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2005.01.07
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カテゴリ: ボブ・ディラン

千本浜 2005年1月2日


【追記】No.1

ジョー・ヒルが活動していた組合は、IWW(Industrial Workers of the World)です。
世界産業労働者組合。
例によって「リーダーズ英和」を引くと、こんな説明があります。

「1905年Chicagoで組織され, 賃金制廃止・産業別組合主義を掲げたが20年に解散」

おお、過激で短命な組合だったんですね。
日本の企業別御用組合と比べると、まったく違う世界です。
ついでにジョー・ヒルも引いてみました。



Joe Hill (1879?-1915) 《米国の労働運動指導者; 状況証拠のみで殺人犯とされて死刑となり, 死後 労働運動の世界でヒーローになった; 多くの労働歌を残した》



『ひげよ、さらば』『砂の上のロビンソン』そして加川良さんが歌った「教訓 I」の上野瞭さんがジョー・ヒルのことを書いていました。

 → 『ハックルべリイ・フィン』を読む アメリカの貧困

上野さんは2002年に亡くなっていたんですね。
合掌。






人生よりも大きな歌を書きたいと思う。
身に起きた変わったことや、見かけた変わったことについて語りたいと思う。
それなら、過去に日常語で語った人達のことをよく知らなければならない。
歌を生み出すのに、先人たちが用いた冷徹な正確さ、それはすごいものがある。
一つの歌を聴いて、君の心が前に飛び出してしまうことがあるかもしれない。
自分の考え方とよく似た考え方をしていると思って。



流行歌を聴いて、「ああ私のことを歌ってくれてる、そうなのよ、その通りなのよ」と思ったりするのと同じなんでしょうか。
違うのでしょうか。
ディランの話の水準が、よくわかりません。



僕はある歌を「良い」とか「悪い」というように見たことは一度もない。
いろいろな種類の良い歌があるだけなんだ。



これはさらによくわかりません。
ディランが「つまらない歌だなあ」と感じた歌がたくさんあるはずだと思うのです。
ある水準を超えた歌のことなんでしょうか。

まてまて、ディランはあまり深く考えない、正直な人のようなので、本当にそう思ってるのかもしれません。
とにかく歌が好き。
でも、自分だったらもっとうまく書けるとか、自分だったらもっとうまく歌えると思ったのかな。

歌の中には人生の真実を言い当てるものがあると前置きして、ディランは"I Dreamed I Saw Joe Hill"という曲のことを語ります。
Googleで検索してみると、正式なタイトルは"I Dreamed I Saw Joe Hill Last Night"のようです。

 → I dreamed I saw Joe Hill last night

ディランはジョー・ヒルが実在の人物だとは知っていたけれど、どんな人なのかまだ知りませんでした。
そこでフォークロア・センターでイジーに尋ねました。
イジーが何冊かパンフレットを渡してくれたので、ディランはセンターのバックルームでそれを読みました。
ミステリー小説のように読んだそうです。

ディランの記述では、ジョー・ヒルはスウェーデンからの移民で、メキシコ戦争に従軍しました。
かろうじて食っていくような生活を送り、1910年ごろ外西部で組合のオルグになります。
資本主義の賃金システムを廃止しようとした、キリストのような人物。
機械工で、ミュージシャンで、詩人。
労働者のロバート・バーンズと呼ばれていた。

ジョーヒ・ルは知ってますが、ロバート・バーンズの方がわかりません。
「リーダーズ英和」にはこう出ています。



Robert Burns (1759-96) 《スコットランドの国民詩人; 主としてスコットランド語で恋愛詩・自然詩・諷刺詩を書いた; `Auld Lang Syne', 愛国的な `Scots, Wha Hae', 魔女伝説を扱った `Tam o' Shanter' など》



なるほど。
みんなが知っている詩人ということですね。

本筋のジョー・ヒルの方は、冤罪によって死刑になってしまった労働運動家です。
映画化されています。

 → goo映画『ジョー・ヒル』(1971年)

ホセ・フェリシアーノが「ケ・サラ」を歌ってヒットさせたのは、その少し後だったでしょうか。

 → Che Sara'
 MIDIと原詞

 → ケ・サラ
 にしむらよしあき訳詞 quicktimeと&楽譜

 ♪ いつも思い出すのさ
 ♪ 自由のために死を選んだ
 ♪ グェン・バンチョイ ジョー・ヒル
 ♪ ビクトル・ハラを
 ♪ 決して忘れはしないさ

そう、あのジョー・ヒルです。
私がその名前を知ったのは、映画の主題歌となったジョーン・バエズの歌だったと思います。

ただいまp.52です。

www.iraqbodycount.org
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Last updated  2005.01.07 12:28:13
コメント(12) | コメントを書く
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■コメント

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あの~。  
face さん
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
ジョーヒルと聞いて懐かしくなっただけなんですが、その映画見ました。ジョーンバエズのうたうジョーヒルも好きです。なんかホーボーみたいな人ですか? なんか労働歌を歌いながらあっちこっち労働運動の指揮をとってたような感じですか? ウディ・ガスリーもそんな感じの人なのでしょうか? ディランの歌は2・3曲しかしらないんですけど。ドンシンクトゥワイスなんか好きです。あとは風に吹かれて、ボージャングルとかそんな感じです。ほかにお勧めの曲とかあります。こういう風に言うとおこられるかな? あくまで本館はこちら楽天さんでいいんでしょうか? あっちこっち発見してしまったような…。 (2005.01.07 10:52:37)

Re:あの~。(01/07)  
faceさん、あけましておめでとうございます。
今年もよろしく♪

えへん、あくまでも自宅のサーバが本館なのであります。
ドメインまで買ってしまいました。
ホリエモン君にほんの少しだけ商売させてしまったのはちょっと悔しいですが、ミキタニ君よりましだと思います。
幻泉館ネットです、よろしゅうに。

http://www.gensenkan.net/~blog/

アメリカは日本のような企業組合ではなくて、産業別労働組合ですね。
ジョー・ヒルが活動したのはWobblyの組合だそうです。
おおむねhoboだと考えていいようです。

私が一番好きなディランのアルバムは『欲望(Desire)』ですね。
ジプシー・バイリオリンとコーラスの、二人の女性に拠るところが大です。
傑作ナリ。

http://plaza.rakuten.co.jp/gensenkan/diary/200409060000/

(2005.01.07 12:13:43)

Re:CHRONICLES #48 ディランとジョー・ヒル(01/07)  
苺1500  さん
日本の労働歌がもっとかっこよかったらなー。労働運動の行方が少しは違っていたかも?
上野さん亡くなっていたんですね。童話の方で論客でしたが・・・合掌。
ヒナちゃんよりは青いわけね、わだす。 (2005.01.07 15:23:25)

『欲望』  
loveminus0 さん
>私が一番好きなディランのアルバムは『欲望(Desire)』ですね。
>ジプシー・バイリオリンとコーラスの、二人の女性に拠るところが大です。
>傑作ナリ。

 最近、バイオリンのスカーレット・リヴェラは毎年来日していて、今年も3月に来ます。↓ここにコンサートの案内や、過去のレポート等が載っています。

http://www.vermilions.com/cmf-vol2.html

 ニューヨークの路上でボブに声をかけられて、そのままついて行っちゃったというのは、本当のことだそうです。
 『欲望』をかけながらバイオリンをギーギーやるのが私の趣味なんですが、へたっぴ~なので本当にギーギーという音にしかなりません。
(2005.01.07 15:27:59)

Re[1]:CHRONICLES #48 ディランとジョー・ヒル(01/07)  
苺1500さん、こんにちは♪

>日本の労働歌がもっとかっこよかったらなー。労働運動の行方が少しは違っていたかも?

自称前衛党は歌や踊り好きだったようですけどね。
あんまり前衛じゃなかったということでしょう。

>上野さん亡くなっていたんですね。童話の方で論客でしたが・・・合掌。

ええ、驚きました。
このごろ耳にする訃報は寂しいものが多いです。

>ヒナちゃんよりは青いわけね、わだす。

苺姉さんは青いっすよぉ~。

(2005.01.07 15:54:11)

Re:『欲望』(01/07)  
loveminus0さん、こんにちは♪

おお、バイオリン弾くんですか。
いいですねえ。
あれは下手だと実に迷惑な楽器であるところが恐いです。

> 最近、バイオリンのスカーレット・リヴェラは毎年来日していて、今年も3月に来ます。↓ここにコンサートの案内や、過去のレポート等が載っています。

そうらしいですね。
一度ナマ観たいです。
かっこよろしいなあ。

http://www.scarletrivera.com/

(2005.01.07 15:55:56)

Re:CHRONICLES #48 ディランとジョー・ヒル(01/07)  
chappi-chappi  さん
こんばんさらさら~♪

全部良い歌っていうのも不思議ですね。
悪い「良い歌」と良い「良い歌」とつまらない「良い歌」とかそんなかんじなのでしょうか?
のー・こんぷれんど~。

ケ・サラは木村充輝さんを思い出しました。
ホセ・フェリシアーノさんはプエルトリコからの移民の方だったのですね。
(2005.01.07 17:26:23)

Re[1]:CHRONICLES #48 ディランとジョー・ヒル(01/07)  
chappi-chappiさん、こんばんぐっどみゅ~じっく♪

>のー・こんぷれんど~。

うん、わけわかめ~

>ケ・サラは木村充輝さんを思い出しました。

いいですよね、木村さんの「ケ・サラ」。
「天王寺」と「ケ・サラ」また聴きたいわ。

>ホセ・フェリシアーノさんはプエルトリコからの移民の方だったのですね。

そうですね、歌によくスペイン語がまじりました。
あら、この人もグリニッチ・ビレッジのコーヒーハウスで歌ってたんだ。
それは知りませんでした。

http://home.att.ne.jp/sun/ikuo/josefeliciano.htm

(2005.01.07 18:44:43)

Re:CHRONICLES #48 ディランとジョー・ヒル(01/07)  
ゆうぐると  さん
こんにち きりでまっしろけ~♪

ディランの言っていることは、ゲーテが言っていたことと同じようなことみたいに思います。
「普遍性」
物事や、人を追及していくてある原像のような根源的なところに行き着くと。
普遍的なものはいつの時代にも新しくあり、古くならないと‥。
そして、人の心の深いところに響いてくるのですね。

はたしてディランさんもそんな壮大な計画を持っていたのでしょうか?
ゲーテが持っていたというのはうなずけますが‥ (2005.01.07 19:30:36)

Re[1]:あの~。(01/07)  
face さん
あの~
また質問ですいません。
コンピュータの事あまり知らないんですけど。
もしかしてgooとかにもblogもっていらっしゃいますか? それから他にもなんか発見してしまいまして。でもみんな同じ記事みたいなんですが、それはいちいち全部書き込まれそしてご覧になってるんですか~。それと、でも違うのはコメントはここのが一番多くて、コメント書くのはここのミキタニさんでよろしいんでしょうか? なんか訳が分かりません。とにかくコメント書きたいときはここに書くようにします。でもここは本館ではないんですね。本館はホリエモン(諸行無常)さんでいいんですね。
すいません。混乱してます。 (2005.01.07 19:44:26)

Re[1]:CHRONICLES #48 ディランとジョー・ヒル(01/07)  
ゆうぐるとさん、潮の飛沫でびしょびしょ~♪

>ディランの言っていることは、ゲーテが言っていたことと同じようなことみたいに思います。
>「普遍性」
>物事や、人を追及していくてある原像のような根源的なところに行き着くと。
>普遍的なものはいつの時代にも新しくあり、古くならないと‥。
>そして、人の心の深いところに響いてくるのですね。

おお、いい解説ですね。
でも、すべての歌がというのはやっぱり解せません。

>はたしてディランさんもそんな壮大な計画を持っていたのでしょうか?
>ゲーテが持っていたというのはうなずけますが‥

あのおっさんはあんまり考えてないフシがあります。
その都度その都度鋭いことを言うのですが、深謀遠慮とは無縁なようです。

(2005.01.07 19:51:55)

Re[2]:あの~。(01/07)  
faceさん、ふたたびこんばんは♪

ホリエモンもミキタニも、ミラーなんです。
本館があるから本当はミラー要らないんですけど、楽天はいつ削除されるかわからないので。

と言いながら、実はいろいろなblogを比べて楽しんでいるわけです。

本館というのは、自宅でつなぎっぱなしにしたノートPCで運営しているWWWサーバーです。
無料サービスの各blogはどれもいたずら心からコピー&ペーストし始めたものです。
ところが楽天広場でたくさん友達ができてしまって賑わっているので、メインのように見える状態になっております。

(2005.01.07 19:56:10)

【毎日開催】
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