ブックアドバイザー木村綾子の日々の徒然

ブックアドバイザー木村綾子の日々の徒然

2026年04月27日
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お散歩の割り込み記事です。
とってもよくて、かつまだ会期中なので、お知らせがてら報告させて頂きます。

奈良博に吉野の特別展が行われることを知ったのは、一昨年の秋。
吉野ではもうリーフレットが出回っておりまして、まさか翌々年のことなんて思わずに、年が明けて4月、奈良博に行こうと予定を組んでましたよー。
そして、その前日に改めてオープン時間などを調べるために奈良博のサイトを開くと……掲載されていない……。
もう一度日付をみると、「来年じゃん!!!!」という驚愕の事実に仰け反りかえりそうになりました。
そこから待つこと1年。
ようやく、鑑賞できる!!!!

で、当日はオープン30分前に着くように電車に乗りました。





館内は撮影不可なので、今回はあまり画像がないのが、残念。

この展示の見どころは標高1700mの山上ヶ岳山頂にある大峯山寺からの仏像だと思うのですが、そこから仏像を平地に下ろすために日通さんの文化財部隊が卸していく映像の方が、私的には何よりもの見どころ!
鳥肌ものでかつ、震えすらありました。

文化財を愛でてなんぼの博物館展示で、映像の方が推しというのは、珍しいことだとは思うのですが、その過程を知ってこそ、更にこれらの仏像を目の前で見れることが奇跡ではないかと感じます。
女人禁制のお山から男性でも何らかの理由でお山へ登れない人、そして女性(私もこっち側)が山から仏像が下りてきてくれたお陰で拝めるってもう二度とないかもです。

展示は様々なところに、この特別展にかける意気込みを感じるものでした。
正倉院展なんて、単なる虫干しってぶっちゃけ思える程。
歴史的時系列で、展示されていましたが、そこに関わわる歴史的人物に関する貴重な文化財の展示もあり、古代からずっと吉野・大峯はそこで繰り広げられる人間ドラマをしっかりと焼き付けてくれている場所であることを再認識しました。

大河ドラマでも映像化されていました、藤原道長の山上ヶ岳登拝。
彼が初めてお経を地面に埋めた人であることを今回初めて知りました。

道長は権力者というイメージがありますが、一種のインフルエンサーだった(笑)?
道長の真似さえしてれば、間違いではないって←ほんとか?
藤原家一族って、鎌足の時代からあまり好みではなかったんだけど、ちょっとばかり見方が変わったかも。
でも、経筒に書かれた銘文やお経に書かれた銘文は「たいがいやなー」という突っ込み入れたくなるほど、道長の上から目線な文章(笑)。
それでも、自力で山上ヶを登拝したのですから、そこは尊敬の念。





これ、なぜわざわざ里帰りさせてでも展示をしたかったか……。
役行者が山上ヶ岳で感得した蔵王権現で、それを役行者が桜の木に彫ったとされたことから吉野が桜の名所となった訳ですが、なぜか蔵王権現に桜をモチーフとしたものが後世されていないんですよー。
この蔵王権現が唯一と言ってもいいのかと。
3つ目の目の上に桜の花びらが彫られているのがわかりますでしょうか。
この桜がポイントです。
海外に渡った蔵王権現像がこうして里帰りできるまで、丁寧に扱ってくださっていたんだと思うと、めちゃ嬉しいとしかいいようがありません。

ショップではこちらの2点を購入。



左が図録。
右が昨年奈良県の出版社が刊行した関連本。
共に350ページを超える重量級(笑)。

帰りに仏像館だけ寄って、仁王像になってからまっすぐ帰宅しました。
9月半ばまでしか仁王像の拝観はできないそうですので、ご注意を!









山上ヶ岳からの移送も大変だけど、この2躯を移動させるの一大プロジェクト。
吉野・大峯がなにもかも気合を入れてくれる人がいないと移送できない、とってもダイナミックな場所です。


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最終更新日  2026年04月27日 06時43分01秒
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