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2005年11月05日
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四国遍路 ルート 前編  阿波徳島~土佐高知

阿波徳島
霊山寺(一乗院) 阿波は十里十カ寺といわれ、一番から十番までは、およそ十里の道のりのなかにまとまっている。
~8普明山 熊谷寺(真光院) 四国霊場最大といわれる二層の楼門。
~10得度山 切幡寺(灌頂院) 最後の四十二段は男の厄除け坂。
~12摩盧山 焼山寺(正寿院) 標高八百メートル。 十一番 からの遍路道十六キロは遍路ころがしといわれる。
~19橋池山 立江寺(摩尼院) 心やましい者は渡れない九つの橋があり、「最初の難所」といわれた。
~23医王山 薬王寺(無量寿院) 三十三段の女厄坂と四十二段の男厄坂、そして六十一段の還暦厄除け坂。

阿波の三難所 ::12 焼山寺  20 鶴林寺  21 太龍寺
「とっていわく」さんのお話に出てくる、11番の 藤井寺 から12番の焼山寺へ行く道は最初の難所で、朝出立したとして着くのは夕方になるといわれる。さらに焼山寺への山路は「遍路ころがし」といわれ高所への難路だ。

土佐高知
24室戸山 最御崎寺(明王院) 四国東南端の霊場。
~34本尾山 種間寺(朱雀院) 薬師如来が本尊だからか安産祈願の参詣多し。柄杓を持参、帰りは底を抜いてもらい、通りをよくして安産!。
~36独鈷山 青龍寺(伊舎那院) 仁王門をくぐると百七十段の石段が待つ。昇り降りだ三百四十段!。
~39赤亀山 延光寺(寺山院) 眼病に霊験があるといわれ、「目洗いの井戸」は霊水といわれる。
弘法さんの水を出す話は多く、地勢学者であるかのような的確さ。

29 国分寺 近くには、かの紀貫之が土佐国司として赴任した際の国府跡がある。

続いて「遍路」の際のファッション

「菅笠(すげがさ)」
厳しい遍路の際の、日よけ雨よけには笠は必需品であり、
旅の途中で死んだ際には棺のかわりに笠をかけたといわれる。
笠の中心から四方に向かって、四句の偈(げ)を記す
迷故三界城・・・迷うがゆえに三界の城あり
悟故十方空・・・悟るがゆえに十方は空なり
本来無東西・・・本来、東西なし
何処有南北・・・いずくにか南北あらん

ーー意味ーー
迷い多い此の世の中に浸かり、もろもろ欲望にとらわれていると、せまく苦しい。
心身を清めて迷いの世界から解放されると、澄んだ明るい境地に立つことが出来る。
東だ西だととらわれる事から解脱せよ、本来、世界は自在である。
そこには、悩みやこだわりはなく、広い自由な境地がある。

「金剛杖(こんごうつえ)」
白木の杖の上部に「地水火風空」を意味する梵字が書かれている。
昔は行き倒れた遍路の墓標として立てられたともいわれる。
厳しい道のりの友である杖、お遍路さんはこの金剛杖を「お大師さま」と
思い大切に扱い、宿に着くと杖の先を洗い清めるのだ。

ーー逸話ーー
「十夜ヶ橋」の下で吹雪に耐えて弘法さんが夜を過ごしたという伝えから、
大師の苦難を思い、「橋の上では杖をつかない」のが心得とされる。

白衣は、袖のあるもの。笈摺(おいずる)は、袖のない法被。
バックには「南無大師遍照金剛」の文字!
「同行二人」(大師様と一緒)としるされた頭陀袋を持ち、
経本を片手に白足袋まで履いた日には、あなたも立派なお遍路さん♪

*ただこの白装束ルック、戦後につくられたようだ、
 歴史古い西国観音巡礼なんかにも白装束は出てこない。

お参りの心得で、四国88ヶ所の「お接待」の習慣、これに惹かれる~♪
お遍路さんに手助けとしてお茶を用意してくれたりするようだ、
大きな神社にいくと必ずある「お茶休憩所」
私はお茶大好きなので、グビグビいただく、88ヶ所でもグビグビグビグビ、呑んでみたい。


次回はお遍路ルート後編:伊予愛媛、讃岐香川、そして補足です・・・


kljh






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最終更新日  2005年11月06日 07時58分39秒
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■コメント

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納札のこと  
慶次2000さん、こんばんは。

 お遍路さんといえば納札のこともリクエストしていいでしょうか?

 納札と書いておさめふだと呼んでます。
巡拝の際に札所に納めます。裏に住所や名前が書かれています。
この、納札の色は巡拝した回数によって変わり、
最初は白、緑、赤、銀、金とあり、最高の100回(@o@)以上の方は錦の札です。

 本堂や大師堂のところに札を納める箱があります。
ここに納めてあるのはほとんど白の納札ですが、
たまに金や銀、錦のお札があります。
ありがたくいただいたりするのですが構わないのでしょうか?

 そのほかお遍路さんを接待をしたときにもらえることもあります。(こちらが王道と思う^^;;

 私の母は錦のお札は持っていると功徳があるといってます。本当でしょうか?
(2005年11月05日 22時03分43秒)

さくらんぼのハハさん  
慶次2000  さん
納札は昔、木製の札を一枚ずつ札所に打ち付けて、巡礼したしるしとしたようです。
本尊との永遠の結縁を望む心のあらわれだったのでしょう。
霊場にお参りすることを「○○番の札所を打つ」というのは、ここからきた言葉であります。

続く (2005年11月06日 17時21分21秒)

さくらんぼのハハさん 続き  
慶次2000  さん
昔の名刺とでも言うのでしょうか?
遍路でお接待を受けたときに納札を渡したり、
宿泊施設で御礼に部屋においておくとか・・・。
知りあった人と交換するとか・・。別に決まりは無いようです。

体験者の話によると、もらった納札はお守りになるそうです。

病気の人は、お錦の納札を、薬と一緒に細かく刻んで飲めば治ったり。
身に着けてお守りにしている人が多いようです。

私見ですが、何回行ったかは自己申告、白であれ錦であれ、納札は納札では?と思います。最初の納札の意義からはズレているなあと感じます。

納札について私が調べたり聞けたのはここまでです。
「とっていわく」さんに聞くと、もっと過去から現代への納札の意義をしっかり教えてくれると思います。

ハハさん、私の力はここまでであります;;
(2005年11月06日 17時29分49秒)

Re:さくらんぼのハハさん 続き(11/05)  
慶次2000さん、ありがとうございます!

>病気の人は、お錦の納札を、薬と一緒に細かく刻んで飲めば治ったり。
>身に着けてお守りにしている人が多いようです。

 薬といっしょに飲む、というのは初耳でした!
そういえば重篤や不治の病の病人がお守り代わりにしていたりします。
実家では仏壇に入れたり、財布に入れたりしています。

 ただ、何回も遍路の旅に出ている人は業もあるから、他人の納札を持つのは、業を受けてよくないという人も...。

 持っている者の心がけ次第かもしれませんね

>私見ですが、何回行ったかは自己申告、白であれ錦であれ、納札は納札では?
>と思います。最初の納札の意義からはズレているなあと感じます。

 地元民(?)に収集される納札は金・銀・錦です。白は放置されてます。
 お接待のかわりに頂くのであれば、色を選ぶのはおかしいのですが^^;
巡拝が3回より100回がえらいというのは、お大師様もおっしゃらないでしょうにね。

>昔の名刺とでも言うのでしょうか?

 たしかに納札は住所氏名が書かれています。
名詞がわりということなんですね。
勉強になりました。

 どうもありがとうございました<(_ _)>

(2005年11月06日 20時58分09秒)

とんでもございません  
慶次2000  さん
どうしたしまして♪ (2005年11月07日 05時54分10秒)

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