全2件 (2件中 1-2件目)
1

トイレの許可が出てから、ナース付き添いのもとでお水を飲むように指示がありました。 ストローではなく直接コップから飲むことができて、まずはひと安心。 喉の動きがちゃんと戻っているかどうか、ここがひとつのチェックポイントだったようです。夜遅く、ドクターが病室に来て手術の結果を話してくださいました。 第一声は「難しい手術でした」 その言葉の重さに、胸の奥がぎゅっとなるような感覚がありました。聞けば、私の副甲状腺は 4センチなんて可愛い大きさではなく、 声を司る反回神経にくっついて、甲状腺の下のラインを大きく超えていたそうです。 事前の検査で「境界不明瞭」と言われたり、うまく写らなかったのは、まさにそのせいだったのかもしれません。声を守るために、反回神経のところで副甲状腺を分けるように切除したとのこと。 私は「べりっとめくって取ればいいじゃん」なんて軽く考えていたけれど、 そんな簡単なものではなかったんだと、先生の言葉で初めて知りました。そして気になっていた甲状腺。 「甲状腺はそのまま温存できました」 と言われて、本当にほっとしました。喉の違和感を訴えたところ、麻酔の影響だそうで、時間がたつと治るとのこと。 実際、この違和感は一週間続きました。 でも声はちゃんと出て、少しかすれた程度。 先生はまずそこを心配していたようで、声が出たことを一緒に喜んでくれました。傷は思ったよりも小さく、綺麗で、しわに隠れるように、シャツに隠れるように作ってくれていました。 若い先生だったけれど、腕は確かだったんだなと心から思いました。◆副甲状腺はいくつ取れたのか問題そして先生から、左側の副甲状腺は ふたつとも取れたのか、一つだけだったのか、実ははっきりとは分からない と言われました。上の副甲状腺が腫大して下に伸びていたのなら、 途中で癒着していた下の副甲状腺は 一緒に切除された可能性が高い。逆に、もし下の副甲状腺が腫大していたのなら、 上の副甲状腺は まだ残っているはず。腫瘍が大きすぎて境界が消えていたため、手術中でも判別が難しかったのだそうです。でも先生は最後にこう言いました。「あと二つ残っている副甲状腺がきちんと働いているので、心配はいりませんよ」副甲状腺は全部で四つ。 そのうち一つ、あるいは二つを失っても、残りが正常なら体はちゃんとカルシウムを調整できる。 その言葉に、胸の奥の不安がすっと軽くなりました。◆術後の検査結果(アルブミンの意味も含めて)術後の血液検査では、総カルシウム 9.0(正常)補正カルシウム 9.2(正常)副甲状腺ホルモンインタクト 71.4(正常範囲内)すべてが 正常値 に戻っていました。リン(P)は今回測定されていませんでしたが、 カルシウムとPTHが正常なら、リンも大きく乱れていないと判断できます。そして、検査項目に アルブミン(ALB) が入っているのはとても重要です。 カルシウムはアルブミンにくっついて運ばれるため、 アルブミンが低いと「総カルシウムが低く見えるだけ」ということが起きます。アルブミンは 4.0 と正常。 そのため補正カルシウムも正常に計算され、 「本当に体が落ち着いている」ことが確認できたわけです。副甲状腺の手術後に起こりやすい 顔や手のしびれ(低カルシウム症)もなく、 体はしっかりバランスを取り戻していました。◆退院までその二日後、ドレーンも抜け、退院の運びとなりました。今回の入院費は「後払いサービス」を利用していたため、 支払い手続きもなく、 「病室を出たらそのまま帰っていいですよ」 という、拍子抜けするほど簡単な退院でした。 らくちん、らくちん。あとは抜糸のための外来予約が入りました。家では、愛犬が私の不在で体調を崩したらしく、 早く帰って安心させてあげなくてはと思いながら病院を後にしました。
2026年09月28日
コメント(0)

入院前日から手術当日まで入院初日から手術前日までは、いくつかの準備が続きました。 麻酔科での説明、薬局で現在飲んでいる薬の確認、そして執刀してくださるドクターの診察。 それから歯科での歯のクリーニングまでありました。さすが大きな病院というだけあって、どの部署も連携が取れていて、流れるようにスムーズでした。 不安でいっぱいの入院初日だったけれど、スタッフの方々の落ち着いた対応に触れるたびに、少しずつ心が整っていくのを感じました。手術当日のこと当日は朝から絶食。 11時からは絶飲食になり、ナースから声がかかるまで着圧ストッキングを履いて待機していました。 私の手術は午後3時からの予定でしたが、前の方の手術が長引いているとのことで、実際に声がかかったのは午後4時でした。手術室は4階にあり、廊下の両側にずらりと手術室が並んでいて、しかもドアが開けっぱなし。噂のハイテク手術メカ ダヴィンチもどこかにあるはず……ときょろきょろしたけれど、結局分からず。 見たかったなぁ……と少し残念に思いながら、一番奥の部屋が私の手術室でした。先生に「よろしくお願いします」とご挨拶して、ベッドに上がりました。すると、口に緑色の透明のおわんみたいなものを当てられて「吸ってくださーい」と言われたので、思い切り吸いました。 これって酸素だよね。 「これいっぱい吸ったら、しばらく呼吸しなくても生きていけるんだよね……」なんて、ちょっと変なことを思ったりして。そのうち麻酔の注射液が入ってきて、体にじんわりと異変を感じたと思ったら、すぐに眠ってしまったようです。体感としては、本当に「あっという間」。 ナースに声をかけられて 「終わりましたよ、病室に帰りますね」 と言われたとき、もう手術が終わっていたなんて信じられないくらいでした。骨折の時とは違って、体がとても楽で、普通に喋れるし意識もはっきりしていました。 気になっていた「甲状腺は守れたかどうか」を聞いたところ、 「甲状腺も少し切除しました」 と言われて、正直がっかりしました。 そっか……守れなかったんだ……と胸が少し沈みました。術後すぐのこと病室に戻ってからは二時間の絶対安静と点滴。 その間はトイレに行けない、まさに“絶トイレ”。あれ? おしっこの管が入っているはずなのに、体感的には入っていないっぽい。。。 手術直後に抜くなんてありえないわ、すでに私の膀胱はパンパン。ナースさんに「トイレに行きたい」と伝えると、 私の荷物の中から紙パンツと尿漏れパッドを見つけて履かせてくれました。「さあ、そのままオシッコしちゃってくださいね」いやいや、そんな薄いパッドで受け止められる気がしない……と伝えると、 ワンちゃん用のペットシートみたいなものを敷いてくれました。「さあ、どうぞ……」いやいや、できない……できないよ……。しばらく葛藤したあと、安静時間が終わり、やっとトイレに行く許可が下りました。よかった……やっとトイレに行ける……とベッドから降りた瞬間、失禁。尿漏れパッドなんてなくても同じ……。これから同じ手術に臨む人に私からひとことアドバイスするとしたら、 「万が一の時のおしっこパッドは“おしっこ5回分”くらいのやつがいい。なんならこのときだけ大人用紙おむつを履かせてもらうといい」 これは本気でそう思いました。ナースさん、恨むなら私じゃなくて、私の尿道カテーテルを早々に抜いた人を恨むといいよ……。なんなら始末書書かせるといいよ術後一日は、首の痛みと麻酔による喉の違和感で苦しかったものの、座ると楽になったし、傷の痛みは筋肉痛みたいな感じ。 痛み止めをくださいとお願いすることもありませんでした。 骨折の時と比べると、もう「ちょろすぎる苦しさ」でした。そして、執刀医の先生のお話が始まりました。――ここでいったん、前編として終わります。どっちの副甲状腺を切るか 手にマークをつけるしすてむ
2026年09月14日
コメント(2)
全2件 (2件中 1-2件目)
1


