ブックアドバイザー木村綾子の日々の徒然

ブックアドバイザー木村綾子の日々の徒然

2014年03月28日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
私の図書勤務の仕事の一つに「郷土資料」収集というのがあります。

とは言え、臨時職員ですし年間の勤務時間が限られていますので、新聞のスクラップまでには手に及びません。
そこで行っているのは、予算で本を購入する時に郷土(私の場合京都ですが)に関わる本をもぐりこませるというもの。

さすがにこれは目録などを見ても分かりませんので、本屋さん巡りや雑誌の書評記事などをチェックして、実際に目にして情報を得ています。

そして、昨年から話題になっていたのが『 よどがわ 』。


これはシリーズになっていて他にも↓があります。



淀川は大阪をメインに流れる川ですが、大阪と京都の境であれやこれやの川と合流して「淀川」になります。
なので、内容には京都の部分もばっちり含まれているため、郷土資料としては十分条件を満たしているのです。


そこから全て鳥瞰図で描かれています。

高時川から琵琶湖全景、そして瀬田川源流へとページは進んでいきます。
ただ鳥瞰図だけを描いているのでなく、そこにそびえる山々や道路の名称、またそこに住まう鳥までこまかく表示されています。

また名勝には説明文も記載。
絵本として十分に楽しめるのですが、地理の副教材としても十分通用します。

宇治川から京都の部分に入っていきます。
そして何より、現代の淀川(宇治川)の姿を描いているはじですのに、ここ京都では江戸時代の宇治川の様子が描かれているのがポイントでしょう。
ここには、今は存在しない巨椋池や伏見港がで~~んと構えています。

京都に初めて来た時、海がないのになぜ「伏見港?」と思ったものですが、京都の地理・歴史を見聞きするようになり、納得したものです。
何せ瀬戸内育ちの私としては「港」=「海」とそれまで信じきっていましたから。

京都の港を支えた巨椋池が今埋め立てられているのがとても残念。


淀川に名前が変わるまでに作品の全3/5ページ位を占めています。

何せ、高時川を源流にすると、淀川にたどりつくまでに、全行程の2/3すでにかかっていますから、タイトルが「よどがわ」になっていても、どうしても他の川の割合が多く占めてしまうのはいたしかたありません。

淀川では天王山の戦いも描かれています。
ここももちろん鳥瞰図。

ともかく、この鳥瞰図が素晴らしい。


それだと、余計な景色も写りこみ、かえって見づらくなってしまうのですが、絵は不必要なところはそぎ落とし、シンプルでかつ分かりやすいものとなっています。

是非是非、これを手にして川の旅をしてみてください。


にほんブログ村
(↑ポチッと押して頂ければ嬉しいです)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2014年03月28日 09時36分49秒
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

プロフィール

幻の民

幻の民

コメント新着

2026漢字@ Re:読書/『しずくと祈り』。(02/10) 2026漢字は、0896241455 をどうぞ。
トレーニングメニュー@ Re:読書/『1945年8月6日あさ8時15分、わたしは』。(12/10) トレーニングメニューは、0896236553 で…
鈴木藤三郎伝@ Re:お散歩(7月20日・前編)/『石鎚山』。(10/11) 鈴木藤三郎伝の知りたいことは、08962444…
幻の民 @ Re[1]:読書/『吉田類の愛する低山30 二合目』。(02/09) 日本の懸造りめぐりさんへ そこは見逃し…
日本の懸造りめぐり@ Re:読書/『吉田類の愛する低山30 二合目』。(02/09) 低山登山番組でたまに無名のお堂がでてき…

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: