2013/06/25
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テーマ: 社交ダンス(9449)
カテゴリ: 映画のはなし
ミュージカル版『レ・ミゼラブル』を映画化し、話題になった作品です。




オペラ好きの自分が言うのもなんですが、ミュージカルやオペラって映画にすると違和感ないですか?

大きな舞台の空気を通して伝わってくる歌はとても感動するんですが、映画になると近すぎてつい引きたくなるんです。

この距離感て結構重要。

とっても悲しい場面や、死にかけてる場面、大きな声を出してはいけない場面でも、映画ではいきなりアップで声を張り上げるのでちょっと待ってくれと思ってしまいます。

例えばジャン・バルジャンがコゼットとパリの街に逃げて来て、ジャベール警部に追いつめられ教会に逃げ込んだシーン。

いきなりハイトーンで来るんですよ。

追っ手が迫ってるんですから庭師に大声で歌いかけちゃダメですよね。





一方映画のいい所は背景を自在に変えられる事ですね。舞台の上では限られたスペース、大道具でいろんなシーンを表現する必要がありますが、映画となれば何でも可能です。



オープニングの徒刑場で船引っ張るシーンや、6月暴動のパリの様子なんか迫力ありましたよ。

ミュージカル版じゃなければ配役も大きく変わってただろうなというのも気になりました。





たとえばジャン・バルジャン役のヒュー・ジャックマンより、ジャベール警部役のラッセル・クロウの方がバルジャンぽいと思いませんか?

百戦連勝の グラディエイター の方が ヴァン・ヘルシング より力強そう。

ジャベール警部はもし私がキャスティング担当なら『ハリー・ポッター』シリーズでスネイプ役だったアラン・リックマンがいいな。





なぜそうならなかったかという理由の一つは『ミュージカル』だと思いました。

監督は特に、演じながら歌う事を役者に要求したと聞きますから、見た目だけじゃなく歌声もキャスティングの重要なポイントだったんでしょうね。

主役はテノールじゃなきゃだめなんですよ。

きっとラッセル・クロウは高い声でないんだと思う。







幼少期も大きくなってからも、どっちも似てませんでしたよ。

テナルディエ夫人は悪女演じるならこの人みたいなはまり役ヘレナ・ボナム=カーター。

アリス でも ハリー・ポッター でも存在感ありましたけど、この作品でもナイスです。





ストーリーの方はアニメ版とほぼ同じですのでご興味ある方は そちら

アニメとお話的に大きく違うのはファンティーヌのミゼラブル度合い。娘の医療費を捻出するために髪を切り歯を抜いて娼婦に身を落とします。

ジャベール警部とガブローシュもアニメでは生きてましたけど、こちらでは死にますね。

エポニーヌの妹も存在しません。原作ではどうでしたっけ?アニメ版限定なのかな。

ものすごく長いお話をぎゅぎゅーっと2時間にまとめてますので、なんかスカスカな感じは否めませんが、歌は聞きごたえがあるものが多かったです。





ジャン・バルジャンが己に問う『Who Am I?』とかファンティーヌの有名な『I Dreamed a Dream』、暴動のシーンで歌われる『民衆の歌』、そして片思いのまま死んで行くエポニーヌの『On my own』。

これらのいくつかはシドニーオリンピックの時にフランス選手団の入場行進曲としてメドレーで流れたそうです。

覚えてます?

私は覚えてません。





『レ・ミゼラブル』(原題: Les Misérables)は、2012年公開のイギリス映画。

原作はご存知ヴィクトル・ユゴー。ミュージカル作者はアラン・ブーブリルとクロード・ミシェル・シェーンベルクです。

予告編および公式サイトは こちら からご覧になれます。







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Last updated  2013/06/26 01:36:08 AM
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