ブックアドバイザー木村綾子の日々の徒然

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2014年01月15日
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日本で刊行されたのが奥付を見る限り2013年4月となっているので、この作品『 はだかのサイ 』はこれまで邦訳されてなかったのだなぁと手にして知った次第。



読み進めると、なんだか不思議な戸惑いを持たされてしまう作品でした。

自分しか信じないサイは、頑強な体を持っているため怖いものなしでした。
全てが敵という信念の持ち主。

それに業を煮やした一体の動物たちが、どうしたものかと会議をするわけですが、その中の一匹が提示した、「サイの傍から離れる」という選択を最終的にはしてしまいます。

周りに他の動物がいなくなったサイですが、ウシツツキという鳥だけが彼の傍にいました。
と言っても、この鳥もまた他の動物から嫌われていたわけです。

ウシツツキはサイに対して、他に敵なしとなったが、そのトップに君臨する者として、やり残しがあると言います。


で、サイはウシツツキにだまされて自ら銅像になるわけなのですが……。

という内容。

サイ自身がタイトルの通りアンデルセンの「はだかの王さま」のように描かれていることがまず不思議です。
分かりやすいという点で不思議な感じがします。

そして、サイについて話し合う動物たちも変な違和感に包まれます。
サイを非難するほどの動物たちなのかという点において。

いや、普通の物語としてなら、まったくおかしくはないのですが、どうもエンデと言えば「人智学」のイメージがありますので、そこから離れているようないないような……。

ただ、物語の結末に関してはとてもエンデらしくなっています。
鎧から外れたサイが自らの鎧を置いてその場を離れるシーン。
そして、そのサイがどこに行ったか分からないという台詞。

でも、あまりにも不思議さいっぱいで、エンデ本来のメッセージが読み取ることができず……。


(解釈せずに物語を素直に楽しめばいいんですけど、どうもそこに落ち着けない自分がいます)


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最終更新日  2014年01月15日 17時19分13秒コメント(0) | コメントを書く


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