突然ですが、ファンタジー小説、始めちゃいました

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2014.07.25
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カテゴリ: カテゴリ未分類

 ふいに、二人を守るバリアーが、ゆらっ、と、目に見えるほど大きく揺れた。

 その一瞬を狙って、龍が、かっ、と大きく口を開ける。

 次の瞬間、その口から、目もくらむような真っ赤な閃光が放たれた。

 いや、単なる光ではなかった。 

 それは、龍の吐く、怒りの炎 ――― 触れたものすべてを一瞬のうちに灰に変えてしまう、地獄の火炎なのだった。


 龍の口から吐き出された、地の底まで焼き尽くすような巨大な火炎が、ゴーッとすさまじい音を立てて二人に襲いかかる。 

 二人の足もとが、ぐらり、と大きく揺れ、と思ったせつな、バリアーが、ふっ、と消失した。


 龍の、長年にわたって積もり、固まり、極度にゆがんだ憎しみのパワーのほうが、愛の力よりも強かったのだ。


 無防備になった二人の全身を、焼けつくような熱風が直撃する。

 襲いかかってきた地獄の炎を、すんでのところで、右と左に飛びのいてかわした、たまことミケの間に、一瞬、小さな間隙が生じた。 


 その空隙をついて、二人の間を裂くように、ビシッ、と、深い亀裂が走った。

 ゴゴゴ・・・という重い地響きと激しい揺れを伴って、足もとに走った亀裂が、底なしの闇へふたりを飲み込もうと、その入り口を大きく広げる。



 「ミケ!」

 「お嬢さま!」



 激しい揺れに耐え切れず地に伏せたたまこと、地獄の炎にあおられて地面に投げ出されたミケとの距離が、激しい地鳴りとともに一気に引き離される。


 その間に龍が、ところどころうろこの剥げ落ちた巨体を、のそり、と割り込ませた。

地割れ


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最終更新日  2014.07.25 20:02:27 コメント(4) | コメントを書く


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