マイ・スィート・シューズ（その７）

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2005/11/03

(20)

テーマ：社交ダンス(8606)

カテゴリ：競技会関連

半分ふてくされたような感じで壁にもたれ、まだ白いままのマイ・スィート・シューズを眺めていました。今日が今年最後のJBDFの試合。Ｂ級昇級にりーチがかかっているので、あと１回、なんとか決勝に残れば、来年Ｂ級に昇級できたのに...。

はぁー...。がっくり。

するとそこへ、お気楽なうちのリーダーが、目を真ん丸くしてやってきました。

「残っちゃったよ。」

うそだー。スローでワルツ踊っちゃって勝ち残ってるなんてありえないよ。え？ほんとなの？なんでだろ。後半だから、先生方見てなかったのかな。それとも、そういうルーチンだと思ってくれたのかな。

とにかく、やりました！すぐに準決勝です。

教室で私たちにスタンダードを教えて下さっているＭ先生が、選手係でそこにいらして、「優勝狙っていくんだよ。」とおっしゃいました。

もう、こうなったら、なんでもありです。思いっきり踊っちゃうよ。広いフロアになって、12組ですから、ぶつかる確率はかなり低いはずです。フロアサイドから、2005楽天太郎さんが、大声で私たちの背番号を呼んで下さっているのが聞こえました。

ワルツを踊り終わったとき、「これはいけるかも。」と思いました。問題のスロー。今度はちゃんと頼むよーと思った矢先、三組が三つ巴の交錯。まずいなー。またPPからワルツになっちゃったら、今度こそ絶対まずいな。

踊り終わって、彼は仕切りに悔いていました。あんなに広いフロアなのに、なんでわざわざ人が集まっているところに突っ込んでいったんだろう、もう１回躍らせてくれないかなあ。

しかし現実は厳しいのです。結果、175組中、8位。準決勝を躍らせてもらっただけでも、おまけみたいなもんですから、これが今年の私たちの実力でしょう。また来年、スタンダードＢ級へのチャレンジは続きます。

私たちは２階のスタンド席にもどり、お弁当を食べながら決勝を観戦しました。新米で炊いたオニギリ、はちみつ梅入りにのり丸ごと一枚巻いてバリバリ。おいしいです。

表彰式で、選手権優勝の「2005楽天太郎さん」は、１メートル以上ありそうな巨大なトロフィー、洗面器みたいな巨大なカップ、なんだか４つくらいもらって、まるで、大相撲の表彰式みたいでした。

こういう凄い人もいるんだなあ。

何だか、別世界の出来事のような気がして、不思議と自分たちが同じフロアで踊っているという実感が湧かない、いってみれば、人の庭にお邪魔してるような感覚を覚えていました。

（つづく）

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