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湖
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手を広げ掴もうとする枯れ木かな
寒すずめ物干し出ると耳を刺す
故郷を心に刻む解夏来たり
さだまさしの 「解夏」
と言う本を読みました。
今公開の映画の原作で、気になって立ち読みしたら、
思わず引き込まれてしまい、買ってしまいました。
予告のCMなどで大体の筋は分かっていたものの、
予想外に衝撃的でした。
短編だったのですが、良かったです。
感激したところを抜粋します。
主人公の隆之と、失明した黒田さんとの会話です。
「失明するってことはね、明るいところから闇に突き落とされると思っていたんだ、
だがねえ、決してそういうわけじゃあないんですよ。
ちょうどねえ、そう・・・・乳白色の霧の中にいる、と思えばよい。
光が見えるから暗闇が見えるんだ。
暗闇と言うものはねえ、
光が見えないものには存在しないものなんですよ。」
「光が見えないものには暗闇は見えない・・・」
「そう私は失明して初めて知ったね。
今までは自分は暗闇、という光をみていたんだ、とね。」
宗教家(禅宗)の林老人との会話。
「失明した瞬間にその恐怖からは解放される、苦しか、切なか行ですたい。
ばってん、残念ながらいつか、必ず来るとですなあ」
「なるほど。失明した瞬間に『失明するという恐怖』から解放される、ということですね」
「はい、その日がああたの解夏ですなあ」
膝頭に陽子の涙の熱さを感じたとき、
隆之は、何かしら、いっぺんに目が覚めた気がした。
彼女は隆之のためにこれまでどれだけの重い荷物を背負ってきたのか。
そして彼女はこれから、目の前に永遠とも思えるほど
長く長く延びた急な坂道を、
しかも隆之を背負ったまま歩いてゆこうとしているのだ。
それに比べて、俺はなんという女々しさなのだろう。
帰郷して以来、初めて強い心が欲しい、と思った。
(この人のために、俺は笑顔で生きなければならない)
胸の底から太くて熱い決心がゆっくりと立ち上がったような気がした。
「俺は・・・・・・もう大丈夫だよ」
あんまり書いてしまうと、著作権もあるし、
これから読む人や、映画を見る人に悪いですね。
でも、つい伝えたくなってしまう話でした。
なんで自分だけこんな目に合わなければいけないのかと、
もがき苦しむ隆之と、一緒に長崎を歩き回りながら、支える陽子。
映画のCMの「愛してるから別れよう」「愛してるから別れない」のフレーズは
出てこないけど、その通りでした。
他の話も、それぞれ良くて、泣けてしまいました。
さだまさしの本を読んだのは初めてで、
それほど期待してなかったのですが。
「精霊流し」も買ってみようかしら。
歌との関連はあるのでしょうか?
灯すよう咲きそめにけり梅ひとつ
大寒の日暮れに球を蹴りいたり
竜の実の埋もれておりぬ光あり
大寒や缶を両手で包みたり
君の目になりたしと思ふ寒椿
風邪ひいたかな
頭と肩が痛くて、微熱がありました。
中二のマッキーが夕食の続きを
作ってくれてるので、寝ることにします。