不審船

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2002年09月25日

昨今、世間を騒がせている、北朝鮮の日本人拉致問題。

ニュースを見ても遠い世界の出来事と思っていました。
（イカンですね～）

そして先日、拉致された日本人の安否情報が発表されたと共に、
その他にも拉致されたかも知れない人というのが、
ゾクゾクとニュースに出て来る様になりました。

で、昨日、私が新潟県人だと知っている会社の子に言われました。
「なんか次々と拉致疑惑の人の名前があがってるけど、

居る訳ナイじゃん！
キミキミ、新潟は広いのだよ。
いくら田舎でも同じ町の人だって、顔を知らない人が沢山いるんだからねっ！（＾＾）

この話をしている時に、私の脳裏にかすかな記憶が甦ってきた。

ず～っと昔、たぶん私が小学生の頃だったと思う。
私の田舎は、新潟のとある海沿いの町。
ウチの２階からは、日本海が見える。

ある日、ウチのとーちゃんが言っていた。
「近くで外国の船が見つかって、それを隣の町の港まで運んできた。
　で、中を捜索してみると、乗組員らしき人の死体（それも死後数ヶ月経過したヤツ）が
　多数見つかった。

　しかし死後数ヶ月たった死体なので、死臭が激しくて、
　隣の町は、その臭いで臭くてたまらない。」

それを聞いた私は、何を思ったのか、
「ねぇ、船が見てみたいよ！」
そして私ととーちゃんは車で10分程の、隣町の港に行ってみた。

大きさはソコソコなのだが（子供の目で見たから、そう思っただけかも？）
木造で、本当にオンボロの船だった。
それこそ、船体の木が腐りかけている様な船だった。

そして船体には見たこともない文字が。
たぶんハングル文字だったと思う。
ハングル文字など見たことも無い私は「ヘンなの～？」くらいにしか思わなかったと思う。

「へ～え・・・・・・・・」
と、ひとしきり見物して、私ととーちゃんは家へ帰った。
ちなみに、その時は死臭はしませんでした。

それから、とーちゃんがこんな話をした。
「いっぺんに沢山の死体があったから、棺桶が足りなくって、
　棺桶屋（そんな商売があるのか？）が大忙しだってさ。」
そりゃそうだ。
田舎の小さな町だもの。
そんなに棺桶の予備（？）がある訳はないよね。

ちなみに、この船の事はそんなに話題にはならなかった様な・・・・・・・・？
もしかしたら大人の間では噂になっていたのかも知れないけど、
子供の私はニュースを見る訳でも、新聞を読む訳でもないので、
この出来事は、そのまま私の記憶から消えて行った。

しかし今、改めて思うと、アレはいわゆる「不審船」だったのか？
（ただの「難破船」って可能性の方が高いと思われますが・・・・・・・・・）
だって拉致された人が居なくなった時には、結構近くに不審船がいたって言ってるでしょ。
あの船も誰かをさらおうとして、物色していた船なんだろうか？

あっ、もしかしたら私がさらわれてた可能性もあるわけ？？？
イヤ～ン、怖いじゃ～ん（T_T）

・・・・・・・・・・・でも、見るからにアホづらしたアタシなんか、
　　　　　　　　　　　好き好んでさらって行かないかな（＾＾；

確かに思い出してみると、「ヘンな船が沖にいる」とかいう話を
何回か聞いた事がある様に思われる。
北朝鮮も新潟沖あたり（佐渡島かな？）を拉致の拠点にしていたと
公表していたという話も聞いた。

ちゅ～事は、ウチの町近辺にも不審船が居てもオカシクなかったりするのよね・・・・・・・

そんな事を考えると、ちょっとゾ～っとするチョキなのでありました。

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