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銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれー感想その5
週末に、帰省&妹と映画鑑賞してきました。
2回観たので・・・いつの間にか 6回目??
とにかく、鑑賞していて感じるのは、
一つのシーン、一つのセリフ・表情に、
3個も4個も意味が込められていること。
本当に、2時間じゃ収まるはずのない情報が必
要で、
更にその上で
そこまでの流れ全部を費やした命がけのギャグ(面白味)を突っ込むので、
会話はもちろん、
一枚の絵のインパクト、
映画館ならではの立体音響、
天気感、
切り返しのインパクトや、
要素毎の比重・順序・・・
製作段階ではいろいろな位置にあるはずの、
ありとあらゆるツール
を使って、
一つのシーンにいくつもの情報、幾人もの感情、面白味を
ぶっこまんでいるんだなぁ・・・と。
本当に、「このシーンで何をやっているのか」考え出すと、
それぞれのシーンが、恐ろしいんですよ;
銀魂って、そもそもがそういう作品なんです。
1個のセリフで、いろんな人の感情をかけてたり、
更には、アニメで空気感・アクションで要素の対比を盛ったり。
・・・が、やっぱり今回の映画は、
情報量的にも、
やろうとしていること的にも、
その難しさと、
そこにここまで真正面から突っ込むこの作品の凄さが際立っていると思います。
とりあえず、今記事では、
パート1・出だし~タイムスリップまで
に関して、
今のところ感じている要素について
書きだしていきたいと思います。
*以下、シーンの詳細を書いていく感想記事です。
内容を知らない方が、絶対に楽しめる映画だと思いますので
ご注意ください!*
この出だしは・・・インパクトが伝説級。
レビューを観ても、出だしへの言及の多さが、その衝撃をものがたっているなぁ・・・と。
この出だしに名称を付けるなら、間違いなく 「掴み」 だと思います。
・・・が、
もうなんか、考えれば考えるほど、
どういう感性で、どういう位置づけでこのパートがあるのか・・・
どれほどの威力を持っているのか・・・
それが・・・落ちて来ています。
最初は、ただの受け狙いだと思いましたよ;当然;;
でも、それにしては・・・
「なんでこんな風なんだろう?」
って思う部分が
すごく多いパートでした。
これだけ練り込んである、省き込んである映画で、「なんとなく」の描写は、何一つありません。
↑これが断言できるのは、あれこれ考える上で本当にありがたい・・・むしろ、こう断言できない作品じゃ、何も考えようがありませんので。
今のところの捉え方ですが、
この出だしパート、 2段階
に分かれています。
ワーナーブラザースタイトル
↓
ノーモア映画泥棒 再現アニメーション(超リアル)
→これは、今観客が観ていた映像の再現。
↓
もう1回、ノーモア映画泥棒・・・銀さん登場。
→これは、今観客が居る映画館シアター内。
↓
シアターの外(扉の前)で、銀さんと映画泥棒との対話。
「もう始めるんで」と銀さんは言いますが、とにかく・・・長い。
だらだらとした対話の後、映画泥棒が拗ねて終わる。
→これは、今観客が居る映画館のシアターの外。
ここで、「製作委員会」かな?名称が入り・・・ ここからは、「銀魂」の世界の映画館。
ノーモア映画泥棒 再現(銀さんver)
↓
新八くんと神楽ちゃんのツッコミ
↓
神楽ちゃんによる映画鑑賞の心得
~三位一体フィルムの説明
↓
観客たちのブーイングから、シアターの外へ。
↓
映画の中身を確認するため、お手洗いへ。
↓
再生ボタンからのタイムスリップ。
2分割すると・・・よく分かるのですが、後半は、すぐに理解できるんです。
なんで?って思う部分がないんですよ。
もちろん、会話の流れは空知先生節全開で、
「言いたいこと」から「示唆したいこと」をどんどん繋げていくところ
は
反芻すればするほど・・・見事っていうか、
頭どうなってるんだって感じです。
誰もがその眼を疑うひどい映画タイトルパロディは別にしても、
(実は私、初回の鑑賞ではそんなに驚きもせず、普通にスルーしてました;
2回目の鑑賞の時、シアター内がざわめいたのに気付いて、
あぁ、これはひどいネタなんだと気づきました。・・・慣れ過ぎ?)
映画鑑賞マナー提示
の中で出す「けいおん商法」 からの 三位一体フィルムの説明
とか、
神楽ちゃんの「めっ!」 は、パート2に繋げる気満々で入れてありますし、
「3D」の強調
も、パート2出だしでまたぐだぐだ語ると思いますが、
強調しときたい部分から出てきている言葉なんだなぁ・・・って感じです。
問題は・・・前半の部分です。
銀さんとノーモアのぐっだぐだシーン。
正直、4回目の鑑賞が終わっても、、あのシーンがよく分からなかったんです。
というのも、何度鑑賞しても・・・
いや、鑑賞すればするほど・・・ 存在意義が分からないんです。
とにかく、長いんですよ。
最初は「掴み」と認識していたのですが、それにしても・・・長い。
全体的にゆったりした作品ならまだしも、
他のシーンの密度が異常で、
どんどんテンションが加速していって、
ラストの方なんてどう観ても全要素に対して尺が足りてない・・・
こんな映画で、
この冒頭が・・・繰り返し観た分だけ、気になってくるんです。
「掴み」だけだったら、
最初のノーモア再現映像から、
ノーモア再現映像(銀さんver)に繋がるだけでいいと思うんです。
めちゃくちゃ面白い。ノーモアのインパクト付けも、これだけで十分だと。
・・・で、やっぱり不自然な分だけ、意義があるんだろうな、
最初思いついたのが、
「時間泥棒」をやることに対して、謝ってる・・・のかな?
って考えでした。
謝ってるというか、
「これからコイツが何をやっても許してね」っていう意
が
あるのかな?・・・って。
正直、「タイムトリップ」という題材自体、
銀魂ワールドの中では禁忌・・・というか、
アウトのテーマだと思うんです。
これが出来てしまっては、
「流れを受け入れて愛する」という銀さんの基本スタンスの否定になりますし、今まで培ってきた様々な人たちの様々な感情が、
何だったんだろう・・・ってなっちゃうと思うんです。
高杉さんにしたって、「世界ぶっ壊す」じゃなくて、タイムマシン使えばいいじゃん・・・ってなっちゃうというか。
ただもう今回の映画は今回の映画として、
パート2、そしてパート3をやるために出てきているものですから。
・・・許してね!って。
正直、この意は・・・隠してはあるんじゃないかと思っています。深読みの次元で・・・ですが。
銀さんとの会話の流れ的に、そうなのかな・・・って。
あとはやっぱり、製作サイドがここに言いわけをしないまま
ノリノリでタイムトリップできないような気がして。
いや、分かりませんけど。
その2に続く。
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