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2007年12月11日
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テーマ: 映画と原作(88)
カテゴリ: 日本文学
出版社 / 著者からの内容紹介

バチスタ・スキャンダルから9ヵ月後、愚痴外来田口&ロジカル・モンスター白鳥コンビが帰ってきた!


映画「チームバチスタの栄光」
ナイチンゲールの沈黙 OFFICIAL WEB SITE
「このミス」大賞受賞作家 海堂 尊のホームページ 宝島社

☆☆☆ 申し訳ありません。  ☆☆☆
楽天さんのスパム対策 にて、コメントTBが入りにくくなっております。お返事は、こちらで入らないときは、ご訪問掲示板にて、させていただいてます。ご了承いただきたくお願い致します。ご不便おかけして申し訳ありません。 m(_ _)m  





大学病院、厚生労働省、警察庁、権力の三竦み ……面白すぎる構図。デビュー作にしてこのミス大賞受賞作『チーム・バチスタの栄光』から 田口&白鳥コンビ が、加納警視正を引き連れて帰ってきた。


東城大学医学部付属病院、 小児科病棟 に勤務する浜田小夜。担当は、眼球に発生する 癌網膜芽腫(レティノブラストーマ)の子供たち 。
眼球を摘出されてしまう彼らの運命に心を痛めた小夜は、子供たちのメンタルサポートを 不定愁訴外来・田口公平 に依頼する。

その渦中に、 患児の父親が殺され 、警察庁から派遣された 加納警視正 は院内捜査を開始する。小児科病棟や救急センターのスタッフ、大量吐血で緊急入院した 伝説の歌姫 、そこに 厚生労働省の変人・白鳥圭輔 も加わり、事件は思いもかけない展開を見せていく…。


感想

大ヒットの『チーム・バチスタの栄光 』に比べると、パワーダウンしたとの感想が主流のようですが、そんなことないです。逆に、前作のスーパースターな、天才外科チームのお話より、 人間臭さが深まっていて、読みやすかったです。 新たな人物も掘り下げられていてね。 人間関係ではなく人間そのものに力点を置いた上での人間同士の軋轢、痛快な丁々発止の舌戦 、健在です。


東城大学の医療スタッフや内部事情が、濃く描かれているのが面白いです。 現在勤務の人々だけでなく、過去の伝説や経緯や、あだ名、科ごとの特色や、現場の雰囲気が、とにかく生き生きしてます。


今回のお話の中心となる、 小児科病棟 。

それまで負け犬根性が染み付いた小児科病棟は、猫田看護師長の指揮で雰囲気を一変。吹き溜まりとされていた病棟が、今では<白髭皇帝の殿前軍>と称せられ、速水救急部長率いるICU病棟が<"将軍(ジェネラル)”の近衛兵>と呼ばれ比肩され並び称せられる様になった 。

こんな表現がたまりません。猫田師長のような上司、頼れるけど怖い。。

「小さなミスが積もり積もって いつか大きなミスがおこる」

ヒロイン小夜は、ナイチンゲールの歌声を持つ看護師。心の闇を抱えていて 子どもたちや仕事について真面目に取り組んでいます。対極的なのが、目立った事件を起こしはしないけど、 小ミスを連発する中堅の内山医師 。こういう人いますよね。。っていうか、自分だってこういう風に考えるだろうとも思うのです。こんな現場で真面目にやってたら自分の人生なんて無いも同然。 でも、人の生き死にや、病状によっては将来に大きな影響が出る医療の現場で、通常のOL感覚で働くことは、怖いことです。 こういう人には担当医師になって欲しくない。 そんな内山医師の存在は、直接の事件に結びつきはしないけど、背景のいくつかの小さな要因のひとつと感じさせ、奥深い。 
担当医師のくせに、患者の子どもの目のことを、「だって、あたしの目のことじゃないし。」医師である資格ないんじゃなかろーか。、こんな医師、ほんとにいるんですか~~。いや、意外とこういう人ばっかりなのかも。。国家試験では、適正とか優しさとか、、そういうのは計れないのが残念だ。
彼女がラストで移動になる時、溜飲が下がりました。でも、それで彼女の人間性が変わるとも思えませんが。


「子どもと医療を大事にしない国に未来はない」


さすが現役医師の言葉。今の日本の医療の現実なんですね。何とか改善されて欲しいです。


そうそう、これはミステリ小説です。それについては、それほどでもないけど、他が深いので、ミステリ部分が浅いのは気になりませんでした。










 著作 感想

田口&白鳥コンビ

第一弾 チーム・バチスタの栄光
第二弾 ナイチンゲールの沈黙
第三弾 ジェネラル・ルージュの凱旋
第四弾 イノセント・ゲリラの祝祭


 その他
螺鈿迷宮
ブラック・ペアン
夢見る黄金地球儀
死因不明社会
医学のたまご
ジーンワルツ
ひかりの剣








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最終更新日  2009年07月02日 20時30分37秒
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