乾杯 | 社交ダンスA級への道

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2005/12/20

乾杯

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テーマ：社交ダンス(8695)

カテゴリ：その他

アンドレとカタリーナのレッスンの後、リーダーは後輩の結婚式に招待されていました。彼は礼服を着てレッスンにやって来ていたんです。銀座のレストランで、夕食を兼ねた結婚式。最近、こういうの流行ですよね。去年私のいとこもこんな感じの結婚式をしました。

彼は乾杯の音頭をとる係に任命されていました。

レッスンのあと、まだ時間があったので、近くの喫茶スペースのあるコンビニで、アップルパイなんか食べていた私達。彼は、誰もいなくなった頃を見計らって、乾杯の練習を始めました。そんな大役を任ぜられたのは初めてだったので、緊張していたのかもしれません。私に司会の役をやれと言います。

「それでは、ここで....（中略）....乾杯の御発声をお願い申し上げます。」

「ただ今ご紹介にあずかりました、○○です。このたびはご結婚おめでとうございます。思い起こせば....。」

「あのさ、思い起こさない方がいいよ。みんなグラス持って待ってるんだから、すぐ乾杯した方が絶対喜ばれるって。」

今思うと、私達って、なにやってたんでしょう。お茶のペットボトル片手に立っちゃって、店員さん絶対あきれてたと思う。コンビニの中ですから...。

「それじゃ、あと、何言えばいい？お二人の前途を祝して、かな。あんまり短いと、何かやれって言われない？踊ってみせて下さいなんて言われたらどうしようか？」

「そんなこと言われないって。もし言われたら電話して。今日は靴持ってるし、スタジオもその頃には終わってるし。」

駅で分かれたあと、彼は礼服用のシャツを買い、銀座の床屋さんでこざっぱりして、福引きで「別府温泉のもと」なんか当てて、会場に向かったそうです。

あんまり乾杯の音頭があっさりしていたので、みんなあっけにとられたとか、とられなかったとか。そしてやっぱり言われたそうです。「踊り見せて」って。

「いいですよ。うちの奥さん、近くで待機させてますから。呼びましょうか？」

進行役の方に「ちょっとお時間が。」といわれて諦めたそうですが、その頃私はと言えば、「待機」なんかしてるはずもなく、白子ポン酢なんかすすりながら、バンドのメンバーと居酒屋で盛り上がっておりました。

彼は２次会でカラオケに行って、大騒ぎし、うっぷんを晴らすかのように「乾杯」を歌いまくって、明け方３時半に帰宅。無事大役が果たせて良かったね。Kさん、どうぞお幸せに。

結婚式の定番　長渕剛　乾杯