟で頭が良く、大学教授の父親の大学院の授業も聴講しているとか語り、ジェフはそんな彼女の魅力に一目で惹かれてしまう。で彼女と郊外のリッチな自宅に向かう。そこで和やかに話をしたりしているのだけれど、彼女の作ったドリンクを飲んだジェフは気絶して倒れてしまい、気が付くとキャスター付きの椅子に縛り付けられていた。彼女の目的は何なのか?。室内に貼られた女性を撮った彼の作品をなじり、何かの証拠をヘイリーは探している。やがてある証拠らしきを見つけ、ジェフを罰するためにある手術を施すとヘイリーは彼に告げる。

*2.jpg

(以下ややネタバレ)
14才の少女と出合い系サイトで知り合ってよろしくやろうっていうのはあるけれど、最初はある意味ごく普通の男としてジェフは描かれている。一方友達の復讐をするためのように描かれていたヘイリー。でも話が進むにつれて、実はどちらも異常者であることが分かってくる。正確にはジェフは異常と言ってもロリコンで、過去のある少女の死にかかわっていたらしい。ヘイリーは全女性を代表して男性を罰するとか、復讐するとか言っているけれど、実はかなりの異常者。そのヘイリーの異常性によるサイコ・ホラーないしサスペンスで、ボクの感じとしてはこの室内劇を3つの部分に分けたい。(1) 出会いからジェフの催眠まで、(2) 主要部分、(3) エピローグの3つ。(2) の部分でエレン・ペイジの好演したヘイリーの異常性、そこでの言葉のやりとり、そういうのは良かったですね。ヘイリーの異常性が段々にわかってくるのだけれど、その異常性が必ずしも異常性だけでもない。幼い女の子が既に示すことがある、何を考えているか解らないような、理性では解釈できない不思議な雰囲気、それと異常性が一体となって描かれているのが巧みだったと思います。

*3.jpg

映画をつまらなくした問題はたぶん (3) の部分。異常なヘイリーの行動であったはずなのだから、そのまま描けば面白かったのに、妙に倫理的というか道徳的な発想で物語を要約して終結させてしまったのが不釣り合いなのだと思います。まあ "ある手術" というショッキングな筋に頼った映画作りなのだろうけれど、全体を貫く哲学のようなものがたぶんないのでしょう。そこが残念と言うか、単に楽しめるだけの映画になってしまった原因だと思います。ヘイリーにあのような行動を取らせた異常なりの彼女の心理の "何故" も、追い込まれたジェフが最後に取る行動の "何故" が説得力を持って描かれてはいないと思います。それにしても「何故」という問いに絶えない映画が多いですね。ジェフが逃げようとして色々とドタバタも演じられるけれど、セリフのみの心理劇となっていたらもっと面白かったような気もしますが、そこまでの脚本力はなかったのでしょうか。でもまあかなり楽しませてもらいました。(総合評価60点)

*4.jpg




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Last updated  2007.09.18 04:34:04
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