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これで最後、と切実に思いながらも引っ越はを繰り返し、「ウナギで涙」という謎のメモの意味に思い悩み、ロバート・デ・ニーロに秘かに胸を熱くする―。ある時は深夜のキッチンで、またある時はニューヨークで。日々の出来事に泣き、笑い、怒りつつも、ひたむきに走り続けてきた人気作家の心の印画紙に鮮やかに焼き付けられた風景を、瑞々しい筆致で切り取った第一エッセイ集。
【古本】町へ出よ、キスをしよう/鷺沢萠
何度も書いていますが、そして何冊も読んでいますが
鷺沢さん、好きな作家
です。
このエッセイはその彼女が18歳~23歳あたりで
書いたエッセイ集。
なんだろう・・この後寂しい寂しい小説を書く彼女、
ロスト・アイデンティティー
に悩む彼女、
そして最後には自らこの世を去ってしまう彼女が
若いときに抱いていた希望や感性がとても瑞々しくて
痛々しくていとおしい。
時代背景的にちょっとバブリーな感じは多分
ワタシがまだ若かったりしたらとても共感できる文章ではなかった
と思うのだけれど。
今、この文章を書いた鷺沢さんよりもかなり年齢を重ねて、
鷺沢さんの寂しい小説を読んだ後では
ちょっと気負った文章や背伸びした文章も
本当にいとおしい。
本って本当に読むタイミングとかそのときの自分の年齢とかで
感じ方が違うものですね。
それがまた面白くて一度読んだ本も捨てられない理由
なんですが。
鷺沢ファンでない場合は読んでも“何これ?”って思うこと
ウケアイですが他の鷺沢さんの本を読んで
彼女に興味がある方は是非ドウゾ。
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