花鳥いろいろ(四季の野鳥たちとの出会い)のブログ

花鳥いろいろ(四季の野鳥たちとの出会い)のブログ

PR

プロフィール

kachoiroiro-rakuten

kachoiroiro-rakuten

カレンダー

コメント新着

まりも@ Re:秋終盤の茨城県浮島のシギ・チドリ観察記(10/23) ご返信ありがとうございます! 風が強かっ…
kachoiroiro-rakuten @ Re[1]:秋終盤の茨城県浮島のシギ・チドリ観察記(10/23) まりもさんへ ご覧いただき、ありがとうご…
まりも@ Re:秋終盤の茨城県浮島のシギ・チドリ観察記(10/23) 私も今日行きました! 夕方でしたが、ヒバ…

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2023.04.07
XML
夏の小鳥が本格的に飛来し囀りを聞く機会が多くなります。
囀りは「なわばり防衛」や「配偶者の獲得」「つがい相手の繁殖のための生理
状態の促進」といった意味があるとされています。
手井(2017は)、石川県金沢市の海岸保安林に生息するホオジロを対象として,終日観察による年間の囀り頻度を調べた結果を報告しています。
ホオジロの独身期とつがいとなった時期で囀りの頻度がどのように変化しているか、
雄の囀りと雌の行動の関係といった興味深い内容となっています。
その一部を紹介します。
(よく囀る時期について)
1 月から 2 月上旬の独身期には囀りは非常に少なかった。しかし、2 月中旬から 1,000 回を超えることもあり、5月から 8月中旬には4,000 回(独身期の最大 4,822 回)を超えることも 6 日間あったと述べています。
つがい期の3月から 5月上旬に1,000 回を超える日は 2 日間あり、500 回以下も 20 日間と多かった。しかし、つがい期の 6 月から 8月上旬は,3 日間いずれも 3,400 回以上を記録した(つがい期の最大 3,708 回)と記しています。
8 月下旬から12月の34日間では、0–10 回が 5日間、11–100 回が10日間、101–500 回が16 日間あったと報告しています。
上記の結果を見ると、独身期に年間で最も多い囀りの頻度が記録されたことがわかり、これに続いてつがい期、8月以降で囀りの頻度が減少したことがわかります。
(雄の囀りと雌の行動)
造巣時に雌が巣に入った時や雌が巣材を集めている時に雄が囀ることがあり、雌の巣材運搬中に雄が小声で囀ることもあったことを報告しています。
また、抱卵期には雌が巣から出ると直ちに雌の近くに行き、その後に囀ることがあったことを述べています。また、抱卵期に雄が地鳴きを連続で発声している時には,巣の外にいた雌は巣に近づかないが、雄が弱々しく囀ると間もなく雌は巣に戻り、雌が巣に戻り抱卵を続けると,雄はただちに大声で囀りを始めたとも記しています。
このことは、雄の囀りが雌の行動に影響を与えていることを意味しているものです。
(引用)
手井修三.2017.ホオジロの終日観察における囀り頻度の季節変化
:周年調査で見られた傾向.日本鳥学会誌.第67巻.第1号.p117-126.
(写真)私のライブラリーから
2022年5月20日、2022年8月11日、2022年4月8日











お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2023.04.07 11:48:32 コメントを書く
[Bird's Cafe(鳥の話題のいろいろ)] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: