突然ですが、ファンタジー小説、始めちゃいました

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2011.06.16
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 ベテルギウスには、つくづく失望した。 あんなふうに、陰鬱な顔つきで連日連夜、レグルスの新しい任務にけちをつけ、口出しされるのは、もう辛抱できない。 ひとりになって、少し頭を冷やすための個室が欲しい。 その思いでいっぱいだった。

 が、リヒト少佐の部屋へ行ってみると、少佐はまだ訓練から戻っていなかった。
 やむなくレグルスは、そのまま廊下で、リヒト少佐の帰りを待つことにした。
 おっつけ、ベテルギウスも訓練から戻ってくるはずだと思うと、部屋に戻る気がしなかったのだ。 顔を合わせればまた口論になってしまうのは分かりきっている。 口論になれば、また、ベテルギウスの口から次々と飛び出してくるはずの、エリダヌスへの謂れない中傷を、いやでも聞かなければならない。 それが苦痛だった。 

 レグルスは、いらいらと足踏みをし、いないとわかっているリヒト少佐の部屋のドアを、もう一度乱暴にノックし、返事のないドアの前を言ったり来たり、うろうろと歩き回り、そしてとうとう、これ以上じっと待っていることに耐えられなくなって、まだ訓練中かもしれないリヒト少佐を迎えに行こうと、南天舎の階段を下りはじめた。

 階段の中ほどまで来たとき、リゲルが、鼻歌まじりに階段を上がって来るのに出会った。
 今訓練を終えたところなのだろう、リゲルは、砂だらけの戦闘衣のまま、元気よく2段おきに階段を駆け上がってきて、レグルスに気づくと、びっくりしたように足を止め、目を見開いた。


 レグルスは、顔をしかめてうなずいた
 「うむ。 すこぶる不快だ。 あまりにも不愉快なので、私は個室に移ることを願い出ようと思っている。 リゲル、リヒト少佐を、どこかでお見かけしなかったか?」

 リゲルはますます大きく目を見開いて、レグルスの顔をまじまじと見つめ、それから、ちょっと考え込んで答えた。
 「リヒト少佐は、今、北辰館の大浴場でご入浴中ですよ。 ・・・それなら、レグルス軍曹、リヒト少佐が部屋にお戻りになるまでの間、私の部屋でお待ちになりませんか? あの先生、長風呂だし、私も、レグルス軍曹に少しお話ししたいことがあるし・・・、ねっ、行きましょ!」

 リゲルの話といえば、先日レグルスが調べてくれと頼んでおいた、チェリー一等戦士の住まいのことだろう、とすぐに察しがついたので、レグルスはうなずいて、リゲルと肩を並べて歩き始めた。

 リゲルが、いつもと変わらぬ人なつこい笑みを浮かべて、レグルスを見上げる。
 「軍曹、御不快というと、ベテルギウス少尉と何かあったんですか? 少尉とご同室なさるのがお嫌で、個室のご申請に、ということ?」 





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最終更新日  2011.06.16 20:53:06
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