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2023.07.15
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カテゴリ: 愛to映画・ドラマ
公開2日・土曜日初回に鑑賞して来ました!

映画感想
​『君たちはどう生きるか』​
(2023年・宮崎駿監督作品)





*以下、公開直後の映画のネタバレあり感想です。
本映画作品は、タイトルとポスターを除いて
一切情報を出さずに公開されています。
​また、私自身鑑賞してみて、
絶対に前情報なしの方が楽しめる作品だと思います。​
必ず、本編を鑑賞してから、下記感想をご覧ください。








戦争初期、東京。
病院の火事で母を亡くした少年・ 真人(まひと) は、
父に連れられ、母の実家のお屋敷へ身を寄せる。
父は、母の妹・ナツコと結婚する予定だと言い、
彼女のお腹には新たな命が宿っていた。

亡き母への思いと、慣れない田舎で居場所を見つけることが出来ず、自傷行為に走る真人。
そんな彼の前に、謎の 「青サギ」 が現れる。
青サギは、真人を庭の廃墟…「塔」へと誘う。
昔、大叔父が建てたというその「塔」は、不可思議な空気を纏っており…。



※以下のメタ考察は、本日観た映画に関して
姉・妹内でディスカッションして辿り着いた短絡的な結論です。
何回も観たり、他の方の考察を読んだら「やっぱこうかも…!」とか言い出します※


この作品はもう…この一言に尽きると思います。
​​ ​スタジオジブリのお墓!! ​​

​​スタジオジブリというか、
「宮崎駿監督のイマジネーション」の帰結地点の記念碑 ​​
​​まぁ、 ​お墓(自作自演)​​ かな、と思って鑑賞しました。​


1回目の鑑賞後の印象としては、こんな感じなのかな?と受け取りました。↓

・主役・真人くん …息子の宮崎吾朗監督
・青サギ
 …鈴木プロデューサー。口から生まれたような人。​
 言うことが嘘かホントか分からないけど、ずっと協力してくれる超重要人物。

・大叔父 …宮崎駿監督 ​
・大叔父の塔
 …スタジオジブリ(の宮崎駿監督作品部分。高畑監督作品は絡めてなかったと思います。)​
・13個の積み木(石) …歴代の宮崎駿監督作品​

・ヒミ様(真人くんの母) …宮崎駿監督が一番信じたい芸術性。
 生産の源泉にある一番大事にしたい精神性・創造への情熱のようなもの。​
 作品冒頭で既に燃え尽きている。
 でも真人くんが塔に入った際に、少女の姿で奇跡的に出逢えた。
・ナツコさん …ヒミ様の妹。
 ヒミ様と似てるんだけど、「違う」と言いたいんだけど、今新しい命を生み出せる母体。​
 吾朗監督や米林監督、ジブリイムズを引き継いだ監督様の生産性・創造性のイメージ。

・屋敷のお婆さんたち
 …日本アニメーションの創生から作り上げて来たような、
 宮崎駿監督の盟友といったアニメーターたち。​
・塔の地下(?)世界にあった、誰かのお墓 …故・高畑勲監督のお墓(?)。​
・ペリカンたち
 …宮崎駿監督に憧れてアニメーションの世界に飛び込んだ、後進のアニメーターたち。​
塔の地下(?)世界の海原
 …宮崎駿監督のイマジネーションの海原。
 老いて色褪せ、死者と生者が半々に入り乱れる世界。
 生き生きとした美しいものを生み出し、多数のペリカンたちを満足に養うことは
 とっくに不可能になっている。              
・わらわら
 …宮崎駿監督のイマジネーション世界で生まれる
「ひょっとしたら形になるかもしれない」未成熟のアイデアたち。​
・傷ついて力尽きるペリカン …故・近藤喜文監督(?)。​

・インコたち
 …ジブリが大好きなファンや協賛企業たち。
 ジブリブランドに常に餓えた消費者・鑑賞者たち。​



以下、印象深かった点の列記です。

​​​ ■児童文学・ファンタジー作品

​基本的には 王道の児童文学作品、アリス、 という印象でした。
宮崎駿監督作品の王道である、主役主観でワールドに入っていく、
「千と千尋の神隠し」に近い、異世界を旅する、という作りですね。

かわいいウサギに誘われるか、胡散臭い青サギ(おっさん)に誘われるかの差って感じ。

アニメーションの基本は、これだろ!
現実にない世界を主観で旅することだろ! という​
現在のアニメーションへのメッセージも含めてあったのかな?(妹談)


​​ ■これまでの宮崎駿監督作品のオマージュシーン ​​

「トトロだ!」「ラピュタだ!」「紅の豚だ!」
「もののけ姫だ!」「長靴をはいた猫だ!」と、
歴代の作品のオマージュシーン が、そこかしこにあふれていました(走馬灯)。

​また舞台設定も、いちいち
和洋折衷・つぎはぎだらけの「ロマン」 で構成されていて、​
「気持ちのいい世界感」に構築しきる体力はもうない…けど、
そこに見て取れる、無限のイマジネーションの残骸 が、本当に面白かったです。

こんなものを、こんな素晴らしいアニメーション映画作品として形にできることこそ、
宮崎駿監督のこれまでの軌跡の成せるわざだと思います。


​絶対に大叔父にしか積み上げられない積み木(石)を指しながら​
 大叔父「君はこれに1個付け足すことが出来る。
 この世界を継いでほしい…」 
 ↑真人くん「自分の世界で生きます」

勿体ぶって、最後の方で出てきた 大叔父のお願いが、全く大したことなくて 、​
一気にこの作品の根幹が見えた気がして、すごくかわいかったです。

いや、宮崎駿監督的にはもう何十年も苦しんだ挙句に、諦めをつけて、
その上で出してきたものだとは思うのですが、
だって… 球体とかも使って積んであるその積み木は、
どう見ても天才・宮崎駿監督本人にしか積むことが出来ないもの なんですよ。

私たちのような、外の一般人目線で見てても、何十年も前から分かってたんです。
そんなことは。


​​ ■青サギ&真人くんについて ​​

本作を鑑賞して、一番に焼き付いた感情は、コレ↓でした。

これは、宮崎駿監督の、 青サギ(おそらく鈴木プロデューサー)と
真人くん(おそらく吾朗監督)への想い があって、形に出来た映画だな…。

2008年のポニョ・2013年の風立ちぬの2作も、そうだったと思うんですけどね。

2006年に、鈴木プロデューサーと吾朗監督が、
わざわざ自分たちが表に立って ​「ゲド戦記」を公開して…​
あれは、宮崎駿監督がどうしても守りたかった ジブリブランド・品質を、
(分かった上で)傷つける作品だった と思うんですよ。

宮崎駿監督自身、イマジネーション・体力も枯渇してるよ、という状況で、
でもまだまだジブリでスタッフも大勢抱えていて、
新しいジブリ作品を求めているファンも協賛企業もあって、
「どんな出来でも、とにかく作って出さなきゃいけない」
「誰かがブランドに傷をつけて、ハードル下げなきゃいけない」 という意識で、
お2人が責任を負う形で、世に出した作品だったのだろうな、
と(勝手に)思っています。

ゲド戦記を出せたから、2010年のアリエッティ、2011年のコクリコ坂、
2013年のかぐや姫も、2014年のマーニーも出すことが出来たと思っています。

お2人に共通する想いは、コレ↓だったと思うんです。
「どんな出来でもいいから、天才・宮崎駿の新作が観たい・世に出したい。」

それも受けて、宮崎駿監督はここまで
映画製作を続けて来られたんじゃないかな、と思っています。

「ポニョ」も、これで最後にするぞという意欲を持って作った
「子供向け」映画作品だったと思っていますし、
「風立ちぬ」も、今形に出来る「自分の好きなものだけ」を詰め込んだ、
最後の映画作品だったと受け取っています。

ただ、どうしても商業的側面は切り離すことが出来ずに制作した作品だと思いますし、
鈴木プロデューサー的にも、「これが宮崎駿のラストワークス」として
しっくり来る作品ではなかったんじゃないかな、と想像しています。

今回の「君たちはどう生きるか」は、
宮崎駿監督に「商業的な部分は全く考えなくていいよ」と言ってあげられる形で
制作すること に意味がある作品だったと思いますし、
​鈴木プロデューサー的にも 「これが宮崎駿のラストワークス」と
納得のいく形で出せた、大満足の作品なのではないかな、 と感じました。


真人くんは…おそらく吾朗監督だと思うのですが、彼に対して、
宮崎駿監督が、この上ない愛情と尊敬と、
「自傷行為」への申し訳なさの念を持って、
​​​​ 「大叔父の世界を継がない」それが正解だ、
「ナツコさん…新しい(今、自身の目の前にある)生産性・創造性」を、
愛して欲しい、大事にして欲しい、
と言いたかったんだな、と感じました。




いやぁ… 本当に、本当に、面白かったです!!

これが 「天才・宮崎駿監督のラストワークス」 と言われて、​
もうもう、この↓感情しかありません。

アンコールに応えてくれて、
餓えたインコたちに、塔の中をもう一度冒険させてくれて、
きちんと未来へ向けて解き放って(追い出して)くれて、
​本当にありがとうございました!!​

​インコの末端の一羽として、 ​大満足!​ でした。​



上記の認識もいろいろ変わってくるところもあるかと思います。

是非、複数回劇場に足を運びたいな、 と思っています。

by姉





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最終更新日  2023.07.17 16:36:52
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