真夏の競技大会（その３）

100万ポイント山分け！1日5回検索で1ポイントもらえる

7574824

HOME | DIARY | PROFILE

2005/08/01

(12)

テーマ：社交ダンス(8606)

カテゴリ：競技会関連

控え室は冷房が効いていましたが、それでも人いきれで30度近くはあったと思います。ドレスを着ようと思っても、汗でくっついてなかなか袖が上がってくれません。リーダーの方は、ウールの燕尾服なので、この暑いのに、毛布かぶってるような状態です。まだ踊ってないのに、玉のような汗が額に浮いていました。

私達が出場するスタンダードB級戦は、出場組数88組。種目は、ワルツ、タンゴ、スローフォックストロット、クイックステップの４種目です。

暑い夏に、無理して競技を入れなくてもいいだろうと思いますが、ただでさえ練習をさぼりぎみなスタンダードは、試合でも入れないと、ますます練習しなくなるので、自分たちに発破をかけるために必要なんです。

先週パーティで初めて着た「花嫁」のような白いドレス。今回が、競技会デビューでした。友達が作ってくれたアクセサリーをして、スタンバイ完了です。

と、ドレスの右手のあたりに、なにか四角いものがあたりました。

先週は気がつきませんでしたが、ドレスの中に、お守りが縫い込んであったんです。京都平安神宮のお守りです。

このドレスは、主人のおかあさんにもらったドレスですが、もともとは、京都にお住まいの裕福なご夫人のものだったそうです。何着もドレスを作って、豪華客船で世界中を回りながら、ご主人とダンスを楽しまれていたと聞いています。きっと、その方が、旅の無事を祈ってドレスに縫い込んでいたお守りなんでしょう。

「このドレス、神様がついてるよ。」

そう思ったら、サウナの体育館で踊る不安が少し軽くなりました。

時間短縮のため、ワルツ、タンゴの２種目を一緒に踊り、ヒートの最初に戻って今度はスローとクイックの２種目を一緒に踊る方式で、B級戦は進んでいきました。時刻は１時過ぎ。一番暑い時間帯に突入していきます。

最初のワルツとタンゴを踊り終えたところで、床が驚くほど滑るので、滑り止めをつけにもどりました。新しい靴なので、普通は滑らないはずなのに、窓を開けているからほこりが舞い込んでくるのか、ほんとうにツルツルです。みんなよく転ばないなあ。

スローとクイックを、無難に乗り切って一次予選終了。控え室に戻って鏡を見ると、大丈夫。まだ、お化粧は崩れていませんでした。これで、あと何回踊るんだろう。流れ落ちる汗を拭きながら、１本しか持って来なかったペットボトルをちびちび飲みました。
（つづく）