び〜あらいぶのブログ Be alive  幸せってな~に?

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2020/05/31
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​歌
サイレンスがいっぱい

​​​​
アジ ぜんご{15cmくらい}を手開き

頂き物の大きめアゾ30cm~3枚おろしで ツマは玉ねぎスライス
にんにくしょう油で頂いた




​支援介護 ワラをも掴む​ ​​​​

95歳女性  ​介護度3​
認知症で話をしているとズレてくる
記憶が非常に曖昧で約束は成立しない
​​知性で判断できないので本能むき出しの 感情表現 になる​​
介護度が低いのは自分で動き回る事ができるのでお世話が支援で済むから

​​ 勝手気ままに我道を行く
骨折で入院していた暴れん坊が帰ってきたのは3月
​​もともと極度に腰が曲がり( 円背 )歩行不能で車いす生活をしていた​​
なまじっか立てるものだから夜中に目覚めると何かをしようとする
転倒して骨折
退院後は円背も進み支援がないと立てなくなっていた
​昼夜お構いなく起きれば動き出していたので職員待機カウンターから一番近い部屋に移し センサー を置く​
食欲旺盛 で食器を舐めたあとは入れ歯を外して舐める​
物集めというわけではなく手にする物や近くに有る 物を欲しがる
耳が遠いだけでなく認知症状によってコミュニケーションが難しく一方的に大声で話す
​思うようにいかないと怒り 暴言を吐き暴力 をふるう事も有った​
​誰もが ​​「生命力が強いよね~」​​ と言っていた​

​ところが 急変して数時間 で他界した​
年齢を言う人は多いが急変しても数ヶ月にもわたり生きる事例も多く説明のつかない不思議なことは沢山ある
この事例は数時間という真逆の例 ​​

​​
​兆候 ​​
​​事故的な病でなければ 急変の前に必ず前兆 が有る​​
​​​ 認知症 自覚できない、気付くことができない など 見極めは様子観察の知識と技術で大きく差が出てしまう​​​
​​4月頃に 睡眠障害 が悪化 夜間2~3時間おきに目を覚まし大声で叫ぶ​​
​​ こう縮 による痛みや尿意よるもの、夢による覚醒が主なものだった​​
痛みについては薬が効かないと疲れ果てるまで叫び続けることになる
​​ 失見当 が有ると睡眠の改善はできなくなる​​
健常者ならノイローゼ になってしまう​
​​5月には 生活リズム と身体機能が完全に壊れ始める​​
昼間も眠るようになり何か持ち掛けてもすぐ寝てしまう
​​ 睡眠優先  食事より睡眠が優先され途中で眠るようになった​​
吐き出すこともあり介護も中断
​​ 排泄障害  肛門が開き便が流れ出るようになった​​
​​​​​​生きるための 睡眠;食事:排泄 機能とバランス が崩れてしまい 生命維持 ができなくなっている​​​​​​
​​​​動きが徐々に減って 基礎体力 が落ち 代謝 も下がる​​​​
​​ 熱発 が増え間隔も短くなってきた​​
​​ 「いつ亡くなっても可笑しくない」 朝礼で注意を呼び掛けていた​​ ​​


​​​​​​​​​​​​​​​​ 申し送りからの様子観察
​​5月某日、今日は 大声 を出したり激しかったと報告される​​
「起こして」 などの訴えに対応するたび {爪を立てて掴まれた}{噛み付かれた}{髪を引っ張られた}​
​​​​​ ​「夜勤者は大変だよ」​ と聞いて 違和感 を感じた​​​​
行動には理由が有る
​​本人と対面し声かけをすると目を開け、 いつもより 一生懸命に見ているように感じる​​
​​目の動きが悪いので近づいて 肩に手を置くと 腕を強く掴まれた ​​ 「これか!?」 ​​ ​​
手を握ると強く握ってくる
​​​ 「もうすく夕飯ですよ」 ​​ 聞こえが悪いようなので何度か繰り返す​
しばらくすると目を閉じる
バイタルに問題なく、いつものように熱発が有ったが落ち着いていると聞いている
咳の一つも無く、喘鳴もない
食事前なので準備のため一端離れ再び声掛けするが反応が悪い
呼吸は静かだが間隔は安定せず時々深くなる
​近くにいる看護に ​​「おかしいよ」​​ と言いバイタルを計る
​​やはり血圧に問題はなく熱もない。が、 サチュエーション が少し低い​​
​​呼吸が弱いので分かりにくかったが時々 肩呼吸 になっている​​
独断で食事中止にし部屋のベッドに移す
その際、髪を引っ張られ腕を掴まれるのをほどくとカーテンを掴む
少なくとも視覚は殆どないと推測できる
自分の手を握ってもらうと離そうとしない
円背のため上半心を起こして呼吸をしやすくしようと安楽姿勢を探すが取れない
血圧測定の機械の反応が悪くなりサチュエーションが計れなくなった
​​​ 「心不全の可能性が有るよ、今夜危ないかも」 と看護に伝えに行く​
{看護が来るまで測定を続けながらスタッフの様子観察が中途半端だと考える
この女性の今日一日の行動、一連の動作は 藁をも掴む 思いだった
そこに気付けなかったのだろうか?}
熱発はないが肩呼吸は大きくなり目は何かを捉えようと見開いている

緊急搬送の決断は実測が取れないと難しい
看護の対応でバイタル計測できないまま数十分の間に肩呼吸が大きくなる
​「今日持ち越したとして、現状は遅かれ早かれ緊急要請を必要とする状態だし、それは明日かも知れないよ」​​ と看護に言ってみた​
緊急要請をしたのはベッドに移乗してから40分程してから
救急車の中に運ばれ受け入れ先の病院を探す間、モニターを見ていて大きな乱れはなかった
​​​​​​病院に到着寸前、 39度 の高熱が確認されると コロナの影響 受け入れ拒否 された​​​​​​
​​結局、 病院に搬送されるまで2時間 近く掛かった​​
​​到着後、 診察を受ける間もなく心肺停止 で死亡確認​​
死因を聞いてみた
加齢による免疫の低下と肺炎
それによる呼吸不全と心不全 だと予想通りだった
死後の見解 で何か違う気がしたが突っ込みはしなかった​ ​​​​​​​​​​​​​​​​

藁をも掴む
身体レベルの低下はバイタル値で実測確認できなければ病院で器械を取り付けていても気がつかない
相手と対面したとき顔色に変わりなく呼吸の乱れも感じられず、大声を出して意思表示をし力強い動きが有れば大丈夫だろうと思っても無理はないのだろう
​​​​​​しかし、 状態変化は心理に影響し行動や動作に現れる と常に考えていれば 違和感 に気付き 追求心 を持つことができる​​​​​​
​​ 藁をも掴む  行動に生命の危機が隠れている確率は分らないが良くない状態に間違いはない​​
​​​​ 数値も見た目も異常変化がリアルに飛び込んで来なかった 今回の様なケースでは 兆候によって推測 するしかない​​​​
​​暴れん坊で生命力が強いとされる 認知バイアス で危機感を訴える藁をも掴む心理行動を捉えることが出来なかった​​
その時対応できたなら結果は違っていただろうが難しい話だと言えば難しい
リアルな身体的異常の始まりは夕食前の不自然で静かな呼吸から始まった
それから3~4時間の間に急変し他界されてしまった

​​






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Last updated  2022/01/29 09:36:38 PM
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