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これだぁあああ!!
という
絵本 に出逢いました。
絵本作家さまのはたこうしろうさん!
母と妹が、この方の講演会に行って
感動して買ってきた絵本が実家にありまして・・・;
電話でちらっと話は聴いてたので読んでみました。
・・・!!!
これだ・・・これですよ・・・!
・・・「うわぁ///」という萌えですよ!!!
妹いわく、「絵の病の方」・・・ということで;
「一度描いたタッチの絵は描きたくない」そうで、全作全然違います。
妹が、講演会で聞いたはたこうしろうさんご本人の解説と、
自分の見解を混ぜて「絵」の部分について力説してくれました。
どれだけ上手いか、どれだけ考えてあるか・・・
妹の絵に関しての鑑賞眼は、本当にありがたいです。(私の素人エンタメ解釈と違って、実はアカデミック仕込みなので;)
ただ、私は・・・実は「絵の人」じゃないんです。
最近気づいたんですけど。
絵を見るためにエンタメ渇望症なわけじゃない・・・
大好きなエンタメ作品に、私を狙うための仕掛けがしてあることに気がついて、
もっとエンタメ作品が好きになったから・・・
狙いが知りたいんですよ!!
そもそももって、
人の心を掴む、時間とお金を費やしてもらう、
個人で家族で・・・対象を指定して「使ってもらう」
そういうのを「狙う」という行為自体が、大っっっっ好きなんですよ。
それが
上手くいっているか、上手くいっていないか、
要は、表現しきれてるのか、しきれてないのか、
個人で創るものと大勢で創るものの、創り方の違いとその方程式はどうか
上手くいっているものは、どうやってそれをまとめ上げているのか、上手くいっていないものは、何が足りなかったのか・・・
こうやって考えていくと・・・
だんだん表現者のエリアに入っていってしまって、
正直私にはさっっぱり分からないんですが。
だからこそ、表現の部分はもう・・・
表現されている方の頭の中なんて分からん!ってほっぽって、
私に伝わってきてるか来ていないかだけでしか考えられないんですが。
えっとつまり・・・
このはたこうしろうさんの絵本が、強烈に↑こうだったんですよ。
3冊家にありましたが・・・それぞれが狙ってたんです。
それぞれ別のものを。
『なつのいちにち』
(2004年・はたこうしろう作・絵)
はたこうしろうさんの絵本の中でも特に有名なもののようです。ある夏の日を、子ども目線で大げさに描き切る爽快作でした。
・・・これ、 大人向け
・・・と言いきってしまってイイか分かりませんが、間違いなく大人にウケる作品だと思うんです。
見事に童心を思い起こさせてくれる作品でした。
「大人」な私にウケました。
『クーとマーのおぼえるえほん2 このかたちなあに』
(2001年・はたこうしろう作・絵)
ふたごのくまだったんですよ。
もう出だし1枚目で自己投影しちゃって;
凄いんですこれ;
間違いなく 「乳幼児向け」 です。
この絵本を読んだのは、2歳とか3歳とか・・・その辺りの年齢の私です。
めっちゃ萌えた!やばいこれやばい!
自分の描いた絵の中で遊べる!飛べる!アドベンチャーなわくわくと、
家(現実)に、お母さんの元に帰ってくる安心感・・・とか;
なんだコレ!もう!
コレを読んだ後、お気に入りの絵本を手放せなくなったこども状態で、週末実家に居る間、部屋を移動するのにもずっと持ち歩いてました。
家族に白い眼で見られながら;
だって・・・この本があんまり明確にこども向けだから、「こども」な私が引っ張られちゃったんだもん!
・・・この感覚を覚えたのは、
りぼんの少女漫画『夢色パティシエール』を読んだ時以来
2度目でしょうか・・・。
『サウスポー』
(2011年・ジュディス・ヴィオースト作 金端瑞人訳 はたこうしろう絵)
少年と少女の、手紙のやりとりを描く絵本です。
これは いちばんアート
・・・だったと思います。
あえて言うなら・・・エンタメ好き向けアート?かな?
私的には、「どの私」で読めばいいか分からなかった。
・・・内容が難しいんですよ!
簡単な手紙のやりとりの中に、いっっぱいの情報を隠して、
さらにそれを絵で広げたくったり、妄想エピソードを挿入しまくったりしてるんです。
絵自体もオシャレに、鉛筆線でキメテ、開いた瞬間に伝えたい印象がバッと入って来るわけじゃない。
・・・でもそこまで読み説かないと、この絵本のバージョンでのストーリーまで分からないんです。
つまり良く考えながら読まないと、面白さまでたどり着けない。
多分私・・・まだ全部分かってないです。
ご本人が、講演会で
「超こだわって描いた!全っっ然売れなかったけど負けて悔いなし!」
と説明されていたそうですが、
納得。
これは・・・作家様の趣味作だと思います。
・・・馬鹿みたいに面白いです。
というわけでして、
3冊同じ方の絵本があって、
「読む私」が3人居たわけです。
こんなん、「そうやって」出してなきゃ受け手が「こう」なるわけない。
・・・使い分けてるんだ!
「そういう絵本」用に、考えて考えて仕掛け目いっぱい詰め込んで。
・・・私の求める理想的なエンタメ><!
とにかくとにかく感動しまして、
昨夜、はたこうしろうさんの本をアマゾンで15冊も注文してしまいました;
でもまだまだいっぱいある・・・気長に集めよう><
早く届かないかな・・・///
by姉
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