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2005年03月03日

最近旦那は残業続きである。

彼の親は厳格で、いつも手作りの家庭料理を食べさせていた。外食なんてした記憶もないほどだという。それはある意味すばらしいことだと思うのだが、その外食できなかった子供時代が逆に食い物に執着させてしまうことになったようだ。
姑はかなり料理がうまい。毎食すいか、メロン、オレンジなどの手作りフレッシュジュースが出され、トマトソースは当然手作り、ピザやニョッキなども当然のごとく手作りである。毎日手作りケーキが常備されており、下手なレストランなんかより、よっぽどうまいのだ。

私が彼に出会った当時、いつも芸のない定食屋ばかり利用していた。当時の私は旨い物、ゴージャスな食事ブームは過ぎ去っていて、逆に安い定食屋や居酒屋が新鮮で楽しかったりした。ブラジルに帰ってからも地元の中心街のなんってことない軽食屋でピザを食べたりするぐらいのものだった。
しかし、月日が経つと私の方が日本で食べたような料理が懐かしくなり、いろいろ探しては食べに行っていた。インド料理、ベトナム料理、フランス、スペイン、イタリア料理・・・。それが彼の食べ物への欲求を開眼させてしまうことになったのかもしれない。

私の方は　いくら新しい店を見つけても、日本で食べたような満足できる味にめぐり合えないため、だんだん諦めがついてきたのだが、彼はそれに反比例するように段々と食い物に対する情熱が強くなってきた。

週末になると　いつも「食べにいこっか？」と誘ってくる。私は外食など二週間に一回すればもういいという人なので、そういうのが金・土・日と続くと、かなり飽きてくる。それに　節約をを子供の頃からすりこまれて来たため、お金の無駄遣いしているような気がして　逆に素直に楽しめなかったりする。

そして、彼は食べにいこうと誘ってくるくせに、レストランの選択はいつも私任せなのである。うまいものは食いたいが、お店を開拓するのはキライ。

先週など　金曜日にａｙａちゃんが私が住んでいる地区にやってきてたから、一緒に地元の人気レストランへ魚料理を食べに行った。今週はもう美味しいものを食べたから、土日はうちでーって思っていたら、翌日はボーイスカウトの後、サンパウロの超お洒落な人気日本食レストラン、ｎａｋｏmｂｉへ　日本食を食べに。
日曜は家族全員で　ハンバーガーレストラン、ｔｈｅ　ｆｉｆｔｉｅｓへ。

彼はケチだし、お金の管理が得意で、購入しているアパートの支払いも　今年の日本への一時帰国費用もちゃんと分けてあるというし、任せておけば大丈夫かなーと思っているので、無駄金を使っているという罪悪感はあるものの、黙っている。
しかし、先日子供の語学留学の話をしているとき、こう言い放ったのだ。

「語学留学だなんてさせない。そんなもの金がかかるし、だいたいオレだって親からそんなものさせてもらっていない。そんな金だってないぞ！」

じゃあ、この外食費用を節約して、留学資金にしたら？と言うと　口をもごもごとさせて黙ってしまった・・・。うーむ、やっぱり浪費してるよな・・・と思ってはいるが、ストレスのたまっているだんなを前にして　それは言えないｌｕａｎａであった・・。

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