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2022.12.24
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観察会の折、ハジロカイツブリが長旅に備えて胃や腸などの消化器官を大きくし、
渡り直前に消化器官を小さくすると耳にしたがどうしてかと質問をもらいました。
文献を調べてみると、フランク・B・ギル(2007)が研究者の報告を整理して紹介している内容と
思われました。参考までに以下に紹介します。
「長距離を渡る鳥は旅に先立ち脂肪をつけるだけでなく体の器官も組み替える。
カリフォルニア州モノ湖に渡りのため集まるハジロカイツブリの研究がこの現象を明らかにした。
大部分が脂肪を蓄えることで体重を約260gから600g以上にまですばやく2倍以上に増やす。
このとき、この変化に必要な大量の食物(アルテミヤ*)を処理するために消化器の大きさを
逆に胸部の飛翔筋は半分になり主要な換羽で風切羽を脱落させる前でも飛べなくなる。
そして、渡りに出発する前の2-3週間、絶食する。体重を減らし脚筋も縮小する。
一方で心臓を肥大させ胸部の飛翔筋は大きさを倍増してもとに戻す。
ハジロカイツブリは、脂肪蓄積のために移動運動器官と筋肉を落として消化器官を
発達させその後で消化器官を委縮させ渡りに必要な筋肉と心臓の力を増やしている」
(ハジロカイツブリが三番瀬で採食していると思われる生き物)
ハジロカイツブリは小魚や水生昆虫、甲殻類を食すとされています。
このうち、三番瀬には千葉県(2020)が報告しているように、甲虫類ではコノハエビ、
ドロクダムシ、ドロソコエビなど、動物プランクトン14種などが生息しています
浦安、市川塩浜沖、ふなばし海浜公園沖に飛来しているハジロカイツブリはこうした
生き物を採食しているものと思います。
(引用)
フランク・B・ギル.2007.鳥類学.p292.新樹社.
千葉県2020.三番瀬再生会議資料.三番瀬における食物連鎖からみた種間関係.
https://www.pref.chiba.lg.jp/kansei/shingikai/sanbanse-hyouka
(三番瀬の自然環境の定期的なモニタリング手法の検討や再生事業の実施に伴う周辺環境への影響予測など、専門的な視点から検討する組織:すでに解散)
(写真)
2017年3月、2016年1月三番瀬で撮影、2016年11月旭市飯岡で撮影











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最終更新日  2022.12.24 16:03:51
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