Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2024年09月27日
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カテゴリ: 霊魂論


■第六講●解説-1/下部における逆転した植物生成プロセス
1.人間の下腹部においては機能的に逆転した植物生成プロセスが見出される。
 きょうお話しすべきことに関しましては、実際のところ私は少々気がかりなのです。と申しますのも、こういう事柄をお話しするのに三カ月ほどもかけることができましたら、そう簡単に、これらを単なる幻想であるとみなすことはできないでしょうが、次のような、さらに治療の特殊な面にまで入っていくべきことを、いわば完全に理解できるようにするためということで、これらの事柄をきょうのこの時間でざっと通過していくわけですから、単に並べ立てたかのように思われることも若干あるかもしれません。それでもやはり、私はできるだけ、これらの事柄はすべて十分根拠があり、それどころか今日の自然科学の基礎となっている事柄以上に根拠があることを、私なりの表現で示していきたいと思います。まず、導入部において、この第六講において述べられていく内容について、それが駆け足で説明されることに伴う「気がかり」が表明されています。この第六講で述べられる原則的なことは、「治療の特殊な面」についても完全に理解するための基礎になるものであり、いわゆる自然科学的な基礎づけよりも根拠のあるものだというのです。 シュタイナーは、どんなテーマについて論じる際にも、通常の学問の枠組みを越えたものを扱う際の危惧を表明しながらも、その在り方を否定するのではなく、それをさらに拡大するのが、精神科学的な方法なのだということを再確認することがよくあります。シュタイナーの著作や講義集などを読む際に重要なのは、それをいわゆる常識的な枠組みによる認識を拡大させながら読むことだと思います。もちろんそれは無批判に読むということではなく、その逆で、それがいかにさまざまな事象をよりよく説明できるのかどうか、また実践的によりよい展開が可能なのかどうかを検討していく認識努力を怠ってはならないということです。きょうはまず初めに、植物形成のプロセスそのものを、その宇宙的連関のなかに置いて皆さんにお見せすることから始めたいと思います。私たちが見てまいりましたように、人間においては、植物生成プロセスにおいて開示されているのとは逆のプロセスが、いわば機能的に働いています。従いまして、人間に対する植物界の直接の関係を見出すためには、この植物生成プロセスを少なくとも暗示的にここでご覧に入れておかなくてはなりません。皆さんが植物をご覧になると、植物はその形成プロセスにおいて、明らかに対立する二つの傾向を持っていることがおわかりでしょう。さて、この講義の最初には、植物形成のプロセスをその宇宙的関連の中において見ることで、人間においては、そのプロセスとは逆のプロセスが機能的に働いているということが示されます。そして、その植物形成のプロセスにおいては、対立的な二つの傾向があるというのです。一方は地球に向かいます。そして昨日すでに暗示しましたように、いわば樹のような植物においては、その幹のなかに地球がいわばまくりあげられていて、そのため樹の場合、花は、ふつう草のような植物や下等な植物が地球に根付くように、その葉とともに幹に根付いているのです。さて、一面においては、植物の地球へ向かう傾向へと私たちの注意が向けられます。けれども、他面において植物は地球から離れようとしているのです。植物は、単に地球の引力に対抗する機械的な力によって地球から離れようとしているのみではなく、その形成プロセス全体、それも内的な形成プロセスにおいて、地球から離れようとしているのです。花において起こっている経過は、根において起こっている経過よりもずっと、地上を越えたもの、地球外のものに依存していることでしょう。そしてこのように、花の形成が、本来地上的でない諸力に依存しているということを、私たちはまず見ておかなければならないのです。なぜなら、花・種子形成プロセスを花の外部に導いていくために、植物によって用いられる諸力、他ならぬこのプロセスが、皆さんに先日の講演で暗示しました、人間における機能的に逆転した植物プロセスのために必要になるということがおわかりにになるでしょうから。その二つの傾向のひとつは、地球に向かうものです。つまり、根の向かっている方向性だといえます。もうひとつの傾向は、地球から離れようとするもので、種子形成において起こっているプロセスです。そのプロセスは、地球外のものに依存しているといえます。この、人間における逆転した植物プロセスは、人間の下腹部において、排泄、分泌、そして性(セクシュアリティ)の根本にも関係するすべてのものにおいて、見出すことのできるものなのです。このように、私たちが人間と植物のこういう関係を探し出すときこそ、植物の地球上のプロセスと同様地球外的なプロセスもまた、個別的に示されるのです。人間の下腹部においては、機能的に逆転した植物生成プロセスが見出されます。排泄、分泌、性の根本にも関係する下腹部において、花・種子形成において起こっているプロセスが逆転したプロセスとして現われているのです。
参考画:spaceship tree




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最終更新日  2024年09月27日 06時10分10秒
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