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araiguma321 @ Re:ふたえの虹 2024.11(11/21) 吉備高原の台地の上の畑でして、何もあり…
kiki ☆ @ Re:ふたえの虹 2024.11(11/21) 背景が遮るもの、電線もなく良いロケーシ…
araiguma321 @ Re:隈研吾 CLT(直交集成板) 半年後 2024.9(10/12) そうですねぇ、木造建築に二の足を踏むよ…
うしまる@ Re:隈研吾 CLT(直交集成板) 半年後 2024.9(10/12) 「那珂川町馬頭広重美術館」の画像とか、…
araiguma321 @ Re[1]:般若寺温泉 2024.10(10/02) うしまるさんへ 災害被害がやみませんね…
うしまる@ Re:般若寺温泉 2024.10(10/02) おおー、侘び寂びのあるステキな般若寺温…
araiguma321 @ Re:カエルの棲家 2024.7(07/14) ほんと、どうやって潜り込んだんでしょう…
kiki ☆ @ Re:カエルの棲家 2024.7(07/14) もの凄いかくれんぼですね!! どうやって…
araiguma321 @ Re[1]:iPad 用スタンドの補修 更新 2024.6(06/15) うしまるさんへ ご察しのとおりでして、…
うしまる@ Re:iPad 用スタンドの補修 更新 2024.6(06/15) こういう工作はつくってる時も楽しみのひ…

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Aug 19, 2015
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田園回帰1% 戦略 藤山浩 2015年
地元に人と仕事を取り戻す

 綻びゆくアメリカ(ジョージ・パッカー)のディーン・プライスの章を思いだした。
 ノースカロライナの220号線沿いは大規模に地域経済が崩壊してしまい、大量生産・大型量販・フランチャイズ小売りにより地域の循環型経済・社会が失われたそうだ。
 そんな中、地元への還流産業モデルの実現を目指す起業家が現れ、その浮沈が描かれていた。バイオディーゼル燃料の事業化により、原材料生産として農業を復権させ、自家精製し、地域流通させ、廃油もリサイクルするモデルで、地域から価値が流出してしまうのを防ごうとの試みだったのだが、石油大資本との競争でもあるので、商業ラインは遠くて苦戦。成功を暗示しきれていない状況で記述は終わっていた。
 アメリカの地域循環経済の崩壊とは、製造業の域外・ついには海外への移転、失業増、治安の悪化、人口の流出、コミュニティーの崩壊、中間層の減少、貧富の二極化といった悪循環で、その渦に追い込まれる市民が現実化しているらしい。

 日本は、戦後、工業化モデルに邁進して、労働力は農林業地域から工業・商業地域にシフトし、農林業地域は過疎化し続けた。地域に残って農林業を支えてきた昭和一桁世代も2015年には80歳代となり引退し、このままでは、過疎地は潰える。
 一方、国際競争の果てに、多くの人を養ってきた工業化モデルも拡大は止まり、下降し、かわりに多くの就労者をサービス業は吸収して労働市場を支えているが、賃金は安く、生活者は不安定な雇用形態に追い込まれている。
 こうなると、これまでは食べていけず、居座って迷惑をかけるわけにはいかなかった農林地域でも、遊んで残っている農林資源や土地を使わせてもらえるものなら、よほど幸せな自立的な田園人生が過ごせる可能性が出てくる。


 こんな現状の中、本書は、相応しい移住者を受け入れ、担い手として支援・育成して人口を増やし、過疎地を地域経済循環型に改造していき、コアとなる社会機能の集積地と周辺村落をネットワーク化した経済循環地域にしあげようとする内容。とても未来がある話だった。分析、立案、実践例もわかり易く、できそうな気になってくる。

 働き、子供を教育し、地域を皆と共有した生活ができる、こんな社会で暮らしてみたいものだ。共感者は多い。森と清流と四季の変化に合わせた生活に憧れている人も多い。
 市場の荒野に投げ出されるのと混同してしまうが、地域によっては、別次元の郷が生まれつつあるらしい。





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Last updated  Aug 26, 2015 04:11:05 PM
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