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「結局、去年のあの日から。 あたし、自分の考え、変わらなかった・・・・」私がセイに切り出した話だった。私も、電話の向こうのセイも。お互い言葉は少なかった。 「セイの気持ちとか、優しさとか。 そういう所に甘えて・・・・ずっと逃げていただけだった」私はやっぱり電話口で泣いてしまっていて、今は断片的な言葉しか思い出せず、話の流れが正確なものかどうかは自信がない。 「セイは、どうしたいの? これから・・・・」 「どうしたいって・・・・ アキの気持ちは、どうなの?」 「・・・・もう、無理だと思う。 これまでもセイのこと、あたしの都合だけで振り回してた。 きっと、これからはもっと・・・・」 「・・・・俺はね、前も言ったと思うけど。 振り回されてるとか、そんなこと考えたこと、一度もないから。 そんなことでアキが自分のこと卑怯だとか、そんな風に悩む必要、 全然ないんだから」 「このまま間を縫って連絡取り続けても、 きっといつかは、本当に連絡の取れない時がくると思う。 いや、本当は連絡も取るべきなんじゃないと思う・・・・」 「それは・・・・ ・・・・仕方ない、よね。 俺がどうしたいとか、そんなことを言える立場じゃないから」セイは決して、自分の意見を押し付けるような事は言わなかった。私を困らせるようなことも、言わなかった。きっと言わないようにしていたんだろう。そのせいか私は、ずっと喉元から出掛かっていた言葉を飲み込んだ。 『私達の関係は、今までもこれからも許されるものじゃない』そんなことわざわざ言わなくても、二人ともとっくに理解している。結局私もセイも。お互いの存在を失ってしまう空虚感に耐えられそうに無かった。こんな事を続けていても、いつか私達の関係は終わるのだろう。いままで二人で過ごした時間を、まるで、夢の中で起こった出来事のように、ふとした瞬間に、懐かしく思い起こす日が来るのだろうか。自分がひどく危うい橋を渡っているのは、痛いほど理解している。でも。もう少しだけ・・・・。
Sep 30, 2007
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その日、夕方頃にはセイに会いにいけると思ってたんだけど。どうしても夜まで外出することが出来なくなった。セイには、出れるようになったらすぐに連絡するからと、謝りの電話を入れた。しかし、その後待てど暮らせどその用事が終わらせられる様子がない。イライラしながら時間を過ごしたが、すでにはじめに約束した時間から3時間はたっていた。私はセイにこうメールを入れた。 『件名:ごめんね まだこっちを出れそうにないの。 随分待たせちゃって、本当にごめんね。 出れる時間がわかったら、すぐ連絡するから・・・・』程なくセイから返信されたメールは、こんなものだった。 『タイトル見たら来れなくなったって言うんかとオモってあせったよ~ あんまキニセズこっちに付く時間がわかったら教えてね~』正直、びっくりした。こんな返信が返ってくるなんて思わなかった。私だったら、こんなに待たされたら、絶対に拗ねて、相手にわがままを言うだろう。それなのに彼は、逢えればいくら待ってもかまわないと、そう言ってくれているのだろうか?何でこの人は、何に対してもゆったりと構えられるんだろう。すこし、涙が滲みそうになった・・・・。しばらくして。ようやく用事を終えられた私は、あわただしく家を出た。すでに、約束した時間から6時間近くたっている。セイはまるで何事もなかったかのように、駅で私を出迎えてくれた。 「いやー、焦ったよ」 「なにが?」 「ねーさんが遅くなるって言うから、 スロット屋で時間潰してたんだけどさ。 ずーっと連続で当たってたから、 ねーさんが来るまでに終わらせられないかと思った・・・・ 6時間以上椅子に座ってたから、お尻がなんかおかしーわ」・・・・・・・・・・・・ん?あれー? なんだろう。不意に涙が出そうに・・・・。
Sep 27, 2007
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私の頭よりも少し高い位置にあるカーテンレール。チェーンで縛り上げられた両手首は、そこにくくりつけられた。窓に向かって裸で立っている私。少しだけ壁とカーテンちの間にあいた隙間から、外から部屋の中が見えてしまう。私は自由の利かない手で、必死にカーテンの端をおさえた。そして自ら上半身を少し低くし、少しお尻を突き出すような体制をとった。 「そんなにいじめて欲しいの?」斜め後ろに立っているセイが、小さくそうささやく。私は言葉にならない声を出し、必死にうなづいた。 「じゃあ。希望通りにしてあげないとね・・・・」手に持っていたバイブを私の秘部にゆっくりと押し込む。二股に分かれたその先が、私の蕾を捉えたのを確認すると、バイブのスイッチが入れられた。腰をくねらせ、声を絞り出す私。そしてそのうち、バイブのモーター音に、肌をたたく小気味いい音が混じるようになってきた。その音とともに体に与えられる刺激に、私は喚起の声を漏らした。 「そんなにキモチイイんだ。 こんな恥ずかしい格好させられてるのに?」 「・・・・キモチイイ・・・・の・・・・」 「お尻たたかれるの、好きなの?」 「う・・・・ん・・・・」 「そうだよネェ。 だって、さっきたたかれてた時もすごかったよ? アキのあそこから、ぬれたのがあふれて俺の太ももに垂れてきてたんだから。 俺、アキのお尻しか触ってなかったのにね」 「う・・・・そ・・・・ わたし、しらな・・・・」 「興奮しちゃってたんでしょ? 今みたいに」そういうと、さらにバイブの出力を上げてきた。いっそ叫び声をあげたかった。でもココは、セイの部屋。大声なんて出していい訳がない。奥歯をかみ締めるようにして、声を必死にかみ殺す。あまりの刺激に、本当は座り込みたかったが、カーテンレールに両手首を吊り上げ上げられていたらそんなことは出来ない。全身を痙攣させるようにして、刺激に耐えていると、体中に汗が噴出してきた。 「ごめんな・・・・さ・・・・」バイブで責められ、お尻をたたかれながら。私はうめくように何度もそう言って喘いでいた。 こんな普通でないことさせて、ごめんなさいそんな意味で言っていたのだけれど、それがセイに通じたかどうかはわからない。ひどく恥ずかしく、無様な格好をしていただろう。私は。それなのにそんなときは決まって、いっそこの姿を撮ってほしい、とか。誰かに見られたい、とか。そんな風にも思ってしまう。 まぁ、毎回頭で考えるだけで終わっちゃうんだけど(笑)つか。いい加減ソフトSMの範疇を超えそうでヤバイかな・・・・え? すでにソフトじゃないって?いやいや、そんなことはヽ(;´Д`)ノアワアワ
Sep 26, 2007
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元々日記の更新が停滞気味ですが。来週から一週間、留守にします。打ち合わせをしないとならないので・・・・。
Sep 14, 2007
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