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2023.01.01
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カテゴリ: 識別について
アメリカコハクチョウとコハクチョウの分類で嘴の黄色部分についての図鑑類の
記載は、眼先の黄色部分が小さいとか眼先にわずかに黄色部があるのが典型的な個体し、
眼先の黄色部がコハクチョウとアメリカコハクチョウの中間ぐらいの個体は交雑個体となって
います。鳥友からこの点について質問をもらいました。
文献を調べてみたら、村瀬(1994)が海外の文献に記載されている内容を紹介しています。
それによると、Evans&Sladen(1980)が300羽のアメリカコハクチョウと104羽のコハクチョウ
の嘴の黄色部分の割合を解析し、アメリカコハクチョウが0-16%、コハクチョウは22%以上
であることを示し識別する上で有力な手がかりと述べています。
ただし、村瀬(1994)は、岩手県北上市での観察記録を整理し報告しています。
飛来したと記しています。この際の一代目交雑個体の嘴の黄色部分はアメリカコハクチョウより
大きく、コハクチョウより小さかったとするものでした。
その後、一代目交雑個体がアメリカコハクチョウ雌と番いとなり3羽の二代目交雑個体をつれて
飛来してことを報告しています。上記2例の嘴の黄色部分のいずれもEvans&Sladen(1980)ではすべてアメリカコハクチョウに分類され、交雑個体の中にはアメリカコハクチョウとほとんど同じ
嘴模様をもつものがいることが明らかになったと指摘しています。
(写真)
1枚目から3枚目:アメリカコハクチョウ、2013年11月、2015年1月、2018年1月
いずれも印西市にて撮影。
4枚目アメリカコハクチョウとコハクチヨウの交雑個体、2018年12月印西市にて撮影
(引用文献)
Evans,M、E&SladenW..L、1980.Acomparativeanalysisoflhebillmarkings 
of WhistlingandBewick's  Swans and out-of-rangeoccurrencesofthetwo taxa.
Auk97:697-703.
村瀬 美江.1994.コハクチヨウの亜種間交雑個体に現れるくちばしの模様.













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最終更新日  2023.01.01 15:32:44 コメントを書く


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