2004年11月23日
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バートン・フィンク <【UPJ】1枚買って1枚もらえる!キャンペーン第4弾商品>
 と言う訳で、本日の映画は「バートン・フィンク」です。
 まずはストーリーです。
 1941年、ニューヨーク。社会派劇作家バートン・フィンク(ジョン・タトゥーロ)は、庶民を祝福した芝居の成功により一躍有名人となり、ハリウッドからも映画のシナリオ依頼として招かれることとなります。そしてロサンゼルスへやってきたバートンは、仕事場としてさっそくホテル「アール」にチェックインするのですが、そこは薄暗くて不気味な雰囲気が漂っており、あまり居心地の良いホテルではありませんでした。さらに部屋の中は暑苦しくて蚊まで飛んでおり、いくらバートンがタイプライターに向かっても、なかなか思うようには集中できませんでした。そんな中、隣室からは不気味な笑い声が聞こえてきて………、 と言った感じです。
 この映画はカンヌ映画祭で3冠(グランプリ、監督賞、ジョン・タトゥーロの主演男優賞)を獲得した秀作で、もともと実力のあったコーエン兄弟が、その名を一気に世界へ知らしめる事となった作品でもあるのです。
 まあ内容的にはシュールな作りとなっており、かなり個性の強い作品ではありますが、ストーリー運びがとても丁寧(ていねい)に作られていますので、誰にでも呑み込めて楽しめる物語となっています。
 とくにこの映画はそのシュールな映像が素晴らしく、映像がセリフ以上に色々な物事を物語っているのです。中でも、人の気配が感じられないホテルの廊下に大量の靴が並んでいたり、壁紙がゆっくりと剥れてくる様子などは、まさに何かのメッセージ性を感じてしまうでしょう。
 登場する人物たちもみんな灰汁(あく)が強く、人の話を聞かないキャピトル映画の社長リプニック(マイケル・ラーナー)や保険セールスマンのチャーリー(ジョン・グッドマン)とのやり取りなどはひじょうにコミカルで、間違いなく笑えるはずです。

 この映画でしか味わえない独特の映像美はそれだけでも必見の価値がありますので、未見の方にはとくにお勧めしたい作品です。

監督・脚本 ジョエル・コーエン/イーサン・コーエン
制作年  1991年
制作国  アメリカ
上映時間 116分
ジャンル ドラマ
出演   ジョン・タートゥーロ/ジョン・グッドマン/ジュディ・デイヴィス/マイケル・ラーナー/ジョン・マホーニー/トニー・シャルーブ/ジョン・ポリト/スティーヴ・ブシェミ/ミーガン・フェイ





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最終更新日  2004年11月23日 22時51分07秒 コメント(5) | コメントを書く


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