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最近、もっぱら凝っております。数秘術(ヌメロロジー)。きっかけは、去年の秋に受けたコミュニティカレッジ(公立短大)での半日タロット講座でした。講師の先生が、初心者向きにカードの絵と数字の数秘術的な意味とを組み合わせて読み取るコツを伝授してくださいまして、それにより、今まであまり気にしていなかった「数」というものに俄然、興味が湧いてきました。学生時代、数学は一貫して苦手だったというのに...。どこから手を着けようか...とうろうろしていたところ、たまたま聞いていたマリー・マヌチェリさんのポッドキャスト(過去のラジオ放送です)で、電話の向こうの質問者が「何か、ヌメロロジーでお勧めの本はあるかしら?」と、質問。するとマリーさんは、「グリニス・マッキャンツの"Glynis Has Your Number"が断然おすすめよ!」と、即答されたんですね。実は8年程前にちゃんと日本語版でも出ている本でした!ハリウッド式数秘占い著者:グリニス・マッキャント価格:1,995円(税込、送料込)楽天ブックスで詳細を見る2010年にはご自分の番組にグリニスさんを迎えて、数秘術&エナジーリーディングの二本立てで、電話で質問してきた人々の悩みに答える、という豪華競演も実現。紹介してくれたマリーさんに感謝です。グリニスさんって、どういう人なのでしょう?まずは、こちらの動画で雰囲気だけでも味わってください。豪快・パワフル・切れ味抜群の姐御っ!って感じの方です。ライフパス(Life Path)ナンバー9の例として挙げられていたシャロン・オズボーンは、言わずと知れたオジー・オズボーンの奥方様。このThe Talkという番組の司会の一人を務めているようで、一番最後のカットにちょっとだけ映っていますね。ショートカットの赤毛の女性です。)コウモリ食って、鳩も生きたままかじって、アルコール中毒に苦しんで、一体何度地獄を見たか...という程の破滅型人間・オジーを見捨てず、長年支え続けていている彼女は、本当にすごい人だと思います。観音様のようです。まさに「人道主義者」の9の見本。【送料無料】月に吠える [ オジー・オズボーン ]「♪バカだも~ん♪」←試聴して探してみてください。数秘術師(ヌメロロジスト)としてのキャリアはもう30年近くになる、というグリニスさん。(オフィシャルHPはこちら。http://numberslady.com/index.cfm)元々、スタンダップコメディーというアメリカ独特のジャンルで、漫談の「ピン芸人」としてキャリアをスタートさせた方なんですね。ですから、話の持って行き方、言葉の選び方が絶妙なんです。そして、抜群に頭の回転が早いっ。だから、質問者の悩みに彼女が回答するのを聞いていても、ちっとも飽きないんですよ。飽きないどころか、うまい漫談を聞く時のように、ぐいぐいと引き込まれてしまう。名回答ぶりにほれぼれすることもしょっちゅうです。しかも、各ナンバーの特徴をキャッチーな文句で、ズバッと言い表すのがこれまた上手と来ています。他の数秘術の本を読むと、いかにも「お勉強~」って感じで、無味乾燥な印象が拭えないんですが、グリニスさんの本は全然違います。読んだ人がたちまち「使える!」と実感できるような本なんです。こちらはジム・キャリーが主演した映画のDVDに「おまけ」として収録された、ヌメロロジー入門講座。字幕機能をオンにすればそこそこまともな字幕が出てきますので、参考になさってください。彼女の数秘術システムで一番基本となるのが、ライフパスナンバー。これは、生年月日の各数字を足して、一桁にすることで算出できます。(例)1958年8月29日生まれの人(マイケル・ジャクソン)1+9+5+8+8+2+9=42 42を十の位・一の位に分解し、4+2=6マイケル・ジャクソンのライフパスナンバーは、6 となりました。各ナンバーの特徴を簡単にまとめると...1:独立心旺盛。ナンバーワン志向の努力家。2:愛と平和と芸術を愛する心優しき人。直観力抜群。3:コミュニケーションの達人。笑いと話術で人を魅了。4:堅実さを重んじる実直者。天性の「教師」として知識を追求。5:自由に飛び回る人生の冒険者。退屈とは無縁。6:人を養う。「ママ」「パパ」的役割を生き甲斐とする。7:【霊的な世界】を探求。一人の時間が無いと窒息してしまう。8:【金】【力】【豊かさ】が人生のテーマ。苦労から学ぶ。9:【人道主義者】。いつの間にかみんなのまとめ役に。グリニスさん流数秘術と極めて似た結果が出るサイトを見つけましたので、ご興味のある方はこちらをお試しください。占い・精神世界研究家の伊泉龍一さんのサイト 「運命の世界」 上の数秘術占いコーナーです。いつも勉強させていただいている、ありがたい情報源です。残念ながら日本語訳は絶版・品切れのようですが、英語版(2005年に出た改定新版)の方は大好評発売中。【送料無料】Glynis Has Your Number: Discover What Life Has in Store for You Through the Power of Numerology! [ Glynis Kathleen McCants ]そして、こちら↓が最新刊。恋愛面(彼女の一番のお得意分野だそうで。)にスポットを当てたこちらの方では、前著"Glynis Has Your Number"ではジェニファー・アニストンと夫婦だったブラッド・ピットがアンジェリーナ・ジョリーとくっつき...ってな具合に、移り変わりの激しいハリウッドのショービズ界もちゃんとアップデートされています。【送料無料】Love by the Numbers: How to Find Great Love or Reignite the Love You Have Through the Power of Numer [ Glynis McCants ]グリニスさんの一番の魅力、それは「身体もでっかいが、それ以上にハートがとびっきりでっかい!」ということ。敬虔なカトリック信者として、「神」という、人知を超えた偉大なる存在を意識し、そして大いに信頼している人ならではの、ドーン!と肝が据わった感じが伝わってくるんですよね。決して下品になったり、相手を見下したりしたりはしない。どこまで行っても、「特大ハート」の持ち主なんです。そして、悩める子羊たちに向かって、「方法はある。あなたにはもっとふさわしい相手/人生が絶対あるはず。だから、諦めないで!」と、力強く呼びかける。聞いている我々も一緒に元気をもらってしまう程です。彼女がよく使うフレーズ、"Let go, Let God."(手放して、そして、神に委ねて。)最近、とても好きな言葉の一つです。今いる境遇で、今自分に可能な限りのベストを尽くしたら、後はくよくよ思い悩まない。"Let go, let God."と唱えながら、心穏やかに過ごしていきたいものです。
2013.03.27
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*2013.03.23 タイトル変更しました。前編はこちらです。ちょうどペニーさんが直観(intuition)と、霊能力(psychic abilities)との違いについて語る部分にさしかかった時、「おぉ!ビンゴ!!!」な瞬間が訪れました。「直観を働かせて「二十の質問」ゲームをしたり、過去や未来を読むなら、あなたは霊能力者(サイキック)とでもいうべき者になる。霊能力者(サイキック)が正しい時もあるが、彼らの志向は大抵『どのように(How?)』や『なぜ(Why?)』ではなく『何(What?)』に向けられている。彼らが関心を向けるのは形であって、プロセスではない。」(「直感への道」、ペニー・ピアス、荒木文枝訳、株式会社プロトギャラクシー、1999、p.67)* 訳語を本ブログの文脈と一致させるため、一部改変しました。直感への道著者:ペニ-・ピアス価格:1,680円(税込、送料込)楽天ブックスで詳細を見る(英語版を読破した後の「内容復習用」として使いたいので、つい先週日本語版も手に入れました。古本で300円な~り♪)読んだ瞬間、頭の中に特大のクリスマスイルミネーションが出現し、一斉点火されたような感覚が走りました。「占いジプシーだった二十代初めの頃。他人の【霊能力/サイキック能力】に頼ってばかりだったのは、今すぐズバリ!の答("What?")が欲しかったから。正直、プロセス("How?" "Why?")なんてどうでも良かった。(アガサ・クリスティーの小説の中間部分がどうでも良かったのと同じで。)実は【直観】という別種のリーディング能力が自分の中にもちゃんとあって、いつの日にか発掘され、使われるのを待ってるだなんて、あの頃は夢にも思わなかった。気付いてすらいなかった。」...と、瞬時に理解できたのですよ。以下、あくまでもペニーさんの定義ですが、簡単にまとめます。─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─【直観】結果だけでなく、そこに至るプロセス(途中経過="How?" "Why?")についての情報を、必要に応じてその都度ダウンロードできる能力。一気に答へと急がない。ヒントは小出しに訪れる。【霊能力/サイキック能力】結果・答("What?")を瞬時に知る能力。(「吉か凶か」「くっつくか別れるか」的な結果。)一度にドスンとまとめてやって来る。─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─「占いジプシー」、つまり、究極の(=自分が満足するような、耳障りの良い...。)答を求め、次々と占い師の先生や、東西の占いメソッドをハシゴしていた二十代初め。あの頃の自分は、華麗なる外見、そして抜群の分かりやすさが魅力の【霊能力/サイキック能力】にばかり魅了されていました。自分の中に【直観】という羅針盤があることすら知らずに。才能ある(と見えていた)他人様、つまり占い師の先生方の【霊能力/サイキック能力】から出る言葉を過大評価していたのですよ。バイト代が入ったら即、大学の帰りに渋谷や原宿にある占いの館に予約を入れて、行っちゃってました。そして、簡単にお財布の紐をゆるめて「答、下さい!」と...。全く、しょーもない。(あ、でも、当時は昭和最晩年の時期。巷で話題のカルト宗教にはまらず、占いジプシー程度で済んだのだから、良しとしましょう...。)一人で悶々と「この先一体どうしたらいいんだろう...」と悩み続けるよりも、さっさと【霊能力】的お告げで白黒つけてもらう方がずっと楽でしたからね。ダメならダメと、早いとこけりつけて、さっさと次へ行きたい。(まぁ、未熟というか、一人よがりというか...。)21世紀の今とは違い、当時は【直観】だけをわざわざ取り上げた本も無かったと思います。あったとしても、とにかく「知らなかった」んですよね。だから、「正解は、いつも自分の 外 にある。だから、【霊能力/サイキック能力】だけにしかキャッチできない。」...こう思い込んでいたようです。あぁ、とんでもない勘違い。【直観】って、はっきり言って、地味です。定義しろ、と言われてたら戸惑いますよね。大体、その存在自体、意識したこともないという人がほとんどではないでしょうか。02.14.2013の記事に、flowergreen8さんが寄せてくださったコメントで、>【直観/霊能力】(←両者は実質同じもの、とは著者の弁。)直感は、動物的なものと思っていたので霊感とイコールになるとは思いませんでした~!私も二十代の初めまでは同じように考えていました。内臓の不随意運動のように、別に注目にも値しない、単なる本能のひとつ、としか捉えていませんでしたね。だから、他人の【霊能力/サイキック能力】が余計にカッコ良く見えたのですよ。だって、自分には無いものだから。そうした見方を変えてくれたのが、ユングの「タイプ論」。【送料無料】タイプ論 [ カ-ル・グスタフ・ユング ]「直観」は、単なる気まぐれ当てずっぽうのヒラメキではなく、思考・感情・感覚と並んで、重要な意味を持つ心的機能なのだ...と教えられ、考えが百八十度変わりましたね。間違いなく、私は内向直観型でした。それ以来、【直観】という、新たに登場した古くからの友人とまじめに向き合うになったのです。そして、「直観は粗末にしちゃいかんよ。」と、様々な経験を通じて学びました。【そうそう。「ちょっかん」をどう表記するかについて、一言。ユング心理学の訳語ではintuition=「直観」の字を使うのが慣例ですので、私もそれに従っています。「感」「観」のどちらを使うか、これはもう、人によりバラバラですよね~。特にこれといって業界の統一見解みたいなものは無いようです。ペニーさんのこの本の訳者さんも「直感」で通されていますし。】ユング心理学ではメジャーとなった【直観】ですが、【霊能力】に比べると相変わらず世間での認知度は低いまま。第一、大衆の心をわしづかみにするような強烈なアピールに欠けている。これは事実です。淡々、じわ~、小出し、しかも、ささやきめいた自分にしかわからないメッセージ...といった【直観】が、血気盛んでせっかちな十代・二十代の若い世代にもてはやされるか、というと、難しそう...と言わざるを得ません。「答が欲しい!今すぐGET!」「一刻も早く、さぁ!」といった感じのinstant gratification(即座の満足)に慣れ切ってしまった人々、特に、まだ「待つ」という訓練を充分に積んでいない若い世代にとって、【直観】の魅力は伝わりにくいと思います。【直観】の本当の面白さ、そして味わい深さを知って、上手に活かすためには、実際に転んで痛い思いをしたり、人の世の哀れさを知ったり、と、様々な人生経験を経て、「大人になる」ことが必要なのかもしれません。焦らず、じっと待つことのできる、忍耐強さ。自分を超えた、大きな存在へと全てを委ねたら、【今・ここ】に集中し、揺らいだりブレたりしないだけの、粘り強さ。こうした基本的な心の筋力を自力で養ってはじめて、【直観】が自分のものとなるのかなぁ、と思います。でも、まだ若い方々だって諦めちゃいけませんよ。日々の練習。そして、瞑想。この二つがカギです。きちんと地道に練習を重ねていけば、【霊能力/サイキック能力】よりもずっと簡単に、誰にでも、使いこなせるようになる能力、それが【直観】。筋力と同じで、鍛えれば鍛える程強くなります。いろいろな著者達が口を揃えて同じようなことを言っていますよね。ペニー・ピアースさん。マリー・マヌチェリさん、ジュディス・オルロフ博士。シェリー・ディラードさん。ソニア・ショケットさん...。(たまたま女性だらけになっちゃいましたけど☆)そして、第二の柱・瞑想。これは、パラマハンサ・ヨガナンダ師をはじめとする古今東西のマスター達が一律にその重要性を指摘していますよね。この、クンダリーニヨガの動画は今一番のお気に入りです。エネルギーレベル&免疫力アップに効果があるような気がして、ここ数日一緒に練習しています。(子供が胃腸性の風邪でダウンした今、免疫力を高めに保つことが、目下の課題なんですよ。)自分とは相性が良いようで、終わるとスッキリします。瞑想にも入りやすくなりますしね。
2013.03.22
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*2013.03.23 タイトル変更しました。数年前、甥っ子がまだ小学生だった時のことです。当時、甥っ子はあまり本を読みたがらず、塾のテストでも物語文の長文読解がいつも悩みのタネでした。夏休みの読書感想文なんぞも、いつもブーブー言いながら片付けていました。8月末になってようやく手近な本を選び、「あとがき」をチョチョイと加工する。その何ともお粗末な出来に、親からカミナリが落ちる...と。いつもこんな調子でした。(*彼の名誉のために書き添えますが、今では学校の図書館からシリーズ物の長編小説や、日本人作家による最近のベストセラーを何冊も借りてくる程、読書好きになりました。子供って、いつ、どんなきっかけで変貌するか読めないところが面白いですね。)彼の母親が、呆れ口調でこんな話をしてくれました。「動物モノだったら読みやすいかな、と思って『名犬ラッシー』の話を買ってやったのよ。これで感想文書け、ってね。そうしたら、何したと思う?最初の数ページをぱらぱらっと斜め読みした後、いきなり最後の章に飛んで、『なんだ、ちゃんと家族と会えたんじゃん。』って言って、そのまま放置よー!!!名犬ラッシー 講談社青い鳥文庫 / エリック・モーブリ・ナイト 【新書】(多分、この本でしょう。)『その長い旅の途中で、ラッシーがどれだけ苦労したか、家族にどれだけ会いたかったか、そういうプロセスを読むのが大事なんだってばー!』と、さんざん言ったって、全く聞きやしないんだから! もうー!!!(怒)」...私、笑えませんでした。昔、アガサ・クリスティーなどの推理小説を図書館で借りて読んでいた中学時代、全く同じことをしていたからです。最初の数章を(表紙裏すぐの人物説明をちらちらと参照しながら。)読んだら、『さーて、犯人はだれなのかな。』と一気に巻末に飛び、「あぁ、こいつが犯人ね。」と、納得する。一応、途中の筋書きも追いかけることは追いかけるんだけど、もはや心ここに在らずといった感じで、後は惰性で文字をたどるだけ。そんなことを繰り返していてもあまり面白くない、とやっと気付いたのが、高校に入った頃でしょうかね。それ以来、ミステリーというジャンルにはほとんど手を出していません。(結局、イギリスの社会風俗を描いた物語が読みたいだけだったみたいです...。)さて。私も、甥っ子も、なぜ結末を先に読んでしまったのでしょうか。恐らく、私たち二人にとって、「名犬ラッシー」も、そしてアガサ・クリスティーの推理小説も、「【結末が見えない】という宙ぶらりん感の不快さとわざわざ闘い続けるという苦労をしてまで、読み通すに値しない作品」と感じられたのだと思います。(ファンの方、ごめんなさい。中学生の勝手な理屈ですので、ご勘弁を...。)昔から大嫌いでした。この、「結末が見えない宙ぶらりん感」。「早く知りたい!今すぐ!ここで!」「あーーーーっ、もうっ、じれったい!早く答、出してっ!」長い間、「答が見えない」暗いトンネル状態にとどまるのが耐えられなかったんですよ。要するに、忍耐力が無い、ってこと。例えば、好きな人ができた。そう気付いたとき、当時の私はこんな感じでした。今すぐ!ここで!成り行きがどうしても知りたくて、「マイバースデイ」の占い欄で相性をチェック。←「告白」という選択肢はナシです。相手の心は知りたいけれど、玉砕して恥かいて、気まずい日々が卒業まで延々と続くのだけは絶対に避けたくって(笑)。【送料無料】大人になった少女たちへ! 復刻版 My Birthday(今、三十代後半~四十代で、ニューエイジ/スピ系に走った人が突出して多いとしたら、それは間違いなくこの雑誌の影響ですね...。)そのうち、「マイバースデイ」の12星座占いや、初心者向きの占い入門書に飽き足らなくなり、今度はタロットカードなど、「お告げグッズ」に頼る。【1000円以上送料無料】弦エニシのタロット占い/弦エニシ(弦先生が監修された、これとは別柄のカードを使っていました。大アルカナ22枚のみ。)何度やっても(←あーこれはダメ~!)パッとしないカードの連続なので、「やっぱり素人ではだめだ。プロに聞かないと。」と、財布握り締めて繁華街ビルの一角にある「占いコーナー」へ。それでも埒が明かないとなれば、「あのタロットを作った先生に直接見てもらおう!」と、占いの館へGO!(弦エニシ先生は2011年に白血病でこの世を去られたそうです。つい最近その事を知りました。絶望のどん底に落ちた時、アポ無しで原宿の「フォーチュンカフェ・スター」に飛び込み、リーディングしていただいた時の先生に救われたこと、一生忘れません。ご存命中に感謝の気持ちをお伝えできなかったのが残念です。かつて全日本プロレスの雄として大活躍された三沢選手も、この後若くして亡くなってしまいましたし...お二人のご冥福を心からお祈りいたします。)...とまぁ、こんな感じで「占いジプシー」の暴走は数年間にわたって続きました。←一体どれだけ無駄遣いしたことか。(涙)占い関連に注ぎ込んだお金で、余裕でヨーロッパ漫遊の旅にあと一回行けたんじゃないでしょうかねぇ。甥っ子と私。共通点は、「どっぷりとinstant gratification(即座に得られる満足)という病理に侵された世代の申し子」、っていうことでしょう。現在中学生の甥っ子は、物心ついた頃からニンテンドーDSなどの小型ゲーム機器に囲まれていたゲームっ子世代。(←そういえば、あの頃、自分で「僕、ゲーム脳。」なんてニヤニヤしながら言ってましたよ。なぁ君、何か違うだろ~。)一方、私は、昭和40年代前半生まれ。テレビのカラー放送が始まり、「スイッチひとつで楽しい別世界へと瞬間移動!」の幻想と共に育った、典型的な昭和のテレビっ子でした。親も二十代半ばにして母親業に専念。毎日、団地の部屋で幼児と顔付き合わせるばかりで、あまり楽しい日々を過ごしていなかったんでしょうね。そのせいか、子供時代の私は、今振り返ってみても、そりゃーもう、朝から夜まで、子供番組という子供番組は全部見ていました。自称「キング・オブ・テレビっ子」(笑)。いずれの世代にしても、「答がなかなか見えず、宙ぶらりんにされたままで、目の前の手がかりを丹念に追っていく」地道な作業が苦手、という点では一緒です。現代っ子のほとんどに共通する傾向かもしれませんけどね。四十代の今ならわかります。結局、あの頃の自分には、「途中経過」や「事がゆっくりと進展するプロセス」をじっくり味わうために必要な忍耐力も、自分なりの判断基準も、全然育っていなかったのだ、と。身体は大人でも、中身は子供同然でした。世の中の高速ペースに追いまくられて、充分な熟成期間も経ずに身体と知識だけ大人になっちゃっただけで。人格的には全く「大人」ではなかったのです。今日、久々にペニー・ピアース(Penney Peirce)さんのこの本を、ヒマラヤ原産のピンクソルト風呂にゆったりと浸かりながら読んでいました。ペニー・ピアースさんについては、昨年秋にも2回に分けてご紹介しましたので、ご記憶の方もいらっしゃるかも。【送料無料】The Intuitive Way: The Definitive Guide to Increasing Your Awareness [ Penney Peirce ]2005年に増補改訂版が出ましたので、多少時間はかかっても、こちらの英語版と格闘しています。←脳トレ、脳トレ(笑)第一章の半ばに差し掛かったところで、かねてより関心を抱いて追っかけていた「直観」の問題と、この、甥っ子と私の「結末先取り」の困った傾向とがカチッ☆と、きれいにつながりましてね。どのようにつながったかって?それは後編で。
2013.03.22
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前回に引き続き、Naverでオカルト・スピ系の記事をまとめていらっしゃるayafuyaさんからの質問と、私なりにひねり出したお答えとを紹介させていただきます。(注意!)以下の米国内のキリスト教に関する記述は、★あくまでも私・黒犬べーやんの個人的な体験★を基にしています。予めご了承ください。西海岸の、リベラル色が強いとされている州の、そこそこ裕福で平和な郊外住宅地に14年近く暮らした末での印象です。*******************************************************************【2.日本では『開運!』『金運!』『トイレ掃除で宝くじ当選!』といった見出しや特集記事を前面に出して、我々の欲深さに訴える雑誌が出ているが、アメリカではどうなのか】考えたこともなかった(笑)。アメリカでは、「金欲しい!高級車欲しい!トロフィー・ワイフ(trophy wife:誰もが振り向くような美人若妻のことです。)が欲しい!」の、それこそ現世の垢にまみれたようなドロドロ欲望は、全て引き寄せの法則+「ザ・シークレット」その他類似品へと引き寄せられた模様...です。「ザ・シークレット」が前回取り上げたオプラ・ウィンフリーの寵愛を得たことで、「引き寄せコーチ」や「ライフコーチ」も雨後のタケノコの如くじゃんじゃん生まれましたね。それが今から5、6年前の話。そうそう。【ライフコーチ】ですが、2012.01.16の日記でも、オチの部分でも登場しました。もにょもにょ...。昭和40年代生まれの我々にとって「コーチ」と言えばやっぱり...エースをねらえ!Vol.5楽天ブックスで詳細を見る白状します。私、好奇心から「ライフコーチ」「コーチング入門」といった類の本を立ち読みしたこと、あります。でも、体育会系人生にことごとく背を向けてきた私のような者が、↑の方と同じ「コーチ」業を自称するだなんて、恐れ多くって...。想像しただけでも身震いです。話を戻しましょう。「開運系雑誌」ならぬ「引き寄せ系雑誌」がアメリカに無いのは、なぜか。まず、「雑誌」という形では営業的に成功しにくいと思います。それは、アメリカと日本の雑誌販売システムが根本的に違うからです。こちらは、スーパーやドラッグストアの一角とか、書店(最近、急速に数が減っています)の一角とかで、一号ずつのバラ販売は☆一応☆ 行っているものの、基本的に「一年単位」「二年単位」の定期購読を申し込み、自宅へ郵送してもらうというやり方が普通です。ごく一部のチープな女性週刊誌を除き、店頭での雑誌バラ買いはえらく高くつきます。だから、健康珍☆情報が得意な某M出版などのように、センセーショナルな表紙や見出しで客を釣る、って作戦は使えないのです。定期購読で成り立っているビジネスですから、新聞広告に雑誌の広告を載せる、っていうのも、電車の中吊り広告も(車社会ですからね)、効率が悪すぎて宣伝手段としては全く使えません。そ し て...アメリカは、たとえ外からはどう見えようと、多少リベラル方向へと傾こうと、実際暮らしてみると完全にキリスト教社会です。うちはユタ州じゃないんですが、近所にはモルモン教徒が多いんですね。←特に否定的に見てはいないのですが、黒いスーツの自転車お兄さん二人組でピンポ~ン♪と戸別訪問に来るのはやめていただきたいです…。子供が通うのは公立小学校なのですが、去年の担任の先生は朝、始業時に「忠誠の近い」を必ずクラス全員で暗唱させていました。"…one Nation under God"なんてフレーズ、その場に居合わせる度に「おいおい!八百万の神々の国から来た日本人はどうすればいいんじゃい!」と、心の中で突っ込んでいましたけど。そういう毎日の儀式に対して文句が出ない、っていうのは、この国は結局キリスト教一神教社会である、という、暗黙の了解の上に成り立っているってことをよく示していると思うのです。(そもそもドル紙幣にだって、"IN GOD WE TRUST"…我々は神を信じる…と印刷されているんですから。)この学校、アジア人児童もすごく多いんですけどね。だから、宗派(メソディスト派、バプティスト派、プレスビテリアン派...その他、細かい違いは本見ないと...。)の違いはあっても、キリスト教の教えというゆるい枠内に収まっていれば、信心の度合いは違っても、この国では「無難に生きていける」のだと思います。「変な人」と後ろ指さされることもなく。ただ、そういう枠組みに収まらない人々がいるんですよね。必ず。ゲイ・レズビアンと呼ばれる同性愛者のように、従来型の男女一対--->子供が生まれてハッピーファミリー誕生!…という図式とは違う人生を歩む、そういう人たちです。それから、犯罪歴のある人とか、オプラ・ウィンフリーのようにあまりにも苛酷な環境で育ったために「フツーの人」が主流のキリスト教コミュニティから歓迎されていると思えなくなっちゃった人とか。バーバラ・エーレンライクさんの本で教えられた(...と思う)のですが、そうした「はみ出しっ子」たちを無条件であたたかく受け入れてくれているのが、ルイーズ・ヘイなどのニューエイジ系グループ、もしくは19世紀後半~20世紀初頭にかけて勃興したキリスト教系の新宗教諸派(ニューソート、クリスチャン・サイエンスが代表格。)なんだそうです。この辺のアメリカ宗教史についての詳しい解説は、占い・精神世界研究家の伊泉龍一さんがこちらの連載コラム「スピリチュアル史解説」にまとめていらっしゃいます。社会の主流に馴染めず、傷付いた人たちが、ああした「あなたはあなたのままでいい」的な思想に次々と集まってくるんですって。今では大手出版社・ヘイハウスのCEOとして大成功を収めているルイーズ・ヘイですが、その人生は、DVだの、家庭崩壊だの、不幸の連続。しかも、がんに襲われ...と、「フツーにはなれない」要素があふれています。だから、「トンデモ本」と批判されることも多い一方で、大勢の人に支持されているのだと思います。【送料無料】ライフヒーリング改訂新訳 [ ルイーズ・L.ヘー ]オプラ・ウィンフリーの場合も同じですよね。「行き場の無い魂の受け入れ先」となったわけです。「ニューエイジ教・オプラ派」が。去年、記事にした時にカバーすることはできなかったのですが、「ポジティブ病の国・アメリカ」には、他にも面白い話がいっぱい載っていますよ。例えば、「メガチャーチ」と呼ばれる、巨大スタジアム級の会場を満杯にする程人気の牧師・ジョエル・オスティーン(貼り付いたようなお面のような笑顔が不気味で、私、旅行中にたまたまテレビで見た彼を直視できませんでした...。)などについての話など。お勧めです!【送料無料】ポジティブ病の国、アメリカ [ バーバラ・エーレンライク ]
2013.03.16
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コトバンクより...大立者 【オオダテモノ】「デジタル大辞泉の解説おお‐だてもの 〔おほ‐]【大立(て)者】 1 芝居の一座で最も実力のある俳優。2 ある社会で最も重んじられている人。「財界の―」 (C)Shogakukan Inc. 昭和の頃に遊んだ「人生ゲーム」で覚えた言葉でしたね、これ。 懐かしいな、大立者...。***************************************************************************先日、Naverでオカルト・スピリチュアル系の話題をまとめ記事にしていらっしゃるayafuyaさんという方からメールをいただきました。拙ブログで2011年から2012年初めにかけて書いたエイブラハム・ヒックス関連の記事を、まとめ記事の中に組み入れてくださったのです。Naverまとめ:《「引き寄せの法則」に釣られたYOUは読んじゃいなヨ★》御大ジャニーさんにそう言われちゃったら、読まないわけには...はっ、私ったら、一体何を。ayafuyaさんが記事の冒頭で述べていらっしゃいますが、【このまとめは、キリスト教が絶対だという主張ではありません。また、すべてのスピリチュアル・ニューエイジを否定するものでもありません。流行りに惑わされるのではなく、その思想がどこから来るものなのかを盲信する前に考えよう!というのが一番の主張です。】全くもって同意見です。拙文をそのような文脈の一部として組み込んでくださり、本当にありがとうございます。正直申しまして、エイブラハムに一時期かぶれたことは、私の中の黒歴史(笑)です。でも、私生活で落ち込み、正しいもの・良いものを見分ける判断力も低下してしまうと、あのように気持ちよ~くしてくれる麻薬のような【引き寄せの法則】や、それに類する【ニセモノ】にいとも簡単に釣られちゃうんですよね。(←経験者の声。)こちらのブログ上の「エイブラハム」関連記事は、私が釣られ、目が覚め、慌てて逃げ出した際の包み隠さぬ記録ですから、消さずにずっと置いておくつもりです。反面教師として、どうぞ皆様のお役に立ててくださいまし。そして、「あはは、バッカじゃーん!」と、笑い飛ばしてください。笑い飛ばせるだけの余裕があれば、あなたはきっと大丈夫。充分、まともな世界に住んでいらっしゃいますよ(笑)。ayafuyaさんと同じで、私も「キリスト教が絶対」「日本古来の仏教が最高」などと言い切るつもりはさらさらないんですよ。伝統宗教だから良い、世界中で一番メジャーな教えだから選ぶ、という態度はちょっと違うかな、と感じています。それでは、【引き寄せ】とその仲間たちへの盲信が、そっくりそのまま別の宗教への盲信にすり替わっただけ。霊的な学びに関しては、本当に自分にとって善きものかどうか、じっくりと検証するプロセスを経ていかないと、心から納得できるような人生の指針には出会えないと思います。時間も手間ひまもかかります。時には見込み違いをして、やけどすることだってあるでしょう。そうは言っても、長い歴史の淘汰を経て、綿々と生き延びてきた伝統宗教・メジャーな宗教には、やはりそれなりの魅力と、説得力がある。これは覚えていた方がいいかもしれません。いかにも本物面をした、正真正銘のまがい物に引っかかって、大怪我しないためにも。そうして少しずつ学ぶことが、海外に出ては異文化理解を助け、日本にあっては、人格を内側から輝かせる【真の教養】へとつながっていくのではないでしょうか。【送料無料】よくわかるキリスト教 [ 土井かおる ](←まだまだ勉強中。アメリカ暮らしでもなかなかわかりにくい、また、人には面と向かって質問しにくいキリスト教諸宗派の細かな違いまで、懇切丁寧に解説してくれて、助かります。)メールで何回かやり取りするうちに、ayafuyaさんからいくつか面白い質問をいただきました。アメリカに住んで通算で14年程になりますが、こちらにいると当たり前だと思っていたことが、日本の方にとっては新鮮な驚きだったりするのですね。私も、大変勉強になりました。その中から、二つトピックを選んで、ayafuyaさん宛のメールに少々加筆・修正を施した内容をこちらに載せたいと思います。今回は、まずこちら。【1.日本に比べて、アメリカでニューエイジ系の著者や書籍がメディアで大きく取り上げられるのはなぜか?】「オプラ・ウィンフリー」という、【メディア界の女帝】が取り上げれば、流行る。少し前まではこれが【掟】でした。恵まれない境遇に生まれたアフリカ系アメリカ人の女性として、あらゆる人生の辛酸を嘗め尽くした末、常人の何十倍もの努力と才能でもって揺ぎ無い成功を手にしたオプラ。誰が見ても、「すごい人」です。2012.04.09付 「ハピズム」より。彼女の人生、その影響力を簡潔に、わかりやすくまとめた記事です。[ビバリーヒルズ宗教白書]米メディア界の女帝オプラ・ウィンフリーはニューエイジ思想を広める救世主?Wikipedia日本語版:オプラ・ウィンフリーの項。そして、Oprah Winfrey公式サイトはこちら。仕事に、おしゃれに、学びに...と、好奇心旺盛で、向上心を持った女性たち(と、男性)へと向けた、旬の話題が満載です。(オプラが毎号表紙モデル&イメージキャラクターを務める「O」 Magazineの雰囲気、これで大体つかめるでしょうか。)今は地上波テレビ局でのトークショーは終了していますが、それでも、ケーブルテレビ局・ラジオ局のオーナーとして、雑誌「O」の中心人物として、メディア界に彼女が振るう影響は依然として物凄いです。こないだ、ランス・アームストロングの「薬、やってました」インタビューも、彼女が担当しましたね。こちらはDr.Oz Showという、アメリカ生まれのトルコ系医師(両親がトルコからの移民)・メフメット・オズ先生の名前を冠した、「医療・健康系うんちくバラエティーショー」。うちの方では午後3時からやっています。一昔前、みのもんたさんが日テレで昼間にやっていた「おもいっきりテレビ」の健康特集(指回し体操とかね。)をグレードアップして、専門的にした感じの番組...って、一部の人にしかわかんないか...。この大人気番組も、なんと、放送権はオプラが所有しているとか。昨日知ってびっくりしました。さすが【女帝】です。最近は、TM瞑想(ビートルズの4人も一時はまった...。)に傾倒しているご様子。オプラもやはり、色々とスピリチュアルな世界での遍歴を重ねた人。「キリスト教だけに絞り込む」、つまり、ごく平均的な南部出身のアフリカ系アメリカ人の初期設定にはもう戻れないのでしょう。根っからの求道者なんですね。これからどんな人・教えにスポットを当ててくれるのか、ちょっと楽しみでもあります。インタビュー中に出てくる「ハーポ(Harpo)」は、オプラ(Oprah)がCEOを務める総合メディアプロダクションの名前です。Oprahのつづりを逆から読んでみると...ね、Harpoでしょ。看板番組は終了してしまったものの、未だに圧倒的な存在感を誇るオプラ・ウィンフリー。本でも何でも、「オプラが推薦!」とあらば、即、売れちゃいますからねぇ。本屋に行くと、彼女の推薦本ばかりを集めた「Oprah’s Book Club」のコーナーが設けてあり、彼女が推薦する図書が平積みでずらり。しかも売れるんですよ、それが。エックハルト・トールも、オプラの全面的なバックアップを得たことで、バカ売れしました。(メグ・ライアンからトールの本をもらったことから全てが始まった、っていうのがスゴい。セレブな世界...。)私はこっちのエックハルトさんの方がしっくり来ます。ま、こればかりは相性ですから...。【送料無料】エックハルト説教集 [ ヨハンネス・エックハルト ]【引き寄せの法則(Law of Attraction)】を一気に流行語の域にまで高めたロンダ・バーンの「ザ・シークレット」もまた然り。オプラの番組で取り上げられたから、あそこまで話題になったんですね。その他、オプラに取り上げられたことでブレイクした人・表舞台に出れたニューエイジ系(スピリチュアル系)の業界人は余りにも多く、いちいち挙げていたらきりがない程です。「オプラのショーに出る!」というのが、ある種のステータスになってるんですね。うちはケチってケーブルテレビに入っていない上、地上波テレビも場所の関係でなぜかABC系一局しか映らない(オプラ・ウィンフリー・ショーはNBC系)ので、彼女のしゃべりを見るのはYouTubeぐらいです。それでも、やはりすごい女性だな、っていうのは前々から感じていましたよ。あれだけの逆境に負けず、今日の【米・メディア界の女帝】へと上り詰めたその不屈の精神には、尊敬の念を抱くしかないです。物凄く頭の良い方ですし、成功するのは当然でしょう。アメリカ人の深層に流れる、【開拓者精神】を体現し、ゼロどころか、マイナスから出発して、【アメリカン・ドリーム】を自力で勝ち取った、真の勝者...。それがオプラ・ウィンフリーという人なのだと思います。苦労人の彼女が言うと説得力があります。こうした名言の前には、ファンもアンチも、全員、ただ黙って平伏すしかありません。
2013.03.13
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前編はこちらです。http://plaza.rakuten.co.jp/backtotheessence/diary/201303080000/ほとんどの人が「???」の表情を浮かべる中、苦しみをじっと噛み締めているかのように辛そうな顔をしている方が一人だけいました。最高齢・70歳のおばあちゃま参加者・Dolly。しばしの沈黙の後、ようやく彼女が「...私です。」と、重い口を開きました。そこで初めて気付きました。普段はいたずらっ子のような笑みを浮かべて、終始楽しそうに参加していたDollyが、今日はどうしたことか、黒い石のように固く縮こまり、微動だにしていなかったことに。「こんな状態で続けるわけにいかない。」ということで、瞑想はそこで中断。先生、そして前述したサンタクロース風レイキヒーラーのCraigさん、二人がかりでDollyの荒れた内面を何とか落ち着かせるべく、彼女の周囲からさまざまな手法でもって働きかけました。「見える」「見えない」に関してはてんで鈍感な私にすら、Dollyが棘のような内向きのエネルギーで我が身を痛めつけていたことは明らかでした。15分程経過。ようやくDollyが落ち着き、庭を一人で散歩できる状態にまで回復したところで、クラスは一旦休憩へ。休憩後、何がなんだかわからないまま再び部屋へ呼び戻された我々は、先生から次のような話を聞かされました。Dollyは若い頃、婦女暴行事件の犠牲者となった。昨日、一人っきりで家にいた時、突然その時の悪夢が襲ってきて、恐ろしさにいてもたってもいられなくなってしまった。「家に帰るのが怖い」と、とにかく怯えてしまっている。(その際、薬物が絡んだかどうかは明らかにされませんでしたが。)少し落ち着いたようだが、多分、今日彼女が残りの講座に参加するのは難しい、と。結局、彼女は最後まで外のベンチで一人、静かに庭の草花を眺めていました。先生の懸命なスピードアップにより、何とか予定の内容は終了。ハプニングはあったものの、参加者はおおむね満足して帰っていったようです。もちろん、私も。その後、幾日か経ってから、Dawn先生からお詫びのメールをいただきました。「あんなことになってしまって本当に済まない、これからは、もう少し参加者の受け入れに慎重にならなければ、と思っている。」驚いた私は、すぐ、先生に返事を。以下はその時のメールからの引用/翻訳です。「済まないなんて、とんでもないです!それどころか、先週、Dollyと私たちに起きたことについて、逆に私は感謝の気持ちでいっぱいなんですよ。あの一件のおかげで、『人間は誰でも、【魂の暗闇】をその内部に秘めながら、その日その日を暮らしている。たとえ、その人が外見上どんなに明るく見えていようとも、人間である限り、【魂の暗闇】から完全に逃れることは極めて難しい。』...この真実を改めて思い出すことができたのですから。自分の中にある【魂の暗闇】から目を背け、ポジティブな面ばかりに注目し、頭ふわふわの妖精ちゃんよろしく生きても、それは【フェイクな(偽の)人生】だと思います。Dollyは、悪夢のような過去がもたらす、魂の修羅場を我々に見せてくれたことで、とても大切なことを教えてくれました。【魂の暗闇から目を背けるな。偽の人生へと逃げてはいかん。】という教訓を。なぜ、我々は、この人間界という、【善】と【悪】の相反する勢力がせめぎ合う世界へと生み落とされたのか。その理由を考えてみなければならないと思います。理由あって、この地球上の人間界に生まれてきたのですから。ここでしか学べないことがあるはずです。闇から逃げて、目を背けて、臭い物に蓋して、ハイおしまい!...ではいけない、と思います。(Dollyが今なお苦しまなければならないことについては、本当に気の毒でなりません...。)(中略)物事のポジティブな側面に着目するのは素敵なことですし、また、そうした方がいいとはわかっています。でも、四六時中、いわゆる『Seventh-Chakra Fairies(*注)』のまんまで居続けるわけにはいかないんですよね。この世界でしぶとく生き延びていきたいのであれば。」(*注:直訳は「第七チャクラの妖精さん」。Karla McLarenという人の造語です。要は、「霞食って生きてる仙人」ですね。お金や身体など、下の方のチャクラと関係する現世的な要素を軽視し、「スピリチュアル~♪」「自己啓発~♪」「悟り&気付き~♪」なんてことばかりで頭を満たしている、そういう人間のことを指します。←あちゃ~。私のことだ。)」【送料無料】Your Aura & Your Chakras: The Owner's Manual [ Karla McLaren ](リンク先のGoogleプレビューで、Seventh chakra fairiesを入れて検索すれば、該当のページが出てきますよ。)実は...この、先生宛のメールを書いてからちょうど一ヶ月経った今、まさに、自分が【魂の暗闇】と向き合うことになってしまいまして...しばし、落ち込みました。(自業自得です。)おととい、子供と言い争いになった挙句、子供の不遜な物の言い方にどうにもこうにも怒りが爆発して、ブレーキが利かなくなりました。そして、半ば中毒と言っても良い程彼女がはまっていたニンテンドーの3DSという小型ゲームマシンを放り投げて、壊してしまいました。(そもそも、言い争い自体、ゲームのやり過ぎを諌めたことが発端でした。)悪魔に憑依された自分。そうだよ、確実に【いる】じゃないか。悪魔に憑かれた自分が。ブログではエラソーなことさんざんまくし立てておきながら、その実、子供相手にやっていることがこれじゃぁ、な。あの程度の怒りも自制できないなんて。深く深く反省しています。いくら反省しても、子供の大切にしていた物を台無しにするなんて、最低の親だな、という事実は消えませんが。こんなこと、ネット上の掲示板とか質問サイトに書いて投稿したら、十中八九、ボコボコに叩かれて、糾弾されまくるでしょうね。(だから、ここだけの話とします~)【魂の暗闇】が予想を超えた魔物となって自分自身を呑み込む瞬間。まさか自分がそれを体験するとは。忘れかけていた時に限って、ゾンビみたいにこうして蘇って来る。一番嫌な形で。Dollyもまた、一人っきりでいた孤独な晩に、ふと「魔が差して」しまい、そうした【魂の暗闇】というゾンビに呑み込まれてしまったのかもしれません。人間って、ちょっと道を踏み外しただけで、こんな風に簡単に過ちを犯してしまう、弱くて、情けない生き物。だからこそ、偉大な神/天界/聖なる存在からの慈悲・ゆるしの言葉を求めたくなるのでしょう。そして、転んでも転んでも立ち上がり、そうした偉大な存在へと向かって手を伸ばそうと試みるのかもしれません。今回は、私の深く敬愛するパラマハンサ・ヨガナンダ師の言葉に慰められました。「自分が犯した悪行について、あなたは心を煩わせているだろうが、神は違う。過去は過去、だ。あなたは神の子供であって、どんな悪いことをしたとしても、それはあなたが神を知らなかったから犯しただけのことだ。神は、無知に毒されていたあなたが為した悪行について、咎めたりはなさらない。神はただ、あなたが間違った行為を繰り返さないよう、求めていらっしゃる。良い人間になりたいと願うあなたの意図が本物かどうか。神がお知りになりたいのは、ただそれだけだ。」「たとえあなたの犯した過ちが大海のように深かろうとも、魂自体がそれに吞まれてしまってはならない。過去の過ちによって我が身を狭めるような考え方をし、それに阻まれることがあってはならない。断固たる決意を心に抱いて、自分の道を歩いていきなさい。」【送料無料】Where There is Light: Insight and Inspiration for Meeting Life's Challenges [ Paramahansa Yogananda ]邦訳の出版が待たれます。荒地のように乾いた心に、すぅーっと慈雨のように浸み込む言葉が各ページに並びます。これ以上ヨガナンダ先生をがっかりさせないよう、神様をがっかりさせないよう、気を引き締めていかねば...。【送料無料】あるヨギの自叙伝 [ パラマハンサ・ヨガナンダ ]故・スティーブ・ジョブズが最後に愛用していたiPadには、この本が入っていたそうです。そろそろ反抗期の幕開けかな、うちの子供。(もうすぐ4年生です。)親の私もしっかり踏ん張って、ドドーンと大きく構え、些細なことで動揺したり切れたりしないよう、成長していかなければ。でないと嵐のティーンエイジャー時代は乗り切れませんよね。...忍耐力が物凄くつきそうな、そんな予感がします...。過ちは、ついつい天狗になりがちな人間を謙虚にさせますよ。ホント。
2013.03.08
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1月から2月にかけて受けてきました、Dawn先生の直観養成講座。参加者は15名程。そのうち、男性は2名のみです。(マリー・マヌチェリさんのトーク&サイン会でも感じましたが、やはりこういう類の集まりは圧倒的に女性が多数派ですね。)その一人は、白いおひげとまん丸な体が「休暇中のサンタクロース」みたいな風貌の、優しいレイキヒーラーのおじちゃま・Craig。隣に座るだけで和んじゃいました。もう一人は、30代前半でしょうか、繊細でちょっと芸術家肌かな、っていう雰囲気の漂う男性で、毎回必ず、レモンスライスを浮かせた手作りのアイスティーを大きな広口びんに入れては持参していました。(←彼がその辺のスーパーでケース買いした「炭酸系砂糖水」をガブガブ飲み干している姿、ちょっと想像できませんねぇ...。)いわゆる「Mason jar」と呼ばれる広口ガラスびん。多分、これかな?ガラス保存瓶 Ball Mason JarBall メイソンジャー700 ワイドマウス(広口)女性はといいますと、下は20代後半から、上は70代の方まで、と、それはそれはバラエティに富んだ年齢構成でした。話の流れで、何名かは看護師やマッサージセラピストなど、癒しに関係した仕事をされていることはわかりましたが、それ以外は特に身分を紹介し合う場面も無かったです。ただ、お互いの名前と、顔が一致しただけ。実に淡々としたものでした。幼少の頃より数多くの神秘体験をし、成人してから二回も生死の間をさまよったことで、その持てる直観能力が一気に開花した、という講師のDawn先生。カウンセリングで修士号を取得されていますので、今回の講座で教えられた事柄も、大半はNLP(神経言語プログラミング)などの心理学・心理療法がベースとなっているそうです。「直観」「霊能力」といった分野は、ひとつ間違うと、天使ふわふわ・光キラキラ☆だけの大甘世界に陥りやすいんですが、Dawn先生の地に足が着いたNLPベースのアプローチは、硬派で現実的な部分もあって、とても入りやすかったです。元々、NLPには興味があって、機会があればもう少し詳しく知りたいと思っていましたしね。いろいろ仕入れてきたことはあるのですが、ここではひとつだけご紹介しましょう。それは、「アンカリング」というNLPの技法。今、まさに芽が出つつある段階にある直観能力を、「使える」直観能力にまで高めるために、ぜひ覚えておきたいテクニックのひとつです。誰でもできます。一人ででもできます。↑「パブロフの犬」を自分でやってしまおう、って説明、いいですね!Dawn先生の説明によると、アンカリングとは...「心の中、もしくは手のひらの上など、自分の身体のどこか一箇所に、【過去、自分が最高!と感じたあの時・あのシチュエーション・あの場所...】を思い出すきっかけとなる【イカリ(アンカーanchor)】を置く場所を決めておく。そして、必要となった時にはいつでも、その場所にアクセスする。(実際に触ってもいいし、頭の中でカチッとつながる様子をイメージしてもいい。)こうしたテクニックを意識的に繰り返し、自分の中の【アンカー】、つまり、過去のポジティブな体験とつながり、内面を最高の状態にまで高めることで、持てる能力はより確実に発揮されることとなる。」...のだそうです。例えば、「視覚型」の人は、必要な情報が【映像】【ビデオクリップ】【色・形】といった状態で頭の中にパッと浮かんだりします。また、「聴覚型」の人は、【本の中の一節=文字情報】や、【音声】【ささやき声】【脳内テロップ】といった形で情報をキャッチする傾向が強いです。代表的な2タイプだけしか書きませんが、とにかく、そうした自分の「直観傾向」が大体把握できたら、その能力がさらに高められるよう、この【アンカリング】という技法でもって、さらに強化すべし!そして、自信持って、力を発揮せよ!...ってことなんですね。幸い、「アンカリング」については、私よりもはるかに上手に説明してくれている記事が見つかりましたので、ご参考になさってください。「イチローもやっている」と聞けば、「ぜ、ぜひ知りたい!」...って、なりません?日本が誇る超一流のアスリートですもんね。そりゃ~、説得力ありますよ。見出しだけ引用しますと:ステップ1:一番輝いていた瞬間を思い出すステップ2:最高の自分を表現するフレーズを作るステップ3:ジェスチャーを決めるステップ4:関連付けるステップ5:確認するステップ6:実践する詳しくはこちらの記事をどうぞ。http://bizmakoto.jp/bizid/articles/1204/11/news048.htmlたった3秒で“最高の自分”に――イチローもやっている「アンカリング」テクニック(筆者は千代鶴直愛氏/Business Media 誠、2012年4月12日アップデート。) こちらもどうぞ。ステップbyステップ式で、わかりやすい説明です。ともかく、あっという間に講座の最終日。...この日、それまでずっと順風満帆だった講座に、ちょっとした異変が起きました。いつもクラスを始めるにあたっては、場の波動を整えるため長い長い瞑想をするのですが、この日、突然、Dawn先生が「誰か、ごく最近、波動を下げるような薬物(ドラッグ)を使ったり、深酒をしたという人がいるでしょう?」と、真剣な顔で全員に問いかけました。長くなったので、後半へと続きます。
2013.03.08
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