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今日の昼下がり、葛飾区は立石の街を訪れた。地域性なのか、それとも時間帯なのか、タカラトミー新社屋の周りは子供だらけ。緩やかに街に調和するこの建物が、あたかも公園の中心に置かれた彫刻か何かであるように、その周りを子供たちは駆けずり回っている。壁の陰に隠れる子、エントランスの方へ走っていく子、ガラスの中を覗き込む子。良く見ると、ガラス張りになっているところの一部が、玩具のショーウィンドウになっている。なるほど、子供を楽しくさせるオーラが沸いている訳だ。やっぱりこの一帯は「玩具の街」だ。 その帰り道、この近くの寮に引っ越した友人から届いたメールを思い出す。「タカラトミーの目の前の小さいおもちゃ屋さん。もし、時間があったら覗いてみてください。少しだけ、臼木さんがおどろくものがあります。ヒントは、独楽。」 「利益計画説明会」なんて、固いお題で訪れていたので、実は半ば諦めていたのだが、遅めのお昼ごはんに招かれて外に出た際に、ちょうどその店の前を通り掛かったのだ。「すみません、友人に、そこの店に立ち寄るよう言われていたのを思い出しまして。ここで失礼します。有り難うございました。」そこは、目の前のタカラトミーとは対照的な、とても小さなお店。そして、素朴、且つ、デザインの洗練された、スイスやドイツの玩具のお店。スイスの「Naef」社などは有名であるが、今まで見たこともない珍しい代物がたくさんあった。 お店の人に話し掛けてみる。「コマに執着しているような、細長い男は来ませんでしたか?」「もしかして、この独楽(ショーケースの中にあった、ガラス瓶に入ったコマを指して)をプレゼントされた方ですか?」「あ、その通りです。」「あのお客さんは、最初はお連れさんと来て、次はお独りでお越しになりました。」「はは、やっぱり彼は独楽ですね。」 私がかつて、そのメールくれた友人に「コマ」を贈ったのは、日頃のお礼、兼、ちょっとした悪戯だった。「コマって、漢字でどう書くか知っている?独りで楽しむ、って書いて、独楽と言うんだ。」彼は昨年結婚したばかりであるが、元来、彼はかなりの研究者肌(没頭タイプ)だ。友達であろうと、彼女であろうと、すぐに放ったらかしにしてしまう癖がある。いや、かつてはそうであったと、ここでは言っておこう。 ところで、確かにこの店には、今まで見たこともないユニークな独楽がたくさんあった。(タカラトミーのショーウインドウと対峙しているのも面白かったが…)私は、決して社交辞令などではなく「また、ゆっくりと見に来ます。」と告げて、この店を後にした。【お願い】この店の名前を見てくるのを忘れてしまいました。どなたかご存知の方がいらしたら、教えて頂けませんか?
2007年01月31日
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