Golden Power Cordと共通して、ですが、CardasのACケーブルはどこにいれてもイメージ通りのCardasの仕事をするところがあらためてスゲーなーと思いました。安定した音調変化を見せるという意味では、非常に使いやすいとも言えます。厚い音調の期待から外れず安定感があり、1本持っていても損はない。悪く言えば何に使っても予想を大きく超えるようなことが、目が覚めるような変化がありません。これを聴いてレンジが狭いケーブルだと感じる人もいそうな。
そもそも多くのオーディオ音は総じて薄い、音数が多くても薄いように思います。そんなときにちょっと一振りなのが、Golden Reference Powerであり、Golden Power Cord。それでも後発のGolden Reference Powerの方が、今風かな。
一対比較は基本的にDAC Chord QBD76で行いました。ちょっと普通と違うのはQBD76が250V駆動なので、Golden Power CordもGolden Reference Powerも250Vを導通していること。
CardasのACケーブルは楽器と楽器の間の空気が、空間を橋渡しするようにつかんで、再生するイメージです。だからポット軽く浮くような点の再生ではなく、曲面の立体感を示すよう。Golden Reference Powerの方が、その立体の高低がやや大きい。これを細かいと言えばそうかもしれません。 一方双方音色はあまり変わりませんし、スピーカーによっては面の攻めが好ましい場合もあるので、キャリアの長いGolden Power Cordには存在の意味があるんだなぁ。それにビジュアルに合わせるならGolden Power Cordがよさそう。