2004/10/22
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テーマ: 社交ダンス(9449)
講談社のモーニングという雑誌に以前連載されていた、「ぶっせん」という仏教専門学校の話をご存知でしょうか。その中で、ある講師がこんなことをいってました。「人間には二種類ある。肉体派の人間は、自分を鍛えているとき、がんばってるぞエクスタシーに快感を覚え、知性派の人間は、何かを考えぬいて、分かったぞエクスタシーで快感を得るのだ」

ダンスの場合、だけではなく、多分あらゆる分野において、この両方から快感はやってきます。

「どうしたら、あんなふうに踊れるんだろう」いつもその疑問が頭から離れません。そしてあるとき、はたと気付くのです。「こうすればいいんだ」そのとき分かったぞエクスタシーが脳内を満たします。

今度は、それを筋肉が記憶するまで繰り返し練習します。もう足は重いし、身体から湯気が立ち上って、息も絶え絶えです。それでも「よし、もう一度!」自分に気合を入れるとき、がんばってるぞエクスタシーが体中を駆け巡るのです。

こういった快感に誘導されて、野球でも、書道でも、ゲームでも、「好き」なことは続けていけるんでしょうね。ただ、どんなに好きなことでも休養は必要だと思うんです。

冬中、仕事とダンスの練習に明け暮れて疾走してきた私たちは、C級昇級を決めて、自分たちにご褒美をあげることにしました。ダンス以外に私たちが好きなこと、ビール+温泉+美術鑑賞のセットです。

2000年4月中旬、箱根はまだ桜が咲いていました。箱根湯本の手前に地ビールレストランがあり、そこで夜に飲むビールを買い込むと箱根小涌園へ。

ここには水着で入れる色々な種類の温泉があって、一日中楽しめます。温水プールもありましたが、誰もいないのをいいことに、「水中ルンバウォーク」を行ったり来たり。しかしこれはお勧めできません。このせいで次の日ウルトラ筋肉痛に悩まされ、何しに温泉に来たんだか分からなくなってました。

次の日は、箱根ガラスの森美術館で、すばらしいガラス作品を堪能し、自分でもガラス工芸体験教室でイヤリングを作って、園内のレストランで昼食。ここで、冷汗ものの事件がありました。



誓っていいますけど、お酒飲んでません。

ほかの観光客の方達もランチを食べてるレストランで「踊る」って何を?競技会ではいっつもめちゃめちゃ緊張して、ガチガチの人が、なんでレストランで踊るの?

私はこのときほど自分のパートナーの思考回路が分からなかったことはありません。結局、私が石のように固まって、イスから剥がれなかったので何事もなく終わりました。

この楽しい3点セットに味をしめた私たちは、ゴールデンウィークに大阪で開催されていた「フェルメール展」見学もかねて、京都の実家に帰りました。両親と4人で、宝塚にあるチボリカラカラテルメというスパに出掛け、またここでも懲りずにルンバウォークしてしまいました。

3月から自主練習のみで全くレッスンを受けていませんでしたので、この時とばかりに、ダンス教師をしている母に無料レッスンをしてもらいました。
ここで両親に、二週間前に箱根に行ったこと、レストランでの一件を話すと、

父「なんで踊らへんかったの?」

母「そや、お父さんもよく、おどろかー、いわはるで」

... 変なのはわたしのほうですか?
なるほど、これで彼の思考回路がはっきり分かりました。





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Last updated  2004/10/22 11:59:01 AM
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