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歌
回覧板さん
の詩「おもかげ」につけた歌が聴けます。
「蹴りたい背中」(綿矢りさ著)を読みました。
芥川賞を最年少19歳で受賞ということにも興味があったので、
読んでみたいとは思っていたのですが、
昨日TSUTAYAに子ども達と行って、
小5のミンミが読みたいというので、ビックリしました。
読めたとしても分かるのかしらと思いつつ、
まあ、私と中2のマッキーが読めば元が取れるかな(笑)
なんて思って、買ってしまいました。
この頃、本は専ら図書館で済ませてるんですけどね。
これは話題の本だし、入っても予約が一杯だろうから。
マンガは図書館には無いので買うけど、
古本屋で、お金をかけないようにしてます(笑)
ミンミは読みかけだけど、私の方が先に読んじゃいました。
割と読みやすいけど、ミンミにこの気持ちが分かるのかしら。
中学や高校の頃の自分を思い出してしまった。
少し引用してみますね。
「授業の合間の十分休憩が一番の苦痛で、
喧騒の教室の中、
肺の半分くらいしか空気を吸い込めない、
肩から固まっていくような圧迫感。
自分の席に座ったまま、
クラスの子がはしゃいで話をしている横で、
まるで興味がないのに、
次の授業の教科書を開いてみたりして。
この世で一番長い十分間の休憩。
自分の席から動けずに、
無表情のままちょっとずつ死んでいく自分を、
とてもリアルに想像できる。」
私も休憩時間が苦痛だった。
授業中も、居眠りしたり、本を机の下に隠し持ち、
読んだりしていたけど、
休憩時間におしゃべりしたり、
一緒にトイレに行く友達が居なかったりして、
無理に本を読んでいた。
まるで、私は好きでそうしているんだと言わんばかりに。
そのくせ、おしゃべりに聞き耳立てたりしてるんだよね。
まあ、無理して仲間に入るのもかえって苦痛ではあったのだけど。
本の内容が頭に入ってこなかったりする。
授業中のほうがよっぽど集中して本が読める(笑)
通知表に「無類の本好きのようですが、
時と場所をわきまえましょう」と中3の時書かれた位(笑)
授業中注意されたことはなかったから、
気づかれてないと思ってたのに、親に告げ口なんて卑怯だよね。
なんて、話がずれてしまったけど、
この著者の気持ちが、痛いほど分かってしまって辛いです。
また、共感できる部分を引用しますね。
「私は余り者も嫌だけど、グループはもっと嫌だ。
できた瞬間から繕わなければいけない、不毛なものだから。
中学生の頃、話に詰まって目を泳がせて、
つまらない話題にしがみついて、
そしてなんとか盛り上げようと、
けたたましたく笑い声をあげている時なんかは、
授業中の中休みの十分間が永遠にも思えた。
自分がやっていたせいか、
私は無理して笑っている人をすぐ見抜ける。
大きな笑い声をたてながらも眉間に皺を寄せ、
目を苦しげに細めていて、
そして決まって歯茎を剥き出しそうになるくらい
カッと大口を開けているのだ。
顔のパーツごとに見たらちっとも笑っていないからすぐ分かる。
絹代は本当はおもしろい時だけ笑える子なのに、
グループに入ってしまうと、いつもこの笑い方をする。
あれを高校になってもやろうとする絹代が分からない。」
いまだにそういう気持ちが残っている私。
大人になって、昔よりは上手く愛想笑いが出来るようになったとは思うけど、
なるべくしたくないから、あまりグループには入らない。
みんなで話してて、よく聞き取れなかったり、面白くもないのに、
愛想笑いをしている自分が嫌になるから。
仕事し始めたら、こうはいかないかもしれないけど。
独りで居るのは淋しいけれど、
大勢の中で孤独を感じる方がもっと辛い。
それなら、いっそのこと最初から独りの方がいい。
なんて思ってしまう私は成長してないのかしら。
「馬鹿みたい」が口癖で、よくため息をついては、母に怒られた。
今、中2のマッキーもやる気が無く、友達づきあいも面倒だという。
私に似てしまったのかしら(笑)
気持ちは分かるから、無理して付き合えとも言えない。
まあ、これで生きていられたら、それでいいのだけどね。