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今日は日本橋タカシマヤの「藤田喬平 雅の夢とヴェニスの華展」に行ってきました。二回目です。現代的な意匠、古典的な意匠、やはりどれも素晴らしいと思いました。藤田喬平がガラス作家としてどれくらいの地位にいたのかわかりませんが、ガラスで琳派の意匠を表したのは日本独自の、藤田喬平独自のもので、世界で評価されたことは日本人として誇りに感じます。ガラス作品はあまり見ることがないので、こうしてまとまって見ることができたのは良かったと思います。藤田喬平 雅の夢とヴェニスの華展
2007.09.30
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今日は皇居東御苑に行った後はまた東京国立近代美術館に戻って常設展示を見ました。ここには洋画、日本画、両方一緒に展示してあるのですが、最近は日本画の方に興味が向いています。特に良かったのは東山魁夷の「残照」。東山魁夷の作品はこの美術館の常設展示で見ることが多いです。そして見る度に素晴らしい絵だと感じ、素晴らしい画家だと思います。来年、この美術館で「東山魁夷展」をやるそうです。実に楽しみです。東京国立近代美術館
2007.09.29
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今日は午後に雨がやんでいたので皇居東御苑に行ってきました。まずは本丸の広場近くの休憩所で持ってきたサンドイッチを食べました。今日はいつもよりたくさんの雀が集まってきました。できるだけ多くの雀が食べられるように右に左にとパンをちぎって投げてあげました。皇居東御苑に来た時の小さな楽しみです。その後、苑内を散策しました。北風で気温も低かったですが、雨に濡れた秋の草花は風流でした。「十月桜」十月にも桜が楽しめるのですね。知りませんでした。春の桜よりも静かに楽しめるので良いですね。「彼岸花」真っ赤な色に針のようなものが出ている姿は実に奇妙で印象的です。カナブンがとまっています。「尾花(薄)」毎年秋に見ているのですが、いろんな日本画で描かれていて秋の七草だと知ると普通の薄でも何か特別な草花に感じます。「藤袴」知らなかった花ですが、細い糸のようなものが出ていて面白い花ですね。「女郎花」これも知らなかった花ですが、小さな花が可憐で健気で、それでいて黄色い色が明るく元気をもらえそうです。“女郎花”を“おみなえし”とは、知らないと読めませんね。「桔梗」星型の花が印象的です。星型はなぜか好きで、桔梗の花もなにか惹かれるものがあります。秋といえば楓の葉の星型も惹かれるものがあります。「撫子」撫子という花があるのは知っていましたが、実物を見るのは初めてで、これほど鮮やかな色だとは知りませんでした。今まで見た花の中で一番きれいだと思った花かもしれません。右下の花びらに虫がとまっていました。花びらの裏は、虫たちにとって安らぎの場なのかもしれませんね。秋の七草のうち五つ見ることができました。あと二つ、萩と葛も探せばあったのかもしれませんが見当たりませんでした。しっとりした皇居東御苑も良いですが、次回は“天高く馬肥ゆる秋”といった日に来たいです。皇居東御苑
2007.09.29
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今日は東京国立近代美術館の「平山郁夫 祈りの旅路」に行ってきました。有名な画家なので、入館待ちするかと思っていたのですが、待つことなく入れましたし、館内はある程度の人が入っていましたがそれほど混雑していませんでした。天気が悪かったからでしょうか、それとも「フェルメール展」などに行く人がいて分散されたからでしょうか。仏教やシルクロードに関する絵が多いのですが、僕には平山郁夫の絵が、どうも絵の上手な中高生が描いたように感じてしまいます。緻密ではないからでしょうか。ただ、仏教画や茶系のシルクロード以外の風景画や人物画はよく描けてると思いました。特に最後の方に展示されている日本の風景画は素晴らしく、「月華厳島」はいつまでも恍惚と見入ってしまうくらい気に入りました(絵ハガキがなかったのが残念でした)。個人的には平山郁夫も日本の風景をもっと描いてほしいと思いました。平山郁夫 祈りの旅路
2007.09.29
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「雪国」川端康成(新潮文庫)これだけ有名な著者の、これだけ有名な著書が素晴らしくないはすがないのですが、どうも自分は高尚な純文学をあまり深く理解できないようで、あまり素晴らしく感じられず、面白く感じられませんでした。もっと劇的な展開と結末を求めてしまうようです。あるいは、心地良い読後感に浸れることを望んでしまうようです。タイトルは雪国ですが、話の後半は秋の場面で、先日見た牧進の「雪国」に薄が描かれていたのを納得しました。★★★☆☆雪国
2007.09.28
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「古都」川端康成(新潮文庫)先日の「牧進展」で川端康成の小説のタイトルがそのまま絵のタイトルになっていたので、川端康成の本を読んでみました。京都の双子の話です。京都を舞台に、春・夏・秋・冬と物語は流れていきます。“古都”というタイトルの通り、京都について実にいろいろと書いてあります。京都弁になれていないので、セリフの京都弁を読むのに時間がかかりました。京都弁を聞くのはなんてことないことですが、読むとなかなかスラスラと読めませでした。最後は、冬で終わり、物語の人間関係が完結せずに終わってしまうので、少し物足りなさがあるのですが、登場人物の“その後”を読者が自由に想像して良いと言われたような気がしますし、話の流れで想像できるようでもあります。また、結末を描かないことで、この小説は“京都”の“四季”を描いたという感じがします。京都の四季を切り取って、本の中に入れたようです。ただ、自分としては京都を詳しく知らないので、あまり物語の中に入りきれなかったように思いました。読後、牧進の絵の「古都」はどういう絵だっただろうかと図録を見たら「古都」はなく、「古都」は藤田喬平展で見たガラス作品でした。次は牧進の絵にもなっている「雪国」を読もうと思います。★★★★☆古都
2007.09.26
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「地下鉄(メトロ)に乗って」浅田次郎(講談社文庫)地下鉄駅の階段を上がると過去へ行ってしまう話。映画になっていたことを知っていたので読んだのですが、まさか過去へ行ってしまう話だと思いませんでした。脳みそが硬いせいか、こういう非現実的な小説はどうもダメです。バックトゥザフューチャーのように科学的根拠があれば良いのですが、そういうのが無く過去へ行ってしまうと子供だましのような小説に思えてしまいます。買う前に裏表紙のあらすじを読んでおけばよかったと後悔。浅田次郎の小説を二冊読んだものの、二冊共、非現実的な話で失敗しました。今度、浅田次郎の小説を読む時は、幽霊が出てこない、過去へ行ったりしない小説を選ぼうと思います。★★★☆☆地下鉄(メトロ)に乗って
2007.09.24
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今日は夕方から日本橋タカシマヤの「藤田喬平 雅の夢とヴェニスの華展」に行ってきました。藤田喬平はガラス作家で、たしか東京国立近代美術館(工芸館)で少し見たことがあります。現代的な作品もあるのですが、琳派を意識した飾筥は洗練された古典といった趣でした。尾形光琳や本阿弥光悦が藤田喬平の飾筥を見たらどう感じるのだろうかと想いをめぐらしました。どの作品も素晴らしく恍惚として見てしまいます。絵でもなく彫刻や陶磁器とも違うガラスの作品をこれだけ見ることはあまりないので、もう一度行こうと思います。藤田喬平 雅の夢とヴェニスの華展
2007.09.22
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今日は牧進展の後に日本橋三越本店の「第54回 日本伝統工芸展」を見ました。毎年やっているそうですが初めて見ました。工芸品はほとんど美術館でしか見たことがないのですが、こういう公募展の作品でも、どれもが素晴らしくて端から端までじっくりと見てしまいました。ずいぶんと広い場所をとって開催されていたのですが、あれが無料で見られたのは幸せでした。数百円とって開催していてもおかしくない質と量だと思いました。図録も売っていて欲しくなったのですが、毎年買っていくと、日本伝統工芸展の図録が10冊20冊…と増えていってしまうので、買うのはやめておきました。また来年も見ようと思います。楽しみです。第54回 日本伝統工芸展
2007.09.22
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今日は日本橋三越本店新館7階ギャラリーの「牧進展 -春夏秋冬 日本の美を描く-」に行ってきました。二回目です。しっかりとした描写、古典的な表現と現代的な表現。本当に素晴らしいです。屏風絵二つがガラスケースに入っていない裸の状態で見られたのですが、やはり直接見るとガラスに映る物が無くて見やすく、絵の本当の色が見られて幸せでした。たった二週間の展示で、短いのが惜しいです。僕の知っている限りで牧進の作品が見られる美術館は箱根の成川美術館だけですが、もみじが色付く頃に行ってみようと思います。牧進展 -春夏秋冬 日本の美を描く-
2007.09.22
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「鉄道員(ぽっぽや)」浅田次郎(集英社文庫)映画化された“鉄道員”を含む8つの短編集。浅田次郎は初めて読んだのですが、意外に幽霊のようなものが出てくる作品が多くて少し予想外でした。自分は現実主義なのか、幽霊などが登場するとどうとらえてよいのかわからず、作品の良し悪しや好悪が自分の中に定まりません。ただ、8つのどれもが映画にしたら面白そうだと思いました。実際に1つはなっていますし、この秋には“オリヲン座からの招待状”が映画として公開されるそうで、原作を読んだことだし映画も観てみようと思いました。僕は観ていないのですが、映画となった“鉄道員”は高倉健のイメージで読んでいたら、本の主人公は少しイメージとは違っていましたし、予想してたほど良いとは思えませんでした。現実味の無い話だからでしょうか。“ラブレター”は、あまりきれいではない設定での話ですが、純粋なラブレターを読んで泣いてしまいました。★★★☆☆鉄道員(ぽっぽや)
2007.09.20
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「なかよし小鳩組」荻原浩(集英社文庫)「オロロ畑でつかまえて」と同じ広告代理店が奮闘する話。コミカルなところ、しんみりするところ、緊張感のあるところがあり、小説として面白い要素は詰まっているのですが、素材の良さをいかしきってなく、あと一歩面白味がないです。面白い話にするならもっと思い切って面白くしたりするとメリハリがあって面白い小説になりそうだと思いました。それから、細かい説明や描写を省いてどんどん話を進めてほしいと思いました。後半の方は「オロロ畑…」より面白く感じてきたのですが、最後で話の終わり方がダメでした。清々しい終わり方でもなく、感動する終わり方でもなく、なにより話が完結していないところが満足いきませんでした。★★★☆☆なかよし小鳩組
2007.09.18
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今日は東京国立博物館の平常展を見に行きました。敬老の日は平常展が無料です。いつもは本館から観始めて、本館を見てるだけで閉館時間になってしまうので、今日は東洋館から見始めました。東洋館には、インド、エジプト、東南アジア、中国、朝鮮、などの美術品が展示されていました。特に中国美術が良かったです。「饕餮紋ホウ」なにやら要塞のような造形には驚かされます。高さ50~60cmほどあり、重さは確か20kgか30kgと書いてあったように思います。硬く、重く、テコでも動かないようにさえ感じました。昔の人の意匠や造形には感服します。「青花龍涛文壺」コバルト色のきれいな龍の壺。“景徳鎮窯”はよく聞きますが、景徳鎮窯で作られた陶磁器を見るのは初めてのような気がします。景徳鎮窯の陶磁器は表面がなめらかでツヤツヤしているように思いました。素晴らしいです。「粉彩牡丹文瓶」表面はとてもなめらかで、描かれている牡丹はとても写実的です。油彩画と同じくらいの描写に見えました。実によくできています。「粉彩梅樹文皿」これも写実的な梅の絵が描かれています。実に素晴らしいです。今まではほとんど日本の陶磁器しか見たことがなかったのですが、中国の陶磁器って素晴らしいですね。中国陶磁器への興味が湧いてきます。東洋館の後は平成館に行きました。「大形深鉢」昔の物として見れば普通の鉢ですが、このデザインと造形は、客観的に見ると、とても現代的で斬新に感じます。縄文時代のものは、以前はただ古い物だと思っていただけですが、美術館に行くようになった今は芸術品として見て面白いですし、現代ではあまり見ないデザインや造形なので新鮮に感じます。平成館の後は法隆寺宝物館に。「竜首水瓶」法隆寺宝物館には仏教関係のものがいろいろありましたが、これが一番印象に残りました。竜の首で、胴体には馬の絵が描かれています。ちょっと神秘的な造形です。最後は本館に。本館では特集陳列として「東洋の名品-唐物」がやっていました。「青磁茶碗(銘馬蝗絆)」とてもきれいな青磁の茶碗です。ただ、形が僕の感性奥深くまで響いては来ませんでした。しかし、なかなか良いと思いました。「猿図」まるで生きてるような猿の絵です。これだけ現実感のある絵はほどんど見たことがありません。実によく描けています。今まで本館と平成館しか見たことがなかったのですが、東洋館・法隆寺宝物館にも素晴らしいものが沢山ありますね。東京国立博物館に行った時は欠かさず見ようと思いました。東京国立博物館
2007.09.17
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今日は日本橋三越本店新館7階ギャラリーの「牧進展 -春夏秋冬 日本の美を描く-」に行ってきました。牧進の絵は自分が抱いていた“こういう日本画が観たい”“日本画はこう描いてほしい”という願望がそのまま作風になったような絵ばかりで、どの絵も素晴らしかったです。描写が丁寧で、程好く現代的で洗練されている作風です。画面の中央に川を配する構図、たらしこみのような技法、うねうねと曲がりくねった木の枝などは琳派の影響を感じさせ、古典と現代の調和を感じます。川端康成からの「牧進讃」という書が展示されていて、賞賛と励ましの言葉が書かれていました。牧進はノーベル賞作家によるお墨付きの画家と言えるのかもしれません。9月24日までなので、もう1度行こうと思っています。牧進展 -春夏秋冬 日本の美を描く-
2007.09.15
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「オロロ畑でつかまえて」荻原浩(集英社文庫)村おこしに奮闘する広告代理店の話。タイトルが「オロロ畑でつかまえて」なので、農作業や農作物で村おこしをするのかと思って読み進めていったのですが一向に畑の話にならず、読み過ぎた後で“あれが村おこしの場面だったのか”と気がつき、一番楽しむべきところをさほど楽しむことなく読み過ぎてしまいました。全体的に面白い雰囲気があるのですが、あと一歩面白さが足りないような気がしました。ドラマや映画などで映像にしたら面白くなりそうなのですが、この小説自体ではそれほど面白くは感じられなかったです。もっと面白くできそうな要素を持っているのにいかしてないように思います。★★★☆☆オロロ畑でつかまえて
2007.09.15
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「サウスバウンド 上」奥田英朗(角川文庫)「サウスバウンド 下」奥田英朗(角川文庫)主人公は小学六年生の二郎、父の一郎は元過激派、母も実は元過激派、それから妹と姉、そんな家族の物語。上巻を読んでいる時は、この小説はどんな内容でどこに向かっていてどんな結末を迎えるのかわかりそうでよくわからなかったのですが、下巻を読み始めると父の存在や父が本当に求めているもの、またこの小説がどういう小説なのかが次第にわかってきました。上巻では冷たく難しい人間関係やぎこちない家庭が描かれ、下巻では温かい人間関係と深まる家族の絆が描かれています。上巻は東京での話、下巻は沖縄(西表島)での話。この二つの舞台が沖縄生活の良さを際立たせています。破天荒な父の生き方を通じて、大切なものと現代生活の問題を浮き彫りにしています。そのへんはさすが直木賞作家だと思ってしまいます。上巻に父のセリフで“最悪”と“邪魔”のことを言っているシーンがありました。この二つを読んでいる人にだけわかるセリフです。そういうのに気付くと、なんだか嬉しくなってしまいます。日本人が全員沖縄に住んでいたら、人類が全員南半球に住んでいたら、世界はもっと平和であったであろうと読み終わった後に思ってしまいます。もちろん、そんなことはありえませんが、そんなことを夢見てしまいます。10月にはこの映画が公開されるそうですが、この小説が映画になるとどうなるのか、楽しみです。来年の夏、また読もうと思います。★★★★★サウスバウンド 上サウスバウンド 下サウスバウンド
2007.09.12
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今日は映画「HERO」を観ました。なかなか面白かったです。しかし、予想してたほどではかったような…。イ・ビョンホンと木村拓哉が一緒に活躍するシーンがあるのかと思っていたのですが、そういうシーンは無かったですし、イ・ビョンホンはほんの数分しか登場しませんでした。ひたむきに努力することの大切さは伝わりましたが、そのシーンが長くて間延びしてしまったような…。個人的には裁判シーンの回数をもっと多くして緊張感のある時間を長くした方がもっと面白みが増していたように思います。笑えるところが沢山あったのは良かったです。特に、勝村政信がドアに耳をつけて盗み聞きしてたらドアが急に開いて顔をぶつけられるシーン、こういうシンプルな笑いは大好きです。全体的に面白かったことは面白かったですが、映画ではなくテレビの2時間スペシャルでも良かったような気がします。★★★★☆HERO
2007.09.10
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今日は東京国立博物館に行ってきました。今、部屋に酒井抱一の「夏秋草図屏風」の「夏草図屏風」の絵ハガキを額に入れて飾っているのですが、今まではそれほど良いと思わなかったこの絵が最近は良く見えるようになってきたので、東京国立博物館に行こうと思った次第です。サイトを見たら「むこう2ヶ月の平常展の主な展示作品」に「秋草図屏風」が展示作品に載っていたので、秋草の方でも見てみようと行ってみたら酒井抱一の別の「秋草図屏風」でした…。もちろんその作品も良かったのですが、見ようと思っていた秋草図屏風ではなかったので拍子抜け。しかし、ここの平常展は量も質も充実しているので、感動できる作品がいくつもありました。伝雪舟等楊「四季花鳥図屏風」右隻に鶴、左隻に鴨が描かれた屏風絵です。雪舟というと水墨画で有名ですが、これは色の付いた絵でした。しっかりと描かれているので、見応えがあります。特に鶴の首の曲線が素晴らしくて見入ってしまいました。長次郎「黒楽茶碗 尼寺」僕の好きな長次郎の黒楽茶碗があって嬉しかったです。楽茶碗は長次郎が一番好きです。土佐光起「粟穂鶉図屏風」描かれているのが立派な樹木や大きな鳥ではなく粟穂と鶉なので、どことなく上品な趣とかわいらしさがあります。土佐光起の作品はあまり見たことがないですが、もっといろいろ見てみたいです。菱川師宣「見返り美人図」この博物館が所蔵していることは知っていましたが、展示している期間に来たことがなく、まだ一度も見たことがなかったです。実際に見ると、着物の赤と帯びの緑が印象的でした。赤と緑は補色関係なので引き立ちます。発色は割としっかりとしていてきれいですし、細部もよく描けていて見事な出来栄えでした。絵ハガキが売っていたので、買って帰って、額の夏秋草図屏風の絵ハガキと入れ替えました。野々村仁清「色絵月梅図茶壺」焼き物の中で一番好きな作品の一つです。見ることができて嬉しいのですが、梅が描かれた焼き物を季節が裏の時期に見るのはちょっと変な感じでした。目的の作品が見られなかったものの、予想外に良い作品を見ることができて良かったです。敬老の日は平常展が無料と書いてあるので、また行こうかと思います。東京国立博物館
2007.09.08
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「ラッシュライフ」伊坂幸太郎(新潮文庫)三日前に読み終わって、またすぐに最初から読み始めてしまいました。初めてのことです。エッシャーの絵のように、グルグルと何度も読んでいたくなるから不思議です。この小説は、二回目に読むと、ストーリーがわかってても話と話の繋がりがより深く理解できて面白いというのもあり、また小説の中のいろんな教訓や哲学をより深く噛み締める楽しさというのもあります。さすがに次は他の小説を読もうと思います。サウスバウンドの文庫本が出たことですし。★★★★★ラッシュライフ
2007.09.07
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「ラッシュライフ」伊坂幸太郎(新潮文庫)五人の話が独立して進んで行き、所々で話が交差する話。それぞれの話はそれぞれで面白いです。ミステリー的な話や純文学的な話などいろいろで、どことなくそれぞれに考えさせらるものを含んでいます。そして、それぞれの話が交差するところがさりげなく出てくるのが面白いですね。五つ(主に四つ)の話がこうやって同時に進む小説は初めて読みました。ただの群像劇というだけではなく、いろんな要素を含んでいる秀逸な小説だと思います。読み終わって、どういう話だったのかがわかると、それぞれの話がどうやって交差していたかもう一度最初から読みたくなりました。噂に聞いた「オーデュボンの祈り」の案山子の話が出てきた時は「これか☆」と思いました。伊坂幸太郎の小説に限ったことではないと思いますが、「オーデュボンの祈り」も「ラッシュライフ」も、著者の哲学のようなものが含まれているように感じます。人間の生き方というのもそうですが、それ以外にも世界の真理というか、自然科学的な哲学のようなものが、文章の中に見え隠れしているように思いました。★★★★★ラッシュライフ
2007.09.04
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今日は国立新美術館の「日展100年」に行ってきました。二回目です。前回来た時は、どれもこれも素晴らしい作品で圧倒されたのですが、二回目に来ると自分の感性に照らし合わせて自分なりに気に入る作品がわかります。山下新太郎「読書の後」タイトルのとおり、読書を終えた女性の絵です。山下新太郎、独特の色彩がとても良いです。自分の好きな画家でもあります。平櫛田中「落葉」木の彫刻です。前傾姿勢の老人が彫られています。味わいのある彫刻です。宇田荻邨「梁」川に鮎を捕る梁が仕掛けられ、川辺にその鮎を狙って見ている鳥が一羽。とてもきれいな色彩で鮎も鳥もきれいに描かれています。所蔵が松阪市立第一小学校と書いてあります。こんな素晴らしい日本画を小学校が所蔵しているとは、うらやましいですね。図録を見ると、この画家の絵がもう一枚載っています。そのもう一枚の絵は前期の展示だったようで、見られなかったのは残念です。橋本関雪「唐犬」二曲一双の日本画で、右に一匹、左に二匹の犬が描かれています。日本画でありながら洋画のような趣があり、モダンな感じがとても良いです。津田信夫「戦意充盈」角のある牛の小さな彫刻。シンプルでありながら猛牛の勇猛さが表れているように思います。山口蓬春「夏の印象」朝顔、白いテーブルの上に帽子と海の貝、その奥に浜辺のような感じのところにも貝が描かれていて、夏らしい作品。ひとつひとつがシンプルに描かれていて、きれいな色彩であり、夏のさわやかな感じが出ています。一番気に入った作品です。東山魁夷「秋」紅く紅葉した山の上の方だけ描いた作品。シンプルなのがとても良いです。この企画展で日展の素晴らしさを実感できたように思います。11月の日展が楽しみです。日展100年日展
2007.09.02
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