ホンダT360公道復帰

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2003年01月25日
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マニホールド(吸入管)はキャブレターから気化したガソリンをシリンダーに導くただの管ですが、T360のは2重構造にし中に水が循環してます。(写真はキャブレターにあり)
最初、たかが360ccのエンジンに なんでこんなに複雑にするのか不思議でしたが、理由が有りました。

T360設計者中村良夫の戦前果たせなかった夢?
撃墜されたP51マスタングのエンジン・マリン61型の調査をした中村は、マリン61型(ロールス・ロイス)が、ただ機械というよりも工芸品、芸術品に近いまで加工、仕上げがされていたと書いてます。
特に過給機ケーシングは一体構造だとばかり思っていたら「分解していくと壁面は精密な2重構造となり内面には冷却水が還流していて愕然とした」と書いてます。
当時日本は複雑な工程を避けていたのに対して、まったく正反対の方向だったので衝撃を覚えたとあります。

中村が戦時中物資不足で出来なかった事をT360エンジンで試しているのでは?
このエンジンは芸術品だと思う。







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Last updated  2003年01月25日 15時21分53秒
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