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【楽天ブログに残していない過去に読んだ小説の中でEvernoteにメモが残っているものは当時の日付でそのままの内容でアップしています】2013年6月19日 ★★★すべてがFになるに続くS&Mシリーズ第2段を期待して読んでみた。同僚の誘いで低温度実験室を訪ねた犀川(さいかわ)助教授とお嬢様学生の西之園萌絵(にしのそのもえ)。だがその夜、衆人環視かつ密室状態の実験室の中で、男女2名の大学院生が死体となって発見された。被害者は、そして犯人は、どうやって中に入ったのか!?人気の師弟コンビが事件を推理し真相に迫るが……。究極の森ミステリィ第2弾。(BOOKデータベースより)実験中に行った院生の殺人に過去に失踪した院生の死体も見つかり、その解明をしていくと言う内容だったが衝撃的だった前作に比べてかなり物足りなく感じた。殺人の動機が弱くトリックにも驚きがなく一気に読み進める事が出来なかった。第3段を期待してシリーズを読み続けるか判断したい。
2024.03.24
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【楽天ブログに残していない過去に読んだ小説の中でEvernoteにメモが残っているものは当時の日付でそのままの内容でアップしています】2013年4月28日★★★★孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季(まがたしき)。彼女の部屋からウエディング・ドレスをまとい両手両足を切断された死体が現れた。偶然、島を訪れていたN大助教授・犀川創平(さいかわそうへい)と女子学生・西之園萌絵(にしのそのもえ)が、この不可思議な密室殺人に挑む。新しい形の本格ミステリィ登場。(BOOKデータベースより)限りなく★5つに近い面白い作品だった。シリーズものなので完読後、最終的に判断したいと思う。絶対わかるはずのない難題を主人公の犀川が解明してしまうが疑問に思う部分も少しあった。コンピュータ関係に詳しくない人には理解しにくい部分があったがそれを差し引いても最後まで一気に読めた一冊だ。
2024.03.24
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2024年3月24日★★★★今月に入ってすぐ最近話題作を出していて気になっていた浅倉秋成の「六人の嘘つきな大学生」を読んだあと、嫁さんと二人で体調を崩して読書どころではなかったのですが、やっと体調も戻ってきたので、次は何を読もうかと本棚を眺めていると、分厚い森博嗣のS&Mシリーズ10冊の残り3冊が目にとまり、あー確か「幻惑の死と使途」と「夏のレプリカ」を続けて読んだあと、次の作品が分厚いので躊躇したのを思い出しだが、何故か今なら読めそうな気がして、なにはともあれ久しぶりにS&Mシリーズ第8作目を読んでみることにした。避暑地にある別荘で、美人姉妹が隣り合わせた部屋で1人ずつ死体となって発見された。2つの部屋は、映写室と鑑賞室で、いずれも密室状態。遺体が発見されたときスクリーンには、まだ映画が……。おりしも嵐が襲い、電話さえ通じなくなる。S&Mシリーズナンバーワンに挙げる声も多い清冽な森ミステリィ。(BOOKデータベースより)S&Mシリーズの第8作は、今までと全く違い大部分が本作の主人公と思われる笹木という男の回想シーンで構成され、途中に萌絵と犀川が語るという趣向を変えた作品でした。西之園家の別荘に向かう車中で萌絵が犀川にある事件について語る。その事件とは嵐の夜に避暑地にある別荘の隣り合った部屋で姉妹がそれぞれ死体となって発見され、いずれの部屋もいつものパターンで密室である。二つの部屋は映写室と鑑賞室で、死体が発見されたとき、スクリーンは映写中だったらしい…。笹木の回想シーンでは事件の関係者から様々な仮説が披露されるという推理合戦でなかなか興味深い話が続くのだが最後はただの回想ではなかったのだ…。うーんやっぱり騙される私でした…。本作は今までと違った形で楽しめましたが、気になる方は実際読んで確認して下さい。既にS&Mシリーズの最初の作品「すべてがFになる」を読んで以来、約10年が経過するが完全制覇まで残り超分厚い2冊となったので、躊躇せずに読んでみたいと思う。
2024.03.24
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2021年9月3日★★★★先日、久しぶりに読んだ森博嗣のS&Mシリーズの「幻惑の死と使途」では有里匠幻殺害および遺体消失事件とある事件が同時進行しているように書かれている。また章も奇数のみと変わった章立てにもなっている。そのもう一つの事件とは、それが本作「夏のレプリカ」である。なにはともあれこれは続いて読んでみるしかないでしょう。T大学大学院生の簑沢杜萌は、夏休みに帰省した実家で仮面の誘拐者に捕らえられた。杜萌も別の場所に拉致されていた家族も無事だったが、実家にいたはずの兄だけが、どこかへ消えてしまった。眩い光、朦朧とする意識、夏の日に起こった事件に隠された過去とは?『幻惑の死と使途』と同時期に起った事件を描く。(BOOKデータベース)本作は前作とは全く謎解きのスタイルが違うため、前作を読んでいなくても楽しめるとは思うのだが、前作を読んでいる私が感じるのだから多分読んでいるうちに前作が気になるはず…。内容はというと前作で高校からの親友である萌絵と再開した杜萌、萌絵たちと有里匠幻のマジックショーを観た後、約ニ年ぶりの実家へと向かう。杜萌は誰もいない実家で仮面の誘拐者に捕らえられ、家族は簑沢家の別荘に拉致されていた。全員無事に保護されるが、犯人グループの二人が射殺され別荘外の車で発見される。そして実家にいるはずの盲目である杜萌の兄、素生も姿を消していた…。殺人事件ではあるが前作と比較するとちょっと地味である。二つの事件を同時期に設定する理由を考えると読者にニ冊を購入してもらうための出版社の思惑か?と考えてしまうが、他に理由を一つあげるとしたら人の輪に囲まれた今の萌絵と孤独なままの杜萌、この二つの事件がそのまま二人の今を表しているようにも感じられる。まあ、前者が有力でしょうが…。本作では犀川の活躍する場は殆どない。萌絵と杜萌の物語なのは確実だ。シリーズの中でも異色の作品だが、こういったパターンもまた良いと思う。
2021.09.04
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2021年8月22日★★★★7月後半からオリンピックなどがあり復活した読書が中断していたが次はシリーズものをと本棚から未読のものを探して見つけたのは「すべてがFになる」を読んだのが2013年4月、それから途中にテレビドラマ化して話題になったりしたS&Mシリーズを第5弾の「封印再度」以来約3年半ぶりに読んでみた。「諸君が、一度でも私の名を呼べば、どんな密室からも抜け出してみせよう」いかなる状況からも奇跡の脱出を果たす天才奇術師・有里匠幻が衆人環視のショーの最中に殺された。しかも遺体は、霊柩車から消失。これは匠幻最後の脱出か?幾重にも重なる謎に秘められた真実を犀川・西之園の理系師弟が解明する。(BOOKデータベース)本作は本文中でも触れているが次作の「夏のレプリカ」と同時期に起きた事件として描かれ、章立てもそれを意識した形の奇数章のみから構成せれている。個人的に過去作品の中でも「すべてがFになる」に次ぐベスト2作品だと感じる。内容はというと奇跡の脱出を得意とする天才マジシャン有里匠幻。その脱出ショーの最中に彼は何者かに刺殺された。さらに彼の遺体は葬儀中の霊柩車から消失したのだ…。例によってたまたま出会せた萌絵が事件に深入りしていき、それに駆り出される犀川とパターンはいつもと同じです。マジックのタネ(ミステリーのトリック)を知ってしまえば、なあんだと思うのだかそれを探してどこか夢中にさせられている自分がいます。文庫版の解説を書いているのは二代目引田天功氏で決死の脱出ショーをテレビで観ていたころが懐かしい。シリーズ10作を最後まで付き合うと断言して読み始めたS&Mシリーズだか残りはあと4冊、本作と同時期に起こった事件を描かれた「夏のレプリカ」が気になるので続いて読んでみようと思う。
2021.08.23
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2017年12月6日★★★先月半ばに4ヶ月以上読了していなかった私の読書を復活させてくれた岡嶋二人の作品を読み終わり、さぁ次は読書途中の2冊を片付けるかと、先に読み始めたのが「すべてがFになる」で2年前にテレビドラマ化して話題になったS&Mシリーズ第5弾を第4弾の「詩的私的ジャック」以来約2年半ぶりに読んでみた。50年前、日本画家・香山風采は息子・林水に家宝「天地の瓢」と「無我の匣」を残して密室の中で謎の死をとげた。不思議な言い伝えのある家宝と風采の死の秘密は、現在にいたるまで誰にも解かれていない。そして今度は、林水が死体となって発見された。二つの死と家宝の謎に人気の犀川・西之園コンビが迫る。(裏表紙引用)うーん、出張中とはいえ、読み終えるのに1月近くもかかってしまった…。森博嗣の作品で最初に読んだ「すべてがFになる」でこの作家にハマったかと錯覚しただけなのか、またまた遅読パターンに逆戻りしてしまった感があります。内容としては鍵の謎解きを交えた森博嗣の作品の定番である密室殺人で他の作品同様に本作も解読不能のトリックが仕掛けられているのだが結末がいまいちで期待外れだった。また、最後の犯人を犀川がわかっていながら警察に知らせないなど、なんとも納得がいかずもやもや感が残った作品だった。犀川と萌絵との恋の進展に書面をかなり使っていたのが、私にとっては救いだったような気がします。前回も書いたがシリーズ10作を最後まで付き合うと断言した以上、次こそは期待にこたえて欲しいと願うばかりです。その次作を手に取るのはいつになることか…。
2017.12.06
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2015年5月21日★★★昨年「すべてがFになる」がテレビドラマ化して「笑わない数学者」の続きが気になっていたS&Mシ リーズ第4弾を約1年ぶりに読んでみた。大学施設で女子大生が連続して殺された。現場は密室状態で死体には文字状の傷が残されていた。捜査線上に浮かんだのはロック歌手の結城稔。被害者と面識があった上、事件と彼の歌詞が似ていたのだ。N大学工学部助教授・犀川創平とお嬢様学生・西之園萌絵が、明敏な知性を駆使して事件の構造を解体する。(裏表紙引用)うーん、なんと読み終えるのに11日もかかってしまった…。森博嗣の作品で定番化したイメージがある密室殺人だが本作も同様でどんなトリックが仕掛けられているのか期待して読んだのだが、今回は科学的な要素を入れただけで終わり期待外れだった。また、最後の犯人の殺人の動機がいまいち明らかにされず、妻の殺人をその夫が隠すために殺してしまったという結果だけでなんとも納得がいかずもやもや感が残った作品だった。犀川と萌絵との恋の進展?は面白おかしく読めたのが救いだったような内容で残念。シリーズ10作を最後まで付き合うと断言したので次作には期待したいと思うが、次が同じようなら撤回するしかないよなぁ…。
2015.05.22
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2014年5月28日 ★★★★ 冷たい密室と博士たち以来約1年ぶりS&Mシリーズ第3弾を読んでみた。数学者の天王寺博士の住む館、三つ星館に天王寺家一同が集まるパーティーに犀川と萌絵が招待されたがそこでオリオン像が消えるというマジックを見せられる。その後に起こる殺人事件の真相を犀川と萌絵が解明するという理系ミステリーである。途中出てくる数字の謎解きは私には全く解けなかった。毎日PCで数式などをプログラミングしているというのに…。森さんもう少し易しい問題出して下さいな!。シリーズ10弾まで続くが最後まで付き合ってみたいと思lう。
2014.05.28
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