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今後心配されるのは災害関連死だ。トイレ、キッチン(食事)、ベッドを意味するTKBの最低条件が確保されていない。被災者に尊厳ある生活を保障し、可能な限り苦痛を減らすための国際基準「スフィア基準」には遠く及ばない。そこへ酷暑が追い打ちをかける。熊本では最高気温40度の予報も出ている。熱中症で死者が出るのではないかとても心配だ。
学校体育館への空調の設置には文部科学省も力を入れてきたが、地域差が非常に大きい。熊本県で避難所に指定されている小中学校の空調設備の設置率は20・9%で全国平均よりかなり低い。政府は昨年6月閣議決定の「国土強靭(きょうじん)化実施中期計画」で2035年に100%という目標を定めたが、それでは遅すぎる。文科省の補助率を高めたり地方債の元利償還への交付税措置率を高めたりして目標を前倒しするべきだ。
戦争は人間が起こすものだから人間が防ぐことができるが、自然災害は人間が防ぐことができない。毎年自然災害でたくさんの人が命を落とす日本で、防衛予算ばかり増やしてどうするのか。人間の命を守るためには、防災予算こそ抜本的に増やすべきなのだ。
(現代教育行政研究会代表)
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