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最近読んだ漫画の簡単感想ーその5
『あっかんべェ一休 上巻』
(坂口尚先生・1993年~)
なんか すげぇもん
読んだ・・・。
なんか いろいろ超越したもん 読んだ・・・。
なんかよく分からないけど、 悟りを開きかけた気がした。
『石の花』、『12色物語』
と、徐々に読み進めている 坂口尚先生
。
アマゾンなんかだと、文庫本の値段が高騰してしまっていて・・・;中古屋で安く買えるものを気長に探してます。
この『あっかんべェ一休』は、最後の長編であり、絶筆の作品・・・になるのでしょうか。
600年前の僧侶・一休宗純
・・・
とんちで有名な一休さんの、人生をなぞる物語です。
一休さん・・・アニメの印象で、ど真面目なストイック堅実僧侶だと思っていたのですが、
真面目過ぎて、 狂乱扱いされるまで行きついた方
だったんですか・・・。
知らなかった;
「門松は冥土の旅の一里塚 めでたくもあり めでたくもなし」
あ、この句って、一休さんの句だったのか、って句が
いくつか作中に登場してますが、
・・・さらっととんでもないこと言うなぁ・・・;
純粋な少年~青年期の一休宗純の目に映る、
戦乱の世、飢饉、金・政治と結びつき、腐敗した仏門徒たち、
朝日、山、川、湖・・・。
情景が、目の前でぐるぐる回る
最初に『石の花』を読んだときになんじゃっこりゃ!と思った 映像美
が、
一休宗純の心を形成していく、そして崩していく、この作品の核でした。
朝日とか木漏れ日とか戦シーンとか・・・いろいろあるのですが、
個人的には、 「雨」のシーン
がすごく心に焼き付きました。
しとしともの寂しい・・・こんなにリアルで、心をざわつかせる雨ってあるんだなぁ・・・と。
この作品はやっぱり、
坂口尚先生の、集大成
なんだろうな、と思います。
なんか・・・とにかく・・・
すごいもん読んだ・・・。
下巻の方も、気長に探していきたいと思います。
by姉
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