2013/08/06
XML
テーマ: 社交ダンス(9449)
元世界プロ・ラテンチャンピオンのブライアン・ワトソンがレッスンビデオやレクチャーで繰り返し言っていたことがあります。

それは競技会で準々決勝、準決勝、決勝から一組ずつピックアップすると、ベーシックムーブメントにあきらかな差があるということなんです。

私たちはそのレッスンビデオをD級やC級くらいの頃によく見て、自分も言ってたんです。

『やっぱりベーシックなのよね。』

でも振り返ってみると、ベーシックの何が必要なのか具体的には分かっていなかった気がします。





スタンダードでも『ワルツのナチュラルターンを見ただけでレベルが分かる』というのを聞いたことがありますが、多分それと同じようなことだと思います。

自分も発展途上なので大きなことは言えないんですが、私が練習場でお見かけする何組かの競技選手の踊りを見て感じたのは次の4点です。

よりよいベーシックムーブメントに対する

1 イメージがない



3 理想の動きと自分の動きとのギャップに気が付いてない

4 ギャップには気付いているけどそれを埋める努力をしていない





難しいルーチンを合わせるのに精一杯で、技と技との間をつなぐ只のウォークとかファンとか、疎かになっていませんか?

以前も書いた気がしますが、かっこいいバリエーションとか難しい技とかポージングなんかはデコレーションケーキを飾るクリームやフルーツなんです。

ぱっと見おいしそうに見えても、土台のスポンジがマズいじゃ食べられませんよね。

その一番重要なケーキのスポンジがダンスの基本、ベーシックムーブメントです。





もう10年以上前ですが、元全日本統一チャンピオンの山本組がプロ・ラテンのA級戦で ベーシックルンバ踊って優勝 されたのを見て衝撃を受けたことがあるんです。

まわりのプロの先生方も、みんなA級選手ですから凄いカッコいい振り付けて踊っておられるんですけど、どうしても美しいベーシックを踊る山本組に目が行ってしまうんですよ。

つまり勝つために最短で最適な方法はベーシックムーブメントを磨くことなんです。





そうは分かっててもなかなか出来ないのは、理想の動きとのギャップを埋めるためにどう努力したらいいのか分からなかったせいだと思いました。



『やっぱりベーシック』の意味は、ベーシックステップをたくさん知ってるとかベーシックルーチンをたくさん競技ルーチンに組み込むことではありません。

立てばシャクヤク座ればボタン、歩く姿はゆりの花っていう、この立っても座っても歩いても種目の特徴を出して美しいのが理想の動きです。




まずは1人でちゃんと自分のボディコントロールが出来る身体にならなければいけません。

そして二人で練習が必要なリード&フォローもベーシックの大切な要素です。

どう努力したらいいかはそれぞれの選手の性格や身体能力やカップルバランスにもよりますので先生に相談して頂くのが一番いいと思います。



スポンジの話ししてたらおいしいケーキが食べたくなって来ました。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2013/08/07 08:55:17 AM
コメントを書く
[ワンポイントレッスン] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

StarTrees

StarTrees

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: