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史上最高の近藤さんだと思います。
「近藤勲」
司馬遼太郎さん、浅田次郎さん・・・私は「読むなら大抵歴史物」程度の歴史好きです。
多くの題材になっている新選組も、人並みには好きでした。
・・・嘘です。 日野の新選組祭りに行っちゃうほど大好きでした。
ゲストで来てた山本耕史さんに手ふりましたとも!(←筋金入りじゃねーか!!)
大好きになったきっかけは、やっぱり 「大河ドラマ 新選組!」
の影響が大きいです。元々「王様のレストラン」から三谷幸喜さんのファンで、
しかも音楽が服部隆之さんと来れば、観るしかありません!
このドラマは、珍しく近藤勇が主役です。
三谷幸喜さんの作品らしく、立ったキャラクター達がわいわいやっているのは、
すごく楽しかったです。
・・・ただ、この作品を作るに当たって、三谷さんはどこかのインタビューで
「近藤勇という人物の地位を向上させたい」
とおっしゃっていた・・・と思いますが、
私がドラマを観て陥った状況は、やはり
「土方格好いい~!!!」
であり、
「いや、近藤は・・・うん、彼は彼なりにね、うん、頑張ったんじゃない?」
でした。
だって・・・肝心な所でいつもいないし!!
ストーリーとしては最後の方、悲しくなって終わっちゃうし!!
もちろん、実際の人物が頼りなかったはずないことは分かっているんです。
残っている写真は、本当にキチーっとして凛々しいし、
直筆の文字とか見たけど、真面目さの伝わってくる、しっかりした字だったし。
(↑余談ですが、私は歴史上の人物が書いた字を見るのが好きです。
清河八郎とか、くりんくりんの可愛い字を見てすごく好きになりました。)
ただ史実に沿って、それをストーリーだと思っちゃうと、
近藤さんを格好良く見せるのって、ものすごく大変だと思うんです。
芹沢暗殺も、見てる方としては、
「何で自分でやらないの?」になっちゃうし、
鳥羽伏見も、「こいつ何やってんの?」ってなっちゃうし・・・。
あとは・・・ 比較対象がすごすぎます。
土方さん。
最初「燃えよ剣」を読んだとき、五稜郭まで戦ってたとか、
フィクションだと思いましたもん。
ストーリーとしてのドラマチック性を求めると、
こっちを立てたくなるのも道理ですし・・・。
銀魂を読んで、衝撃でした。
近藤さんが格好いいィィィィィ!!!
何が気持ちいいかって、近藤さんに始まって、近藤さんにつきるところ。
史実新選組に沿った、土方さん主役の物語だと、
「新選組」は通過点になってしまうんです。
近藤さんの亡くなった後も、物語は続くから。
大河ドラマでは、それがやりたくなくて
あえて土方さんを主役から外したんじゃないかな、と思います。
とにかく「新選組」の話にするために。
銀魂の真選組は、 近藤さんが核なんです。
それは、土方さん、総悟君を始め、
真選組内外を問わず共通認識になっています。
なんでこの近藤さんは、こんなに格好良くいられるのか・・・?
これはもう、空知先生のスタンスと設定のすごいところとしか言いようがありません。
この真選組は、現在最盛期の組織です。
が、史実のように滅んだりしないんです。
だって、「新選組」じゃないもん。「真選組」だもん!!
「新選組」は、歴史変動の起こる 前
のものだったので
政権交代と同時に滅んでしまいましたが、
「真選組」は、歴史変動の起こった 後
に出来た組織です。
明治に入って新政権に抱えられているようなものであり、
「新選組」のような悲劇性は、全く帯びていません。
むしろ、新しい時代にも唯一武士であることを許された、
いわば 武士の勝ち組
です。
隊士たちは皆それを近藤さんのおかげだと思っており、
実際、近藤さんは大勢の隊士たちに
帯刀許可、高収入という恵まれた環境を与えることに成功しています。
しかーし!!しかーししかーししかーし!!!
近藤さんの魅力は、それだけではつきません。
「真選組の魅力=近藤さんの魅力」
ってことで。
真選組は、何でも幕府のいいなりになるわけではないんです。
真選組の正義は、真選組が決める!!!
・・・カッケェェェェェェェ!!!
この信念があるからこそ、例えもし幕府政府が瓦解しても、真選組はなくならない気がするんですよ。
帯刀許可や高給料がなくなったって、土方さんや総悟君は元より、
他の隊士たちも皆ついてきそうな気がするんです。
・・・っていうか、絶対ついて来ます!
なんだ!この、「新選組」の燃え(萌え)要素だけ踏襲した、
(道場の仲間での成り上がりとか、沖田10歳年下とか・・・)
永久不滅の最高集団は!!!
これだけの集団が、ある意味サブに位置するんですから、
銀魂の広さも深さも、本当に半端ないですよね・・・。
はぁ~、まいりました!!
個人的に勝手な思いこみですけど、
年齢的に、銀さん=土方さんのような気がしています。
だとすると、近藤さんは、一つ上かな?
・・・うん。しっくりくるかも。
近藤さんって 大人
ですよね。至る所で、その懐の深さを見せています。
フンドシ仮面の時、
イライラしている皆の為に飲み物買いに行こうとしてあげたり、
カブト狩りの時、
暴走する妖怪「祭り囃子」(総悟君&神楽ちゃん)を止めるため、
真っ先に土台になってあげたり・・・。
銀さん記憶喪失編も格好良かったなぁ・・・。あんなに頑張ったのに最後あの扱いで、ちょっと涙出たっけ・・・。
これだけ格好いい近藤さんですが、やっぱり
ダメなところは本当にダメダメ
だからいいんだなぁ、と思います。
銀魂のキャラは皆、
ダメになることでその魅力を二倍にも三倍にもしていますが、近藤さんの、対お妙さんのダメっぷりは他の追随を許さず、
思わず世話をやきたくなってしまいます。
もう土方さんの気持ちです。
ダメだけどすごい人だから、すごい人だけどダメだから、
支えていきたくなるんだと思います。
最後に。
以前友人と銀魂の話で盛り上がった時のこと。
その友人は銀さんが大好きなのですが・・・
「妹が真選組の大ファンでさぁ・・・。」
「え?土方さんとか、総悟君とか?!」
「あ、うん、もちろん好きだけど、あいつ何より局長ファン。」
この次の友人の言葉に、私は耳を疑った!!
「ええぇ~?!近藤さんなんてただのゴリラじゃん。」
・・・ええぇ~?!!
この話を家に帰って妹にしたときの、 妹の顔がおもしろかった。
笑い飛ばそうとしながら、目が本気で怒ってたのが分かった・・・。
イヤ、それだけです。すみません。
妹の近藤さんへのラブコールは こちら。
by姉
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