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ジョニー・デップ


2009年07月19日
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カテゴリ: カテゴリ未分類


このミステリーがすごい 2009年版 海外編 第3位

【内容】



【このミステリーが凄い】より紹介文


ボストンの街と命運をともにする一家の物語

 かつてボストンといえば、真っ先に思い浮かぶ名はロバート・B・バーカーだが、今はこの人だろう。デニス・ルヘイン。ルヘインは、私立探偵パトリックとアンジーのシリーズ、『ミスティック・リバー』、『シャッター・アイランド』と、ボストンとその近郊を舞台に小説を書き続けているl。そのルヘインの新作は、第一次大戦の末期、ロシア革命の余波が押し寄せるこの東海岸の街を襲った、労働者の権利をめぐる変革の嵐を描いた歴史小説である。
 トマス警部は、地の塩としてボストンの地に根をおろすゴグリン一家の長で、長男のダニーもまたボストン市警に奉職の身だった。時おりしも、第一次大戦による財政状況の疲弊から、一般市民ばかりか警察官の間でも、劣悪な待遇の改善を求める声があがっていた。ダニーは父親の命を受け、署内の急進グループを内偵していたが、持ち前の人望の厚さから、彼らの側の先鋒として担ぎ上げられることとなり、その結果、父親との折り合いを悪くしていく。
 一方、地元ギャングとの諍いから、オクラホマの地を追われたルーサーという黒人がボストンに流れ着いた。ゴグリン家に雇われるようになったルーサーの歯に衣着せぬ態度にダニーは密かに好感を抱き、思いを寄せる使用人のノラとともに、三人の間に信頼関係を築いてく。しかし、不景気の加速や労働運動がエスカレートしていく中、時代の波は緊急を告げ、そんな彼らを飲み込もうとしていた。
 断っておくが、ミステリーではない。描かれるのは、ボストンの街と命運を共にするかのようなゴグリン一家の家族の絆である。時代の荒波にもまれ、虚飾を剥ぎ取られても尚、血の絆は家族を結びつける。本作はある一家をめぐる数奇な確執の物語と呼んでも差し支えないだろう。背景に描かれる歴史的風景の精密さも見事だが、断章におかれた球聖ベーブルースの挿話が印象深い。


【感想】

『警察署長』 『警官の血』 佐々木譲著、系作品。

ロバート・B・バーカーも、デニス・ルヘインも、読んだことありません。
なにせ、とにかく全編、男くさい。男くさいというと、
ハードボイルドって、ちょっと苦手。男性のためのジャンルという感じ。

警察小説は、最近おもしろい。
上にあげた、二作品は、超お気に入り。
初、ルヘイン作は読みやすかったです。人物が生きているみたいで、描き方も多面的。
『ブラック・ダリア』 のジェイムズ エルロイや、 『夜の記憶』 のトマス・クックの、暗鬱さ、ダークさが、ズシーッと重くのしかかり、くるし~っという感じはなく、これなら、著者の他作品もいけるかも、と感じました。


この『運命の日』も、いかにも骨太な男たちの物語。
しかも、アイルランド系警官一家の話ですから、アメリカ創立歴史モノに興味がある人には、ヨダレを垂らしたくなくお話に間違いありません。 

ホラーや『スパイダーマン』で人気の監督が、骨太な歴史物語をどう撮るのか、お楽しみというところですね。
本作では、黒人主人公の悶着以外は、マフィアにそれほどページを割いてません。
時代が、まだ<禁酒法制定前>なので、マフィアもそれほど幅を利かせていなかったのか。
マフィア家系とはまったく別の、警官一家の家族のドラマ。
そしてボストンの警察内部組織、労働組合をめぐる。



アメリカ史が、また、ちょっと勉強になりました。
ほんとに、人種のルツボの国ですね。



舞台のボストンといえば、日本人にも馴染み深い。
なにせ<レッド・ソックス>、松坂くんのチームの街。
クールで、理性的な、オシャレな街というイメージでしたが、こんなに混沌とした時代があったんですね。
戦争で、国内はひどい財政赤字、警官の給料はバスの運転手や、最低賃金より、更に安い。
ウン十年前から、昇給がストップ状態。
週に80時間勤務で、仮眠室は不潔。
制服や銃など装備の補充は、給料から差し引き。
超過勤務手当てなし。
勤務中の負傷や殉職にたいする手当てなし。
とにかく賃金アップや待遇改善に、どの職種も、国中ストライキや爆弾テロで、騒然としてる。でも、警察は公僕。組合なんてあり得ない。緊急要員に待遇改善の交渉など認められない。国にお金が無い時に、警官にそんなことはゆるされない。街を守ることが仕事だから。
アメリ合衆国最大の労働組合AFLへの加盟は悲願だった。
なんとか、警察のストライキは避けたいと願っていた。
街や市民は守りたい。
警官としての誇りはもちろんある。
でも、生活の改善はなんとしても必要だった。

時代のうねりを、ザッパンザッパン感じました。


アメリカの建国は、とにかく移民、移民、移民、、。
先に入国してきて、生活の基盤を作った者勝ちって感じ。 
祖父か誰かの世代で、アメリカに来て、必死で仕事し、結婚し、家を持ち、子供をそだて、それで、街が形成されていく。。 
男は、とにかく、働いて、女房を守り、子供を育てて、なんぼ。
「家長の自分が、住まわせて、食わせて、いい学校に行かせてやる。」
それが男の誇り。ここは俺の家。俺の街。ダニーの父親たちの世代は、まさにゼロからの叩き上げ。自分が規範。アメリカという国をかたち作った、名もなき多くの男たち。


前巻、主人公ダニーは主に潜入捜査にかかわります。
社会主義者、ボロシェヴィキとかアナーキーとか、聞きなれません。
ロシア系やらイタリア系やら、、の活動家たちによる反政府集会へ変装し勉強し潜入捜査します。これは、父や取り巻きの指示によるのですが、こんな危険な囮捜査に息子を使うのか?っと不思議でした。
もし、バレても、最悪、叩きのめされる程度と思っている時代の悠長さ?
『警官の血』では潜入捜査した二代目主人公は、すっかり心を病んでしまいました。


後巻、ダニーは、とうとう警察の組合のリーダーに。
父や街のトップ人物らの不況を買い、溝が深まっていく。
この組合活動っていうのは、ホントに大変そうです。
山崎豊子さんのモデル小説 『沈まぬ太陽』 で、日本航空の組合委員長になった主人公は刑罰人事でアフリカに10年とばされてしまう。
社員のためが会社のためなのに。社員代表としての言動は、会社からはクレームでしかない。
貧乏くじ、わりに合わない、努力が実を結ばない、損。


もうひとりの主人公の黒人ルーサーは、ずっと後に生まれていたら、きっとメジャーリーグでブイブイ言わせていたことでしょう。残念な時代に生まれ、ヒーローになり損ねた男。


伝説の選手ベーブ・ルースがちょこちょこ出てきます。
この人物像が、また、、いかにも男。

すきなこと、野球と、酒と、女。

得意なこと、野球と、酒と、女。

でも、裕福な階層の人々には、労働者の騒動なんて、確かに他人事だったのでしょうね。



野球は、大人にも子供にも人気スポーツ。
メジャー・リーグの選手も、大人気。
レッド・ソックスとかヤンキースとか、野球好きな人には、うれしい章かも。






【映画化】

『ミスティック・リバー』    クリント・イーストウッド監督
『愛しき者はすべて去りゆく』 べン・アフレック監督(日本未公開)
『シャッター・アイランド』   マーテイン・スコティッシ監督(現在撮影中)
『運命の日』          サム・ライミ監督により映画化決定。








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最終更新日  2009年10月13日 18時39分55秒


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