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2005年12月02日
XML
カテゴリ: 映画
製作年:2005年

監督:デビット・クローネンバーグ
出演:ヴィゴ・モーテンセン、エド・ハリス、ウイリアム・ハート

<内容>
インディアナの田舎町でダイナーを営む平凡な父親トム。
いつものように日課を終え、店を閉めようとしているその時、怪しい二人組が入ってきた。従業員に危害を加えようとしたその時、機転を利かせたトムは逆に二人組を殺害する。
小さなこの町で トムは一躍ヒーローとなるが、そのニュースはアメリカ全国で話題になり、やがて片目のないマフィア風の男がトムの前に現れるようになった。彼によると、トムはフィラデルフィアの出身で、残虐な殺し屋だったというのだ。

バイオレンス

同名のマンガが原作だという、クローネンバーグの期待の新作。

グロを映画館の大画面で観るのはどうもなあと躊躇していると、フランス在住のICQUITさんより、
「グロシーンはない。」
との情報をいただき、早速翌日見てきました!(笑)


この映画のテーマである、





正義の暴力なんてあるのか



 主人公のトムは いわゆるステレオタイプ的な温かいアメリカンファミリーを築いています。互いに愛し合い、理解しあっている夫婦、子どもとの団欒を大切にし、子どもの不安を取り除き、安らぎを与える親。
完全な家族での幸せな日々を過ごしていました。

 しかし、危機が訪れます。
彼は殺されそうになった従業員を守るため、乱入者を殺害してしまいます。
それからというもの、彼の平穏に生きたいという願いとは裏腹に、どんどんと邪魔者が入ってきます。自分の生活を守り抜くためには 暴力を行使するしかすべがない。明らかに自己防衛です。
しかし、この映画は暴力によって虐げられた死体の姿をしっかりと映像に捉えています。


 みんなのヒーロー、ゴーゴ-ファイブ、仮面ライダーが人々を困らせる悪いやつを次々とやっつけるシーンはおなじみですが、そこでは倒された人々がどのような殺され方をしたのか、殺された体はどのような状態になったのかということは 全然見せません。



どんなシチュエーションであれ、暴力は暴力。いいも、悪いもない、傷ついた体はただ悲しく、無言で、そこに佇んでいるのです・・・。
この映画のむごい死体を映し出したシーンの意図が感じられるような気がしました。


 そして、過去の過ちはその罪の大きさに比例して、背負っていく重みも大きいということは想像に難しくありません。主人公はまったく過去を抹消し、まるで別人のように第二の人生を生きようとしていましたが。最後に主人公が目の前にした湖のように、過去は 静かに佇み、そこに在るものなのかもしれません。
それに背を向け、遠く離れても、それは完全に消えず、以前と同じく存在している・・・。
もしかしたら、一生その湖に対面しなくてもいいかもしれないけど、もし偶然出会ってしまったら、素通りできるはずがなく、失うものも痛みもきっと大きいはずです。



でも、それらを避けて生きることなどできるのでしょうか。
本来動物とは生きていくために、争いは避けられないという性をかかえていますよね。悲しい性です。


 そして、この主人公の第二の人生・・・許されまじき過去のあるものは 幸せになる資格などないのか・・・。
いつでも人間、やり直しができるものなんですよね。
改心し、こう生きたいと強く願えば必ずかなうものなんだと 私は信じています。
主人公は耐えがたい痛みをこうむりました。修復不可能のように見えるほどの逆境。
信じていた父親、夫に裏切られ、騙されたと感じた家族の苦しみは相当だったに違いありません。しかし、この口惜しさ、許せないという感情に、彼を信じる想いが勝ったのです。それはトムが家族を愛し、家族に忠実に生きてきた歴史の蓄積が 家族にトムを再び受け入れさせたのです。
トムも苦しんだ、家族も苦しんだ、でもこの家族でもう一度やり直したいと無言で確認しあう最後のシーンが感動的でした。


 主人公の俳優、物凄い存在感でした。
優しく頼もしい父親の澄んだ瞳が、ビー玉のように濁った虚ろな瞳に変化したときは ぞぞっとしました。
私は『指輪物語』を観たことがないんで、彼の出演映画も初めてなのですが、これで一気に注目俳優の一人にリストアップされました。(笑)



* この映画、近所のショッピングセンター内の映画館で観よう!と思っていたら、翌日の金曜日に公開が打ち切られ、隣市までいかなければなりませんでした。といっても、バスで20分なのですが。(汗)

久々に訪れたそのショッピングセンター、昔とは様相ががらりと変わり、柄の悪い青年達がたむろする、怪しい雰囲気があり、びっくり。
映画館も 柄の悪いグループが数組いて、普通の人は私以外いず。(汗)
明らかに「バイオレンス」の言葉につられて観に来たような人たちばかりでした。

映画が始まってからも、前の席に脚を乗せ、カタカタと揺らしたり(席は遠かったが振動が伝わってきた)、高笑いをしたりと最悪。
暴力シーンでは、
「うおー、すげー。」
と感嘆し、SEXシーンやヌードで、
「ヒューヒュー。」
なんて言ってて、物凄く気が散りました。(涙)
文句を言おうにも、相手が相手で、奴らがいる側の耳をふさぐしかてだてがありませんでした。
普段、静かで心地のよい映画館で観ているため、こんな映画館があろうことは予想だにしませんでした。
二度と来ません、この映画館!






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最終更新日  2005年12月07日 23時30分55秒
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