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2022.06.07
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カテゴリ: 愛to少年マンガ
​少年漫画感想


​『SPY×FAMILY』​
(既刊9巻以下続刊、遠藤達哉先生、集英社、少年ジャンプ+)

東国(オスタニア) 西国(ウェスタリス) の二国間では、仮の平和が維持されていたが、
その内々では熾烈な情報戦が繰り広げられていた。

西国一の凄腕スパイ ・コードネーム 「黄昏」 に、あるミッションが下された。

東国・国家統一党総裁デズモンド の動き・真意を探るべく、
疑似家族を作り、 彼の息子が通う予定の名門・イーデン校へ子どもを通わせ、
保護者の懇親会の場で取り入ること。

差し迫る入学試験に向け、彼が急ごしらえで作った疑似家族…
孤児院から引き取った 娘・アーニャは、人の心が読める超能力者
世間体を気にして偽装夫婦設定に乗って来た 妻・ヨルは、殺し屋 だった。

かくして、 スパイ×殺し屋×超能力者 という、
一風変わった嘘だらけの疑似家族が誕生し、名門校のお受験に挑むことになったが…。



既刊9巻で、私の購入したコミックスには 1800万部 の文字が躍っていましたので、​
単巻200万部 という単純計算​ なわけで…凄いですね。


アニメ化され、爆発的に売れているジャンプ作品 、という認識で、​
電子書籍の1巻無料を立ち読みし、
「もうこれは…!」 と思い、すぐに既刊コミックを買いそろえました。

​もう、 ​文句なしに面白いです。​

文句なしに、というか、読んだ最初に出て来た言葉は、
​​ 「なんだこの漫画、カワイくないな」 でした。

​​ 漫画作品として、 ​全方位に対して「落ち」がなさ過ぎる。​



まず第一に、 ​企画として。​

一応、「少年ジャンプ+」配信連載とのことで、
ジャンルとしては「少年漫画」 なんだと思いますが、
​基本的には 「少年漫画」が大好きな大人読者 ​が大喜びする作品​ だと思います。​

​​ ものすごく正しい、大人向けの「少年漫画」 というか。​

​​ 「『家族』を頑張って作る」「演じる」 ことを、 「ミッションをこなす」 と表現する。
​​
別の仕事をこなしながらも、
「家族サービス」や「奥さん・子どものご機嫌とり」を頑張ってやる、という
身近に想像しやすい事象が「カッコよく、仕事として」 描かれています。

奥さんも別の仕事をこなしていて、 夫婦がそれぞれ別の世界を持ちながら、
ひとつの「家庭」を全うしようと一生懸命になっている というのも、
​感性が非常に現代的​ ですし、​

それがこれほどエンタメとして気持ちよく読める形にまとまっていますので、
これは面白いわ…! と思います。


そして「お話が作れる」と同義ではありますが、
​​​ キャラクターの設定 が、いちいち上手い。 柔軟。​​

登場してくるキャラクター、それぞれ唸りながら読んでいるですが、
​まずはとにかく ​、 娘・アーニャちゃんの「心が読める」設定 です。
「嘘・偽り」だらけの家庭の中で、 この子だけがすべての世界についていけてる
話回しの中心が、いつもこの子のわけではないのですが、
全部の状況に、この子が主体的に絡んでいくことができます。

父・母
や、学校生活の 同級生たち ダミアンくん が特にそうですが、
それぞれが「別の」世界の中で信念を持って頑張っていることが、
否応なしに拾えてしまう娘 ですので。

この娘なりに、一生懸命周囲の人たちに気を使って立ち回ろうとする姿 が健気ですし、
​​ ​​ こんなに「頑張ってる部分」を拾ってくれる娘、
絶対に大事にしなきゃだよ! ​​
と思います。​

この娘の存在が、疑似家族の象徴であり、 この娘を守る、大事にする…
「フォージャー家」といういち家族に集約していく感情が、
大きな話で、 東西平和に向かう原動力になっていくんだろうな、
というところまで、出だしの段階からきちんと期待できるように描かれています。


話に関しては、上述して来たような「設定」という仕掛けあってのものですが、
​1エピソード毎の読み応え・満足感​ も素晴らしいです。​

基本、 1話が二十数ページなのかな? と思いますが、
(アクションシーンの過多で増ページになる場合もあり)
毎話、どこに焦点を置いても、必要な要素を選定して、
パパパっと話筋を構築できてしまうんだろうな、 というのがよくよく見て取れます。

​また、 話回しのためのエピソード作り も、
脚本が本業なのかと勘違いするほどに柔軟 です。​

​個人的に感動したのが、 ​コミック2巻収録の番外編​ 。​
作者様のコメントがついていましたが、
週刊少年ジャンプ本誌への出張番外編 だそうなので、
作品の魅力を分かりやすく盛り込んだ、「自己紹介」的な1話 です。

フォージャー家が水族館に行くのですが、
そこでスパイとしての別ミッションに後付けでアサインされてしまい、
​​ 家族サービスと別ミッションの同時遂行に奮闘する父 と、​
​​ それを援護しようとするアーニャちゃんの活躍 が主に描かれています。​

「ペンギンの選別」というエピソードですとか…なんて上手なんだ と思って。​
超高度な洞察力・技術が必要であることが分かる且つ、
作品のほんわかした部分をきちんと織り込んだ、
見事に、この作品の「面白い部分」やスタンスが、分かりやすーくまとまっています。

いや、「自己紹介」を三十数ページでしろ、と言われて、
ポーンと、この満足感を持った完璧な形で打ち返せるような漫画家、めったに居ませんから。


​​ キャラクター立てや各描写 も、​
みんな「頑張ってる部分」「気遣い」がきちんと拾えるようになっていて、
​​ 大人から子供、更には動物まで、いちいち好きになれます。

その上で…その上で、というか、
こっち方が作家様の強みとして先に立っているのかもしれませんが、
​絵が上手すぎます。 ​​

キャラクターの動作・表情、アクションシーンも
「上手い」…というのも言葉として安っぽいレベルで上手い。
なんでこんなに自由自在に描けるんだ…と。


​また、 ​漫画画面としてのクオリティが高すぎる​ 上、​
​​ 漫画表現…漫画的な演出できちんと魅せてくれる ものですから…​

​​まぁ…もう、 ​あまりにも「落ち」がない​ です。​
圧倒的な ​​ ​安心感・安定感。​ ​​

冒頭に繋がりますが、 ​​ あまりにも漫画作品として出来過ぎてて、 ​​
​最初の感想が ​「なんだこの漫画、カワイくないな」​ になりました。​



作者の ​遠藤達哉先生​ …存じ上げない作家様でしたので、
どんな方なんだろう?とWikiを覗いてみましたが、 ​なるほど。​

2000年、ストーリーキング出身の現在41歳 ​…なるほど。​
デビュー自体は、銀魂の空知先生(2002年)より前ですね。
実年齢は、遠藤先生のがひとつ下かな?

その後、主には ジャンプSQ で、ご自身で数作の連載もされていましたが、
おそらく、 アシスタントとして、雑誌内の主要作家陣営のなかをぐるぐると回られていた…
​編集者たちから引く手数多の、 スーパープロアシ として活躍されていたのかな?
と受け取りました。​

…なるほど。 ​すごく納得!!!​

良かった…これ、「20代の新人作家が出して来た作品だ」とか言われた日には、
「この作家、人生何周目?
短期間で、 全方位の技術がこんな風に洗練出来るわけない んだけど!?」
とか思うところだった…。

遠藤先生の経歴を見て、
​ヒーロー・黄昏さんの、 「信頼を勝ち得た組織人」としての描写に説得力がある のも​
よく分かるな…と。


​また、作風と画面・話回しの満足感から、
明らかに「SQ」の作家様だよな、 と思って読み進めており、​
​​​なんで「アプリ配信なんだろう?」​ と不思議に思っていた点も、
しっくり来ました。​

30代前半で立ち上げる企画でしたら、SQ掲載が自然の流れだったのかもしれませんが、
40代を見越した中で、「アプリ配信」という選択肢が… ​非常に妥当​ というか。​

やはり、週刊・隔週・月刊の固定ページペースの連載は、
限界を超えた体力勝負だと思います。

​目標とする更新サイクルはありつつ、
でも 頻度・ページ数に自由度を持たせることが出来る「アプリ配信」 は、​
​​ 完成度を保持した上で、連載作を掲載することができる 作家様の裾野を
大きく広げている と思っています。​

​いち漫画好きとしましては、 ​大・歓・迎 です。​


話が脱線しますが、小学生の頃から大好きだった 90年代の「なかよし」 主要作家陣が、
2000年代に入り、(雑誌の方向転換・新陳代謝方針も受けてのことでしたが)
本誌への掲載が出来なくなったり、雑誌連載ペースでの原稿アップが難しくなり、
(表立っての)創作活動から身を退いてしまう のを見て来まして。

今ならっ…! 今の電子配信がある状況だったら、
大好きな作家様たちの作品を、もっと読むことが出来てただろうな、 と思うんです。


​今回、 ​「アプリ配信」​ という新たな形式の掲載場所を用意することで、​
前に大きなヒット作を出しているわけではない状態で ​40近くになった、
でも ものすごい技術を持った作家様​ が、​

​こうして 大風呂敷を広げ、作り込んだ連載企画 を立ち上げ、​
​しっかり数千万部レベルの爆売れ連載作品を走らせることができた​ というのは、
​「流石、ジャンプ!懐広いぜ!最先端!!」​ というか。

漫画媒体の可能性がまだまだ無限にあることを、
知らしめているな、 と思いました。​



SPY×FAMILY
この先も、 ​​満足度の高い展開をどんどんしてくれそうな期待感​​ が、
とてもとてもあります。

​どこまでも「家族」に集約して行って欲しい!​
その過程で、 ​フォージャー一家に「東西平和」まで勝ち取って欲しい!

今後も、是非追いかけていきたいと思います。

by姉
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最終更新日  2022.06.07 07:06:36
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