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2025.11.26
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カテゴリ: I think
今年初めごろから、
「どう生きたか考えてみた」
というタイトルでシリーズのブログを書いていた。

見返してみたら、完結していない。

近いうちに完結せねば。


24歳のときに独立した虫けらは、
「かっこいい」生き方をしようとまでは思わずとも、
その対義語である「みっともない」生き方はしまい


それを体現するために、何を心得たか、
どう行動したかということを簡単に綴ったものだが、
スピンオフの⑤は別として、
④までに書いたことはそのとおりである。



先週、中学のときの同級生と会食した。

この人は、このブログで何度も登場する
中学3年生のときにちょこっと付き合った男性である。

付き合ったという言葉は嘘に近い。

告白を受けて、一度だけデートという名の散歩をしただけの
関係である。


そういえば、告白を受ける前だったのだが、


虫けらの父親は頑固で怒りっぽく、
意味不明な信念がある人間である。

虫けらは3人兄弟(姉、兄、虫けら)なのだが、
3人とも、学級代表とか生徒会とかに縁が深い。

兄についてはノープロブレムだったのだが、

虫けらが学級代表とか生徒会だとかに名を連ねると、

「やめてまえ!!」

といきり立った。

実に理不尽である。

姉の悪行が虫けらに祟った。
虫けらはクソ真面目な人間なのに、である。


ある日の放課後、生徒会の仕事があって学校にいたら、
男性の先生が慌てて生徒会室に飛び込んできた。

「◯◯(虫けら)、おやじさんから電話や!」

虫けらは「来た!」と思った。

電話の理由は「帰ってこい!」というものだろう。

平謝りしながら職員室に入り、
受話器を取ったら、
周囲にも聞こえそうなくらい大きなおやじの声が。

「帰ってこい!」

である。


その勢いに怖気付いた教師が

「きょうはもう帰れ」

と言ってくれるのだが、他の委員が仕事をしているのに、
虫けらだけ帰るわけにはいかない。

「いえ、最後まで作業します」

と言ったが、教師数人が虫けらの説得にかかる。

そこへ、心配した彼がやってきたので
事情を説明した。

彼は生徒会長なので、

「きょうは帰れ。僕の命令や」

と言ってくれた。

他の委員には黙って、このまま帰れと言う。
後は何とかするからと。

自分の教室に戻り、荷物をまとめた虫けらは、
学校の門を出て家に向かって憂鬱な表情で歩く。

激昂したおやじをなだめるのは大変なのだ。

家に到着したら、まず何をしようかと思案する。

そこへ、自転車に乗った彼が虫けらに追いつく。

告白はまだなものの、お互いに
好意を持っているのは確かではあるが、
互いの気持ちを確かめていない状態だったので、
わずかな緊張感と高揚感が入り混じった「恋」の感情が
巻き起こる。

「送って行くわ」

と言ってくれたのだが、
家までそんなに時間はかからない。
ゆっくり歩いて時間を稼ぎたいが、
帰宅が遅くなると、おやじの激昂が激しくなる。

ジレンマの中、ほとんど話していないのに、
背後から

「ちょっと待って!」

と嫌な声が聞こえる。

勘違い男・ゴジラである。

本当はゴジラではなく、独特の彼のあだ名があるのだが、
ここに書くと検索されて、虫けらが特定されるかもしれない
というほど特徴のあるあだ名なのだ。

この男は、虫けらのことが好きだと周囲が言っていて、
虫けらもそれを知っていた。
本人は虫けらに何も言わないのだが、
周知の事実として、その噂は一人歩きしていた。

しかし! である。

せっかく、彼が送ってくれるという
絶好のシチュエーションなのに、
ゴジラに邪魔されるのは、本当に腹が立つ。

口を開いたら、罵詈雑言が出そうになるので、
虫けらは口をつぐんだ。

彼も黙った。

ゴジラだけ、要らぬ話をペラペラと。


そんな、淡い記憶があるだけで、
大したエピソードがなかったのだが、
40代のときに彼から封書が届き
(虫けらの会社宛に届いた)、
再会した。

それ以来、会わない年もあったように思うが、
ここ数年は、店にも来てくれたりして、
年に3〜4回は会っているように思う。


その彼に、先週ようやく聞くことができた。


去年も聞いたのだが、どうも結論を覚えていなかった。

彼は、大変女子生徒にモテた。
虫けらが知っているだけでも4〜5人、
彼に聞けば、10人近くの女子生徒の名前が出てくるほど
相手から告白されていた。

そんな彼が虫けらを選んだ理由がわからなかった。


虫「中学のとき、なんで私のことを好きになった?」

彼「君は別格やった」


そこまで聞いていたのだが、何が別格かを聞き損じた。
聞いたのだが忘れている、ということかもしれない。


虫「前も聞いたけど、私の何を好きになった?」

彼「君、カッコよかったよ」

虫「カッコよかった?」

彼「うん。カッコよかった」

虫「まぁ、運動については、そうかもしれんけど」

虫けらは、スポーツを生業にしたいと思ったほど、
運動好きだった(飽くまでも「したい」であって、
「できる」ではない)。

彼「いやぁ、カッコよかった」


スポーツ以外のことか。

顔の話もしていたように思う。
彼は虫けらのことを
学校でも美形と評価される女子生徒(彼女も彼のことが
好きだった)と同様にカテゴライズしていたらしい。

虫けらは美形女子から

美「◯◯(彼)くんと付き合ってるんやろ?」

虫「付き合ってると言えるかどうかわからんけど」

美「私も◯◯君のことが好きやねん」

虫「へぇ。告白したん?」

美「え、してもいいの?」

虫「いいも何も。告白しいや。私に何か言う権利ないよ」

美「ほんとにいいの?」

虫「〇〇くんが誰を選んでも、彼の自由やし」

美「告白するわ。ありがとう」

などと言われ、大変嫌な気持ちになった。
虫けらは、彼が自分を選んでくれるなどという自信はなかった。
しかし、「やめて」というのもおかしな話である。

結果的に、彼は美形女子からの告白を拒絶した。


……あれ、美形女子と同じカテゴリーの虫けらを選び、
彼女を拒絶する理由は何だったのだろう。

顔ではないということだな。


「カッコいい」か。

いい言葉である。


みっともない生き方をとことん嫌った虫けらは、
15歳のとき、既に「カッコいい」と
思われていたなんて、うれしいことこの上ない。


よい言葉をもらった。


彼とはもう会えないかもしれないが、
今回の会食でこの言葉をもらえて、
15歳からの長い、長い付き合いが肯定できた。


ま、これは、虫けらの勝手な思いであって、
彼はどう思っているかわからないのだが。



…あ、怖い主治医はどう思っただろう。

虫けらのことを「カッコいい」と言ってくれるだろうか。


……もう聞くことはできないのだ。


さ、そうなったら、お得意の妄想劇場である。


怖い主治医の口から無理やりにでも
「カッコいい」という言葉が出るシチュエーションをつくらねば。


それはそうと、「どう生きたか考えてみた」
を完結させねばならぬ。


あすは、亡き夫の亡き父親の墓参りに行く算段だ。

亡き夫と虫けらの初デートの記念日が
義父の命日なのだ。

何という巡り合わせ。


来週は、2日連続の営業を終えたら
2泊3日の旅行である。

翌週はまた病院。

毎日忙しい。

                    忙 殺





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Last updated  2025.11.26 16:34:17
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