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消えた下草ミステリー。10年ほど前になくなった祖母が管理していた庭。そんな家の庭を 私/自分が管理しはじめて4年ほどたちました。樹木の伸びた枝の剪定や下草刈りなどやっているうちに、これがだんだんと庭に愛着がではじめ、庭の植栽や配置もわかってきた気になってきて、最近では あの樹をこちらに移し、こちらにはこんなお花を植え てみようか、ヤツデなんか植えても 映えるかもねなんて庭の改造までかんがえはじめてきたのですが・・・ 夏になって、↑の写真の玄関先から駐車場の映像をみたときに、ひとつの疑念が頭をよぎりました。それは自然木の門柱の、写真でみると右手にある馬酔木/あしびの木。その馬酔木の木の根元に生えていたはずの草が すっかり刈り取られた・・というか根ごと堀りたてられてたかのように なくなってしまっていたこと。そう、馬酔木の根元が いつのまにやらまる見えというか、スカスカというかいわゆる裸地になっていたのです。前回の庭の剪定&草取りをしたときには、たしかにあった下草。管理時に草刈をしたわけでもなく、まして除草剤をまいたわけでもないのに忽然と消えてしまっている下草。いくども頭の中で記憶を思い返してみましたが、たしかにあったはずの、あの下草がないのです。名前は知らないけれど、ちょうどいい塩梅で存在したあの下草・・・そこで おかしいなあとは思いつつ しようがない、もう少し涼しくなってきたら、似た ような雰囲気のリュウノヒゲとか、いやいやもっと 葉の長い水仙とか、そんな植物を植えようかななどと考え始めていたのです。正体のわかられた人にはすみませんが笑、つづきますー。 それにしてもほんとに暑い夏でしたというか、まだ まだあついですよね、日中の庭仕事には。今年の作業 には送風機つきの作業着はじめて着用いたしました。 そして定植されたハウス作物の暑さ対策の話はこちら。 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」のの
Sep 30, 2023
まだ高温。根の張りの悪さを改善するには。平均気温が平年に比較して1.76度も高かった今年の夏。125年間ある気象庁の記録のなかで観測史上もっとも暑かった・・・とう異常な天候が続きました。 その結果、ハウス内に定植されたキュウリ・イチゴ・トマトといった果菜類では例年にない根張りの悪さで、苗の植えなおしも散見されるという状態になっているようです。ということで当店の10月05日分のお客様向けDМとなります。内容は果菜類全般に適用できますので よろしかったらご参考に。↓ハウスの中が暑いということで水を多く与えてしまい、結果として土の状態が水分過多から酸欠状態となる。 そのことが原因で、作物が思うように根を張れないといった事例も多いようです。なんといってもハウス栽培は長丁場。年明けをから来春にかけての生育最盛期に向けて、生育初期の現時点での軌道修正をはかってまいりましょう。 10月にはいっての気温30度超は もはや定番。 高温になると花が弱くなるメカニズムについては こちら。 一昨年10月の同時期のDMは こちら。 こちらも ご参考までによろしかったら。 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」のの
Sep 27, 2023
アリ被害。巣ごもり前の今の時期には要注意。年々暖かくなっている感のある昨今。庭仕事をすると必ず何者かに刺されちゃって・・なんて経験をされている方、寒くなる前のエサ集めに奔走する彼らの動きは要警戒ですよ。前回のハトの羽根の話[こちら]のつづきとして、ぜひご一読を。↓広い意味での農作業のなかの、たとえば剪定作業にかかる場合のおはなしですが・・・自宅などの庭に加えて、たとえば樹木に囲まれた圃場や、たとえば学校や公民館といった公共施設の庭や、ちょっとした庭つきの事務所などといったある程度の広さのある面積を剪定作業する場合にはより被害を蒙ることを覚悟せねばならない存在があります。それが アリ。なんといっても身近にいて馴染みがある昆虫ですし、童話などでは働き者だというイメージもあり、また漢字などでも虫へんに❝義❞という まるで赤穂義士でも連想させられるような字体があたられていますけれど、これがなかなかの強者。食性的には肉食のが多く、活発で攻撃力があって、これと思えば集団で襲ってくるうえに、たとえば植物体のうえでアブラムシを飼うほどの知能もあるときたら・・・[ほかの小動物にとって]アリは自然界に置いての恐ろしい捕食者以外のなにものでもない。またなんといっても彼らが強者である所以は、数ミリから数十ミリといったその身体の小ささそのもの。たとえばハチやイラガや チャドクガに、毛虫ならまだよい。彼らは目立つのですから、むしろヒトをははじめとする大型の生物たちも回避するのは容易です。しかし アリの群れだとそうはいかない。たとえば剪定作業などであれば、予想しているよりもはるかに多く樹上を行きかっているアリたちは、いつのまにやら作業者の袖口や首筋、靴下とズボンの間などから気がつかぬうちに侵入していきます。万全の対策をしていても侵入してくるアリたちですから、これがもし作業者が何の防備もしていなかったとするならば、この作業者のひじの内側とか脇から首筋にかけてとか、パンツのゴムの部分とかの場所を、たくさんの小さな侵入者たちはときには噛んだり・ときには腹部先端にある毒針で刺したりと、やりたい放題に蹂躙していくのです。そのアリ被害による患部の症状ですが、皮膚が赤くなったり水ぶくれになったり・・・そして自分の場合はとくに湿気のある場合などはなぜか数日後にいきなり腫れてきます[完治するまで3週間というかんじ]。また一度は痒みがおさまったとしても、またぶり返したり。一か所の被害ならともかく、こんな症状が数十か所などに及んだとしたら、考えただけでもそれはもういやになってしまいますよ[剪定という作業自体がいやになっちゃったり]。さて そんな庭の王者というべきアリたちですが、このアリたちが最も活動的になるのが秋。9月後半から10月後半にかけての巣ごもり前の、いまの時期。剪定作業される方はご用心くださいね。ちなみにわたくし、先日も首元には和手拭いのうえに伸縮性のあるタオルを巻き、上半身はシャツの下の加圧式のアンダーウェアに、すべすべした弾力のある手抜き、そのうえにゴムの手袋を装着。下半身はもちろん長ズボンと長い靴下のうえにゴム長靴を履いて庭の剪定作業にかかったのですが・・・ 長靴の中に長ズボンの裾をいれていたところ、剪定くずや枯れ枝が長靴の中にはいり、それについてたらしいアリたちがズボンと長靴の間をはいあがってきたらしく、 ふとももや膝の裏などを中心におもいっきり刺されてしまいました泣。 アリに刺されるとか、咬まれるとか、ギサン[アリの酸と 書いて蟻酸ですものね]でも肌が赤くなったりとかの被害 をもたらす事実を知らない方も、けっこういらっしゃい ます。知らない方にはぜひおしえてさしあげていただき たきたいなとおもいます[かつての野ギャルさんたちにと か]。 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」のの
Sep 25, 2023
地中に引っ張り込まれたハト?まだまた田んぼが点在する町にある事務所の、そんな庭の片隅でみつけた不思議な光景。 地表に残るのは、ハトの尾のハネの部分のみ。 上体は しっかりと土中に引きづり込まれています。ちなみに、別角度からの写真は こんなかんじとなります。見なれた場所であるがゆえに、この“地中に引っ張り込まれたハト” の[ような]情景には、『エサを探して地表の落ち葉を搔き分けつつ地表を歩くハト。 そんなハトの気配を地中から探査[さぐ]る “妖しきもの”。 ハトの油断を察知した その“妖しいもの”は、 いきなり地表にとびだしたかとおもうと、そのハトの頭部を ひっつかまえるがいなや、ものすごい力でいきなり地中に引 きずりこんた』・・・みたいな、そんな場面を 想像させられましたよ。羽根の先はどうなっているんだろう、なにものかがハトを喰ってたら怖いな、掘ったらいきなり攻撃されたりして、ハトよりでかいアリだったりして・・・などと いろいろ想像しつつ、とってきたスコップで おっかなびっくりと地面を掘ると、そこにあったのはただのアリの巣でした。きっとこれは長雨がつづいたあとの、普通の大きさのアリの仕業。なかなかエサが集められない時期に、なんとか みつけたハトの羽根を大急ぎであつめて巣穴に持ち込もうとしたら、結果 ハネがギチギチに詰まっちゃった。みんなして懸命に[お腹がすいてて]いちどに巣に運んだらこうなった。そんなところだったんだろうと思いました。それにしてもの、さいきんの天気の片寄りです。 長雨か・干ばつか・・・といったお天気つづきでは、巣穴のなかに子供を抱えるアリさんたちも餌集めには苦労しているのだろうなぁと、おもわずにはおられませんでした。 余談ですが・・・一番上の↑の映像を見たときは、 [引っ張り込まれたハトではなく]地中にもぐっていく ハトにも思えたんですよ。いやいゃ、 ひょっとしたら そんなハトも世界のどこかにはいちゃったり?「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」ままま
Sep 22, 2023
石製のお風呂はどうやって沸かす?都城島津邸で展示されている、いかにも肌触りのよさそうな石製の浴槽のおはなしのつづき[前回はこちら]なのですが・・・ たとえば温泉の湯を引き、このお湯を浴槽のなかに貯めて使用する場合などは 石を掘りぬけばいいので、まあ考えなくてもよいのでしょうけれど、 展示されている浴槽には、いかにも炊き込みして水を温めていたようなまあるい穴がついているんですよ。ふむふむ ここにで火を焚いて水を温めていたんだな・・・とは予想したのですが、自分には その焚口の構造がわからなかったんです。で、解説文をよみました。そこには これは大きな石をくり抜いて作られた風呂です。石風呂の下の 穴の部分に「つぶろ(鉄の釜)を横に倒した状態で差込み「つ ぶろ」の中で火を焚き、石風呂の中の水を温めて入りました。 石風呂と「つぶろ」の隙間から水が漏れないように布などを詰 め込みました。石風呂は湯が沸くまで時間がかかりましたが、 保温性が良く、体の芯までよく温まる風呂でしたという文章が書いてありました。なるほど、「つぶろ」とよばれる鉄の釜があって、それを穴に押し込んで、そのなかで火をおこして湯を温めていたのかあ・・とわかりましたよ。ただそこからです。ではその「つぶろ」なるものを見てみたいなと思って、ネット検索索してみるのですが、悔しいことにこれがまったくヒットしないんですよ。ほんとにもう、もどかしいったらありゃしない苦笑。。そこで・・・・石風呂の炊き込み口とかで検索すると、いまでいうサウナの蒸気風呂の話になったり、くるしまぎれに「てつぶろ」で検索するとお茶で使用する鉄製の風炉がでてくるしで、要領をえない。でけっきょくのところ時代が下って、↓こういった木桶の風呂の この燃料となるマキをつっこんである↓この部分みたいな構造物 ← アルミと銅板にみえますそれが、「つぶろ」だったんじゃないのかなあと、いまのところは自分を納得させてます。ということで今回は石製の浴槽をあたためていたという謎の構造物、「つぶろ」についてのおはなしでした[正解ではないにしてもまあこんなかんじということでよろしくおねがいいたします]。 明治以前は「蒸し風呂」が主流だったという日本。ただ、 一部の武家や豪農の屋敷では、現代で主流の首までつかる お風呂があった・・ということで、沸かしたお湯につかれ るというのは、とても贅沢なことだったみたいですね。 九州を含む関西ではこれを「五右衛門風呂」といいますが、 関東では「鉄砲風呂」なんていうのだそうですね。。「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」ままま
Sep 20, 2023
気持ちよさそうな石製の浴槽。早起きして、暑くないうちの早朝から農作業やガーデニングをこなしたうえで、汗を流し戸外においた石製の風呂を楽しむ・・・ なんてちょっと悠々自適というか、風情があるというか、まあひとつの憧れな感が あったのです。で、こんな石製の風呂が展示してあるのが、 宮崎県都城市にある都城島津邸です。 こちらが入口の門 入口の門をはいってお風呂の展示してある場所から広いほうに目を移していくと、 本宅・剣道場・農芸館・石蔵・都城島津伝承館などを備えているという広さ約5,000坪の敷地が広がります。奥にみえている伝承館では、都城島津家から寄贈されたという1万点を超える膨大な史料が保存されていて、それらをもとにした企画展が順次公開されているのですが、目の前にバーンと芝生がひろがり&このお風呂が展示されている側から入場するときは、 “やっぱり晴れている日がいいっ” とつくづく思わされます。 ときには芝生で、束ねた横木を撃つ示現流の稽古もみられておすすめです。 → 石製の風呂の話につづく。 過去の企画展で印象に残っているのは カッパの手[こちら]の ときと、お殿さまたちのお勉強にかんする回のとき。 とくに お勉強の回のときには、勉強しなければならない科目や教科書 に参考書などが机の周りに山のように積まれていて、ほんとに びっくりさせられました。「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」ままま
Sep 17, 2023
寝てる人を叩きおこすお祭り。神武天皇が東征に船出されたという伝説がある宮崎県日向市美々津。古くからの湊/みなとであったこの地では、その神武天皇がお船出をされたと旧暦の八朔である8月1日の早朝に、町の子どもらが笹を手に美々津の家々の戸を「起きよ、起きよ」と叩いて回る祭りがあります。名づけて おきよ祭。この早朝という時間、それが だいたい午前3時くらい。なぜにこの時間になったのかといえば、天皇がお船出に予定されていた時刻が急に繰り上がったがためだ・・といわれています。まあ当時の船にはエンジンなどの動力はついていないのですから、また天気予報のレーダーなどもないわけですから、急に船が出港するのに適した潮のかげんや帆に受ける風ぐあいとなったら、それは “いまだーっ、出港するぞー” と、なったのでしょう。ちなみにこの時代には、風の方向や強さなどといった気象条件を、空にあげる凧で測っていたらしく、現在では当時その凧をあげていたといわれる場所も地元には伝わっております。↓ 明治の終わりくらいの千石船で溢れる活気に満ちた美々津港。 またこの出港にちなんだ食べ物も伝わっていて、それがつきいれ団子。名前の由来は出港する船団にもたせるはずの団子を用意していたが急の出立で作る時間が足りず、ええいままよと団子の中に入れるはずの小豆をいっしょにつきまぜて、とにもかくにも作って持たせたということになってますから、これまたなかなかにライブ感があるというか、臨場感のある団子であるし、伝説でもあるんですよ、これが。じつはかくいうわたくしも子供のころにこの行事に参加して、笹を片手に家々の戸口や雨戸や壁など、そこらじゅうを叩いて回ってたのですが、当時は参加する子供の数もいまとはちがって百名以上はいたでしょうから、寝ているひとをおこすというよりも、むしろしょうじきいって家を叩き壊すくらいの勢いで叩いて回ってましたよ、家々を。こんなに夜中に騒いで、これもお祭りっていうのかなぁって 思っておりました笑。まあこの行事を知らない方が、 薄暗がりのなかで唐突にこの行事に参加している集団とその行動にでくわしたなら、よくいえばスペインの牛追い祭りとか、いやむしろ日本の一揆とか、打ちこわしの類だとおもったはずです/笑[ちなみにいまはずっとおとなしめで上品ですが]。まあまあそんな、出港されるから起きてください・お見送りしますよ という、日向市美々津に伝わる おきよ祭り。今年は 9月15日らしいのです。最近の祭りのライブは こちら]。ということで今回は地元に伝わる変わった、しかし歴史のあるお祭りのご紹介でした。 出港のおり貴人の衣が綻び/ほころびていて、その綻び た衣を脱いで縫う時間さえも惜しまれ、とりあえずの 応急処置でとして衣を脱がないまま立ったままで繕っ たという故事にちなんで、この美々津の港のちかくは、 立ち縫いの里・・ともいわれています。「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」kk
Sep 13, 2023
ルミノール反応にみるヒトと植物の意外な関係。蚊といえば血液[こちら]・・ということで自分のブログで血液の話を検索していたら、産官学研究関連のこんな記事を見つけました。ちょっと昔の記事になりますが、よろしかったらご鑑賞ください。『ルミノール反応にみるヒトと植物の意外な関係。]犯罪現場に残された血液(血痕)、体液(唾液、◎液等)、毛髪、骨、組織など犯罪に関連する多くの資料について、警察が鑑定・検査をおこなうことを科学捜査といいます。なかでも有名なのは、実際の犯罪現場よくおこなわれるルミノール反応を応用したルミノール試験検査でしょうか。これっていろいろな犯罪映画や推理小説でもよく登場しますよね。この血痕の鑑識に用いられるルミノール試験は、現場から血痕を探す場合などに利用されることで有名です。なにがしかの犯罪がおこったであろう現場で、ルミノールの塩基性溶液と過酸化水素水との混液を塗布したり、または噴霧して暗くします。すると血痕があれば、その部分が青白い光を発すというもの。殺人事件などであれば青白い光が、きっと被害者の怨念のようにもみえることでしょうね。ちなみにこのルミノール試験は、きわめて鋭敏。新鮮な血痕よりもむしろ〔ヘミンを形成しているような〕古い血痕の方が発光が強いということですので、心あたりのある方は時間が経過したといっても安心はできません/笑。ルミノール試験において血液反応が確認されると、つぎは血液型の判定です。現場に残った血痕・体液・爪などからヒトO型赤血球の凝集能力をもつレクチンというタンバク質を使って血液型を判定します。最近ではごく微量の・劣化した赤血球からでさえ、正確に血液型を判定できる試薬が開発されているのです。で、今回のテーマなのですが・・・この凝集能力をもつレクチンはいったいなにからとりだされるとおもわれます?これがじつは植物から。従来はハリエニシダというヨーロッパ原産のマメ科の植物から採取されていました。そして〔これが今回のお話なのテーマだったのですが〕最近このハリエニシダよりも、もっと高感度に、より強い凝集能力をもつレクチンを日本の野菜の種からみつけようという研究がはじまったのです。ここ宮崎県でも、2002年宮崎大学農学部が中心となり、県内の農産物・植物から高活性のレクチンを探す研究に着手。カラスウリやヘチマ、カボチャなど約20種類を調べ、ある植物の種子のレクチンが抗H活性を持つことを解明。この種子に抽出液を加えて粉砕・ろ過した液を遠心分離するなどしてレクチンを取り出すことに成功しました。で、その野菜いったい何だと思われますか?これがじつは、ゴーヤ。ニガゴリなんです。科学捜査の鍵を握るのが野菜のゴーヤとは、じつに面白い話しではありませんか。夏場の事件に携わる警察の捜査員さんたちの、たとえば豚肉とゴーヤの味噌炒めとかでビタミン補給にも一役かっていそうですし、ゴーヤってじつに頼もしい野菜だと感心させられました。ということで今回は、ルミノール反応にみるヒトと植物の意外な関係についてのおはなしでした。。 ちなみに宮崎大学は04年10月に、この血液検査試薬の 製造法について特許出願。06年9月、製法特許取得しま した。「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」ままま
Sep 11, 2023
高温に遭うと花芽がつかないことがある。9月にはいったとはいえ、日中のハウス内は30度以上になる日があたりまえといった感の宮崎県平野部・・・そんな高温条件のなかで散見されるのが 1.作物の根の張りの悪さ 2.そのための生育徒長 に加えての 3.花着きの不良です。ということでお客様向けDМのブログ版となります。 なおトマト関係となってはおりますが、内容はキュウリやピーマンなどの果菜類全般に適用できますので よろしかったらご参考に。 ↓『高温に遭うと花芽がつかないことがある。』本圃に定植されたトマトやミニトマトの花芽がこない〔一段花がとぶ〕ケースが、増えています。この現象の原因は 育苗の期間や定植後に 高温に遭うことによっておこるものでいわゆる高温障害といわれるものです。この現象の起こるメカニズムですが、それは 育苗される場所や定植された場所の気温が上がる ↓ 気温が上がり続けて30度を超える ↓ 30度を超えた状態になると花粉の機能が低下 ↓ さらに温度があがる ↓ 35度以上になると、植物体内の糖分が不足してくる ↓ 花粉だけではなく、お花自体の機能が不全になる ↓ 受粉ができないといった経過をたどるからだといわれています。したがってトマトやミニトマトの花がつかないという高温障害を防ぐには、 ● 育苗場所の気温を30度以下に保つ ● 夜の気温を25度以下にすることが大切となります。さらにもうひとつ。植物体内の糖分を上げることも効果的な対策です。具体的には ● 糖分のはいった液肥の葉面散布をおこなう ● 液肥の濃度は薄め〔500倍程度〕を心がける ● 薄めであっても、回数を増やす〔5日おき〕ことで対処〔耐暑〕といった方法をとることで、症状を軽減することが可能になります。いじょう、今回は本圃に定植されたトマトやミニトマトの花芽がこない場合の対処法をおつたえしました。記事を読まれて心当りのあった方は、次回にこの耐暑法を試されてみはいかがでしょう。なんといっても高温の季節は、トマトやミニトマトをはじめとする果菜類の高価格時に重なることが多いもの。せっかくのお花なのですから、しっかりものにいたしましょう。 いわゆる温暖化の影響なのか・・・台風一過あとのせ っかくの高値の時期なのに、『2番から3番花まで全 部おちてしまった・・・なんてお話をお聞きすること も、悲しいかな毎年毎年増えてまいりました。。「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」kk
Sep 8, 2023
まだまだ要注意なヒトスジシマカ。 じっと襲撃のチャンスを待つ・・・。まだまだ。いまじゃない。 いまやつはラベンダーに水をやっているが、やつはこっちに気 づいている。もうすこし、がまん・・・このまま、だ。水をや り終えたとき。そこが勝負になる。 そう、葉の剪定とか、植え替えの日取りや植え替えに必要な資 材をかんがえはじめたとき・・・目の前のラベンダーではなく、 次のラベンダーの作業を考えはじめる瞬間、そのときに隙がで きる。その瞬間を狙って静かに攻撃し、目的を達成したら、早 めに退散する。 それが、こちらがとるべき最良の方法だ。そして欲をかかない こと。できれば、やつにきづかれないうちに退散するのがよい。 おっ、鉢を手に取り始めたぞ。そろそろかな。いや、まだ、も うすこし。そうだな3鉢目くらいのときに静かに背後に回りこ もう。 よしっ、いまだっ。というわけで、こちらの注意力が散漫になったときを見計らったかのように、首筋から耳たぶ、顎にかけてのライン、そして肘や二の腕の裏、背中、ふくらはぎ・・・などなど人間からは見ることのできない体の部位を死角から狙って吸血攻撃をしかけてくる あいつ。そうそれが、ヒトスジシマカ〔いわゆるヤブ蚊です〕。 ヒトの行動と心理状態が、なんてわかるものかわと、彼女らの凄技にはただただ感心させられてしまいます。「人の接近を察知できる距離はおよそ4~5m」とされているこのヒトスジシマカの能力。しかし、どうにもそれだけではかたづけられない〔ヒトの心理を読む〕能力も併せもっているかのようです。ちなみに私が被害を受ける場合は、世話をするラベンダーのいずれかの鉢の葉の裏になどで、こちらの注意力が散漫になるまで、じっと しているんですから、ほんとに始末が悪いです。ヒトスジシマカ。日中の吸血活動の最盛期は 16~18時。具体的には 温度26℃、照度200~6000ルックスの条件下でもっとも活動する・・・という活動特徴をもつヒトスジシマカ 。デング熱に、チクングニヤ熱、そして西ナイルウイルスなどなどいろいろな熱帯由来の感染症を媒介する懸念がもたれているだけに・・・みなさま 注意&予防されてくださいね[前回のデング熱関係の回はこちら]。。 2010年前後は東北以南が生息域だったはずのヒトスジ シマカですが、2020年以降には北海道を除く全都道府 県にまで生息域を広げ、現在では北海道進出もまじカとい われるヒトスジシマカ。この勢いでいけば ここ南九州で はそのうち真冬以外にはいつも出現しちゃったりしないか と、けっこう真剣に心配しております。「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」のの
Sep 6, 2023
残暑の蚊にもご用心。まだまだ盛夏というほどの気温が続きますが、ひきつづき気をつけねばならないのが夕方にかけてのヤブ蚊の襲撃。ちょっと外にでただけで、ひじの裏側や耳の後ろとか、気のつきにくい部位を刺されてしまいます。ちなみに昨日などは、刈り払い機使用中に、あの振動をものともせずといったかんじで、手袋のやぶれていた個所の皮膚の出た部分さえ刺されてしまうほど。きっと季節が終わるという危機感が 彼女たちを産卵のための吸血活動にはしらせるのでしょうねー。そんな必死なこの時期のヤブ蚊をして、当地では “あばれ蚊”とよぶ古老もおられるのですが、まさに 言いえて妙 な 表現であるなと思います。高温すぎて今年は蚊が少ない・・などという話もありますが、熱帯産のヤブ蚊はやっぱり多かったよな と思いつつ 2016年分ですが、よろしかったら ご参考に。 ↓『残暑の蚊にもご用心。』朝や夕方の時間のガーデニングを楽しむためにも、はやく11月になってくれないかなあ・・・」などとおもってしまうのが南九州のガーデナーの願い。。その理由は 蚊、ヤブ蚊 の攻撃なんです。 庭の近くに 溝や水田がある。 そんな場所がなくても、お墓や竹やぶがある。 お墓や竹やぶがなくても、 枯れ葉がある。 空きカンや空きビン・プラスティック容器に 古タイヤなどのゴミがある。そんな環境がすこしでもあれば、ほぼまちがいなくやつらおそってきます。すこしでもいい、わずかな水が溜まるスペースさえあれば、彼らは10月いっぱいまでは生存し繁殖することが可能なんです。 なぜ蚊がいやなのか。それは刺されると痒いし、そしてなんといっても日本脳炎などの従来からの日本の病気や、最近では特に熱帯性の伝染病に感染させれる危険性があるからなんです。 怖いのは デング熱 。と書けば、日本では大発生していないのに、またまた大げさな・・というあなた、それは認識不足です。デング熱に関してはですね・・・ 日本では、いまは大発生していない!という表現が適切なんです。そう 「日本では、第二次世界大戦末期の1942年から45年にかけて、長崎県、広島市、神戸市、大阪市等、西日本を中心に数十万人規模でデング熱が発生していた」という史実があります。これはヒトによって戦地から持ち帰られたデング熱のウイルスが、日本に生息するヤブ蚊/ヒトスジシマカ[空襲対策としての防火水槽の設置がこの蚊の発生を助長したといわれていますよ]によって媒介され大流行した。2016年のいまとなってはじつに意外な話ですが、聞いたら十分に納得できる話であるなと思うのです。。そう思わざるを得ない最近の実例/はなし も あります。それはおなじくヤブ蚊が媒介する熱帯性のチクングニヤ熱 に関するイタリアにおける 2007年06月の症例です。当時の新聞によれば ↓「イタリア北部エミリア・ロマーニャ州の二つの村で、インド旅行からの帰国者がチクングニヤ熱を発症。その後3カ月間で住民の約6%にあたる214人が感染し、うち高齢者の死亡も確認された。」と報道されましたよ。ちなみにこのイタリアのエミリア・ロマーニャ州。ここの緯度をしらべてみたのですが、なんと、北緯約44度付近。この位置を 日本の都市の位置と比較したたのですが、これが鹿児島よりも大阪よりも、いえいえ東京よりも、さらにぐっとあがっで秋田よりも北にありまして、じつは 北海道網走市と同じくらいの位置だと知って 二度びっくり。ということで、 もうーお盆過ぎとはいっても、ヤブ蚊対策からいったらまだまだの残暑。ガーデナーのみなさま、ヤブ蚊には 十二分に注意しようではありませんか[最新のニュースでは薬剤耐性マラリアも確認されたといいますから]。 それにしても、チクングニヤ熱。チクンっで、グン ニャリとは、できすぎの感ありあり。「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜
Sep 4, 2023
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