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とうとう大晦日。空き時間で柏市のオフィス近くの谷津田を訪ねました。今朝のカワセミ成鳥雌は、採餌をすでに終えたのか30分前後同じ枝に止まっていて一向に動きがないので谷津田の林縁、水路を探索しました。(谷津田上空にハイタカ登場上空をひらひらと軽快に飛翔するタカを発見。翼はオオタカに比べると幅が狭く、下面は白っぽく見えました。尾羽が長めで先端は角尾、翼指は左は6枚、右は5枚に見えました。これらの特徴からハイタカと思われました。翼後縁には黒帯がないので成鳥ではなく、ハイタカ雌若鳥ではないかと思いました。12月19日にハイタカ属2羽の飛翔する姿、28日には若鳥の姿を目撃していますから、谷津田または近郊に滞在している可能性が高いと思われます。(今冬はツグミの行動が活発)カワセミ、ハイタカの姿を観察していた時にも複数のツグミが鳴きながら移動する姿、木のてっぺんあたりに止まり周囲を見渡す個体、畑地で移動中に胸を張り、背を伸ばして翼を下げたまま急にストップする個体などいろいろな仕草を観察できました。昨年同時期は、姿をほとんど見かけずじまいでしたが今季は平年並み。(昆虫が主食のセキレイの競演)水路にチチンと鳴きながらキセキレイが姿を見せ、落ち葉が堆積している場所で虫類を探していました。このほか、畑地ではハクセキレイ雌雄が虫を探して歩き回っていました。(写真)2025年12月31日撮影
2025.12.31
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今年も明日でフィナーレ。空き時間で柏市のオフィス近くの谷津田を訪ねました。(カワセミの不消化物の吐き出し)冷え込みが強くないので池は結氷せず、今朝のカワセミの採餌は活発でした。枝に止まり池の水面を凝視していたと思ったら、嘴を上方向に向け、一気に下方向に向け小さなペリット(*)をペッと吐き出しました。直後に今度は繭玉似のペレットを吐き戻し。(*)鳥は歯を持たないので咀嚼はしません。カワセミは魚を頭から丸飲みします。飲み込んだ餌は胃で消化液と混ぜられてから筋胃(砂のう)に送られ、すりつぶします。その後、消化できないものはまとめて団子状にし、吐き出すと機能を働かせます。カワセミの場合、魚の骨や鱗(うろこ)などをまとめて吐き出します。この不消化物の団子がペリットです。このあとは、不消化物がなくなってすっきりしたのでしょう、2度エビを捕獲し丸呑みしていました。エビは寿司のしゃこのような形をしているものでした。3回の餌の捕獲で3回ともに成功。1回目の小魚、2回目と3回目はエビで成功率100%(眉の薄いエナガが今日も登場)一昨日はシジュウカラとエナガの混群の中に1羽のチバエナガを観察しましたが、今朝はエナガ5羽の中の一羽が眉の薄い所謂チバエナガでした。2015年11月30日、2021年12月24日、2025年12月28日に続いて四回目の観察です。(エナガ亜種の形態)新鞍(2005)は、東アジアに繁殖分布するとされるエナガ5亜種の地理的変異を調査することを目的に5亜種300個体の形態計測を行った結果を報告しています。報告では、「亜種シマエナガA. c.japonicus、亜種コウライシマエナガ A. c. caudatus には眉斑がなく、亜種チョウセンエナガA. c. magnus、亜種エナガA. c. trivirgatus、亜種キュウシュウエナガA. c. kiusiuensis には眉斑がある」と述べています。しかし、チバエナガは、DNA解析が実施されておらず遺伝子的要因による眉の薄さなのかは断定できない状態です。エナガは世界で19亜種、東アジアで5亜種が知られています。亜種をグループ分けしてみると、Northern, Eastern, Southern, Westernの4グループにまとめることができるとされており、Northernは顔が白いエナガ、それ以外のグループは全て顔に濃い眉が入るタイプと言われています。顔が白いエナガから顔が濃いエナガが分断され進化してのか、顔の濃いものから薄い個体、濃い個体と変化したのか、チバエナガがどのように進化してきたのか解明できる日がくるとよいものです。(写真)2025年12月30日撮影リ
2025.12.30
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柏の葉キャンパス駅近郊の調整池を訪ねました。東口調整池では、オカヨシガモ、ハシビロガモ、コガモ、カルガモ、オオバン、草地の中にタシギ、タヒバリの姿を見つけました。帰り道、人家の庭の柿の木に複数のメジロ、ムクドリ、ヒヨドリがおいしそうに柿の実をついばんでいました。(ハシビロガモ幼羽は悩ましい)二枚目、三枚目の写真はハシビロガモです。三枚目の個体は虹彩が黄褐色で、嘴はベースが橙色で黒味を帯びていて上面は暗色でしたので雄幼羽ではないかと思われました。二枚目の個体は、嘴が橙色で、三列風切が淡色なので雌幼羽の可能性があります。但し、虹彩の色が確認できず雌の決め手に欠けました。(虹彩は雄が黄褐色または黄色、雌は暗い赤褐色)(コガモ生殖羽と生殖羽移行中の個体)コガモは栗色の頭に緑色の幅広い帯が特徴の雄生殖羽と脇の羽がV字状の尖り気味の羽が残る幼羽から生殖羽に移行中の個体、雌個体などじつにいろいろな個体を観察しました。(草地で休むタシギ)朝の冷え込みが厳しかったので普段は湿地で餌探しをしているタシギですが、今朝は首をすぼめて長い嘴は確認できず、確かめることができたのは黄白色の頭央線、背の羽縁がクリーム色であることのみでした。(鉄道の橋梁周辺でカメムシと思われる虫を捕食していたイソヒヨドリ)東口から西口調整池に移動していた時、地面から橋梁の上に移動した鳥影を発見。背から首が灰褐色、尾上面に青みがあり、雨覆に白斑がないので成鳥雌と思われました。地面で捕獲したカメムシと思われる虫をくわえなおし丸のみをする光景を観察しました。(湿地に複数のタヒバリの姿)ピッピッと鳴き声がしたと思ったら複数のタヒバリが湿地に降り立ちました。眉斑が眼の後方にあり、足がオレンジ色で上面が暗色のタヒバリ冬羽でした。(写真)2025年12月29日撮影
2025.12.29
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今年も残り3日。短時間の空き時間で柏市のオフィス近くの谷津田を訪ねました。今朝の冷え込みで池のひとつが一部結氷していました。カワセミが登場した際には小魚やエビの動きもないのか枝に止まり水面を凝視している時間が大半でした。そこで斜面林に注目していたら、一角に小型のタカ類が羽をやすめているのを発見。虹彩とアイリングが黄色、胸に横斑、上面は暗褐色でハイタカ若鳥でした。柿が植えてあるエリアでは、オナガ、メジロが実や蜜を吸うために次々と飛来する姿やシジュウカラとエナガの混群が移動してくる姿を見つけました。エナガのうち、1羽は眉が薄い通称チバエナガ(*)でした。2018年に千葉県北西部で姿が目撃されて以来、時折目撃されています。この谷津田では2015年11月30日、2021年12月24日に次いで三回目の登場です。(*)望月(2022)は、チバエナガの眉の薄さはおそらく遺伝子的な要因によるものと考えられるがDNAを調べないと明らかにならないと報告しています。(引用)望月みずき.2022.チバエナガはどこにいる.Birder.第36巻.第2号.p21.(写真)2025年12月28日撮影
2025.12.28
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今年も残り3日。短時間の空き時間で柏市のオフィス近くの谷津田を訪ねました。今朝の冷え込みで池のひとつが一部結氷していました。カワセミが登場した際には小魚やエビの動きもないのか枝に止まり水面を凝視している時間が大半でした。そこで斜面林に注目していたら、一角に小型のタカ類が羽をやすめているのを発見。虹彩とアイリングが黄色、胸に横斑、上面は暗褐色でツミ若鳥でした。柿が植えてあるエリアでは、オナガ、メジロが実や蜜を吸うために次々と飛来する姿やシジュウカラとエナガの混群が移動してくる姿を見つけました。エナガのうち、1羽は眉が薄い通称チバエナガ(*)でした。2018年に千葉県北西部で姿が目撃されて以来、時折目撃されています。この谷津田では2015年11月30日、2021年12月24日に次いで三回目の登場です。(*)望月(2022)は、チバエナガの眉の薄さはおそらく遺伝子的な要因によるものと考えられるがDNAを調べないと明らかにならないと報告しています。(引用)望月みずき.2022.チバエナガはどこにいる.Birder.第36巻.第2号.p21.(写真)2025年12月28日撮影
2025.12.28
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埼玉県三郷市の江戸川河川敷を訪ねました。2023年冬まではコミミズクが滞在し多くのファンの目をくぎ付けにしたフィールドです。ここは地面を歩き回って餌を探すタヒバリ、ツグミ、ハクセキレイが群れで観察できるところです。このほかノスリ、チョウゲンボウといった猛禽類と出会えるところです。今日午後に訪ねた折には、タヒバリ30羽弱、ツグミ20羽弱、ハクセキレイ6羽が野球グランド内で餌を物色する姿がありました。そのほか、ノスリ若鳥、江戸川の浅瀬ではイソシギの姿、河川敷の草地ではキジの姿を見つけたり楽しい時間を過ごしました。(タヒバリの羽衣のいろいろ)30羽弱ものタヒバリがグランドで餌を探してる姿はまさに壮観です。嘴基部が黄色で目の下に黒褐色の線が入り上面が暗色で縦斑は目立たない個体、嘴が黒色で上面に黒褐色の個体とよく見ていくと実にいろいろな羽衣でした。(ハクセキレイのいろいろな羽衣)複数のハクセキレイが地面を忙しく動き回り、餌探しに余念のない姿を観察しました。頭から頭上が灰色が多く黒色が少し混ざっている雌成鳥冬羽、上面が灰色で顔に黄色味のある第一回冬羽とこちらもじつにいろいろ。(ツグミのいろいろ)ツグミも上面に黒味がある個体、上面に褐色味が目立つ個体と実にいろいろでした。(野球グランドの黒土の秘密)グラウンドの黒土には、微生物や土壌動物が生息していると聞いたことがあります。保水性、排水性、クッション性を兼ね備え、しかも鳥たちにも優しい内容のようです。三郷市のグランドは定期的に整備が行われており、多くの鳥たちのよりどころとなっているようです。(写真)2025年12月27日撮影
2025.12.27
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カモメ科セグロカモメは1990年9月以来、秋から翌年春まで姿が観察されています。鳥友から同じ科ウミネコは限られた観察記録だけなのはなぜかと質問をもらいました。(手賀沼でのウミネコの観察記録)手賀沼と周辺でのウミネコの観察記録は、1990年9月15日、1993年12月25日、1996年3月31日、1998年8月9日、1998年9月19日、1998年11月8日、2004年4月11日、2006年8月13日、2008年2月17日、2009年10月8日(柏市内陸部を飛翔)、2013年4月8日、2017年7月24日(柏市内陸部を飛翔)、2023年6月15日と限られたものがあるのみで、個体数は単独から3羽までのものです。(手賀沼でのセグロカモメの観察記録)手賀沼でのセグロカモメの観察記録は、1990年9月15日(5羽)以来、2025年までの間、継続して観察されています。最も個体数が多かったのは1997年1月6日の158羽、続いて1999年3月14日37羽、同月28日34羽、1999年4月11日16羽など複数の個体が観察された記録がありますが、ほとんどは単独での観察記録です。(ウミネコとセグロカモメの食性)富田(2009)が報告しているようにウミネコは、イカナゴやカタクチイワシなどの小型魚、イカ類,オキアミなどの甲殻類、魚卵、陸上では投棄された魚、水産加工品、ゴミ、水田や河川では水生昆虫を採食します。これに対して、セグロカモメは平田(2014)が「貝や甲殻類のような無脊椎動物から魚類、鳥類まで動物質のものを幅広く食べ、植物質では穀粒の採餌例がある。陸上や水面で採餌するほか、空中で昆虫を捕食」と記しています。セグロカモメは、手賀沼水面で魚を捕食している姿が観察されています。これ対してウミネコは水面で休んでいたのみでした。セグロカモメの方が幅広く餌を捕食できることでさまざまな環境に対応できるのではないかと思われます。(都内で繁殖しているウミネコ)1997年に都内台東区でウミネコの雛が巣立ち(*)、その後繁殖地が増加しています。手賀沼とその周辺でのウミネコの観察記録13例のうち、10例は1997年移以降に記録されており、都内海岸部から飛来した可能性も考えられることから動向を注視しています。(写真)2023年2月3日、2023年9月13日撮影(引用)富田直樹.2008.Bird Research News Vol.6 No.7.ウミネコ.p4-5.平田和彦.2014.Bird Research News Vol.11 No.4.セグロカモメ.p4-5.奴賀俊光・小島一幸・永友 繁・前川真紀子.2017.東京都内湾運河部の人工構造物上で初めて確認されたウミネコの繁殖記録.Bird Research Vol. 13, pp. S1-S4.
2025.12.26
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雨のやんでいる時間帯に柏市のオフィス近くの小さな谷津田を訪ねました。谷津田に到着して40分前後の時間は霧があたりは真っ白で、柿の木に飛来するヒヨドリ、メジロ、シジュウカラ、キジバト、畑地でハクセキレイ成鳥雌冬羽の姿をみかけたのみでした。(エビの丸のみ)退散しようかと思った時にチィーとカワセミの鳴き声が聞こえたので、その方向を見ると池の縁の枝にカワセミ雌が止まり、池にダイビングしエビをくわえて枝に帰還。嘴にくわえたエビの向きを横方向から縦方向に直して、丸のみするスタイルとなり、首を上方向に伸ばしてえぃとばかりに一気に丸のみ。(捕食は20分程度の時間に3回)最初の餌をたいらげてから20分間程度の時間で3回餌を捕獲しました。12月初旬に谷津田ではじめて見かけた際は5回池に飛び込んで3回の成功だったのに、今朝は3回飛び込みすべて成功。精度がアップしていました。満腹になると、枝に止まり休憩時間に入りました。(スズメ第一回冬羽?と思った個体)谷津田からの帰り道、スズメ12羽が住宅街の中を移動している姿があり、姿を見ていたら頭上が茶色、耳羽に黒斑があり、頬と後頭は白、嘴基部にスポットで黄色味があり、全体は黒色、上面の一部に褐色があるもののそれ以外は淡色になっている個体でした。五百沢(2000)が第一回冬羽および第一回冬羽の幼鳥で嘴基部が黒いものもいると述べているような個体ではと思いました。(引用)五百沢日丸.2000.日本の野鳥550 山野の鳥.p303.文一総合出版.(写真)2025年12月25日撮影
2025.12.25
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一昨年、マケイ文庫の山階鳥類研究所のおもしろくてためになる鳥の教科書の読書会を開催しました。報告の中で、岡(2023)が、中海と宍道湖に生息するキンクロハジロの筋胃の重さを調べた結果、中海で平均37g、宍道湖で平均73gと大きく隔たりがあったと報告していることを紹介しました。その原因は、宍道湖に生息する固い殻のヤマトシジミを粉砕するのに筋胃の大きな力が必要される点にあると記されていたことを紹介しました。その後、研究報告を読み進めた結果、キンクロハジロが硬い貝を利用するためには、筋胃(*)サイズにくわえて小腸の長さも重要な役割を果たしているとの調査報告があることがわかりました。内容の一部を紹介をさせてもらいます。関谷(2007)は、宍道湖・中海で越冬するキンクロハジロの餌資源、利用状況、消化器官構造などを調査した結果を報告しています。(餌資源と利用状況)キンクロハジロの餌利用は、「宍道湖では底生生物がほぼヤマトシジミで占められており、胃内容物もヤマトシジミのみ」「対し中海では中期から後期にかけてホトトギスガイから腹足類 (主にアラムシロガイ) の割合が増加した」と述べています。また、「宍道湖と中海は、キンクロハジロの移動能力から見るとわずか7km程度しか離れていないにもかかわらず、餌資源が全く異なり、キンクロハジロの消化器官構造も両湖沼間で大きく異なっていた。最も特徴的な違いは、殻の硬いヤマトシジミを利用する宍道湖個体群の筋胃が殻の柔らかいホトトギスガイを利用する中海個体群に比較して非常に大型で、重量で約2倍程度の差があった」と報告しています。(ヤマトシジミとホトトギスガイの硬さの違い)「キンクロハジロは、宍道湖では埋在性で殻が硬いヤマトシジミを、中海では表在性で殻の柔らかいホトトギスガイを越冬期間を通して主たる餌としており、この二枚貝類の貝殻は約10倍の硬さの違いがあることが分かった。また、キンクロハジロの消化器官構造の違いは筋胃重量のみならず小腸長さも異なっており、越冬期間中に筋胃重量に変化は見られないものの、小腸長さでは、宍道湖個体群では短く、中海個体群では長くなっていくことが示された。それと同時に、硬い貝を利用する宍道湖個体群では貝サイズの選択性が中型から大型の貝にシフトし、柔らかい貝を利用する中海個体群では選択性の変化は見られるものの、同様なシフトは起こらなかった。このことから、硬い貝を利用するためには、筋胃サイズだけでなく、小腸長さも重要な役割を果たしている可能性が考えられた」と結んでいます。(*)筋胃=砂肝のことで、食道、腺胃(腺状の胃)から筋胃に運ばれ餌植物が粉砕さります。硬いものを食べるほど筋胃は拡大し筋肉量は飛翔を支える筋肉に匹敵することが知られています。(中海で暮らし慣れたキンクロハジロが他の水域を探して大移動)岡(2023)は、「中海で暮らし慣れた潜水ガモたちの筋胃の筋力は弱すぎ、十分な量を食べこなすには無理で(中略)出雲平野の湖沼を発って柔らかい餌生物の生息する水域を探して大移動」と述べています。中海で暮らしたキンクロハジロはせっかく近くに餌資源があるのに中海をあとにすける現象をおこしているということです。(三番瀬ではホトトギスガイが生息)東京湾、特に三番瀬ではホトトギスガイが生息していることが知られています。それを考えると、千葉県で記録されるキンクロハジロはもっと多くてよいはずですが、環境省(2025)の報告を見ると、スズガモ19893羽に対してキンクロハジロ1672羽と1/10以下の個体数となっています。(引用)関谷義男.2007.隣接する湖沼間で異なる貝類を利用するキンクロハジロ越冬個体群の餌利用特性とその影響.p1-68.新潟大学大学院自然科学研究科.岡 奈理子.2023.食べ物が筋胃の大きさを決める.キンクロハジロの重装備、軽装備.山階鳥類研究所のおもしろくてためになる鳥の教科書.p55-60.ヤマケイ文庫.
2025.12.24
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冬の小鳥の姿を期待して手賀の丘公園内から手賀沼遊歩道までを探索しました。(林の中で目撃したメジロの舌)林縁の人家の一角にある柿の蜜を吸っていたメジロ6羽を観察していたら、うち1羽が柿の果実と蜜をすうために筆状に舌を出していました。お日様が差し込む条件でしたが、何とか記録ができました。しかし、筆状になっている点は肉眼では観察しましたが写真ではよくわからずでお許しください。(林から水田のエリアで見かけた猛禽)電柱にノスリがとまり、地面を凝視している姿を見つけました。虹彩は暗色で体上面はこげ茶で淡色羽縁がある成鳥でした。このほか、カラスとのバトルを展開していたトビの姿もすぐ近くにありました。(水田エリアと遊歩道周辺で見かけたモズ、ツグミ)モズは冬には雌雄それぞれがなわばりを持つと聞いていますが、ここのエリアでは比較的近いエリアで雌雄の姿を見かけます。雌は遊歩道近くの葦原が主な餌場、雄は水田内を動く甲虫類などを餌としているようでした。このほか、電線に止まっていたツグミ、畔で餌探しをしていた複数のツグミの姿を観察。出会った個体は、クリーム色の眉斑が目立ち体上面が黒っぽい、風切と雨覆が赤茶、胸以下が黒く白い羽縁の幅広い個体でした。帰宅後、柏市内で出会ったツグミの画像を復習すると、胸以下が白っぽい個体(写真11枚目)、脇まで黒い模様のある個体(写真12枚目)、胸以下の色が墨汁のような黒色の個体(写真13枚目)、眉斑の幅が広い個体(写真14枚目)と実に多様です。その要因が何か、調べてわかったらと思いました。(写真)2025年12月23日撮影11枚目:2023年1月8日、12枚目:2022年1月2日、13枚目:2011年4月9日、14枚目:2020年4月12日撮影
2025.12.23
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松戸市の21世紀の森、千駄堀池を探索しました。千駄堀池ではオカヨシガモ、マガモ、カルガモ、コガモ、カイツブリ、カンムリカイツブリの姿を観察しました。(オカヨシガモの頭頂と頚が茶色の個体)複数のオカヨシガモの一羽は頭頂と頚が茶色の個体を観察しました。アメリカ大陸に多いとされる頭部上半分が暗色で、その他の淡色部のコントラストが強い個体が見られることもあります。雄生殖羽はじつに頭部の模様のいろいろです。(カンムリカイツブリ)千駄堀池では2020年11月に観察して以来、5年ぶりです。池全域を移動し時折潜水する姿を観察しました。近郊の市内江戸川流域では一冬中観察していますから、行き来しているものと思います。(ノスリ)2003年冬に姿を見かけて以来、22年連続越冬しています。今朝観察した個体は虹彩が暗色であり、成鳥と思われます。木の上のほうに止まり、自然観察舎前に広がる草地に生息しているネズミ類を主に捕食しているものと思われます。(冬の小鳥の動向)小鳥では、シジュウカラ、ヤマガラ、メジロが林縁を活発に動いていますが、例年でしたら、姿を見かけるルリビタキ、シロハラ、ツグミの姿が少ない状況が続いています。(写真)2025年12月22日撮影
2025.12.22
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洋上に群れてシンクロするような潜水を見せるイメージのあるクロガモの個体数が大きく変化しています。その一部を紹介します。あわせて、クロガモの主な羽衣をあわせて紹介します。環境省(2025)によるガンカモ類の生息調査報告に「観察個体数は減少傾向にあり、平成13年度に15,000羽を観察して以降10,000羽を下回り、さらに平成27年度以降は5,000羽を下回っている」と記されています。奈良女子大学(2004)が「底質が砂の水深5-20m の海域で、主に軟体動物(二枚貝類)や甲殻類などを潜水して採食する。(中略)分布には、餌である二枚貝類の分布や水深との関係がある」と述べていること、2011年に発生した太平洋での地震による地殻変動で地下変動により水深が大きく変化したことが指摘されていることを考えると、餌の採食場所が変化しその分布が変化した可能性が考えられます。複数の研究者が、個体数が多いとしている九十九里浜や姿が観察されている茨城県鹿島灘、千葉県旭市、銚子市などでの個体数の動向が注目されます。(引用)奈良女子大学.2004.茨城県から千葉県の海岸におけるビロードキンクロ属2種の個体数変動と分布.日本鳥学会2004年大会発表内容.pp1環境省.2025.第55回ガンカモ類の生息調査報告書.p47.(クロガモの羽衣)(1)成鳥雄一枚目、二枚目の写真は、成鳥雄です。全身黒色で、嘴基部が黄色で瘤状に盛り上がっています。尾をピンと立てている時とそうでない時があります。(2)雄第一回冬羽三枚目の写真は、雄第一回冬羽です。上背、胸などに褐色の羽が残っています。個体よってはまだら模様に見えます。嘴の瘤状の部分は未発達です。(3)雌四枚目、五枚目の写真は、成鳥雌です。全身黒褐色で頬から喉が灰白色で、全体的に褐色に見えます。五枚目、六枚目の個体では嘴に不規則な黄色部が見られます。六枚目の写真は五枚目の個体を正面から観察した姿です。(7)雄第一回冬羽七枚目の個体は、雄第一回冬羽です。上背、胸に褐色の羽が残っています。一枚目:2016年1月2日旭市、二枚目:2015年2月28日銚子市、三枚目:2014年3月8日銚子市、四枚目:2019年2月17日銚子市、五枚目、六枚目:2016年1月2日旭市、七枚目:2014年3月8日銚子市で観察・撮影
2025.12.21
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18日に都内水元公園を訪ねた折、ハシビロガモの大きな嘴の縁にある櫛状の「板歯(ばんし)」の一部を観察することができました。水面を移動しながら移動する姿は観察しているのに板歯を観察する機会がありませんでしたので、観察した際にはやったーと口ずさんでいまいました。(写真一枚目)(*)クチバシの縁に「ふるい」のような機能があるのが「板歯」です。人間の歯と違いカルシウムではなくタンパク質が変化したもので人間の爪に相当します。クチバシをシリンダー、舌をピストンのように使いポンプで水を汲み上げるように、クチバシの先から水を取り込み、水がクチバシの中を流れ、板歯から外へ流れ出ますが、餌のプランクトンなどの生物は板歯に引っかかる仕組みになっているので餌を食べることができる仕組みです。鳥友とのやりとりで話題となり、ハシビロガモは水中のプランクトンや微細な植物の種子などを水と一緒に吸い込み、ろ過摂食に特化しているとされるが、他のカモと同様に雑食性があることを指摘している研究報告が複数あると耳にしました。(ハシビロガモも他のカモと同様、雑食性を持っていた)ハシビロガモの嘴は、ろ過機能を備えている独特の嘴です。富栄養化した水域で水中のブランクトンなどの微小な甲殻類を濾し取って食べているものと考えられていました。ところが、主にロシアの繁殖地での食性をまとめた記録報告によると、水棲昆虫、水草など他のカモ類が摂取している多様な餌を摂っていると報告があり、採餌特性として微小な甲殻類を主な餌とするには矛盾があると指摘が複数の研究者からありました。松原(1996)は、千葉県手賀沼ほかでハシビロガモの調査を行い、結果を報告しています。報告によると、ハシビロガモは他のカモ類が餌として利用できない動物プランクトンなどの微小な甲殻類を餌として利用でることが実証され、冬期において他のカモ類と競争することなく大量の餌を得ることができると記しています。多くの図鑑類に嘴の形状で甲殻類を摂取するのに特化していると記していますが、実はそうではないということです。他の種類と同様に多様な水生生物を餌として利用するというカモ類本来の雑食性という採餌特性も保持している、こうした幅広い食性を持って水界生態系の自由度を拡大できたことが各地で生息できた背景にあると述べています。(引用)松原健二.ハシビロガモの嘴の形態と食性および生息地選択性との関係.我孫子市鳥の博物館調査研究報告.第5巻.p52-55.(写真)一枚目:2025年12月18日都内未水元公園、二枚目:2020年12月13日千葉県成田市三枚目:2013年10月28日千葉県成田市で撮影
2025.12.20
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師走の繁忙期で短時間の空き時間で柏市のオフィス近くの小さな谷津田を訪ねました。カワセミ成鳥雌は、小さな池の畔の木の枝にとまり、水面を凝視していました。魚の動きにあわせて枝を上下して飛び込むタイミングを狙い、飛び込む直前は体を長細くしてから飛び込み、水中のエビをゲット。このほか、谷津田の一角にはツグミ、シロハラが鳴きながら移動する姿がありました。シロハラは頭、胸、脇がオリーブ色味がかっており、雄第一回冬羽と思われました。これから厳冬期、ツグミ、アカハラ、トラツグミが飛来することもあり、楽しみです。参考までにシロハラの主な羽衣の写真と説明を記します。(参考:シロハラの羽衣)(1)雌第一回冬羽六枚目の写真は、同じ谷津田で2013年1月に観察した雌第一回冬羽と思われる個体です。大雨覆先端が白色で、頭が雄に比べて色が淡い印象があり、はっきりしない眉斑が認められることから雌個体と思われました。(2)雄成鳥冬羽七枚目、八枚目の写真は、同じ谷津田で観察した成鳥雄冬羽です。頭が青灰色、尾と翼は黒味が強く、後頸から上面は茶褐色、下尾筒は白色です。(写真)2025年12月17日撮影
2025.12.19
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公園東端に位置するバス停桜土手で下車し、水元公園をカワセミのまでを探索しました。気温は平年と比べると暖かいのですが、冷たい風が吹き抜けていたので気温より寒く感じました。スタートした直後、ごんぱち池でヨシガモの姿、小合溜へと移動しホシハジロ、キンクロハジロを観察。冷たい風が吹き抜けているので大半が首をすぼめている状態でした。その後、水元大橋エリアで虹彩が黄褐色で、嘴が黒く、頭、胸、肩羽が黒く、嘴基部周囲に白いキンクロハジロを観察しました。下尾筒の不規則な縞模様が確認できなかったのですが、幼羽ではないかと思われました。このほか、ヒドリガモとオナガガモの交雑と思われる個体、カイツブリ、カンムリカイツブリを観察し、カワセミの里に到着しました。その後、カワセミが姿を現し、近くの林でアキニレの実をついばんでいるアトリ科ウソの姿を見つけました。成鳥雄1羽、成鳥雌2羽以上の姿がありました。雄は頬が赤く、頸部以下の灰色の部分との境がはっきりしていたので亜種ウソと思われました。雌は下腹は白くなかったのでこちらも亜種ウソと思われました。(写真)2025年12月18日撮影
2025.12.18
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鳥友とともに柏市のオフィス近くに小さな谷津田を訪ね、カワセミをはじめとする鳥たちの観察をした後、カワセミの羽毛と鳥の構造色について学習の時間を過ごしました。学習してみると、羽の枝分かれした部分のある微細構造が光を反射することでカワセミの青色が我々に見えていることがわかりました。(谷津田の鳥観察記)今朝もカワセミ成鳥雌は、小さな池の一角にある枝に止まり何度も水中に飛び込み、エビ類を捕食していました。獲物を嘴で横方向にして枝に止まり打ち付けてから丸呑み。同じ谷津田内にある畑地ではここを縄張りとしているモズ成鳥雌が 昆虫類を捕食後ひだまりにある枝に約20分以上とまり休んでいました。このほか、センダンの実を食べに複数のヒヨドリ、柿の実をついばむメジロ11羽の姿を観察しました。(カワセミの構造色について)図鑑類では、羽は色素でなく構造色によってコバルトブルーに見えていると解説をしているものがほとんどです。いくつかの文献を持ち寄り、内容の読み合わせをし、内容の共有をしました。(1)電子顕微鏡による観察結果針山(2005)は、カワセミの羽毛を電子顕微鏡で観察した結果を報告しています。報告によると、青色の羽毛を持つ鳥類では「羽毛中心部に位置する泡状構造が一定の規則性がある」ことで青色が創出されていると報告があることを指摘し、カワセミも同様かを確認するために電子顕微鏡を使って観察したと記されています。報告では、背部の青く見える部分は、羽毛内部にスポンジ層があり、メラナン顆粒が並んでいることが観察できたことが記されています。あわせて、空気に触れる最外層には繰り返す構造はなく、カワセミの青い輝きを物理現象として期待することはできない、博物館に長年展示されているカワセミの羽はなかなか退色しない点は化学的な色であれば経年劣化するはずだが、カワセミの羽の色は構造色である可能性が高いとむすんでいます。(2)羽枝の構造に由来する色を反射いくつかの文献にカワセミの羽枝はアモルファスダイヤモンド構造(*)に由来する青色構造色を反射することが明らかと報告されていました。(*)羽の枝分かれした部分の中に見られる非晶質(アモルファス)でありながらダイヤモンドに似た立体的ネットワーク構造を持つ微細構造(引用)針山孝彦.2005.カワセミの羽毛の微細構造と色彩.山階鳥学誌第37号.p50-55.(写真)2025年12月17日撮影
2025.12.17
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師走の吉川美南駅西口の調整池を訪ねました。12月に入ると楽しみなのがベニマシコやジョウビタキ、ホオジロ類との出会いです。シジュウカラ、メジロと行動を共に葦原を移動する複数の小鳥の姿を発見しました。待機していると最初に登場したのがベニマシコ若鳥と思われる個体でした。2本の白い翼帯があり、下面に縦斑がある雌個体、続いて羽色や翼にバフ色のある若鳥と思われる個体、そして体下面がピンク色で頬、喉が淡いピンク色の成鳥雄個体が登場。ピッポとのおなじみの声は出さずに葦原を移動していきました。その後、すぐ近くにジョウビタキの雌雄、ホオジロの雌雄が姿を現しました。これから、真冬はこうした小鳥たちを比較的近い距離で観察できるのもこのフィールドの優れたところです。このほか、水鳥は、水面で羽をやすめていたコガモ、水路で餌探しに余念のないコサギ、カワウが羽をやすめていたのみでした。(写真)2025年12月16日撮影
2025.12.16
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市川市内の自然公園を訪ねました。細長い谷間にそって整備されている遊歩道をスタートすると、池でカワセミ雄と遭遇。その後、湿地の水路沿いで羽を休めるアオサギ、餌探しに余念のないコサギ、茂みの中にモズ雌、餌を食すシジュウカラを相次いで観察しました。さらに進むと水路沿いの茂みでヒッヒッとジョウビタキ似の地鳴きが聞こえました。しかし、ジョウビタキのカッカッに該当する声がギョギョと濁っていました。一瞬でしたが、上面の褐色部分と尾に青い部分があり雄第一回冬羽ではないかと思われました。その後、波状を描き枝に降り立ち、直立の姿勢をとったずんぐりとした7羽の小鳥を発見。確認するとアトリ科のシメでした。頭部の褐色、目先から喉が黒く、風切が濃紺で基部に白い部分、先端が角張っている独特のスタイルでした。なお、前回、姿を観察できたアトリ科ウソは、今日は林の中から鳴き声のみでした。(写真)2025年12月15日撮影(10枚目のシメは初列風切の部分を参考にと2020年1月12日松戸市で撮影のもの)
2025.12.15
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12月10日手賀沼流域でオオハクチョウの小群を観察した旨を報告しました。23羽のうち幼鳥が5羽、羽を休めていました。神山(2015)が「幼鳥が多い年は繁殖期の気温が高い年」と題して報告している件を思い出しましたので紹介します。神山(2015)は、オオハクチョウの生態、研究報告などの知見を整理し報告しています。報告では、「1983~2009年の青森県における幼鳥と成鳥の個体数と、衛星追跡で分かっている渡りの中継地やロシアの繁殖地の気温と積雪などの気象条件を比ありますが、較したところ、繁殖地の5月の気温が高い年は、青森県の越冬個体群の幼鳥率が高く、青森県における前年の積雪量が多い年には、幼鳥率が低くなる傾向が見られた」と述べてます。2025年6月前後は、偏西風の蛇行の影響で桁違いの暑さだったことが知られています。オオハクチョウの産卵期が5月から6月であり、繁殖に影響を与えたことが予想されます。(オオハクチョウの識別)普段は、オオハクチョウの姿を見かけて終わりという方が多いのではないかと思います。しかし、成鳥か幼鳥かをしっかり観察することでわかってくるオオハクチョウの暮らしぶりが判明してきます。成鳥、幼鳥の写真を掲載し、その特徴を整理してみました。(1)成鳥(写真一枚目)純白な体、黄色と黒の嘴が目立ち、嘴の黄色い部分が大きいのが特徴です。(2)幼鳥(写真2枚目から5枚目)嘴基部が成鳥に比べて淡い黄白色です。写真ではわかりにくさがありますが、オオハクチョウでは渡来直後には下くちばし両側口角隅にEポイントと呼ばれるピンク色のラインがあります。幼鳥の嘴基部は白っぽく、次第に黄色味、ピンク色を帯び目の周りの白さが増します。5枚目は幼鳥初期の状態で、全身が褐色味が強く、顔の周辺が茶色味が強く見えます。(3)家族群の写真(写真6枚目)写真は、宮城県蕪栗沼沿岸で観察した際のもので、成鳥2羽が幼鳥7羽は引き連れて水田で採餌していた様子です。一腹卵数は4から5個と言われていますので、幼鳥すべてがペアの幼鳥かどうかは不明です。(引用)神山和夫.2015.オオハクチョウ Bird Research News Vol.12 No.1.p4-5.(写真)1枚目、2枚目:2025年12月10日千葉県松戸市、3枚目2013年11月24日印西市、4枚目2012年10月29日印西市、5枚目2024年11月28日宮城県登米市、6枚目:2008年1月3日宮城県登米市で撮影
2025.12.14
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冬鳥として見かけることの多いハギマシコ、赤紫の体の美しさがマシコの仲間です。その姿をはじめて観察したのは1978年1月千葉県銚子市犬吠埼近くの岩場でした。北海道大雪山、日光赤沼などで姿を観察したものでした。飛翔時にジュッ、ジュンジュンと声を出して、地面に降り立つ姿はいつ見ても素敵です。その識別について、ポイントを整理してみました。(他種との識別)スズメより大きく、尾が長めで翼の先が尖っており、ホオジロ類と違いがあります。腹は白くなく、全体的に黒っぽく見えます。(雌雄の特徴)蒲谷(1996)が「雄は脇腹と翼に赤紫の斑点があり、後頭が金色に見える。雌は腹や翼の赤紫の斑点が下腹にはなく後頭部の黄色が薄く見える」と雌雄の違いを記しています。(1)筑波山で観察した雄個体1枚目、2枚目の写真は、筑波山で観察した雄個体です。前頭は黒く、中雨覆、大雨覆、腹、脇が赤紫が目立ち、後頭が金色または黄褐色に見えました。嘴は黄色、背に黒褐色の斑がありました。3枚目は、前頭が黒いのですが、中雨覆、大雨覆、腹、脇が赤紫はあまり目立たず、全体が黒っぽく見えたので雄個体ではないかと考えています。(2)筑波山で観察した雌個体4枚目は、全体的に淡く、赤紫部分が狭く不鮮明でした。また、蒲谷(1996)が述べているように、下腹に赤紫の斑はありませんでした。後頭部の黄色はほとんどない状態だったことから雌個体と思われます。(5)筑波山で観察した個体5枚目は筑波山で観察した個体で、4枚目の個体よりも褐色味があり胸以下の下面が灰色味がかっていました。性別は不明ですが、第一回冬羽ではないかと思われました。同様の個体と遭遇できないかと期待しています。(引用)蒲谷鶴彦.1996.日本野鳥大鑑下巻.p125.小学館.(写真)一枚目:2013年2月3日、二枚目:2025年1月25日、三枚目:2023年1月12日、四枚目:2023年1月12日、五枚目:2023年1月12日いずれも筑波山で観察。
2025.12.13
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西北西5m以上の風が吹き抜け、フィールドに出かけるには無理があり、カワセミの様子を見に柏市のオフィス近くに小さな谷津田を訪ねました。一角で待機して観察していると、カワセミが餌を捕獲する小さな池にダイサギ、コサギの姿があり、ダイサギは水面を凝視、コサギは片足を前方に出して水底で振動させ魚を追い出していました。ところが、途中からダイサギとコサギが同じ水面を凝視し餌探しをし始めました。そういえば、一昨日コサギが嘴よりも大きなカエルを捕獲し丸のみしようとしていた水域で、光景を見ているとコサギがダイサギにこのあたりにカエルがいたと教えているようにも見えました。このほか、柿畑のある一角ではメジロとシロハラの姿を見つけました。シロハラは大雨覆先端にバフ白色のある第一回冬羽個体でした。(カワセミの動向)先日、鳥友から手賀沼や流域市町村のカワセミの動向について質問をもらいました。文献報告などから動向を整理してみました。我孫子市(1995)は、明治後期以降のカワセミの観察記録を整理し報告しています。それによると、大正期は旧東葛飾郡に生息する鳥としてカワセミの記載があり、昭和中期以降では1960年以降手賀沼周辺に生息していたが減少傾向にあったこと、1960年代終わりにいったん姿を消し、1976年に再び認められるようになったと記しています。(引用)我孫子市.1995.我孫子市自然環境調査 鳥類調査報告書.p89-90.(写真)2025年12月9日撮影(カエルをくわえたコサギ、メジロ、シロハラは12月10日撮影)
2025.12.12
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昨シーズンはツグミの飛来が年明け1月末でしたが、その様子を見に出かけました。駐車場に愛車をいれ、調整池に羽をやすめるカモの観察からスタートしました。(ヨシガモの羽衣のいろいろを楽しむ)羽を休めていたオカヨシガモはすべて先日紹介したオカヨシガモの頭部上半分が暗色でその他の淡色部とのコントラストの強い個体(アメリカ大陸で多い傾向があると氏原(2015)が記載しているタイプ)でした。このほか、ヨシガモ雄の大半は尾羽の上に飾り羽(三列風切)がかかりはじまった個体でした。雌は三列風切基部が淡色の非生殖羽が大半だした。このほか、頭部が暗色で上面が黒色、嘴は黒、脇は丸みのない個体を幼鳥雄と思われる1羽見つけました。(地上で採餌するヒタキ類がいろいろ)地面に落ちている種子や虫をついばんでいたシロハラ、アカハラ、ツグミ、ジョウビタキと出会いました。嘴を使って落ち葉をかきわけて餌探しに余念のないシロハラ、落ち葉をひっくり返して虫類をメインに採食していたアカハラ、ツグミ、開けたエリアで餌探しをしていたジョウビタキ、それぞれの行動を観察できました。(亜種カワラヒワが群れで水浴び)ボート池の岸辺に近い場所でカワラヒワが群れで水浴びをしている光景を目撃。頭部が灰色味が強い点は亜種オオカワラヒワですが、そうであれば三列風切の白い部分が幅広いはずですがそうではありませんでした。時期によって三列風切外縁の白色部が目立たないことがあるのでしょうか。宿題となりました。(写真)2025年12月11日撮影(観察できた鳥たち)オカヨシガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、コガモ、キジバト、ゴイサギ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオバン、コゲラ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、シロハラ、アカハラ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ(引用)氏原巨人・氏原道昭.2015.日本のカモ識別図鑑.p51.誠文堂新光社.
2025.12.11
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午後から師走の手賀沼沿岸を訪ねました。(オオハクチョウのコッコッコッと鳴き声)先月16日にコハクチョウ亜成鳥を観察したエリアで、オオクチョウの姿を見つけました。群れで休んでいる時は小さい声でコッコッコッと鳴いていると聞いていましたが、その通りでした。(ペアが意思疎通で鳴く声はコオーコオー)(群れで囲い込み漁を展開していたカワウ)沼の水面を早いスピードでカワウの群れが移動していたのを目撃。そんなに急いでどこへと思っていたら、潜水、浮上を繰り返し魚を追い込む漁を展開していました。この影響でカモたちは岸辺近くに退避していました。(カモの羽衣の変化)コガモの羽衣を注目していたら、体中央に地面に平行な白線がまだないものの生殖羽に移行した個体を観察。このほか、マガモ雌雄もそれぞれ生殖羽に移行した個体がぐっと目立ちました。(ハジロカイツブリ冬羽と第一回冬羽)手賀沼の東端の水域で複数のハジロカイツブリの姿を観察しました。頭から上面は黒褐色で顔が白く、耳羽は褐色の成鳥冬羽と嘴が上に反っていて黒い頭上と白い顔の境界がはっきりとしている第一回冬羽の姿を観察しました。(観察できた鳥たち)コブハクチヨウ、オオハクチョウ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、コガモ、ミコアイサ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリ、キジバト、アオサギ、ダイサギ、コサギ、ヒクイナ、オオバン、タゲリ、ユリカモメ、セグロカモメ、ノスリ、チョウゲンボウ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ムクドリ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、タヒバリ(写真)2025年12月10日撮影
2025.12.10
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柏市のオフィス近くに小さな谷津田があり、毎冬12月に入るとカワセミが姿を現します。今シーズンは雌が登場しました。年明けにペアの相手が飛来するまで小さな池と水路沿いの杭などにとまり、エビ、小魚などを捕獲する姿を目撃します。カワセミのほか、モズ、シジュウカラ、コゲラ、アカゲラといった鳥たちが登場するときもあります。いつもとは違ってひたすら待機し、登場を待つのが振る舞いの鉄則です。今日も1時間以上待機し観察していると、カワセミが合計5回池の水面に飛び込む姿を目撃し、エビや小魚を捕獲できたのが3回。成功率66%。一般的なカワセミの捕獲成功率は70%前後と言われていますので平均的なところでした。待機していると、林の木の枝にモズ雌がいつの間にか止まっていたり、ハクセキレイ成鳥雌雄冬羽が登場し近くまで接近してくれました。谷津田の初冬の景色と鳥たちのコラボも楽しむことができた時間でした。(写真)2025年12月9日撮影
2025.12.09
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ケリの様子を見に流山市と野田市の境界にある水田エリアを訪ねました。お目当てケリは、塒から少し離れた田んぼエリアに6羽の姿がありました。積雪地から南下した家族群単位で南下すると聞いており、地表や地中の小動物を獲物としているものと思われます。(ケリとの出会いは抜き足、差し足、忍び足)警戒心が強く、観察している側との距離が100m前後から短い距離では採餌している場所を移してしまうことがほとんどです。このため、大掛かりな観察器具、撮影器具は持たずに風下から抜き足、差し足、忍び足と少しずつ接近するしかありません。こうして撮影したのが3枚目と4枚目の写真です。(案外首の丈があるコガモ)スタート地点の水辺で休んでいたコガモ、肩羽は細い横斑の傾向が見られ、脇も大きめで丸みがあり、雄エクリプスが生殖羽に移行中の個体でした。翼を広げると翼の淡色帯は狭く見えました。また、普段は首をすぼめているのでわからなかったのですが、伸ばすと首丈があるのははじめて観察しました。(成鳥雌雄は別々になわばりを構えるのではない)これまで、ジョウビタキは渡来とともにオスとメスは別々になわばりを構えて生活するとされていました。ところが、今日観察したジョウビタキ成鳥雌雄は、調整池の縁を雄が雌を激しく追尾する姿を観察し、その後行動を共にしている時間が長いものてした。今後、雌雄のなわばりの持ち方に注目したいと思います。(その他)水路で2羽のクサシギが餌探しに余念がない姿、電柱にてっぺんに止まりネズミ類の動きを凝視していたチョウゲンボウ、物流団地の最上階に止まり昆虫類を探している様子のイソヒヨドリ、低木に降り立ったツグミ、水路沿いで餌探しをしていたセグロセキレイの姿を観察できました。(写真)2025年12月8日撮影(ケリの観察地について)警戒心の強く観察地を公開してしまうと、撮影者が取り囲んでしまうこと、交通の障害にもなることから非公開とさせてもらいます。
2025.12.08
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松戸駅西口にある川の一里塚下にふれあい江戸川と呼ばれる草地と雑木林に囲まれたエリアがあります。現地を訪ねました。例年に比べると気温が高かった影響なのか遊歩道上の草が繁茂しており、ツグミ、アオジ、カワラヒワたちが地面で実を食べる姿には遭遇できませんでした。それでも、土手沿いの草地で餌をたっぶり摂ったツグミが木の枝に止まった後、低木の中で休憩している姿を目撃したり、ベニマシコが鳴きながら移動する姿を観察しました。このほか、水辺の鳥は、ヒドリガモ、コガモ、カンムリカイツブリ、オオバン、江戸川上空を市川方面に向けて飛翔するタゲリの姿を観察できました。(写真)2025年12月7日撮影(ベニマシコは昨シーズン12月撮影のもの)
2025.12.07
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守谷野鳥のみちは、利根川・鬼怒川・小貝川に囲まれた林間の林間5コースと湿地草原の湿地コースを含む総延長4.8キロメートル、市民のみなさんと市が協働で木道などの整備したフィールドです。ここの自慢は、なんといっても冬鳥の種類と個体数の多さにあります。今日は、クイナの鳴き声が遊歩道近くから聞こえたり、アカゲラが鳴きながら移動したり木の幹に止まったり、動きがはやくて記録写真の撮影がむずかしいエナガが陽だまりでゆったりした姿を見せたり、ケッケッと鳴きながら行きかうツグミの姿を観察したり、葦原をピッポと鳴きながら移動するベニマシコの姿を発見したり楽しい時間を過ごしました。(写真)2025年12月6日撮影(イノシシの新しい足跡があり、撮影条件が悪くベニマシコは過去撮影のものを使用)(備考)・遊歩道は、整備され歩きにくいところはありませんが、複数個所にイノシシが餌を探している痕跡を見つけました。9枚目の写真はいのししが歩いた痕跡、10枚目の写真はイノシシの獣道、11枚目の写真は遊歩道の様子です。・今秋7件もの目撃情報が寄せられており、最近は先月11月30日夕方、成獣1頭が目撃されています。守谷市は看板を設置し、大声を出したり、石を投げたり、追いかけたりしないこと、注意看板や罠が設置されている地域では、近くにイノシシがいる可能性があるので特に警戒してほしいとアピールしています。
2025.12.06
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師走の吉川美南駅西口と東口の調整池を探索しました。(西口調整池にはトモエガモ、クイナが登場)今季一番の冷え込みとなり寒がりのカモたちは、日の当たる岸辺で羽をやすめていました。カルガモ、ハシビロガモの中にトモエガモ雄が休んでいました。トモエガモは、脇に幅の広いエクリプス羽が残り成鳥雄エクリプスが生殖羽に移行中の個体でした。(雄幼鳥は、脇に残る幼羽がV字に尖っています)沿岸を移動し、葦原と水路のあるエリアを移動している気配を感じたので待機していたら、葦の中からクイナが登場。明るい場所にはなかなか姿を見せませんが、お日様が差し込む水路沿い移動し昆虫、魚類、昆虫類などを物色しているようでした。褐色地に黒色の縦斑、赤い嘴と青灰色の顔は独特な雰囲気があります。このほか、人家の屋根にアオサギが止まりコウノトリのような雰囲気を醸し出し、頸から頭が白いカワウ成鳥、嘴が黄色で脇の羽がV字状に尖っている雄幼羽の姿もありました。(東口調整池ではハシビロガモ、ホシハジロ、モズを観察)東口調整池では、コガモ、ハシビロガモ、ホシハジロ、バン、オオバンの姿を観察。ハシビロガモでは嘴基部に白い三日月状の斑のある個体、ホシハジロは上面に黒っぽさがあり、涙流模様が少し出てきていて目の周囲が白い雌個体でした。このほか、初列風切に白斑が見えるモズ、白斑が目立ちないモズの姿を見かけました。斑の見えていない個体は、モズの雌のように斑のない個体は前年以前に生まれた個体なのかと宿題となりました。(写真)2025年12月5日撮影
2025.12.05
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冬の小鳥と水鳥を探索しに高崎自然の森と乙戸沼を訪ねました。昨シーズンは11月30日に訪ねた際にルリビタキと遭遇できのでその動向を楽しみに探索。シロハラが地面を掘りおこしている姿、木のてっぺんに飛来したばかりのツグミ、林縁にジョウビタキ雌、上空にノスリが飛翔する姿とひらひらと飛翔するハイタカの姿を観察できました。しかし、ルリビタキの姿は見つからず次回のお楽しみとなりました。高崎自然の森の次に土浦市の乙戸沼を訪ねました。公設市場のとなりに沼はあり、冬のカモたちが羽をやすめていました。ヒドリガモの姿があちこちにあり、中にオナガガモ、カイツブリ、カンムリカイツブリが水面を移動する姿を観察しました。岸辺のヒドリガモを一羽ずつ観察していった折、一羽違う個体を発見。ずんぐりとした体形で頭部に目の周囲から後頭にかけて緑色の帯のあり、胸はぶどう色の個体を発見しました。しかし、アメリカヒドリであれば、目の周囲から後頭にかけて緑色の帯は後頚まで伸びているはずですが途中で切れていること、胸から脇がぶどう色なはずが胸に赤味があるなどヒドリガモとアメリカヒドリの交雑個体の可能性が高い個体でした。乙戸沼に例年飛来するコハクチョウの姿はまだなく、次の機会のお楽しみとなりました。(写真)2025年12月4日撮影
2025.12.04
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冬鳥の代表であるツグミ、柏市内では初認の後、ぐっと個体数が増えると思いきや単独でしか見かけない状況が続いています。今年の初認は11月20日(昨年は11月18日)後、再び姿を見かけなくなっています。しかし、近郊の印旛沼沿岸で先月20日73羽ものツグミが塒入りしている光景を見かけ、11月27日に宮城県登米市内でカリガネを観察していた際にはツグミ15羽以上が地面で採餌している姿を目撃しました。都市ではツグミが生きづらいのかしらと痛切に思いました。さて、ツグミは、飛来後年明け1月頃には行動を樹木の上層部から下層部に変化させ、2月移行春先まで林床や草地を利用するようになっている印象があります。この点について、文献を調べてみると、佐藤ほか(2012)が埼玉県、都内での調査結果を整理し報告していました。報告によると、ツグミの利用位置は1~ 2月を境に樹林の上層部から下層部へシフトする傾向がみられた」「関東平野で越冬するツグミに関しては、越冬後期(2~3 月)には主に林床や草地、裸地を利用することが確認された」と述べています。柏市内で見かけるツグミ、都市域以外で見かけるツグミの行動が、疎林や林縁といった比較的明るい環境なのか、それ以外の環境で見かけたのか、人の立ち入りの少ない環境で見かけたのか、多い環境だったのか等に注目してみる必要があります。私にとって今シーズンの宿題です。(引用)佐藤伸彦・藤田旭美・曾根恵海.2012.関東地方の平野部で越冬するツグミの垂直的な利用位置の季節変化.自然教育園報告.第43号.p57-64.(写真)2023年12月20日柏市内で撮影
2025.12.03
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柏の葉キャンパス駅近郊の調整池を訪ねました。東口にある調整池からスタートし、オカヨシガモ、ヒドリガモ、カルガモ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、ハクセキレイの姿を観察しました。その後、西口調整池に移動しましたが、沿岸の土手の整備工事中で池のそばまで車両が侵入しているため、鳥影は少ない結果でした。(2つのタイプのオカヨシガモ)今日オカヨシガモ雄の頭部の模様の違いが2タイプいるのを目にしました。写真一枚目、二枚目のように頭部が全体に灰色でコントラストの弱い個体と頭部上半分が暗色でその他の淡色部分とのコントラストが強いタイプの2つ(*)が存在していることに気がつきました。なお、6枚目の写真は2023年12月に観察した個体で、頭上と喉から側頚が茶色、額から後頚がグレーの模様となっていたオカヨシガモです。(*)頭部の模様について氏原(2015)が頭部が、全体に灰色でコントラストの弱い個体はヨーロッパに多い、頭部上半分が暗色でその他の淡色部分とのコントラストが強いものはアメリカ大陸に多いと報告しています。家畜改良センター(2021)が報告しているように、カモ類の日本への飛来は3つのルートがあると考えられています。内訳は、極東ロシアを出発しカラフト方面から南下して北海道を経由し本州に至るルート、日本海を飛び越えてくるルート、および朝鮮半島を経由し九州・山陰に至るルートです。この報告を考えると、ヨーロッパからカラフトを経由して日本、北米で繁殖したものがカラフトを経由して日本とのルートの可能性が考えられます。(真冬でもハクセキレイ雄は夏羽のまま)ハクセキレイ雄夏羽は頭頂から上面が黒く、雄冬羽の上面は灰色があるが黒味があると多くの図鑑には解説が記載されています。ところが、湿地帯で餌を物色している個体は、冬羽ではなく夏羽。近くにいた雌と思われる個体は頭から上面は灰色の冬羽でした。ハクセキレイは秋に換羽し、冬羽になると聞いたことがあります。どんな要因で換羽していないのか、興味のあるところです。(観察できた鳥類)オカヨシガモ、ヒドリガモ、カルガモ、ハシビロガモ、キジバト、ダイサギ、コサギ、アオサギ、バン、オオバン、ハシボソカラス、ハクセキレイ、タヒバリ、カワラヒワ(写真)2025年12月2日撮影(引用)氏原巨雄・氏原道昭.2015.日本のカモ識別図鑑.p51.文一総合出版.家畜改良センター.2021.カモ類の飛来について.pp64.
2025.12.02
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市川市内の自然公園を訪ねました。細長い谷間に緑豊かな空間を探索していくと、一角のモミジの実がなっているエリアでアトリ科亜種アカウソが実をついばむ姿を目撃しました。亜種ウソと比べると頬の橙赤色が淡く、胸から腹にかけて赤灰色を帯びています。ころっとした体型と口笛のようにフィフィと鳴き交わしているペアを観察し、楽しい時間を過ごしました。(写真)2025年12月1日撮影5枚目の写真は亜種ウソで2013年2月に筑波山で観察した個体です。(備考アトリ科ウソの亜種)亜種ウソ、亜種アカウソ、亜種ベニバラウソの3亜種が生息しています。・亜種ウソ:雄は喉以下が赤く、頸部以下の灰色部の境目がはっきりしています。外側尾羽の羽軸は白色ですが、斑ではありません。・亜種アカウソ:雄の頬の赤色は亜種ウソに比べて淡く、境界線は不明瞭です。今日観察した個体は翼帯が灰色、下腹も赤い個体でした。外側尾羽下面に白い軸斑があります。・亜種ベニバラウソ:雄の下面は一様に赤色で下腹から下尾筒が白色です。
2025.12.01
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